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あなたの目のかかりつけ医になります

こんの優眼科クリニックは、あなたの目のかかりつけ医になります。
当クリニックでは、特に
 日帰り白内障手術
 コンタクトレンズ診療
 緑内障治療
 糖尿病網膜症治療
 ドライアイ治療
に、積極的に取り組んでいます。

コラム

コラム

いままでに、雑誌・会報などに掲載された「おはなし」を紹介させていただきます。これからも機会があれば、ドンドン書かせていただきたいと思っています。

いままでに、雑誌・会報などに掲載された「おはなし」を紹介させていただきます。これからも機会があれば、ドンドン書かせていただきたいと思っています。

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やさしい眼科のお話 道新たちばな販売スマイルから
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そのほか

 

「北海道の国保」という冊子の「やさしい眼科通信」というコーナーを担当させていただきことになりました。平成23年4月号から、2年間にわたって計22回眼科についてのお話を掲載してもらいます。


2011年4月号「目の検診の重要性」

眼科検診はなぜ大切なのでしょうか?
「目の検診を受けましょう」と聞いたことはあると思いますが、自覚症状がないとなかなか眼科を受診することはありませんよね。
 眼科の病気にはいろいろありますが意外と自覚症状がなかったり、目は2つあるために片方の目に病気があっても、自覚されにくいことがあり、眼科検診によって病気が見つかることも多いのです。転ばぬ先のつえとして、眼科検診を受けることをお勧めしています。
 
ものを見る仕組み
 目の働きや構造はよくカメラに例えられます。
 人の目を見た時に、黒目として認識される部分の表面には、角膜という透明な膜があります。角膜の後ろに透けて見えるいわゆる茶目は虹彩と呼ばれ、目の中に入ってくる光の量を調節する働きがあり、カメラの絞りに当たります。この虹彩の後ろに水晶体という透明な部分があります。水晶体はカメラのレンズと同じで、私たちが見ようとするものを正しく、網膜に焦点を結ばせる働きがあります。網膜に映った像が視神経を通して脳に伝えられ、私たちは初めてものを見ることができます。
 
眼科検診
 眼科検診でよく知られているものとして、3歳児検診、学校検診、人間ドックでの眼底検診があげられます。
 3歳児検診では、斜視も見つかることはありますが、見た目から親が先に気がつくことが多いものです。3歳児検診で見つけることができる病気に弱視があります。特に片眼の弱視(不同視弱視)は、他方の目の視力は良好ですので、見えにくそうにしているというそぶりがないため、3歳児検診で視力の項目が取り入れられる以前は、就学時検診で初めて見つかって治療がうまくいかないこともありました。
 学校検診では、子どもの視力低下を早期に見つけることができます。急に視力が落ちるわけではないので、視力が0.3を切っていても、案外、子どもは不自由ないと答えるものです。でも0.3を切っていると黒板の字は見えにくいはずですので、眼鏡も考えてもらいたいと思います。
 人間ドックでの眼底検診では、以前は高血圧の変化、動脈硬化の変化を見ることが目的でした。最近では、日本人には緑内障の患者が多いことが判明し、眼科医が判定する人間ドックの眼底写真の視神経の変化から見つかることが増えています。緑内障は進行するまで自覚症状の出ない病気で、逆に自覚症状が出た時には、かなり進行していることが多い病気です。
 
眼科で行われる検査
 眼科では、視力検査、眼圧検査、細隙灯顕微鏡検査、眼底検査を行います。
 視力検査は、裸眼視力(そのままの状態でどれくらい見えるか)、眼鏡視力(ご自分の眼鏡でどれくらい見えているか)、矯正視力(一番ピントがあった眼鏡をかけた状態でどこまで見えるか)の検査を行います。
 眼圧検査は、目の硬さを測るものです。緑内障は40歳以上の17人に1人くらいの割合で発症することが明らかになりましたが、自覚症状が少ないために、その内の80~90%の方は眼科を受診していないといわれています。
 細隙灯顕微鏡検査は、診察室で行われる検査で、目の表面から目の奥まで直接観察し、必要によって色素やレンズを使って、目に病気がないかを詳しく調べる検査です。
 眼底検査は人間ドックの眼底検査より詳しく見るために、目薬を入れて瞳を広げて検査する方法があります。この目薬の検査を受ける場合は、4.5時間まぶしくなりますので、すぐには車の運転は避けてもらいたいと思います。もちろん後日改めて検査を受けることもできますので、相談してほしいと思います。
 眼科で行われる検査は、どの検査も痛みを伴う検査ではありません。少しまぶしいと感じることはあるかとは思いますが、基本的には怖い検査ではありませんので、おっくうがらずにぜひ、眼科検診を受けることをお勧めします。


2011年5月号「視力検査」

眼科で視力検査を受けましょう
 眼科と聞いて最初に思い浮かぶものと言ったら何でしょうか。視力検査のCのようなマークを思い出す方が多いのではないでしょうか。眼科で担当する病気は、目の外側の瞼や目の表面の白目である結膜から、目の中の神経の膜である網膜、さらに眼球の後ろの視神経から脳まで、広い範囲に及びます。眼科の病気には意外と自覚症状がなかったり、片方の目に病気があっても自覚されにくいことがあり、受診することで病気が見つかることも多いのです。
 今回は眼科の基本検査ですが、一番重要と考えられる視力検査についてお話します。
 
目の構造と働き
 目の働きや構造はよくカメラに例えられます。今のところは、「目の奥にもカメラと同じようにフィルムがあって、そこに像を結びます」というふうなお話でご理解いただけていますが、デジタルカメラが当たり前の時代になってきていますから、その説明の方法も考え直さなければならない時が来るのかもしれません。
 人の目を見た時に、黒目の表面に角膜という透明な膜があります。角膜の後ろに透けて見えるいわゆる茶目は虹彩と呼ばれ、目の中に入ってくる光の量を調節する働きがありま、明るい所、暗い所では虹彩が動き、瞳の大きさを変えるので、カメラの絞りに当たります。虹彩の後ろの水晶体はカメラのレンズと同じで、私たちが見ようとするものを正しく、網膜に焦点を結ばせる働きがあります。カメラではレンズが前後に動きますが、水晶体はその厚みを変えることによってピントを合わせてくれています。網膜に映った像が視神経を通して脳に伝えられ、私たちは初めてものを見ることができます。
 目の奥には網膜と呼ばれる神経の膜があります。カメラのフィルムに当たりますが、フィルムと違って網膜は場所によって感度が違っています。網膜の一番底の真ん中にあたる黄斑という場所が、一番感度が高くなっています。
 
視力検査の C について
 視力検査で使われているアルファベットのCのようなマーク。このマークは『ランドルト環』という名前がついています。ランドルトは、19世紀後半から20世紀初頭のフランスの眼科医の名前です。Cの輪の切れ目の方向を答えてもらうことによって、視力を測定します。
 少し難しい話になりますが、視力は確認できる最小視角の逆数で表されます。算数で教わる角度の単位は、度までですが、1度の60分の1の角度を1分といいます。その1分の視角を確認できる能力を、視力1.0といいます。例えば、確認できる最小視角が2分なら、視力は1÷2で0.5、10分なら1÷10で0.1ということになります。
 通常の視力表の場合、視力検査は5メートル離れて行います。視力表で1.0に該当するランドルト環は、高さ7.5ミリ、文字の太さ1.5ミリ、文字の切れ目部分の幅1.5ミリです。この文字の切れ目部分の幅1.5ミリが、5メートル離れたところからの視角1分に相当します。ちなみに、視力0.5のランドルト環の大きさは1.0の2倍、0.2は5倍、0.1は10倍の大きさです。
 視力検査で一番上のランドルト環の向きがわからない時は、視力表に近づいて測定することになります。もし4メートルまで近寄って0.1のランドルト環の向きがわかれば視力は0.08、3メートルでわかれば0.06ということになります。
 
♪視力が良いとか悪いとか 人は時々口にするけど…♪
 よく「私は目が悪いから…」とか「俺は目は良いんだ」という話がありますが、一般に目が良い悪いは、裸眼視力の良し悪しで判断されているようです。
 眼科での視力検査は、裸眼視力、眼鏡視力、矯正視力の検査を行います。さらに中年以降の方では、近くを見る力を調べる近方視力検査を行うことがあります。
 眼科医の考える視力の良し悪しは、一番ピントがあった眼鏡をかけた状態でどこまで見えるかを調べた結果の矯正視力で判断することになります。裸眼視力は、その数値が低くても医学的な異常ではないこともありますが、矯正視力が0.9以下の場合は、病気が隠されていないかどうか、さらに詳しい検査が必要になってきます。視力はあくまでも、どれくらいの近さの二つの点が離れているかを判断する能力をみるものですから、例えば像の暗さ、歪みなどの見え方の質までを評価しているわけではありません。しかし、視力検査は眼科検査の基本になるものであり、一番重要な検査だといえます。
 視力は、見えるか見えないかを答えてもらうことによって検査します。その日の体調などによっても変動することがあります。裸眼視力の数字だけに一喜一憂するのではなく、眼科で矯正視力と屈折状態を正確に調べる検査を受けることをお勧めしています。


2011年6月号「眼科検査器械」

精密検査を受けましょう
 眼科診療の特色って何でしょうか。皆さんの考える特色と、私の考える特色に違いがあるかもしれませんが…。私の考える特色は、検査が多い、診察室が暗くなる、診察がまぶしい、ということでしょうか。
 眼科に診察を受けに行くと、診察の前に視力、屈折、眼圧などの検査があり、時間を要してしまうという印象があると思います。もちろん、「はやり目」のような感染性疾患が疑われる時は、検査をせずにすぐに診察する場合もあります。そこで今回は数多い眼科検査器械についてお話しします。
 
眼科の検査器械あれこれ
(1)オートレフラクト・ケラトメータ
 オートレフラクトメータは近視、遠視、乱視などの目の度数を測ります。のぞくと牧場の家や気球などの指標が見えますので、ぼんやりとその指標を見ていていただきます。
 オートケラトメータは角膜(黒目の表面の膜)のカーブを測ります。乱視の主な原因は角膜のカーブのゆがみです。コンタクトレンズ処方の際には必ずこの機械で検査し、白内障手術の術前検査として、目の中に入れる眼内レンズの度数を決定する際にも使います。
 これらの検査は痛くもまぶしくもないのでご安心ください。
(2)ノンコンタクト・トノメータ
 これは眼圧といって、目の硬さを測ります。目の表面にピュッという空気が当たります。初めての時は、少しビックリされることがありますが、決して痛い検査ではありませんので、ご安心ください。患者さんの中には 「空気銃で撃たれる検査は怖いから、受けたくない」と言われる方もいますが、最近の器械は以前のものより空気銃の威力が落ちていると思います。確かに空気が「いつ出るか、いつ出るか」と思うと嫌な気分になることは分かります。眼圧を測って、緑内障がないか調べます。緑内障は、自覚症状がなく、視野がかなり狭くなるまで気付かない病気ですので、早期発見が重要になります。
(3)角膜内皮細胞検査
 コンタクトレンズ希望の方、目の手術を受ける(受けた)方には、角膜内皮細胞検査を行います。角膜内皮細胞は、角膜の透明性を保つために重要な働きをしています。加齢と共にともに減少することは避けられませんが、コンタクトレンズの誤った使用や、目の手術によっても減少し、減少した細胞は再生しません。コンタクトレンズで細胞を減らさないように、正しいフィッティングのレンズで、かつ酸素透過性の優れたレンズを正しい使用法で装用しなければなりません。また白内障手術で角膜内皮細胞を減らさないように、目に優しい白内障手術を心がけています。
(4)視野検査
 緑内障の診断と経過観察には、精密な視野検査が欠かせません。目の神経が傷害されて、見える範囲が知らないうちに狭くなってくる病気が緑内障です。40歳以上の方の17人に1人は緑内障と考えられています。クラス会をやったら、クラスに2人は緑内障の人がいる確率になります。視野検査は自覚検査なので、検査時間が長くなると、疲れて集中できず、検査結果があてにならなくなる心配があります。検査時間はを短く、しかし必要な部位の検査は確実に行う必要があります。最近の自動視野検査器械は短時間に緑内障の初期変化を見つけ出すことができるように設計されています。
(5)眼底カメラ
 眼底カメラにはカラー写真を撮るものから蛍光写真を撮るものまであります。眼底を客観的に記録するだけでなく、診断的価値も高いものです。撮影部位や撮影倍率を変えることによって目的の部位を確実に撮影することが可能です。
(6)超音波検査
 超音波の性質を利用して目の奥行きを測るAモードは、白内障手術時に挿入する眼内レンズの度数を決めるために使います。Bモードは眼底が見えないときに眼内の状況把握に有用な情報を与えてくれます。
(7)光干渉断層計
 OCT と呼ばれ、今まで捉えることのできなかった眼底の断層像を撮影することができるようになりました。近年増加傾向にある加齢黄斑変性、黄斑円孔の診断、さらに緑内障の診断にも応用されるようになってきています。
(8)網膜電位図
 光刺激に対する網膜の電気反応を記録する器械です。網膜の他覚的検査として、網膜のどの層に機能異常があるのかを推測できます。
(9)ヘススクリーン
 自覚的な眼位ずれを記録する検査で、眼球の動きと複視の状態を検査することができます。
 
 眼科クリニックではいろいろな検査器械があり、これらから得られる客観的な結果と、患者さんの主観的な症状の話を聞き、目の表面と場合によっては目の奥までみて診断をつけ、治療します。検査器械から得られる結果は非常に重要ですし、信頼できる結果が得られるように、注意深く検査します。検査器械はどれも重量があり固定して使用していますので、皆さんに次々と椅子を移っていただく面倒をお掛けしますが、どうぞご容赦ください。


2011年7月号「診察室」
診察室で受ける検査について
 前回、数多い眼科の検査器械についてお話させていただきましたので、今回は暗くなる診察室の中で受けるまぶしい検査について説明します。
 
細隙灯顕微鏡検査 
 まず最初に、これは細隙灯顕微鏡で写した右目の写真です。

瞳を大きくする目薬を入れた後に撮りましたので、瞳(瞳孔)が大きく広がっています。細隙灯という細い光を左側から照らしていますので、C のような光の筋となっているのが、透明な角膜からの反射です。瞳の中にピント合わせの働きをしてくれているレンズ(水晶体)が見えます。この水晶体が白く濁ってくるのが白内障です。
 細隙灯顕微鏡検査では、観察倍率や焦点を合わせる部位を変えることによって、まぶた(眼瞼・マイボーム腺・涙点)、まつ毛(睫毛)、黒目(角膜・前房・水晶体)、茶目(虹彩)、白目(結膜・強膜)だけでなく、検査用レンズを使うと目の奥(硝子体・網膜・視神経)までを立体的に診察することができます。
 この検査は眼科の検査の中でも非常に重要なもので、通常、診察の都度行われます。内科医にとっての聴診器のように、細隙灯顕微鏡は眼科医には大切な検査器械です。
 
細隙灯顕微鏡検査のオプション検査
(1)生体染色顕微鏡検査
 異物が入ったり、逆さまつげが当たったり、涙の量が減っているドライアイという病気によって、黒目の表面の角膜に傷がつくことがあります。角膜は身体の中でも最も敏感な部位と考えられ、少しの傷でも強い痛みを生じます。透明な角膜についた小さな傷は、色素をつけ、特殊なフィルターを通して観察することによって、見落とすことはありません。また、ドライアイでは涙の量が減っているだけでなく、涙が蒸発しやすい状態になる質の異常を伴うことがあります。角膜を染めた後、瞬きを我慢してもらい、涙の表面の膜(涙膜)が破れる時間を計ることによって、涙の質を定量的に判断することもできるのです。
(2)ゴールドマン眼圧計
 点眼麻酔をした後、細隙灯顕微鏡に付属した器械を直接角膜に触れさせることによって、目の硬さ(眼圧)を測定することができます。
(3)隅角検査
 前房と呼ばれる角膜と虹彩?水晶体で囲まれる目の中のスペースが狭い場合、また緑内障と診断した場合は、特殊なコンタクトレンズを目に装着し、目の中で房水(眼内組織に栄養を運搬する液体)が流れ出て行く経路が開いているか、つまっているかを検査することや、その部位の異常がないかを調べることが可能です。
 
細隙灯顕微鏡検査の上手な受け方
 患者さんは器械の前に座り、あごを台に載せ額を固定します。多少まぶしい感じはありますが、額を離さないよう軽く前のめりになる感じで、まっすぐ見ていただきたいと思います。その後、診たい方向に目を動かすように指示がでますので、指示に従って目だけを動かしてください。それほど長い時間はかからないと思います。
 
眼底検査
 これは、眼底カメラで写した右目の眼底写真です。

 丸くお月様のように見えるのが、視神経乳頭と言って、目の神経が脳へと伝わっていく出口です。その中を通って、心臓から目に血液を送る動脈(細いほうの血管)と、帰り道の静脈(太いほうの血管)が走っています。中央の少し暗く見える部分が、黄斑と言って視力にかかわる最も重要なところです。
 手持ち式検眼鏡もしくは額帯式検眼鏡と集光レンズを用いる倒像眼底検査が一般的です。そのままの状態でも眼底検査することは可能ですが、瞳を開く目薬をさして30分ほどしてから行う精密眼底検査では、網膜の端まで観察することができます。目の前に黒いものが飛んでいるように見える飛蚊症のときなどは、精密眼底検査が必要です。
 眼底検査により、硝子体混濁の検出、視神経乳頭の評価、黄斑部を含んだ網膜および血管の変化の検索が可能です。
眼底検査の上手な受け方
 検査自体は少しまぶしいくらいで、痛くない検査です。 目の中を360度端まで診るためには、患者さんに目を動かしてもらう必要があります。この時も顔は動かさずに目だけを指示の通りに動かしてください。目薬をさした場合は、検査後も3~4時間瞳がひろがっているため、見づらくなりますので、なるべく自分で運転せずに来院してください。
  検査室で行われる細隙灯顕微鏡検査と眼底検査は、眼科の基本診察です。怖くない検査ですので、安心して検査を受けてください。

2011年8月号「赤ちゃんの目の病気」

長引く目やにには要注意
 先月号まで、眼科の検査についてお話させていただきましたので、これからは目の病気について説明します。目の病気は色々ありますので、赤ちゃんから高齢の方まで、眼科には幅広い年齢層の患者さんが受診に訪れます。そこで、まず赤ちゃんによくみられる病気についてのお話を。
 
赤ちゃんの目やに
 赤ちゃんの目で、最初に気になることが多いのは目やにだと思います。目やにの多くは、一時的なもので心配のないことが多いのですが、片目だけ目やにが多く、またなかなか治らない場合は、先天性鼻涙管閉塞症による新生児涙嚢炎が疑われます。
 
涙の通り道について
 先天性鼻涙管閉塞症の説明の前に、涙の通り道についてお話させていただきます。
 涙は上まぶたの外側にある涙腺(るいせん)という場所で作られます。分泌された涙は目の表面を濡らした後、目頭の上下にある小さな穴(涙点)に吸い込まれ、細い管(涙小管)を通って涙嚢(るいのう)と呼ばれる涙のふくろにたまり、さらに鼻涙管を通って、鼻の奥に抜けていきます。これを涙の道、涙道といいます。
 
先天性鼻涙管閉塞症
 赤ちゃんの鼻涙管の出口に生まれつき膜が張っていることが、先天性鼻涙管閉塞症の原因です。膜のために、涙が鼻の奥に抜けないので、涙目になります。また、涙の流れも滞りますので、そこにばい菌が繁殖し、目やにが出るようになります。
 まずはお母さんに、涙嚢部マッサージとばい菌止めの目薬を指導します。軽く目頭の下の涙嚢部をマッサージすることによって、そこにたまっている涙と目やにを押し出してから、ばい菌止めの目薬をさします。生後7ヵ月くらいまでは、この治療で様子を見るようにしています。それでも症状が治らない場合は、鼻涙管開放術といってブジーと呼ばれる細い棒を涙道に通して、膜を破る治療を行うことになります。
 マッサージと点眼で自然に治る場合があること、7ヵ月以上になってしまうと、赤ちゃんを抑えて処置することが難しいこと、7ヵ月くらいまでは、感染に対する抵抗力が弱いので早期の手術はお勧めできないことが7ヵ月まで待つ理由です。
 しかし、赤ちゃんによって体の大きさが異なりますので、体格のよい赤ちゃんの場合は、抑えることが出来るうちにと考えて、生後6ヵ月で手術を行う場合もあります。これは、抑えられない場合は全身麻酔で行わなければならないことになってしまうので、それであれば、早めにと考えて行う場合があるということになります。
 
下眼瞼睫毛内反症
 赤ちゃんの下まぶたのまつ毛は、黒目に触っていることがよくあります。赤ちゃんの顔はぽっちゃりしていて、まぶたが膨らんでいることが多いので、まつ毛が黒目に触りやすいのです。幸いに赤ちゃんのまつ毛は、とても柔らかいので黒目に触っていても、特に問題を起こさないことが多いのです。また成長とともに、まつ毛は次第に外をむいて来て、黒目に触れなくなってきます。多くは4~5歳になって顔が引き締まってくるにつれて、自然に治ってくることが多いのです。まつ毛が黒目に当たることによって傷がつくと、目やにがでたり、涙目になったり、白目が赤くなったり、外に出るとまぶしがったりするような症状を起こします。目薬を使っても症状を繰り返したり、4~5歳を過ぎても全く治らない場合は、全身麻酔での手術を相談することになります。
 赤ちゃんの目やには、結膜炎が原因のことが最も多いのですが、先天性鼻涙管閉塞症や下眼瞼内反症が原因で、なかなか自然には治らないこともあります。ただの目やにと考えずに、長引いたり繰り返したりする時は、眼科に連れて来てください。


2011年9月号「斜視」

お子さんの目の向きがおかしいと思ったら
 お子さんの目の向きがおかしいと思ったら、斜視の可能性があります。私たちは、左右の目でものをまっすぐとらえることによって、立体感や遠近感をつかむことができます。もちろん、生まれたばかりの赤ちゃんの視力はとても弱いので、思いがけない目の動きをすることもあります。でも、目の向きがおかしいと思ったら、眼科に連れて来てください。
 
赤ちゃんの目の機能の発達
 生まれたばかりの赤ちゃんは、光が分かるくらいで、あまり良く見えていないと言われています。生後1カ月で目の前の手が動くのがわかるようになります。6カ月で0.04から0.08くらい、1歳で0.3くらい、3歳で1.0が見えるようになっていると考えられています。
 視力と一緒に両眼視機能も発達してきます。両眼視とは、左右の目でとらえた像を、脳で一つの情報にまとめて受け取る働きのことで、立体感や遠近感は、この働きによって得られます。両眼視機能も3歳くらいで完成すると考えられています。人の目は、生まれつき視機能が備わっているのではなく、乳幼児期にピントのしっかりあった像を両方の目で同時に見ることによって、順調に発達してくれるのです。
 
斜視とは
 斜視は左右の目の視線がそろわずに、片方の目が別の方向を向いてしまう状態で、子どもの約2%に見られます。目の位置によって、上下内外の斜視に分類されます。
 片方の目が真っすぐ向いている時に、他方の目が内側に寄っているのを内斜視、外側に寄っているのを外斜視、上(または下)に寄っている場合を上(下)斜視と言います。
 
内斜視とは
 生まれたての赤ちゃんにみられる内斜視が、乳児内斜視で、片方の目がかなり内側に寄っている場合が多く、外側に動きにくいのではないかと思われることもあります。乳児内斜視は両眼視機能の発達の妨げになることがわかっており、早期手術の適応になると考えられます。
 赤ちゃんの顔は、鼻の付け根の部分が十分に発達していないため、鼻側の白目が外からは見えずに、見かけ上、内斜視にみえる偽内斜視ということがあります。内斜視なのか偽内斜視なのかを見極めるためには、顔にライトをあてて、そのライトの反射が角膜の中央の瞳に両方とも当たっているかどうかで判断します。
 赤ちゃんが診察室で機嫌良く、ライトを見てくれないこともありますので、内斜視が心配な親御さんは、家庭でフラッシュをつけて顔の正面からの写真を撮って、持って来ていただければ判断の参考になります。
 1歳くらいからみられるようになる内斜視に調節性内斜視があります。視力が出て来て、ものを良く見ようとする時期に、強い遠視があるためにピントを合わせる力を働かせるために内斜視が生じるものです。調節性内斜視の治療は、しっかりとあった遠視の眼鏡をかけることです。強い遠視は治すことはできませんが、眼鏡で内斜視は治すことができ、視力、両眼視機能も正常に発達することが期待できます。
 
外斜視とは
 間欠性外斜視は、普段は外斜視ではないのに、疲れたとき、眠たいとき、ボーっとしている時に外斜視になるもので、斜視の中で最も多いタイプです。外に出た時に片目つぶりをすることもあります。普段は左右の目で同時に見ることができていますので、弱視になる心配はありません。外斜視になる頻度や時間が多くなったり、真っすぐにするのに目の疲れが気になる時には、手術を考えてもらうことになります。
 常にどちらかの目が外に寄っているのを恒常性外斜視といいます。治療は手術ですが、手術によってものがダブって見える複視が起こる場合があるので、注意が必要です。
 
上(下)斜視とは
 上下の斜視は下斜筋過動、上斜筋麻痺などが原因で起きることもあり、眼性斜頸といって首を傾げる原因になることもあります。また、他の斜視に合併していることもありますので、眼科で詳しい検査を受けてください。
 
 斜視を放置しておくと、弱視という別の病気を引き起こす原因となることがあります。これは専門的な検査をうけないと判明しません。最初の手がかりは、左右の目の位置関係がまっすぐか、たまにどちらかにはずれることはないか、を注意してあげることです。
 正面の顔の写真を何枚か撮っておくと診察のうえでも参考になりますので持ってきていただけるといいと思います。また、普段は真っすぐで、時々はずれるという場合も写真とか最近はビデオなどの動画を持って来てくれる親御さんもいらっしゃいます。目の向きがおかしいと思ったらぜひ、眼科に連れて来てください。


2011年10月号「弱視」

治療で治すことができる弱視
 お子さんの目の病気に『弱視』があります。弱い視力と書きますので、弱視と診断されてしまうと心細くなってしまうかもしれません。でも、治療で治すことができるのです。
 
2つの弱視
 弱視という言葉には二つの意味があり、一つが「医学的弱視」、もう一つが「社会的弱視」です。
 眼科で弱視と言うと「医学的弱視」のことなのですが、 親御さんは「社会的弱視」と受け取って、行き違いが起こってしまうことがあり、言葉足らずを反省することがあります。
 「医学的弱視」とは、網膜や視神経に異常がないにもかかわらず、視力の成長期において、角膜から網膜の前までに何らかの異常があり、視力の発達が妨げられて、良い視力が得られないことをいいます。
 一方、「社会的弱視」とは、原因を問わず両眼での矯正視力(一番ピントの合っている眼鏡をかけた視力)が0.04~0.3に低下していたり、視野が極端に狭くなっている状態のことです。
 「医学的弱視」は、適切な時期に適切な治療をすると 治すことのできる弱視なのです。
 
どうして弱視に
 生まれたばかりの赤ちゃんは、光が分かるくらいで、あまり良く見えていないと言われています。生まれつき視力が備わっているわけではなく、乳幼児期からものを見て、網膜にピントのあった像を結ぶ刺激を繰り返すうちに視力を獲得することができるわけです。この視力の発育に重要な時期に、何らかの原因があり、視力の発達が途中で止まってしまい、眼鏡をかけても視力が出ない状態を弱視といいます。
 私は弱視の説明の時、『お子さんの目にまだ、スイッチが入っていない状態です』と伝えています。赤ちゃんの目は、作りは問題なくても働きの点から考えると、 未完成品です。赤ちゃんの目にしっかりとピントのあった像を結ぶことが、目の働きにスイッチを入れるというイメージです。目の働きにスイッチが入って、初めて目が完成するわけです。
 
弱視の種類
 弱視の種類は大きく4つに分けられます。
○屈折異常弱視
   強い遠視、乱視のために目にしっかりとピントのあった像を結ぶことができない。
○不同視弱視
   左右の目の度数に差が大きい場合、度数の強い方の目にピントのあった像を結ぶことができない。
○斜視弱視
   斜視のために、視線がずれてしまう方の目にピントのあった像を結ぶことができない。
○形態覚遮断弱視
   先天白内障、眼瞼下垂などの病気が原因となり、目にピントの合った像を結ぶことができない(眼帯をしたことが原因のものも含む)。
 弱視のうち、不同視弱視の発見が遅れることが多く見られます。見た目には何の異常もありませんし、片方の目の視力が良いので、お子さんの行動から発見されることが少ないのです。以前は就学時検診で初めて弱視が発見されることが多く、 治療が上手く行かない場合もありました。平成2年10月から3歳時健診に視力検査が加わりましたので、平成生まれのお子さんは、3歳時健診で視力検査をご自宅で行うようになりました。それでも、小学校に入ってから、弱視が発見されるお子さんもいます。3歳になりましたら、ほとんどのお子さんの視力検査ができます。心配でしたら、ぜひ、ご相談ください。
 
弱視の治療
 6~7歳くらいまでに、ほぼ大人の視力になると考えられていますので、その前に治療を行うことが効果的です。3歳から治療した不同視弱視では、1年で75%が矯正視力0.7以上に回復するというデータが発表されています。一方、入学後に治療を開始した場合は、長い治療期間が必要になってしまうこともあります。しかし、成長に個人差があるように治療効果にも個人差がありますので、あきらめずに頑張って治療を受けていただいております。入学後から治療を始める場合は、本人が治療の必要性を自覚できることから、積極的に取り組めるという利点もあります。
 屈折異常弱視、不同視弱視の場合は、眼鏡をかけてもらうことが、治療の第一段階です。眼鏡をかけて、しっかりとピントのあった像を結ぶことが大切です。でも、この時点ではピントの合った像を結ばせても、本人ははっきり見えません。近視の眼鏡と違って、かけた時点でははっきり見える眼鏡ではないのです。 頑張って眼鏡をかけているうちに目にスイッチが入って徐々に視力が上がってきます。
 不同視弱視の場合は、眼鏡に十分慣れた上で、「健眼遮蔽法」を行うことがあります。これは、良い方の目にアイパッチをして、弱視眼のみを使ってもらう訓練です。良い方の目の視力が落ちていないことを確認しながら弱視眼の視力が伸びてくるのを待つわけです。弱視の治療はすぐに結果が出るわけではなく、 ご本人、親御さんの根気と協力が必要です。


2011年11月号「3歳児眼科健診」

最も低年齢で行われる検査
 乳幼児期における正常な視機能発達を達成するためには、それを阻害する可能性のある因子を早期に発見し、早期に適切な対処を行なうことが重要です。平成3年に、母子保健法の定めるところにより、3歳児眼科健康診査事業が都道府県を実施主体に行なわれるようになり、平成9年以降は実施主体が都道府県から市町村に移管されました。
 
目標は早期発見
 3歳児眼科健診の第一の目標は、視覚障害の早期発見です。その中でも弱視の検出が重要です。近年の研究で明らかにされている弱視の80%以上は、不同視弱視と屈折性弱視であることから、早期に視力検査を行なって対応することが必要です。弱視の治療はできるだけ低年齢期に発見し、治療を開始することが良好な治療効果につながると考えられています。
 
視力検査を行う意義
 視力の発達する期間に、目にピントが合っていない状態などがあると、視力の発達が妨げられてしまった弱視になってしまいます。弱視の治療には主にメガネを用いて、ピントが合った状態にすることで、視力の発達を助けます。大切なことは、早く発見して早く治療を始めることで、自覚的、他覚的に検査が可能な最も低年齢と考えられる3歳児で発見することに意義があります。
 高度な両眼弱視では、日常生活に不自由をきたし、その子どもの行動などによって保護者が気付きますが、問題になるのは片眼の弱視です。片眼弱視の子どもは、一般的に不自由を訴えませんし、行動にもほとんど現れませんので、保護者も気付くことがほとんどありません。しかし、片眼弱視は、正常な両眼視ができませんので、視力を正常またはそれに近い状態まで上昇させておかないと一生正しい両眼視機能を得ることができなくなります。
 3歳児眼科健診が行なわれる前は、片眼弱視は就学前検診に発見されることが多かったので治療効果が悪い上に、学業を始める時期に治療を行なうので、子どもたちに大きな負担をかけていました。3歳児で発見されるようになり、就学までに治療効果が上がるようになってきています。
 
健診の方法
 3歳児健診は、一次健診は家庭、二次健診は市町村保健センター、学校、公民館など、三次健診は眼科医療機関などで行なわれます。
 一次健診は視力検査とアンケート調査によるスクリーニングが目的です。自宅に絵視標の視力検査表が郵送されますので指示に従って、お子さんの視力検査をしてください。検査は最初、両目で絵視標を理解しているかどうかを確認した後、片目をふさいで検査します。片目をふさぐ時は、左右どちらか嫌がらない方の目から、先にふさいで検査を行ないます。片目をふさぐことを嫌がった場合は、ふさがれていない方の目の視力が悪いことがありますので、二次健診の時にそのことを伝えてください。
 入園時や就学時に初めて視力不良を指摘されたお子さんの保護者の方に3歳児健診について尋ねてみますと、「受診していない」「視力検査はしなかった」「うまくできなかったが、ふざけていると思った」「生活態度に変わったことがなかったので、見えていると思った」といった答えが多いようです。うちの子は大丈夫と思っても、また忙しくても面倒がらずに、ぜひ自宅で視力検査をしてみてください。 視力検査が上手にできなかった時は、二次健診の時に申告して再検査を希望していただくことをお勧めします。
 アンケート調査は、「目つきがおかしいですか」「まぶしがりますか」「目を細めて見ますか」「物に近付いてみますか」「頭を傾けたり横目でみたりしますか」といった質問に答えていただきます。
 自宅の検査で片目ずつ絵視標が答えられなかった場合や視力検査ができなかった場合、アンケート調査で一つでも「はい」の記載があった場合は、二次健診で再検査を行ないます。
 二次健診で片目ずつ絵視標が答えられなかった場合、眼位異常、その他眼疾が疑われ精密検査を要すると認めた場合、努力しても視力検査ができなかった場合には、三次健診として眼科医療機関に紹介されます。
 
健診の実績
 日本眼科医会の調査によると、二次健診受診者は、3歳児眼科健診対象者の62~65%にとどまっているようです。しかしながら、3次検診における異常発見率は50%以上の実績がありますので、3歳児健診を受けることによって、屈折異常、斜位および斜視、屈折異常弱視・不同視弱視、斜視弱視だけでなく眼球震盪症、眼瞼下垂、強膜疾患、水晶体疾患、眼底疾患が見つかっていると報告されています。
 乳幼児は、見え方に異常があったとしても、自ら訴えることはできません。3歳児眼科健診は、そのためのよいチャンスです。3歳児健診の書類が送られてきましたら、まずはお子さんと一緒に視力検査をしてみてくださいね。


2012年1月号「眼科学校健診」

3・7・0方式の視力検査
 人気テレビ番組「踊る!さんま御殿!!」で「世代間ギャップを痛感した時」というテーマが取り上げられ、40代の上司が、「子どもの時、学校健診の視力検査で0.2だった」という話をしたところ、それを聞いた20代の後輩に「私はCでした」と言われ、「??」だったということが紹介されていました。学校健診の視力結果は、世代間ギャップになっているのですね。
 
眼科学校健診
 昭和33年に学校保健法が公布され、その後何度か改正されながら、現在に至っています。眼科に関する定期健康診断は「視力検査」「眼の疾病および異常の有無」の2項目について行なうことになっています。このうち視力検査は、眼科学校医自らが行なう眼科健診に先立って通常実施されており、保健調査とともに眼科健診の予診的検査として位置づけられています。したがって、眼科健診では「眼の疾病および異常の有無」のほか、保健調査や視力検査の結果にも注意を払いながら、必要に応じて積極的に児童生徒へ助言や指導を行なうことになります。
 
3・7・0方式とは
 学校保健法施行規則の一部が改正され、平成4年4月1日から視力検査は、「1.0」「0.7」「0.3」の3指標で判定してよいことになりました。視力の検査結果が1.0以上であるときは(A)、1.0未満0.7以上であるときは(B)、0.7未満0.3以上であるときは(C)、0.3未満であるときは(D)、と記入してもよいことになりました。
 
3・7・0方式採用の理由
 3つの指標のみで視力検査を行なうことになった理由は、次の5つが挙げられます。
 1. 学校の視力検査の目的は、黒板の字がきちんと見えているか、学業にさしつかえないか、眼科学校医の診断・指導が必要かどうかを判断するために行なわれます。
判断の基準としては
 視力0.3=教室の最前列でもこれ以下の視力では黒板の字が見えにくい
 視力0.7=教室のどこからでも黒板の字が一応見える最低視力
 視力1.0=一応健常視力
が用いられます。
 2. 3・7・0方式は授業にさしつかえないかをみる目的に適しており、指導も行ないやすい。
 3. 視力測定が能率よく行なえる。
 4. 視力の細かい変動に子どもたちがこだわらなくなる。
 5. 普通免許の視力基準も片目0.3以上、両目で0.7以上となっているように、社会的にも日本では0.3と0.7が重視されています。
子どもの視力の揺らぎ
 学童の視力は変動が大きく、いつも一定した値を得ることが難しいと言えます。一度の視力検査の結果が悪かったとしても、その日の体調、目の疲れ具合などによって、視力は変動します。 特に学校検診の時の、みんなが一列に並んで騒がしいような中で検査した場合には、内気な子は視力が悪く出ることもあります。また、少し目を細めただけで視力はすごく上がります。視力の良い子どもの視力は安定していることが多いのですが、視力低下が始まった時期の子どもの視力は特に揺らぎがみられます。学校現場では条件の違いもあり、0.1きざみで細かく測ることはあまり意味がありません。学校検診の結果のみで一喜一憂せずに、視力低下を指摘された場合は、眼科での再検査をお勧めします。
 
眼の疾病および異常の有無
 眼科健診では、保健調査や視力検査の結果をふまえて以下の項目をチェックしています。
1. 眼位のチェック:カバーテスト、カバーアンカバーテスト、交代カバーテストにより、斜位の有無、斜視の有無ならびに種類を検討。
2. 眼瞼のチェック:腫脹の有無(浮腫・炎症の鑑別)、変色の有無をチェック。また、内反・外反の有無や睫毛乱生の有無をチェック。
3. 眼瞼結膜・球結膜のチェック:充血・浮腫・濾胞の有無ならびに異物・眼脂の有無をチェック。
4. 角膜のチェック:角膜表面の混濁・傷・異物の有無のチェック。
5. 瞳孔に光を当て対光反応及び瞳孔径の確認、水晶体混濁の有無をチェック。
 
「要再検査」を指摘されたら
 「要視力再検査」の用紙をもらったら、一度眼科での検査をお勧めします。学校検診では、視力低下の原因が、近視か遠視か乱視か病気によるものかはわかりません。また、眼鏡が必要かどうかもわかりません。仮性近視であれば、点眼治療で視力が回復する可能性があります。
 「眼疾病の受診勧告」をもらった場合も、眼科を受診してください。学校検診の際には行なえない精密検査で、治療が必要な状態かどうかなど、より詳しい説明をさせていただきます。


2012年2月号「近視・仮性近視」

遠くにピントが合わない理由
 今回は、仮性近視・近視についてお話します。
 
オートフォーカス機構
 目に入った光は角膜と水晶体により屈折し、網膜に像を結び、その像が視神経を通って脳に届くことで見ることができます。近くを見るときには、毛様体が縮んで水晶体を厚くすることでピント調節を行います。若いうちは水晶体に弾力があり、近くや遠くを見る時に、厚みをかえてピント合わせます。オートフォーカスの精巧なカメラということになります。レンズの屈折率を角膜が3分の2を担い、水晶体が3分の1を担っています。つまり、角膜と水晶体の二つがレンズの働きをしています。
 
ピントが網膜に結べない
 ところが、なんらかの理由でこのオートフォーカス機能に狂いが生じて、網膜にピントを結べなくなることがあります。するとピンぼけの映像しか写らず、視力が低下します。
 ピントが網膜から外れる理由は二つあります。眼球の奥行きの長さが、通常よりも長いか短いために、網膜にピントが合いづらくなること、もう一つは水晶体の厚さの調節、屈折率の調節がうまくいかなくなることです。このような状態を屈折異常・調節異常といいます。
 
仮性近視とは
 近くの物をジッと見ていると、近くにピント合わせをするために毛様体が緊張し、水晶体が厚くなります。長時間近くの物を見ていると毛様体が緊張を続け、遠くが見えにくい状態になってしまいます。この状態が仮性近視ですが、毛様体の緊張をほぐす点眼薬による検査で、仮性近視の有無が分かります。
 仮性近視が考えられる場合、毛様体の緊張をほぐす調節麻痺剤(ミドリンM)の点眼治療を行います。薬が効いている間は、瞳が開いてしまうためにまぶしく、近くが見えにくくなりますので、寝る前に点眼してもらいます。寝ている間に、目が遠くを見ているような状態にする目薬ですが、夢がまぶしくなったり見えにくくなったりすることはありません。
 子どもの視力低下の場合に検査をしてみると、仮性近視が関与しているケースは多く見られます。点眼薬で視力が回復する可能性もあります。学校検診で視力が下がったからと言って、いきなり眼鏡を作りに行かず、まずは眼科で精密検査を受けてください。
近視と言われたら
 近視は網膜よりも手前に光の焦点が結ばれてしまう屈折異常です。近くのものははっきり見えても、少し距離が離れているものは、輪郭がぼやけて見えます。主たる原因は子どもの成長と共に眼球の奥行きが長くなることがあげられます。角膜のカーブは2歳で大人と同じくらいの扁平さになります。また、眼球の奥行きの長さは、新生児では約17ミリですが、成人の正常値は24ミリと考えられています。
 検査の結果、近視と診断されたら、残念ながら点眼薬では視力回復ができません。それではすぐ眼鏡でしょうか。親の気持ちとしては、 「なるべく眼鏡はかけさせたくない」「これ以上視力を悪くさせたくない」 「近視が進まないようにできないか」 ということが多いでしょう。重要なことは学校生活に支障がないかどうか、ということだと思います。
 子どもは、視力が低下していても、急な変化ではありませんので、不自由は感じないものです。でも、黒板の字を読む時に目を細めたり、他の子よりも時間をかけて見ていた可能性があります。やはり、両眼で0.3を切るようでしたら、そろそろ眼鏡と考えた方がよろしいかと思います。「なるべく眼鏡はかけさせたくない」という気持ちの中には、かけると近視が進むという誤解があるようです。身長が伸びるのを止められないように、近視も徐々には進行します。眼鏡をかけなくても近視は徐々に進むと考えて下さい。一般的には身長の伸びが止まった後も近視は少し進み、20代後半に止まるようです。近視の場合は、眼鏡をかけなかったとしても弱視になる心配はほとんどありませんが、はっきり見えないという不都合がありますし、近視がかなり進行してからでは、適正な眼鏡に慣れるのに時間を要することもあります。
 
眼鏡かコンタクトか
 眼鏡が必要となった時に、眼鏡かコンタクトレンズか、と考える方もいらっしゃいますが、コンタクトをお考えでも必ず眼鏡は作ってください。眼鏡を持ってない場合、コンタクトで角膜に傷がついた時などに、はずすと見えないので無理してしまう人が多いからです。大切な角膜を守るためにも、家に帰ったらコンタクトをはずし、眼鏡をかけることを、勧めています。コンタクトは、少なからず角膜に負担をかけてしまう医療用具ですので、取り扱いは慎重にお願いしたいと考えています。小学生からのコンタクトは、基本的にはお勧めできません。


2012年3月号「コンタクトレンズ」

目に入れても痛くない…
 私には“目に入れても痛くない”ほどかわいがっているものがあります。大学2年生の時からですので、もうかれこれ28年の付き合いになります。それは、コンタクトレンズ(CL)です。
 私は強度近視でCLなしでは人前には出たくないですし、その恩恵にあずかっている一人ですが、そのありがたいCLでトラブルを起こす人が非常に多いので、正しく使用せずに危険にさらされている方には、ついつい辛口になる傾向があります。
 CLに対する私の考え方は、「あくまでも目にとっては異物であり、きちんと使用しなければ目に害を及ぼす危険性のあるもの」ですが、「きちんと使用すれば安全であり、視力の悪い人にとって非常に便利でありがたいもの」というものです。
CLの種類とその特徴
 CLは大きく「ハード」「ソフト」に分けられます。それぞれのレンズの特徴について説明します。
1. ハードレンズ
現在使われているハードレンズは、酸素透過性ハードCLと呼ばれるものです。安全性には最も優れています。ただ名前の通りレンズが硬いので、慣れるまでに時間がかかり、 異物感のため装用できない人もいます。 近視度数の強い人、乱視の強い人、1日の装用時間の長い人に適しています。
2.ソフトレンズ
 ソフトレンズは、通常のソフトレンズの他に、1日使い捨て、定期交換型、乱視用があります。名前の通りレンズが柔らかいので、慣れるのが早く、つけ心地は良好です。目に酸素がいきにくい弱点がありますので、長時間の装用はお勧めできません。また、細菌やアメーバなどに感染する危険がありますので、しっかりとしたレンズケアが必要です。ドライアイ、アレルギーのある人には向かないこともあります。
(1)通常のソフトレンズ(コンベンショナルレンズ)
   洗浄・消毒・蛋白除去などのケアが必要です。 どうしても汚れが蓄積しますので、なるべく早めの交換が必要です。 アレルギー性結膜炎の症状の強い人には使えません。
(2)1日使い捨てレンズ
   1日使ったら捨ててしまうので、汚れがたまる心配がありません。洗浄・消毒などのケアも不要です。アレルギー性結膜炎にも対応しやすいという利点があります。毎日使う場合は、コスト高になってしまいます。
(3)定期交換型使い捨てレンズ
   1週間、2週間、1ヵ月で交換するタイプです。このうち1週間型は1週間、目につけたままのタイプで、トラブルが多くお勧めしていません。定期交換型は洗浄・消毒などのケアが容易で、1日使い捨てよりコスト面で有利です。
(4)乱視用レンズ(トーリックレンズ)
   乱視の方でも、矯正することができます。乱視度数、乱視軸には制限があり、すべての方に対応できるわけではありません。
 
眼鏡のかわり
 CLを使用する人に(既に使用している人にも)強調したいのは、「眼鏡と併用しましょう」ということです。CLは角膜に直接載せますが、角膜に必要なものは酸素です。角膜は涙から酸素という栄養を受けるので、 正しいフィッティングで、酸素透過性の優れたレンズを正しい使用法で装用しなければなりません。起きている時間帯に眼鏡をかけて、CLをしていない状態の時間を持つようにしましょう。お勧めは家に帰ったら眼鏡に替えることです。仕事の時間が長い人は、夜に眼鏡にするか、それができない人はハードレンズをお勧めします。CLは眼鏡の代わりに使えるものですが、眼鏡の替わりに使うものではありません。
 
角膜内皮細胞
 不適切なCLを長期に使用した場合には、角膜障害を起こしてしまうことがわかっています。角膜内皮細胞は角膜の透明性を保つために重要な働きをしていますが、加齢とともに減少します。恐ろしいことにCLの誤った使用によっても減少し、一度減少した細胞は再生しないということがわかっています。透明な角膜を一生守るためには、正しいCLの知識が必要だと考えております。
定期検査が重要です
 今や多くの人がCLを装用し、その数は1800万人を超えるといわれています。しかし、不適切な使用により、装用者の7~10%に眼障害が発生していると報告されています。
 CLは処方して終わりではなく、使う人がしっかりとしたレンズケアをしながら検診を受けてもらい、問題が起きていないか確認しながら使っていく医療機器です。便利なもので逆に目に病気を起こしてしまっては、元も子もありません。調子が良いからと言って、定期検査を受けないと、目にトラブルが起きることがあります。大切な目です。 CLは“目に入れても痛くないように”かわいがって下さい。


2012年4月号「アレルギー性結膜炎」

季節型と通年型の2種類
 私たちの体には、細菌やウイルスなどの外敵から身を守る「免疫」という働きがあります。このありがたい免疫の働きが、かえって人間に害を与えることを「アレルギー」と呼びます。「過ぎたるは及ばざるが如し」といいますが、まさにありがた迷惑というのがアレルギーなのです。
 
アレルギー体質
 アレルギーはじんま疹などを起こしやすい過敏体質の人に多い病気です。気管支ぜんそく、アトピー性皮膚炎、 アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎などが、同じグループの病気と考えられますが、目の他に症状はないけれど、目だけかゆいという方は、アレルギーが軽症と考えることができます。
 アレルギー疾患の有病率は、世界的に増加し、またすべての年齢層に広がっています。我が国では、全人口の約15~20%がアレルギー性結膜炎を有すると推定されています。
 
アレルギー性結膜炎
 目のアレルギーのうちで代表的なアレルギー性結膜炎は、春や秋など毎年決まった時期に起こりやすい季節型と季節にかかわりなく起こる通年型があります。季節型は花粉症の目の部分症状と考えることができます。 北海道での花粉症の原因となりやすい植物は、 3~4月のスギ・ヒノキ科、 5月のシラカバ属の植物、 6~8月のイネ科植物、 9月のキク科植物が挙げられます。
 一方、通年型の原因物質としては、ハウスダストという家の中で発生する細かいホコリで、ダニの死体やフン、カビ、ペットの毛やフケなどが考えられています。
 症状としては、強い痒みが主なもので、炎症がひどくなると瞼の裏の結膜や、白目の充血が起こってきます。 急に強い炎症が起きたり、目を強くこすりすぎた時には 白目が腫れて水がたまったようになります。
 
効果的な治療は目薬
 アレルギー性結膜炎の治療には目薬が効果的ですが、セルフケアも大切です。セルフケアとは、自分でできることであり、アレルゲンとの接触を避ける、たばこの煙、気温の変化、風などの刺激を避ける、などがあります。そのほか花粉の飛散が多い時期には外出を控え、外出時に眼鏡・マスクを着用するといったことも重要になります。
 アレルギー性結膜炎の治療の目薬は、1)抗アレルギー薬、2)抗ヒスタミン薬、3)ステロイド薬、4)人工涙液の4種類に大きく分けられます。
 第一選択はアレルギー性結膜炎治療の基盤となる抗アレルギー薬と抗ヒスタミン薬であり、重症度に応じてステロイド薬の使い分けが必要となります。
(1) 抗アレルギー薬
 近年、いくつかの抗アレルギー薬が新しく点眼薬として開発されており、現在は6種類の抗アレルギー点眼薬から選択することができるようになりました。抗アレルギー薬は、副作用も少なく、適切な使用方法によりかなりの効果が期待できますが、症状が悪化してから使ってもあまり効きません。 季節型の場合は症状が出る前からの点眼がお勧めです。 通年型は症状軽快時にも点眼回数をやや減らして、 点眼継続するなどの工夫が必要です。
(2) 抗ヒスタミン薬
 アレルギー反応が始まると、ヒスタミンという物質が放出されて痒みや充血を引き起こします。抗ヒスタミン薬はこれを抑えます。3種類の点眼薬があり、比較的かゆみや充血を抑える力が強いようです。
(3) ステロイド薬
 アレルギー性炎症が慢性化したり重症化した後では、 ステロイド薬が必要になることが多いものです。軽症では、症状のひどい時に短期間、低濃度のステロイド点眼薬を併用すればかなりの効果があります。重症になると高濃度のステロイド点眼薬が必要になります。ステロイドには白内障や緑内障をひき起す危険がありますので、眼科専門医の定期検査が必要です。特に小児では、眼圧上昇を引き起こす頻度が高いため、定期的に眼圧を測定する必要があります。
(4) 人工涙液
 ドライアイはアレルギーを起こしやすくするだけでなく、 悪化させることもあることが分かっています。通年型にドライアイを併発していることも多いので、検査をお勧めします。 人工涙液は防腐剤が入っていませんので、頻繁に使ってアレルゲンを目の中から洗い流すのはとても有効です。最近市販されているカップ式の洗浄器具は、眼周囲の皮膚の汚れや皮膚に付着した抗原をかえって眼表面に接触させることになり、洗浄器具としては薦められません。 
 花粉症、アレルギー性結膜炎の患者さんも増加していますが、アレルギーに処方する薬も増えてきています。また、アレルギー性結膜炎の重症型と考えられる春期カタルには、免疫抑制剤の点眼薬も使えるようになりました。薬は合う合わないもありますので、 自分に適した薬を見つけて、アレルギーとうまく付き合っていくようにしていただきたいと思います。近くの眼科で医師に気軽に相談してください。


2012年5月号「ウイルス性結膜炎」 

はやり目にご注意
「結膜炎とは、結膜の炎症性疾患の総称です」と言っても、分かったような、分からないような説明ですよね。結膜炎は眼科の病気の中でも、非常に多く見られるものですが、一言で説明するのは非常に難しいと思います。
 
結膜とは
 結膜炎の結膜は、白目を覆っている透明な粘膜です。目のまん中の黒目(角膜)の縁から瞼の裏側まで続いています。結膜は、場所によって名前が付いており、白目の表面を球結膜、瞼の裏側を瞼結膜といいます。この結膜が赤くなったり(充血)、腫れたり(浮腫)、瞼の裏にブツブツができたり(濾胞)、目やにが出たり(眼脂)、涙が出たり(流涙)、痒くなったり(掻痒感)、ゴロゴロしたり(異物感)という症状が出たら結膜に炎症が生じていると考えられます。
 
結膜炎の原因
 結膜炎の原因として、
1. ウイルス
2. 細菌
3. アレルギー
4. その他
の4つがあります。「はやり目」は、結膜炎の中でもウイルスが原因で起きるもので、人にうつる危険性がある感染性の結膜炎です。
 
効果的な治療は目薬
 「はやり目」には、流行性角結膜炎、咽頭結膜熱、急性出血性結膜炎の3つがあります。流行性角結膜炎と咽頭結膜熱の原因はアデノウイルスで、急性出血性結膜炎の原因はエンテロウイルスかコクサッキーウイルスです。
 原因ははっきりしているものの、これらの原因ウイルスをやっつける特効薬はまだ開発されておりません。感染したウイルスに対する免疫ができて、自然に治るのを待つしかないのがつらい所です。
 以前は「インフルエンザのようなものです。インフルエンザは普通の風邪より症状が強くて、うつり易く特効薬がないのです。安静にして体力をつけて治るのを待ちましょう。」と説明しておりましたが、すでにインフルエンザには、特効薬が開発されましたので、良い例え話ができなくなってしまいました。
 はやり目にも特効薬が開発されることと期待しております。
 
診断方法は
 アデノウイルスによる結膜炎は、以前はその症状、所見から診断していました。普通の結膜炎より症状が強い場合、つまり充血が強い、目やに・涙が多い、ゴロゴロ感が強いなどの症状です。現在では、アデノチェックという角結膜上皮細胞中のアデノウイルス抗原検出試薬がありますので、短時間でアデノウイルスによる結膜炎を確定診断することができます。
 アデノチェックで陽性反応が出た場合、間違いなくアデノウイルス結膜炎と診断できますが、陰性反応の時には、アデノウイルス結膜炎でないとは、断言できません。これは、検査の感度の問題で、ウイルスの量が少ないと陰性に出てしまう場合があるためです。特効薬がないのに、検査をする理由は、うつるものか、そうでないかを明らかにするためです。はやり目であることがわかれば、家族や他の人にうつさないように万全の体制をとっていただくためです。
 
はやり目は伝染るんです
といっても、空気感染する訳ではありません。目を触った手からうつります。ですから一番の予防策は手洗いです。せっけんと流水でよく洗って下さい。目がいずく、どうしても触りたくなると思いますが、その時は、ティッシュペーパーを使い、専用のビニール袋にためて捨てるようにしましょう。
 不用意にゴミ箱に捨てますと、ゴミ箱をきれいにする時にうつってしまう可能性があります。
 タオルの共用は止めましょう。そして、幼稚園・学校は休まなければなりません。
 他の人に接する仕事であれば、休んで下さい。感染力が持続する期間は、流行性角結膜炎や咽頭結膜熱では約1、2週間、急性出血性結膜炎では3、4日です。
 
うつらない、うつさないように注意
うつらないために普段から注意すること
・ 目をこすったり、触ったりしない
・ 手はせっけんと流水でよく洗う
・プール後は目を洗う
なってしまったら、うつさないために特に注意すること
・ 目をこすらない、触らない(ティッシュペーパーで触れて確実に捨てる)
・ 手はせっけんと流水でよく洗う(触れた蛇口も洗う)
・ プールは許可が出るまで禁止
・ 学校、幼稚園、保育園は許可が出るまで休む
・ タオルや洗面用具は使い回ししない
・ お風呂は最後に入る
・ 休養をとって体力を落とさない


2012年6月号「飛蚊症」

「私の目の中の…」
 数年前に「私の頭の中の消しゴム」という映画がヒットしましたが、今回は、眼科を受診されるきっかけとして比較的多い、「飛蚊症(ひぶんしょう)」についてのお話です。飛蚊症の正体は「私の目の中の濁り」なんです。
 飛蚊症の不快な症状を訴える患者さんのお話を伺っていますと、?「嫌な気分」の訴え方にも、十人十色、色々あります。「睫毛に何かついているみたいで、うっとおしい」「ススが飛んでいる」「カエルの卵みたいなものが動いている」「タバコの煙の輪が飛んで見える」「フワフワした雲みたいなものが見える」「髪の毛みたいなものが動いている」「微生物みたい」「ゴマが見える」 などなど・・・皆さん、不快な症状を色んな言い方で教えて下さいます。典型的には目の前に「黒いものが飛ぶ」と言われていますが、黒いものから透明なものまで色もさまざまで、数も1個から数個、時に多数のこともあります。目を動かすと、ふわっという感じで目と一緒に動いて見えます。
 
飛蚊症とは
 目の構造はよくカメラに例えられます。カメラのボディは硬く頑丈に作られていますが、目は柔らかく、カメラのボディの中は空っぽですが、目の中には硝子体(しょうしたい)という生卵の白身のようなドロドロした透明な液体が詰まっています。
 この硝子体の中に濁りができると、明るい所を見た時に、その濁りの影が目に底の網膜に映り、それを飛蚊症として 感じるわけです。
 飛蚊症の原因は、硝子体の濁りなのですが、この濁りの原因が、病気によるものなのか、そうでないのかを鑑別することになります。
 
飛蚊症は心配ないって聞いたけど
  飛蚊症で受診される方のほとんどは、心配のないもの(病気ではないもの)なのですが、なかには網膜剥離や網膜剥離の原因となる網膜の穴が見つかる場合や、目の中の出血や、目の中の炎症など病的なものが原因となっている場合もあります。
 飛蚊症には、心配ないもの:生理的飛蚊症と、病気によるもの:病的飛蚊症の二つががあることになります。
 
精密眼底検査
 この二つの飛蚊症を鑑別するためには、瞳をひろげる必要があります。瞳をひろげる目薬を点眼し、30分くらい待って、詳しく目の中の一番端まで、検査する必要があります。
 検査自体は少しまぶしいくらいで、痛くない心配のない検査です。ただし検査後も3~4時間瞳がひろがっているため、見づらくなりますので、なるべくご自分で運転せずに眼科を受診してください。
 
生理的飛蚊症
 精密眼底検査で、目の中に病気が見つからなければ、その飛蚊症は心配なものではなく、生理的飛蚊症です。生理的飛蚊症の硝子体の濁りは年をとることによって生じた硝子体の変化によるものです。と、お話しますと、「年のせいですか・・・」と無意味にがっかりさせてしまう心配がありますので、「20歳を過ぎた頃から出てくるのですが・・・」と説明させていただいております。と言いますのも、20歳頃から飛蚊症を感じている自分が、 「年のせい」とは思いたくないという気持ちの表れかもしれません。
 
病的飛蚊症
 これは目に病気があって硝子体に濁りができるものです。飛蚊症が病気の初発症状になっているわけですから、見逃すことはできません。
1. 網膜裂孔・網膜剥離
 神経の膜である網膜に穴があく病気です。穴があく時に飛蚊症、光視症(暗い所で光が見える症状)を伴うことがあります。早く見つければレーザー光線で穴の周りを焼き囲み、網膜剥離になることを防ぐことができます。
 見つけるのが遅れると網膜剥離となり、手術が必要となってしまいます。
2. 硝子体出血
 出血の原因は網膜に穴があいた時、網膜の血管に病気のある時などです。糖尿病網膜症が悪化して、出血する場合もあります。
3. ぶどう膜炎
 目に炎症の起きる病気に伴って、硝子体が濁る場合があります。これら病的飛蚊症の場合は、それぞれに適切な治療が必要になります。
 
飛蚊症を感じたら
 飛蚊症を自覚した日時がはっきりしている時、視力低下、かすみなどの症状を伴う時は、病的飛蚊症の可能性がありますので、なるべく早く診察を受けに来て下さい。
 網膜の端まで診せていただいて、異常がなければ心配のない場合がほとんどですので、まずは安心のために診察を受けていただきたいと思います。


2012年7月号「ドライアイ」

「ドライな人、増えてます」
 ドライアイ患者は、およそ800万人と言われています。初期症状はとてもあいまいで、何となく目が疲れやすいという感じで、自分では気づきにくいものです。気になる方は、ドライアイの検査をお勧めします。
 
無意識に出る涙は大切
 涙は上まぶたの外側にある涙腺(るいせん)で作られます。涙というと、悲しい時に出る涙を思い浮かべますが、目にゴミが入った 時やタマネギをきざんだ時にもたくさん出ますし、アクビをしても出ます。それ以外に重要な涙は、意外にも出ていることを意識させずに出ている涙なのです。この涙は、1日分溜めたとしても0.6~1mlですから、1年分でも220~365ml 。コーラの細い缶から太い缶くらいにしか溜まらないことになります。この涙を基礎分泌といいます。
 
関係する3つの神経
 涙の分泌を刺激する神経は、角膜の知覚を司る三叉神経、自律神経である副交感神経と交感神経の3種です。目にゴミが入った時やタマネギをきざんだ時などの反射性分泌は三叉神経、悲しい時などの感情的な涙の分泌は副交感神経、基礎分泌には交感神経が作用しています。
 
涙の三層構造
 目の表面にある涙の大部分は涙腺から分泌される水分ですが、実はそれだけではありません。水分の蒸発を防ぐ油分や、水分を保持する働きのあるムチンというネバネバした物質が層となり表面を覆っています。この水分が減ったり、油分の減少で水分が蒸発しやすくなったり、ムチンが少ないために水分が保持できなくなるなど3つの成分のバランスが崩れると、ドライアイの症状が出ると考えられています。
 
多彩な症状
 ドライアイは涙の量の減少や涙の質の変化で、目の表面の角膜や結膜に障害が起きた状態のことです。目の表面の乾きによる症状は多彩で、疲れる、重い、目がショボショボ・ゴロゴロする、充血する、痒い、痛い、視力が下がった、まぶしい、目やにがでるなど、他の病気でも見られる症状が目白押しです。そこで視力検査など眼科一般検査をひと通り行い、ドライアイが疑われた場合には涙の検査になります。
 
微細な傷は染色で
 細隙灯顕微鏡検査で涙不足で目の表面に傷がついていないかを調べます。もちろん、そのまま顕微鏡で観察することもできますが、微細な傷は色素で染色することによって、わかることがあります。フルオレセインという色素をつけて、コバルトブルーフィルターを通した光で照らすと、傷ついた部分が色素に染まって見えます。また、この時に少し瞬きを我慢してもらい、涙の膜の安定性を調べる検査も行います。次に涙の量を測るシルマーテストと呼ばれている検査を行います。細長い濾紙を下まぶたに挟んで、5分間でどれくらい濡れるかで涙の分泌量を測定します。5分後に5ミリメートル以下だとドライアイと診断されます。
 
治療方法は2つ
1.点眼薬で目を潤す。
 不足している涙の替わりに、人工涙液を点眼して直接目の表面を潤すのが、ドライアイの基本的な治療法です。人工涙液の点眼液は、頻繁に点眼していただきます。保水効果のあるヒアルロン酸の点眼薬を処方することも多くあります。新たに水分とムチンの分泌を促す「ジクアホソルナトリウム」という点眼薬も発売されました。また、点眼薬ではありませんが、朝起きた時の目の表面の状態を良好に保つために、寝る前につけてもらう眼軟膏を処方することもあります。
2.涙点プラグ
 少ない涙を有効に使う目的で、涙点プラグを入れる方法もあります。これは涙点を塞ぐことで、少ない涙を目の表面に長く留まるようにする方法です。顕微鏡を使って、目頭の涙点に小さなプラグを差し込むというものですが、痛みもなく短時間でできる方法です。コラーゲンを使用した液状の涙点プラグも新しく使えるようになりました。
 
意識してまばたきを
 日常生活の工夫で症状が楽になることもあり、その一つがまばたきです。まばたきをするたびに目の表面に涙が送り込まれます。普段は1分間に20~30回のまばたきを繰り返していますが、コンピュータ画面を凝視している時や、集中して小さな文字の書類を見ているときには、普段の4分の1にまで低下していると言われています。仕事中などは、意識してまばたきの回数を増やすことも目の表面のリフレッシュになると思います。また、部屋の空気は乾燥しがちですので、加湿を心がけ、温かいタオルで目を温めるのも良い方法と考えられます。


2012年8月号「老眼」

避けて通れぬ老眼の対処法
 「近くのものがなんだか見えにくくなった…」そんな変化は老眼の始まりかもしれません。老眼は誰もが避けて通ることができない、目の加齢に伴う変化です。40歳を過ぎたころから、少しずつ老眼の症状が出てきます。他の目の病気も出てくる可能性のある年代ですので、おかしいなと思ったら、眼科を受診してください。
 
水晶体の弾力が落ちると
 目の中に水晶体というカメラのレンズに相当する組織があります。カメラでは、レンズが前後に動くことによって遠くや近くにピントを合わせてくれますが、私たちの目は、水晶体がその厚みを変えることによって遠くのものや近くのものにピントを合わせることができます。しかし年齢とともに水晶体の弾力性がだんだんと弱くなるために、厚みを変えることができなくなってきます。そのために、近くのものにピントが合わせにくくなってくるのが、老眼です。
 
こんな症状が起きたら…
 もちろん、ある日突然、水晶体が硬くなってしまうわけではありませんので、だんだんと「アレッおかしいな」と思うことが増えてきます。「おかしいな」と思うこととして、
○本を読む時、腕を伸ばしたほうが見やすい。
○少し暗くなると、本が読みにくくなる。
○本を読んでいて、ヒョイと目をあげるとぼんやりと見えていて、ジッと見ていると、だんだんはっきりしてくる。
◯値札の金額を見間違えることがある。
◯パソコン画面を見ていると、すぐ目が疲れてしまう。
◯針に糸を通すなど、細かい作業が苦手になった。
こんな症状が起きてきます。
 
老眼鏡か遠近両用眼鏡を
 少し暗くなると本が読みにくくなるなど、暗くなると老眼が悪化したように感じるのは、どうしてでしょうか。暗い所ではカメラの絞りにあたる虹彩が光をより多く取り入れようとするために、瞳(瞳孔)が広がります。瞳が広がると焦点深度が浅くなるので、老眼が悪化したように感じるのです。本を読んだりする時は、手元を明るくして読むようにしましょう。手元が見えにくい状況が出て来たら、そろそろ近用鏡(いわゆる老眼鏡)のお世話にならなければいけません。手元が見えにくいのに無理をしていると、目の疲れ、肩凝り、頭痛などの症状を引き起こすこともあるのです。
 もともと近視で眼鏡をかけている人は、遠近両用眼鏡に替えたとしても、今は多焦点レンズの良いものが出ていますので、境目がなくほかの人からは遠近両用眼鏡とわかりませんから、スムーズに移行することができると思います。
 もともと遠視があり遠くが良く見えていた人は、近用鏡に抵抗があるようです。遠視の方は、遠くを見る時にも、水晶体が若干厚くなってピント合わせをする必要があるため、近くを見る時にはさらなる水晶体のピント合わせが要求されます。そのため、遠視の方は早いうちに手元が見えにくいという状況になります。遠くの視力が良好でこれまで眼鏡をかけていなかったという人は「目に自信がある」人が多く、近くを見る時だけに眼鏡を掛けると、人より老けて見られるので嫌だという気持ちが強いようです。でも、日常生活で近くを見る機会は非常に多く、無理をせず近用鏡を使うことによって、「疲れがとれて楽になった」と感じることがあります。
 
遠近両用コンタクトレンズ
 コンタクトレンズが普及してから、年数も経過していますので、コンタクトレンズユーザーの中にも、老眼年齢に達している方々が増えてきています。そのニーズに応えるように遠近両用のコンタクトレンズが開発され、装用者が増えつつあります。遠近両用コンタクトレンズにも、ハードとソフトタイプの2種類のレンズがあります。遠近両用コンタクトレンズは、1枚のレンズの中に遠くをよく見るための遠用部分と近くをよく見るための近用部分が組み込まれています。それまで、ハードレンズを使っていた人は、もちろんハードの遠近両用レンズがお勧めです。ソフトレンズを長期間使ってきた人の中には、角膜内皮細胞が大きくなって、その数が減ってしまっている人もいますので、詳しい検査のうえ、使用が可能か相談が必要な場合もあります。
 
まずは眼科で検診を
 老眼かなと思ったら自己判断で済ませずに、眼科の検診を受けてください。眼科ではきちんと検査したうえで、老眼による視力低下であるとの診断をします。自分では老眼だろうと思っても、他の病気による視力低下が見つかることもあります。


2012年9月号「緑内障」

確率17分の1の病気
「17分の1」という確率は高いのか低いのか、皆さんはどう感じられますか?
 40歳以上の17人に1人と言われたらどうですか。久しぶりに集まったクラス会。クラスの中に2人か3人いるとすると多いですよね。
 実はこの40歳以上の17人に1人というのは、緑内障の患者の割合なのです。日本緑内障学会の調査によると、60歳代で13人に1人、70歳以上で8人に1人が緑内障ということが分かりました。
 
緑内障とは
 緑内障は視神経がおかされて、見える範囲(視野)が狭くなる病気です。視神経は100万本以上の神経線維の束で、網膜に映った像を脳に運ぶ、いわば目と脳をつなげるケーブルの働きをしています。電気器具のケーブルが接続部分で壊れやすいように、視神経も視神経乳頭と呼ばれる眼球からの出口の部分が傷害を受けやすくなっています。視神経乳頭に傷害を与える一番の原因は、眼球内の圧力(眼圧)と考えられています。
 
眼圧が正常でも
 目には一定の硬さがあります。これは、目の中で作られる水と出る水が丁度つり合っていて、目の硬さをほどよい状態に保っているからです。眼圧は血圧と同じ単位(mmHg)で測定されますが、正常の眼圧は10~21mmHg です。眼圧が上がることによって、視神経乳頭の傷害が起こることは解明されており、以前は緑内障と言えば眼圧が高いと考えられていました。しかし、日本人には眼圧が正常範囲に入っていても緑内障になる人が多いことが判明し、正常眼圧緑内障と呼ばれています。正常眼圧緑内障では、視神経の強度が関係しているとみられ、たとえ正常範囲内の眼圧でも、その患者にとっては負担になっていると考えられます。
自覚症状がほとんどなく
 視神経がおかされると徐々に消失してしまい、その部分の情報は脳に伝わらずに視野が欠けてしまいます。しかし、視神経の傷害はゆっくりと起こり、視野も少しずつ狭くなっていくため、自覚症状はほとんどなく、知らないうちに病気が進行しているのが緑内障の怖いところです。視神経線維の半分がなくなってはじめて、視野の異常に気づくのが普通です。
 また、両方の目の視神経の同じ場所を見る神経が同時におかされるわけではないので、両目で見ている分には、片方の目で補われるために、視野狭窄をなかなか自覚することができません。視野がかなり狭くなって視力低下も生じてから、自覚症状として現れるということもあります。
 緑内障は、眼圧検査、眼底検査、視野検査などから診断でき、これらは眼科で一般的に行われる検査なので、眼科受診した際に偶然発見されるということが最も多いのです。
 眼底検査では網膜の視神経乳頭のへこみ具合を調べます。視神経乳頭は神経線維が集まってできているので、視神経が消失するとその部分のへこみが変形したり大きくなったりします。通常の眼底検査だけでなく、眼底カメラで記録する方法、光干渉断層計などの画像解析装置を用いる方法などがあります。
 視野検査は光の見え方で視野の欠け具合を調べる検査です。精密な視野検査をすることで、視野が正常か異常か、また病気の進行状態を調べることができます。
 
眼圧を低くコントロール
 緑内障による視野の欠けや狭まりは、治療で元に戻すことはできません。現時点の医学では、一度傷害された視神経を回復することはできません。治療の目的は、それ以上に進まないようにすることです。早期に発見して早くから治療を受ければ、失明に至らず視力を保つことができます。治療は、傷害を与える一番の原因である眼圧を低くコントロールするということです。
 現在では緑内障治療の点眼薬だけでも10種類以上あり、非常によく眼圧を下げる点眼薬も出ています。まずは点眼薬による治療が開始されますが、病状の進行が止められない場合にはレーザー療法、手術療法が必要になる場合もあります。
 
似て非なる緑内障と白内障
 緑内障は、白内障とならんで壮年期以降の人々にみられる眼科の代表的な病気です。白内障の多くは、白髪や肌のシワと同じで、年齢とともに誰にでも起きる変化ですが、緑内障は皆に起きる変化ではありません。緑内障と白内障、名前はよく似ていますが、全く別の病気です。
 生涯にわたり目の健康を保つために、40歳を過ぎたらぜひ、眼科での目の検診を受けることをお勧めします。できれば1年に1回、最低でも3年に1回は、緑内障の定期検査を受けてください。血縁者に緑内障の人がいる方は、特に注意が必要です。


2012年10月号「糖尿病網膜症」

甘くない目の話
 今回は成人の失明原因の上位の病気の「甘くない目の話」です。毎年3000人以上が、合併症で視力を失っている「糖尿病」の話です。糖尿病は内科の病気ですが、眼科にも大いに関係があります。で、糖尿病の方には耳の痛い話になってしまいますが、痛い目に合わないように、お付き合い下さい。
 
糖尿病とはどんな病気
 その名前から「尿に糖が出る」病気と考えられがちですが、血液に含まれる糖分(血糖値)が多い状態が続く病気です。食事に含まれる糖分は、膵臓からでるインスリンというホルモンでエネルギーに変えられますが、糖尿病では、このインスリンの量や働きが低下してしまうことによって、血糖値が高くなってしまいます。
 のどが渇く、多尿になるというのが、有名な糖尿病の症状ですが、それらの症状は高血糖が持続した場合に出るもので、多くの糖尿病の方は無症状です。糖尿病実態調査によりますと、糖尿病が「強く疑われる人」が690万人、「可能性を否定できない人」の680万人を合わせると、全国に1,370万人いると推定されています。 でも、糖尿病の治療を受けている人が約212万人しかいない理由は、自覚症状が出にくいためと思われます。
 
糖尿病で目が悪くなるの?
 糖尿病ではカメラのフィルムにあたる目の網膜が侵されてきます。「糖尿病網膜症」で、カメラのフィルムの感度が低くなったり、フィルム自体が破損してしまうような状態です。網膜は細かい血管が張りめぐらされており、画像を映すという働きのためには充分な酸素が必要です。糖尿病の血液は糖分が多く含まれているため血管に負担がかかり、血液の流れが悪くなって、網膜に十分な栄養を運ぶことができなくなってしまうのです。
 
発症には数年かかる
 糖尿病網膜症も、初期には自覚症状がありません。糖尿病になってから糖尿病網膜症が出てくるには数年から十年くらいかかることがわかっています。糖尿病にかかってすぐ目に来るわけではありませんし、血糖コントロールが良好な場合は、網膜症は出てきません。初期には自覚症状がありませんので、ここで眼科の出番です。
 糖尿病と診断された方は、見え方が何ともなくても眼科を受診し、眼底検査を受ける必要があります。糖尿病網膜症は眼底出血から始まりますが、眼底写真の検査だけでは見逃されることもあります。眼底写真は目の奥の中央部分のみしか撮せないからです。精密眼底検査を受けることをお勧めします。
 
進行状態と治療法
 糖尿病網膜症は、単純網膜症、増殖前網膜症、増殖網膜症の3段階で進行します。単純網膜症では、眼底出血、白斑が見られます。この段階では視力には影響がなく、血糖コントロールの改善によって治すことができます。しかし、視力に影響の出てくる増殖前、増殖網膜症の前段階ですので、定期的に眼科を受診し、網膜症が悪化していないか確認することが大切です。
 増殖前網膜症では軟性白斑というシミが多数出てきます。正確な状況をつかむために蛍光眼底造影検査をすることがあります。この段階でも、視力に影響の出ていないことが多く、失明につながる最大の要因です。この段階でレーザー光凝固術を行うことが失明に至ることを食い止める最良の治療です。
 増殖網膜症は新生血管が出現し、新生血管が破れて起こる硝子体出血、増殖膜、網膜剥離という重症な段階です。目の中にすすが飛んだり、赤いカーテンがかかるなどの自覚症状が出ると、相当に進んで手遅れに近い状態です。硝子体手術が必要になってきますが、その前にレーザー光凝固術が十分に行われているかどうかが、結果を左右することが多いのです。
 これらの3段階がどのくらいのスピードで進むかは、人によって違います。血糖コントロールがきちんと行われている人は進むのが遅いと考えられています。増殖網膜症にまで至らずに、途中で進行が止まり安定することも多くあります。比較的若い人(40~50歳)は、進行が速いことが多いので特に注意を要します。
 
糖尿病と言われたらまずは眼科で検診を
 糖尿病の方は糖尿病網膜症の治療の時期を逸しないよう、自覚症状がなくても定期的な精密眼底検査を受けることが重要です。検査・治療を続けていれば、糖尿病が原因で失明することを防ぐことができます。
 糖尿病と言われたら、内科での血糖コントロールと眼科での精密眼底検査が必要です。
 内科では「糖尿病手帳」がありますが、眼科には「糖尿病眼手帳」があり、内科の先生と連携をとって治療していきます。


2012年11月号「白内障」

「私の目が黒いうちは…」
 「私の目が黒いうちは…」というセリフ、テレビドラマでこわもてのお父さんが言うのをたまに見かけますよね。今回はそういう話ではなく、進行すると瞳の中央が白くなってくる白内障についてのお話をー。
 
どんな病気
 白内障とは、目の中のピント合わせをする水晶体が白く濁ってくる状態です。冬の寒い日に、外から家の中に入った時に、眼鏡が曇って見えなくなるように、目の中に曇ったレンズが入っているために、かすむ状態が白内障です。水晶体が濁り始めると、ものがかすんだり、二重に見えたり、まぶしく見えたりし、進行ると視力が低下し、眼鏡での矯正ができなくなります。
手術で取り戻せる視力
 白内障になると、初期のうちには薬によってその進行を遅らせることができる場合がありますが、完全に治療することはできません。進行した白内障は、濁った水晶体を手術によって取り除く方法が一般的で、視力を取り戻すことができる良性の病気です。
 白内障と診断されても、本人が苦にならなければ、急いで手術を受ける必要はありません。いつ手術を受けるかは、「本人が不自由を感じた時」だと思います。それほど安全な手術です。私が眼科医になったころは、視力が0.3以下になってから手術を考えましたが、現在は、それぞれの生活状況、必要性に応じて判断すればいいと考えています。自動車を運転をしている人であれば、視力が0.7以下になったら手術が必要だと思います。
 手術は局所麻酔で行われ痛みはありません。手術時間は程度によってさまざまですが、通常10~30分程度です。国内で年間100万件以上行われています。
 
縫合が必要ない手術
 手術は超音波乳化吸引術というのが一般的で、3ミリ以下の傷から超音波の力で水晶体の濁った中身だけを吸い出します。この最新技術を支える水晶体超音波乳化吸引装置は、綿密な計算が可能なコンピュータを搭載していて、超音波によって砕いた水晶体を吸収し、できた空間に水分を流し込み、眼球の形を保ちながら手術が可能です。水晶体は、昔懐かしい肝油のような大きさ、形です。肝油が薄い袋に包まれていると考えてみて下さい。上の袋を破いて、濁った中身を吸い出して、残った袋の中に水晶体の屈折力を補正するための眼内レンズを挿入します。眼内レンズも、傷口を小さくするために折り畳んで入れるやわらかいものが開発されていますので、傷口が3ミリのままで済み、縫合の必要がありません。
 手術は、患者の全身状態や手術後の通院に問題がなければ、日帰りでも可能です。通院できる方、重篤な合併症がない方、家族の協力が得られる方などが条件となります。手術直後は普通、充血があります。しばらくは、目がゴロゴロする、チクチクする、涙がでる、目やにが多い、目がかすむ、などの症状が続きますが、1~2週間でなくなります。目の手術というと怖いイメージがありますが、白内障の手術技術、器械は進歩し、材質の良い眼内レンズも開発されていますので、安心して手術を受けてください。
 手術で、ほぼ白内障が起きる前の見やすさを取り戻せますが、眼内レンズはピントを調節する機能がなく、不便に感じることがあります。その場合は眼鏡を使用します。眼鏡は手術後1カ月ほどたって、視力が落ち着いてから作ってもらいます。
 2008年2月に多焦点眼内レンズと呼ばれる遠近両用の眼内レンズも認可され、これだと術後に眼鏡をかける時間が少なくて済むようです。遠近両用眼内レンズは保険が適応されず、片目の手術に35~45万円の自己負担となります。
 
日帰り白内障手術を考えている方へ
 白内障手術を「日帰り手術で行うから簡単なんでしょ」と安易に考えられている人がいますが、日帰りで手術をしますが、手術内容は入院手術と同じです。術後を病室で過ごすか、自宅で過ごすかの違いだと考えてください。手術後、安静を強いることはありませんが、手術当日は眼帯をするので、片目だと遠近感が分らなくなり、非常に足元、手元がおぼつかなくなります。台所仕事などは、避けるようにお話しております。
 白内障手術での一番の心配は目にばい菌が入ることです。手術後は目をこすらないことが、最も重要です。3日間は入浴を禁止していますし、2週間は保護眼鏡をかけてもらっています。また、しばらくは、ばい菌止め(抗菌剤)、炎症止め(消炎剤)の目薬を使ってもらいます。
 白内障は、怖い病気ではなく、誰もがなる病気です。しかし、目がかすむのは白内障だからと安心していたら、緑内障など他の目の病気が見つかる場合もあります。40歳を越えたら、一度目の診察を受けることをお勧めします。


2013年1月号「後発白内障」

「白内障の手術は1回しかできないの?」
 外来で患者さんの診察をしている中で、よくある質問の一つに「白内障の手術は1回しかできないのですか」というのがあります。白内障の手術自体は1回しかできないのではなく、1回しかする必要がないことを話していますが、他の病気になってしまった時には、その治療が必要になります。今回は白内障の手術の後に生じる最も頻度の高い合併症である後発白内障についてのお話をー。
注意、手術後の視力低下
 白内障手術が問題なく無事に終わり、視力回復が得られて順調に過ごしていたケースでも、手術後しばらくたってから視力が低下してくることがあります。他の病気にかかってしまったためという場合もありますが、後発白内障が原因ということが多くみられます。
 現在の白内障手術は、水晶体の袋の前面(前嚢)を円形に切除し、水晶体の中身を超音波の器械で破砕吸引し、袋の後面(後嚢)は残し、その袋の中に眼内レンズを移植します。手術後数か月から数年経過したころに徐々に水晶体の後嚢が濁ってきますが、これは後嚢混濁と呼ばれます。この後嚢混濁によって視力低下をきたした状態を後発白内障といいます。
 
3つのタイプ
 後発白内障は手術後に残った水晶体上皮細胞が増殖・分化して生じる水晶体の不完全な再生と考えられています。現在の白内障手術では、水晶体嚢を温存しますので、水晶体上皮細胞を完全に除去することは不可能なため、後発白内障が起きることがあります。
 後発白内障は、臨床上3つに分類されます。一つは線維性後嚢混濁で、前嚢切開縁を中心に白濁が広がるものです。二つ目が水晶体前後嚢に囲まれた水晶体周辺部がドーナツ状に盛り上がるゼンメリング輪です。そして三つ目が眼内レンズと後嚢の間に生じるキャビア状の「エルシュニッヒ真珠」と呼ばれるタイプのものです。
 
術後5年で30%の発生率
 発生率については、多くの報告がなされています。眼内レンズの素材、眼内レンズ光学部のエッジの立ち方などのデザイン、前嚢切開の大きさなどがその発生率に影響すると考えられていますが、おおよその発生率は、術後1年で10%、3年で20%、5年で30%くらいと言われています。
 後発白内障が発生しやすい患者側の因子としては、ぶどう膜炎、網膜色素変性、アトピー、強度近視などがあり、白内障術後に炎症をきたしやすいことが後発白内障の発生を促すと考えられています。
 
痛みのないレーザー手術
 後嚢混濁が進行し、視力低下が起きたらレーザー治療が行なわれます。ネオジム・ヤグレーザーのレーザー光が1点に収束したときに生じる衝撃波によって、後嚢を切開します。
 この治療は通常外来で使用している細隙灯顕微鏡と同様の器械にレーザーが組み込まれていますので、外来で実施することができます。コンタクトレンズを目に装着して治療を行ないますので、点眼麻酔を使用しますが、レーザー治療には全く痛みを伴いません。通常は数分で治療が完了します。治療後には、切開した後嚢が硝子体側に遊離しますので、一時的に飛蚊症が生じますので、あらかじめ説明が必要です。
 
合併症
 ネオジム・ヤグレーザー後発白内障切開術は、有効性、安全性ともに高い治療と考えられていますが、術後合併症の可能性もあります。最も頻度が高いのは虹彩炎、眼圧上昇です。眼圧上昇予防剤の点眼を術前、術後に使用し、術後にはステロイド点眼を処方するのが一般的です。
 また、白内障手術後の比較的早期に後発白内障切開術を施行した際に、嚢胞様黄斑浮腫という視力低下の原因となる合併症を引き起こす危険性があること、またまれにではありますが、網膜剥離の発生頻度が上昇することも報告されています。したがって、後発白内障切開術後には、眼底検査をしっかり行なうことが重要です。
 白内障の手術自体は1回で完結するものですが、白内障術後の視力低下にはいろいろな原因が考えられます。視力低下の原因が後発白内障だった場合は、レーザー治療によりまた見えるようになりますので、とても喜んでもらえます。
 しかし、他の病気が原因である場合には、それぞれの病気に対する治療が必要になります。早期発見、早期治療によって治療可能な病気もありますので、白内障術後の視力低下が起こった時は、すぐに眼科を受診して、その原因を明らかにする必要があります。


2013年2月号「加齢黄斑変性」

肝心なところが見えなくなる病気
 「肝心なものは目には見えないんだよ」作家のサン=テグジュペリは「星の王子さま」の中で、私たちに大切なものは何かを教えてくれました。今回は肝心なものは目には見えない、といった メルヘンチックな話ではなく、 「見ようとするところが、見えづらくなる」加齢黄斑変性のお話をー。
 
網膜の中心にある黄斑
 目の奥には網膜と呼ばれる神経の膜があり、カメラに例えると フィルムにあたります。 網膜はフィルムと違って場所によって感度差があるのですが、 黄斑は網膜の中心部にあり、真ん中が少しへこんだ直径6ミリほどの領域で、一番感度の高い場所です。黄斑で物の形、大きさ、色などの情報の大半を識別しているといえます
 
片目からやがて両目に
 黄斑が異常に老化して起きる病気が加齢黄斑変性です。「滲出型」と「萎縮型」に分類され、滲出型は日本人に多くみられ、進行が速いタイプです。網膜の後ろにある脈絡膜から異常な新生血管が伸び、そこかの出血やしみ出た水分が黄斑部の視細胞を傷めます。その結果、見ようとする中心部分が見えづらくなり、ゆがんで見えたり、小さく見えたり、まん中が暗くなったりという症状が起きます。
 症状は片目から始まりますが、やがて両目に及ぶ人が多く、失明の原因にもなります。片目に病気が起きても両目で見ると気付かないことがあります。 時々片目を隠して問題がないか自己チェックをお勧めします。例えば片目を隠し、カレンダーの日にちを区切る縦線、横線のゆがみや、見えにくい数字がないかなどのチェックが有用です。
 
最近増加傾向です
 加齢黄斑変性は、アメリカでは成人の失明原因の第1位です。日本の第1位は緑内障ですが、食生活の欧米化、高齢者人口の増加のためか、患者数が増加してきています。2007年の推定患者数は約69万人といわれ、9年前に比べ倍増しています。なぜ起こるのかの原因はまだはっきりと分かっていません。 網膜の老化現象と考えられていますが、長年にわたって光を見ることに関係しているのではないかと言われています。また、喫煙、高血圧がこの病気を速める危険があると考えられています。女性より男性に多くみられます。
 
その診断方法は
 診断は、網膜の下にある新生血管(脈絡膜新生血管)の部位、大きさなどから判断して治療方法を決定します。眼底検査のほか、眼底造影検査という腕の静脈から色素を注射し、色素が心臓から眼球に送り出されてくる状態を、眼底カメラで写真やビデオに記録することによって、新生血管を捉えることができます。また、光干渉断層計で網膜、脈絡膜の断面像を捉えることができ、脈絡膜新生血管の部位、深さ、広がりを知ることができます。
 
新治療方法が次々と
 治療の主流はレーザー光凝固でしたが、脈絡膜新生血管をつぶす時に、同時に正常網膜にもダメージを与えてしまうために、黄斑のまん中近くに新生血管がある場合は治療ができませんでした。04年に光線力学的療法(PDT)が認可され、光線過敏物質を注射によって体内に入れて脈絡膜新生血管に集まった時を目掛けてレーザーを照射し、新生血管だけをつぶすという方法です。09年に血管新生を止める薬物が認可され、4~6週おきに眼球に直接注射することで、視力回復効果も望めるようになりました。12年11月には2カ月ごとに注射する新薬も承認されました。しかし、重症の場合は黄斑の障害が残るため回復にも限界があります。
 
早期発見が最重要
 加齢黄斑変性はノーベル医学・生理学賞を受けた山中伸弥教授が開発した人工多能性幹細胞(iPS細胞)による初の臨床研究の対象に予定され、注目を浴びています。臨床研究は、他の治療法で効果がない重症の患者少数を対象に、安全性の確認から開始される予定です。
 黄斑部のダメージが軽い早期に発見することによって、重症化を予防することが重要です。50歳以降の年1回の眼底検査によって、症状が出る前に起きる目の中の変化を見つけることができます。黄斑部に老廃物がたまることによってできる「ドルーゼン」が初期変化と考えられています。この段階なら、ビタミンA、C、Eと亜鉛が入ったサプリメントを摂ることで加齢黄斑変性になりにくいという報告があります。早期発見のために、片目での自己チェックをお勧めします。


2013年3月号「眼科の上手なかかり方」

早期発見・早期治療のために
 2年間にわたり「やさしい眼科通信」をお届けしてきましたが、今回が最終回です。目の検診の重要性、眼科の検査のあれこれに始まり、眼科でよく診る病気について書いてきました。眼科に限らず、病気の対処に大切なことは「早期発見・早期治療」です。最終回は、眼科でどのようにすればスムーズな診察が受けられるのかについてお話します。
 
まずは問診票の記入を
多くの眼科では、初めての患者さんに「問診票」の記入をお願いすると思います。あらかじめ教えてもらえると、症状のおおよその見当や事前の検査が必要かどうかなどが分かり、準備がスムーズにできるので、余計な待ち時間を減らすことにつながります。分かる範囲でかまいませんので必ず記入をお願いします。
 目は左右2つあるので、どちらの目に症状があるのかを教えてください。この時に正しい情報が得られないと正しい診断ができるまでに時間がかかったり、本当は不必要な検査をすることになったりします。例えば「目がかすむ」という理由で受診された時は、先に視力検査・屈折検査・眼圧検査をした後に診察となります。「目やに」が多いという場合は、感染性の結膜炎の可能性があるため、視力検査は後日になります。
 
症状をメモして持参を
いつごろから症状があり、どう変ってきたのかを教えてください。いつからの症状かによって、より正確に診断を絞ることができます。治療に反応しやすいものかどうかの判断にもなります。家でメモを作って持参されると良いと思います。
 また、いろいろな症状がある場合、自分にとって最も重要と思う症状から順番に教えてください。例えば、過去に目の手術を受けている場合など、手術の影響が出てきている可能性もあるので正直に教えてください。他の眼科で治療を受けている場合も同様です。緑内障で眼圧を下げる目薬を使用して眼圧が正常なのと、何も治療せずに眼圧が正常なのでは、その意味合いが違ってきます。その場合、使っている目薬の名前が分かると助かります。
 
眼鏡の度数は合っている?
眼鏡が合っていないために疲れ目の症状が出ている場合や、遠近両用眼鏡を掛けたほうがよく見える場合など、眼鏡が不適合なために症状が出ていることもあります。度数と、その眼鏡を掛けた視力検査が必要です。コンタクトレンズは、使用方法によっては黒目に傷が付くこともあり、傷の有無なども検査します。
 
眼科以外の病気について
糖尿病や高血圧があると眼底出血を引き起こすことがありますが、かなり進行しないと自覚症状は出てきません。逆に見えにくいなどの自覚症状が出てきてからでは手遅れになってしまうこともあります。一見、目と関係ないと思われる病気でも、治療中の病気(もしくは指摘されたことのある病気)があれば教えてください。
 
検査は怖くありません
視力検査は重要な検査の一つですが、本人の自覚検査です。見ようと目を細めることなく、リラックスして答えてください。はっきり見えなくても、輪の開いている方向が何となくでも分かれば答えてください。他にも検査室には、いろいろな器械があり、検査を受けてもらいますが、痛きないので、安心して受けてください。
 やさしい眼科通信では、1回目から4回目までは眼科に馴染みをもってもらう目的で眼科診療についての説明をしました。5回目からは、赤ちゃんが最初にかかりやすい病気から始まり、年齢を重ねるにしたがって増える代表的な病気について順番に書いてきました。
 この通信は、目に何か気になることがあった時には、皆さんに眼科に気楽にかかってもらいたいという気持ちで書かせていただきました。長い間、私のつたない文にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
 
(1)目の検診の重要性:23年4月号
(2)視力検査(屈折検査):23年5月号
(3)眼科検査器械:23年6月号
(4)診察室の検査 スリット・眼底検査散瞳:23年7月号
(5)赤ちゃんの目の病気:23年8月号
(6)斜視:23年9月号
(7)3歳児検診:23年10月号
(8)弱視:23年11月号
(9)眼科学校検診:24年1月号
(10)近視・仮性近視:24年2月号
(11)コンタクトレンズ:24年3月号
(12)アレルギー性結膜炎:24年4月号
(13)ウイルス性結膜炎:24年5月号
(14)飛蚊症:24年6月号
(15)ドライアイ:24年7月号
(16)老眼:24年8月号
(17)緑内障 :24年9月号
(18)糖尿病網膜症:24年10月号
(19)白内障:24年11月号
(20)後発白内障:25年1月号
(21)加齢黄斑変性症:25年2月号
(22)眼科の上手なかかり方:25年3月号

(株)道新たちばな販売所が発行していますスマイルのなるほど医学のコーナーに連載させていただくことになりました。
 
(株)道新たちばな販売所さんは、私が住んでいる地域の北海道新聞の販売所です。ですので、いままでもスマイルは読ませていただいておりました。第1、第3、第4月曜日に発行されていて、もう100号を越えています。プレゼント企画や事件の情報など、地域に密着した情報とともに、私が楽しみにしていましたのは、意外と「はるえ」ばあちゃんのマメ知識です。春光、住吉を中心に7600世帯に配布しているとのことです。今回、なるほど医学のコーナーに掲載のお話をいただきましたので、はりきって書かせていただくことに致しました。掲載される度に、ホームページも更新できますし…
2005.4.18 記


やさしい眼科のお話(153)E.T.の日
29/12/04

 1982(昭和57)年のこの日、映画『E.T.』が日本で公開されたことに由来しています。『E.T.』は、スティーヴン・スピルバーグ監督によるSF映画作品で、約1,000万ドルの予算でありながら、アメリカ国内だけでおよそ3億ドルという当時の映画史上最大の興行収入を記録しました。
 最近の映画は総入れ替え制ですので、それほど暗くない状態で席を探して座ることが出来ますが、途中から見るときなどは、暗い所に急に入ると、目が暗闇に慣れるまでに時間がかかります。
 暗い中で目が慣れてくることを、暗順応といいます。これは,目の奥にある神経の膜、網膜の視細胞の『桿体細胞』の働きのおかげです。『桿体細胞』は、色を感じることができないかわりに、弱い光でも感じることができます。『桿体細胞』の中には『ロドプシン』という、光を感じるたんぱく質が含まれています。まわりが暗くなると、『ロドプシン』が増えることで、わずかな光でも感じることができるようになるのです。
 暗い所でも慣れると見えてくる、目はとても便利に作られています。


やさしい眼科のお話(152)お見合い記念日
29/11/06

 11月6日は「お見合い記念日」。1947(昭和22)年、東京・多摩川の河畔で戦後初めての集団お見合いが行われたそうです。結婚適齢期の男性は戦争の影響で減少し、女性はなかなか結婚相手を見つけることができないといった状況のなか、結婚雑誌「希望」が主催したとのことです。
 「お見合い」とは関係はないのですが、眼科での診察は患者さんと正面から向かい合って見合う形となります。眼科医と患者さんの間には器械が入ることが多いのですが…。
 眼科の診察で必ず行われるのが、細隙灯顕微鏡検査です。観察倍率や焦点を合わせる部位を変えることによって、まぶた(眼瞼•マイボーム腺•涙点)、まつ毛(睫毛)、 黒目(角膜・前房・水晶体)、茶目(虹彩)、白目(結膜・強膜) だけでなく、検査用レンズを使うと目の奥(硝子体・網膜・視神経)まで を立体的に診察することができます。内科医にとっての聴診器のように、細隙灯顕微鏡は眼科医には大切な検査器械です。
 患者さんはあごを台に載せ額を固定します。多少まぶしい感じはありますが、額を離さないよう軽く前のめりになる感じで、まっすぐ見ていただきます。痛くない検査ですので、安心して眼科を受診してくださいね。


やさしい眼科のお話(151)第3回緑内障無料検診
29/10/02

 10月1日から10月10日までの10日間は「目とメガネの旬間」です。ご存知でしたか?10月1日の「メガネの日」から10月10日の「目の愛護デー」までの10日間です。
 北海道眼科医会では、公衆衛生活動の一環として、道民の目の健康に関してより積極的な貢献を目指すために、10月22日(日曜日)に「第3回緑内障無料検診」を企画致しました。平成21年の第1回、25年の第2回に続いての開催です。北海道新聞にも告知が掲載されると思います。
 緑内障は初期にはほとんど自覚症状がないため、道内においても14-15万人の潜在患者がいると推測されますが、今回の無料検診は、時間的・経済的に眼科医療機関を受診できない人や,眼科受診に無関心な人たちに受診の機会をもってもらうことにより、緑内障の潜在患者を掘り起こすことを目的に行われます。
 「第3回緑内障無料検診」はコールセンターを設けた完全予約制です。明日か明後日の北海道新聞に参加医療機関名と住所が広告掲載されます。対象は40歳以上の方です。ご興味のある方は、ぜひコールセンターでご予約ください。


やさしい眼科のお話(150)クラシック音楽の日
29/09/04

 9月4日は「クラシック音楽の日」。「クラ(9)シック(4)」の語呂合わせから、日本音楽マネージャー協会(現・一般社団法人日本クラシック音楽事業協会)が1990年にクラシック音楽PRのためのコンサート「クラシック音楽の日」を開催したことにちなんでいるそうです。
 夏の暑さが一息ついて、北海道は一気に秋に向かって季節が駆け足を始めてしまいますね。秋は、芸術の秋、スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋…と色々なことに集中できる、とても良い季節なのではないでしょうか。
秋の夜長、クラシック音楽を聴きながら、ゆっくり読書と決めこんで… 「蛍光灯が暗いのかな、本が読みにくいぞ」「あれ、変だな。腕をのばしたほうが見やすいぞ」と感じたことはありませんか?そうだとすると、それはきっと老眼の始まりです。
老眼は、目の中でピント合わせの役目をしている水晶体というレンズが段々と弾力性を失うことによって、近くにピントが合わせにくくなることが原因で起こります。これは加齢に伴う生理現象ですので、防ぐことはできないと考えられています。
 老眼が気になりはじめる時期は、緑内障が増えてくる年代でもあります。「たかが老眼」とたかをくくらずに、眼科で検診をお受け下さい。


やさしい眼科のお話(149) 七夕 
29/08/07

 今日は8月7日、北海道では七夕ですね。お天気がよければ、ゆっくり星空をながめて、目を休めるのもいいですね。お盆も近づき、旭川も夏真っ盛りです。
 夏は「はやり目」という結膜炎の流行する季節です。結膜は、しろ目を覆っている透明な膜です。目のまん中の黒目(角膜)の縁から瞼の裏側まで続いています。この結膜が赤くなったり(充血)、腫れたり(浮腫)、瞼の裏にブツブツができたり(濾胞)、目やにが出たり(眼脂)、涙が出たり(流涙)、痒くなったり(掻痒感)、ゴロゴロしたり(異物感)という症状が出たら結膜に炎症が生じていると考えられます。
 「はやり目」は、結膜炎の中でも、ウイルスが原因でおきるもので、人にうつる危険性がある感染性の結膜炎です。はやり目であることがわかれば、家族や他の人にうつさないように、万全の体制をとっていただく必要がありますので、「たかが結膜炎」と考えないで、是非、眼科で診察を受けて下さい。


やさしい眼科のお話(148) 波の日 
29/07/03

 7月3日は「波の日」。「な(7)み(3)」の語呂合わせから、海やサーフィンに関心を持ってもらうことを目的に株式会社サイバードが制定しました。サーフィンの歴史は古く、西暦400年頃にはサーフィンの原型がハワイやタヒチにあったといわれているそうです。
 サーフィンと言えば、綺麗な青い海ですが、そろそろプールの季節です。そして「はやり目」という結膜炎の流行する季節です。
「はやり目」は、結膜炎の中でも、ウイルスが原因でおきるもので、人にうつる危険性がある感染性の結膜炎です。はやり目であることがわかれば、家族や他の人にうつさないように、万全の体制をとっていただく必要がありますので、「たかが結膜炎」と考えないで、是非、眼科で診察を受けて下さい。
「はやり目」の中には、プール熱とも呼ばれる感染症、咽頭結膜熱があります。この病気は、プールを介して人にうつることが多いことからプール熱と名付けられています。お子さんの発熱、のどの腫れ、目の充血など、あやしいな、と思ったら、小児科にご相談を。


やさしい眼科のお話(147)老後の日
29/06/05

 今日6月5日は「老後の日」。「ろう(6)ご(5)」(老後)の語呂合せから、平成20年に神戸市老人福祉施設連盟が制定しました。「高齢者自らが、楽しく、元気に、夢と希望を持って生活できるように生き方を考える」ことなどを目的に、超高齢社会を啓発する取り組みを行っているそうです。
 老後をむかえるに当たって、大切なのは心身の健康です、心にも身体にも無理をしすぎるのは良くないようです。目にも疲れが出てくることがあり、医学的には「眼精疲労」と呼ばれています。
「眼精疲労」と診断するためには、目の中を含めて、疲れの原因となっている病気がないか、詳しく検査することが必要です。涙の量が少なくなっているドライアイが原因のことも、眼鏡が強すぎたり、逆に弱すぎることもありますし、コンタクトレンズが汚れていて角膜に傷がついていたり、左右の目の度数に差がある不同視が原因のことや、緑内障が見つかることもあります。
 単なる疲れ目とたかをくくり、市販の目薬で済まさずに、やはり一度眼科での検査をお受けください。


やさしい眼科のお話(146)扇の日
29/05/01

 5月1日はメーデーが有名ですが、扇の日でもあるそうです。扇の日は、京都扇子団扇商工協同組合が1990年に制定しました。『源氏物語』では女性が光源氏に扇を贈っていることから、五(こ)一(い)で「恋」の語呂合せという、洒落た理由のようです。
 学校では、そろそろ春の眼科健診がありますね。小学校の中学年から中学・高校と、視力の下がる人が増えています。この場合近視だと思われがちですが、中には逆に遠視だったり、かくされた目の病気のために視力が下がる場合もあります。特にお子さんの場合は、ピントを合わせる調節力が強いので、いわゆる仮性近視になっている場合もあります。お子さんの視力低下の原因を調べる検査として、調節麻痺剤の点眼薬を使う検査があります。この目薬をさして検査を行うと、近視・遠視・乱視の正確な度数を知ることができ、また同時に精密眼底検査も行うことができますので、目に病気がかくされていないかも調べられます。 
 学校健診で「要再検査」の用紙をもらったら、やはり一度眼科での検査をお受けください。学校からもらった用紙も持参してください。結果を記入させていただきます。


やさしい眼科のお話(145)シミ対策の日
29/04/03

 本日、4月3日は「シミ対策の日」に制定されています。基礎化粧品会社・クリスタルジェミー社長の中島香里氏が考案したとのことですが、やはり、四(し)三(み)で「しみ」の語呂合せです。
 「シミ対策」といえば、やはり紫外線対策が一番ですね。
 目にも紫外線対策は重要です。紫外線の強い屋外で長時間過ごすと、目にも紫外線が入って来ます。もともと目には紫外線を防ぐ力が備わっていますので、日常生活で浴びる紫外線くらいでは、問題になることはありません。スキー・スケートなどのスポーツや登山、海水浴などアウトドアでのレジャー、畑仕事など、長い時間を強い紫外線の中で過ごすときには、紫外線対策が必要だと考えられます。
 目の紫外線対策にはサングラスが有効です。色の濃いサングラスなら安全と考えられていますが、重要なのは色の濃さではなく紫外線透過率です。紫外線透過率の低いサングラスが、紫外線をカットして目を守ってくれます。色の濃いサングラスで紫外線透過率の高いレンズですと、逆にサングラスの下で瞳が大きくなってしまい、紫外線が多く目に入ることになってしまいます。外で過ごす時間が長い方は、ぜひ紫外線カットのサングラスを上手に使ってください。


やさしい眼科のお話(144)スポーツ新聞の日
29/03/06
 1946(昭和21)年のこの日、日本初のスポーツ新聞『日刊スポーツ』が創刊されたことから、3月6日はスポーツ新聞の日になっています。
いよいよ春が近づいてきます。春には進学、入学、就職など新しい環境に入る方もたくさんいらっしゃるかと思います。新年度を契機にコンタクトレンズデビューを考えている方もいると思います。また春になり、スポーツをする時に、眼鏡をはずしてコンタクトレンズにしたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 コンタクトレンズは少なからず、角膜に負担をかけてしまいます。装用時間を長くしないように、お家に帰ったらすぐにレンズをはずし眼鏡をかけて、レンズはしっかり擦り洗いをして保存しましょう。汚れたレンズには、細菌が繁殖しますので、注意が必要です。使い始めの心構えを忘れずに、大切な目をしっかりと守ってください。
 装用時の異物感の少ない酸素透過性ハードレンズや、酸素透過性の優れたシリコンタイプのソフトレンズもあります。また、すぐ装着できるスマートタッチを採用したワンデーレンズも登場しています。ご自分にはどのレンズが合っているのか、眼科専門医としっかり相談して、正しくレンズを使用してください。


やさしい眼科のお話(143)日の丸飛行隊
29/02/06
 1972年2月6日札幌オリンピックスキージャンプ70m級で、笠井幸生が金メダル、金野昭次が銀メダル、青地清二が銅メダルを獲得し、表彰台を独占し、日の丸飛行隊と呼ばれました。もうあれから45年も経つのですね。銀メダルが「こんの」さんでしたので、読みが同じ名字で誇らしく思ったことを思い出します。
 雪に関係する目の病気に「雪目」があります。天気の良い日中にスキーをした夜になって、両目が赤くなり、ゴロゴロして涙が出て、痛くなることがあります。これが一般的にいう「雪目」です。雪眼炎(せつがんえん)とも言いますが、雪が直接悪さをしているわけではなく、紫外線が直接または雪面で反射して目に当たることが、その原因です。目の表面の敏感な角膜が紫外線の作用によってただれて、細かい傷がつくことによって、激しい痛みを引き起こします。
 スキーを楽しむ時は、目にも紫外線対策をお忘れなく。ゴーグルやサングラスで冬の強い紫外線から大切な目を守りましょう。


やさしい眼科のお話 (142)酉年
29/01/09
 「新年 明けましておめでとうございます。今年も やさしい眼科のお話で、眼科に関連した目のお話を優しく易しくお届け致しますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。今年も皆さんの目が健康で、明るい一年でありますことをお祈り申し上げます」
 今年は酉年ですね。酉のつく年は商売繁盛に繋がると考えられています。酉は「取り込む」に繋がるといわれ、そこから運気もお客も取り込めるというものです。景気の良い、明るい年になって欲しいと思います。
 「とり」つながりで眼科の病気にとり目(夜盲症)があります。暗い所や夜、目が見えにくい状態をいいます。夜盲症には先天性のものと後天性のものがあり、先天性のものには加齢とともに進行する網膜色素変性と、進行しない小口病や眼底白点症などがあります。後天性のものには、ビタミンA欠乏症があります。暗い所や夜に見にくいなと感じたら、眼底検査などで症状の原因となる疾患を突き止める必要がありますので、お近くの眼科を受診してください。


やさしい眼科のお話(141)モーツァルト忌
28/12/05 
 オーストリアの作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは1791年12月5日、35歳10ヵ月の若さでウィーンにて死去されました。私はモーツァルトに関しましては、映画アマデウス以上のことは知らないのですが、天才であったことには違いないようです。
 旭川も12月になりますと、外は寒く、日が暮れるのも早くなり、音楽や読書に集中するのに、良い季節になってきていますね。
 暗くなると手元の小さい字が読みにくくなってくるのは、老眼の始まりです。明るいところでは平気でも、暗くなると近くにピントが合わせにくくなって来ます。おおよそですが、40歳を越えた頃から、この症状がでてきます。「私は大丈夫」と思っている方は、軽い近視や乱視の場合があります。
 老眼といえば、一般的には老眼鏡と呼ばれる近用眼鏡か、遠近両用眼鏡のお世話にならなければなりません。これが、なかなかかけたくないものなんですよね。
 コンタクトレンズにも遠近両用タイプのものがあります。私はハードレンズ使用なのですが、10数年前から遠近両用レンズのお世話になっています。2週間交換タイプのソフトレンズにも遠近両用があり、試してみたら、なかなか良いようです。
 老眼が気になりはじめたら、眼科で相談してみて下さい。


やさしい眼科のお話(140)鍋の日
28/11/07
 本日11月7日は鍋の日だそうです。食品メーカー・ヤマキがこの日が立冬になることが多いことから制定しました。ちなみに今年の立冬はまさに本日です。
 鍋の美味しいこの季節は空気も乾燥し、目も乾く感じになることがあります。ドライアイは涙の量の減少や涙の質の変化で、目の表面の角膜や結膜に障害が起きた状態のことです。
 ドライアイという病名から目が乾く感じがすると考えられがちですが、目の表面の乾きによる症状は多彩で、目が疲れる、目が重い、目がショボショボ・ゴロゴロする、充血する、痒い、
痛い、視力が下がった、まぶしい、目やにが出る・・・など、他の病気でも見られる症状が目白押しです。
 ドライアイの患者さんは、およそ800万人と言われています。初期症状はとてもあいまいで、何となく目が疲れやすいという感じで、ご自分では気づきにくいこともあります。涙の量を増やしてくれる新しい目薬も開発されました。ドライアイの症状かもと気になる方は、眼科での検査をお勧めします。


やさしい眼科のお話(139)ドイツ統一の日
28/10/03
 1990年10月3日、東西ドイツが45年ぶりに統一され、ドイツ連邦共和国が誕生。ベルリンの壁が崩壊してからわずか11か月後のことでした。
 私たちの目も、左右の目でものをまっすぐにとらえることによって、立体感や遠近感をつかむことができます。
 生まれたばかりの赤ちゃんの目は、光が分かるくらいで、あまり良く見えていないと言われています。生後1カ月で目の前の手が動くのがわかるようになります。6カ月で0.04から0.08くらい、1歳で0.3くらい、3歳で1.0が見えるようになっていると考えられています。
 視力と一緒に両眼視機能も発達してきます。両眼視とは、左右の目でとらえた像を、脳で一つの情報にまとめて受け取る働きのことで、立体感や遠近感は、この働きによって得られます。両眼視機能も3歳くらいで完成すると考えられています。人の目は、生まれつき視機能が備わっているのではなく、乳幼児期にピントのしっかりあった像を両方の目で同時に見ることによって、順調に発達してくれるのです。
 お子さんの目の向きがおかしいと思ったら、それは斜視の可能性があります。もちろん、生まれたばかりの赤ちゃんの視力はとても弱いので、思いがけない目の動きをすることもあります。でも、目の向きがおかしいと思ったら、眼科に連れて来てください。


やさしい眼科のお話(138)国民栄誉賞の日
28/09/05
 1977年の9月5日、2日前に通算ホームラン数の世界最高記録を作った王貞治さんが、日本初の国民栄誉賞を受賞しました。国民栄誉賞とは、前人未到の偉業を成し遂げ、多くの国民から敬愛され、夢と希望を与えた人に贈られる賞です。となりますと、通算ヒット数の世界最高記録を更新し続けているイチローさんにも贈られるはずですが、過去にはまだ現役とのことで固辞されているのですね。
 夏の暑さが一息ついて、北海道は一気に秋に向かって季節が駆け足を始めてしまいますね。秋は、スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋…と色々なことに集中できる、とても良い季節なのではないでしょうか。
 秋の夜長、ゆっくり読書と決めこんで… 「蛍光灯が暗いのかな、本が読みにくいぞ」「あれ、変だな。腕をのばしたほうが見やすいぞ」と感じたことはありませんか?そうだとすると、それはきっと老眼の始まりです。
 老眼は、目の中でピント合わせの役目をしている水晶体というレンズが段々と弾力性を失うことによって、近くにピントが合わせにくくなることが原因で起こります。これは加齢に伴う生理現象ですので、防ぐことはできないと考えられています。
 老眼が気になりはじめる時期は、緑内障が増えてくる年代でもあります。「たかが老眼」とたかをくくらずに、眼科で検診をお受け下さい。


やさしい眼科のお話(137)94歳のお誕生日
28/08/01
 1922年の8月1日、北海道に市制が適用され、札幌市・函館市・小樽市・室蘭市・旭川市・釧路市が発足したとのことですから、今日で旭川市は94歳の誕生日を迎えたことになります。おめでとうございます。
94歳の方の目を検査させていただきますと、白内障があるか、白内障の手術を受けていらっしゃるかのどちらかで、白内障のない方はいないと思います。
 白内障とは、カメラのレンズにあたる水晶体が白く濁ってくる状態です。目の中に曇ったレンズが入っているために、目がかすんでしまう状態が白内障です。白内障の多くは加齢に伴って進行するもので、手術によって視力回復することが可能です。
 白内障の手術方法、手術器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質な視力が回復できるようになりました。全身的に大きな病気がなければ、日帰りで手術を受けることも可能です。手術を受けた方は「思っていたより、ずっと楽だった」とおっしゃる方が大半です。
 目のかすみを感じる方は、眼科での精密検査をお勧め致します。


やさしい眼科のお話(136)合衆国独立記念日
28/07/04 
 今日は合衆国の独立記念日です。アメリカがくしゃみをすると、日本が風邪をひくと言われて久しいですが、アメリカが「はやり目」になると、日本はどうなるのでしょうか? もしも、ドナルド・トランプ氏が次期合衆国大統領になったら、日本はどうなるのでしょうか?
 いよいよ夏も近づいて来ていますが、夏は「はやり目」という結膜炎の流行する季節です。結膜は、しろ目を覆っている透明な粘膜です。目のまん中の黒目(角膜)の縁から瞼の裏側まで続いています。結膜は、場所によって名前がついており、しろ目の表面を球結膜、瞼の裏側を瞼結膜といいます。この結膜が赤くなったり(充血)、腫れたり(浮腫)、瞼の裏にブツブツができたり(濾胞)、目やにが出たり(眼脂)、涙が出たり(流涙)、痒くなったり(掻痒感)、ゴロゴロしたり(異物感)という症状が出たら結膜に炎症が生じていると考えられます。
 結膜炎の原因として、1. ウイルス、2. 細菌、3. アレルギー、4. その他、の4つがあります。「はやり目」は、結膜炎の中でも、ウイルスが原因でおきるもので、人にうつる危険性がある感染性の結膜炎です。はやり目であることがわかれば、家族や他の人にうつさないように、万全の体制をとっていただく必要がありますので、「たかが結膜炎」と考えないで、是非、眼科で診察を受けて下さい。


やさしい眼科のお話(135)楽器の日
28/06/06 
 今日6月6日は「楽器の日」です。全国楽器協会が1970年に制定しました。昔から、芸事は6歳の6月6日から始めると上達すると言われていることから、この日に決められたようです。
 習い事には色々なものがありますが、この季節、中体連、高体連の大会も近づき、クラブ活動に力を入れている子どもさんたちも多いのではないかと思います。スポーツをするに当たって、眼鏡からコンタクトレンズに変えてあげたい、と考える親御さんもいらっしゃるかと思います。
 「何歳からコンタクトレンズが使えますか?」という質問も受けますが、子どもさん本人にしっかりとコンタクトレンズの利点と欠点を理解していただき、毎日の擦り洗い、装用時間の厳守、眼鏡との併用という大切な取り扱いの基本を守ることができるのであれば、使用することは可能だと考えております。しかし、やはりコンタクトレンズは目に少なからず負担をかけますので、使い始める時期は遅いにこしたことはないと思っています。


やさしい眼科のお話 (134)大リーガー野茂英雄
28/05/02 
 1995年5月2日に野茂英雄が大リーグデビューを果たしました。ドジャースに入団した野茂は、ジャイアンツ戦に先発。その年には大リーグの新人王も獲得し、彼の大活躍は、日本人に勇気と自信を与えてくれました。今年は前田健太投手が同じくドジャースでの初先発、初勝利にさらに初ホームランという、華々しいデビューを飾りましたね。
 この春にいろんなことに新しくデビューした方も、いらっしゃることと思います。新年度を契機にコンタクトレンズデビューを果たした方もいると思います。
 初めてコンタクトレンズを目にのせる時は、かなりドキドキしますよね。
 ところが、コンタクトレンズに慣れて来ると、きちんとレンズケアを しなくなってしまう人が見受けられます。 コンタクトレンズは少なからず、角膜に負担をかけてしまいます。 装用時間を長くしないように、お家に帰ったらすぐにレンズをはずし 眼鏡をかけて、レンズはしっかり擦り洗いをして保存しましょう。 汚れたレンズには、細菌やアメーバが繁殖しますので、しっかりと擦り洗いすることが重要です。


やさしい眼科のお話(133)ヨーヨーの日
28/04/04
 今日4月4日はヨーヨーの日とのことです。「ハイパーヨーヨー」を製造しているおもちゃメーカーのバンダイが制定し、「ヨー(4)ヨー(4)」の語呂合せから来ているようです。時代を彩る楽しいおもちゃって良いですよね。
 さて、4月は生活環境が変わる方も多く、それを機会に眼鏡からコンタクトレンズに変えてみようと考える方も多いのではないかと思います。
 コンタクトレンズはとても便利なものですが、少なからず、角膜に負担をかけてしまいます。特にソフトレンズは問題が起きても自覚症状に乏しく、知らず知らずに角膜の状態が悪くなっていることがありますので、3ヵ月に一度の定期検査をお勧めします。酸素透過性ハードレンズは1年に一度、新しいレンズに取り替えることがお勧めです。どうぞ眼科専門医にご相談ください。


やさしい眼科のお話(132)花粉症記念日

28/03/07 
 3月7日は花粉症記念日とのことです。平成5年の今日、気象庁とNPO花粉情報協会が花粉飛散情報の発表を始めた日とのことです。
 目のアレルギーのうちで代表的なものは、アレルギー性結膜炎です。春や秋など毎年決まった時期に起こりやすい季節型と季節にかかわらない通年型があります。季節型は花粉症の目の部分症状と考えることができます。
 北海道での花粉症の原因となりやすい植物は、3~4月のスギ・ヒノキ科、5月のシラカバ属の植物、6~8月のイネ科植物、9月のキク科植物があげられます。旭川では特にシラカバ属の植物の花粉症の方が多いですから、まだ花粉症の季節には早いと思います。
 花粉症は症状が強く出てから治療を始めるよりも、花粉が飛散する2週間くらい前から予防的に抗アレルギー剤の点眼を始めると、症状をうまく抑えることができる場合があります。去年、目の痒みに悩まされた方は、是非早めに眼科でご相談下さい。


やさしい眼科のお話 (131)生活習慣病予防週間

28/02/01
 本日2月1日から7日までの1週間は生活習慣病予防週間です。
 生活習慣病とは、糖尿病・脂質異常症・高血圧・高尿酸血症など、生活習慣が発症原因に深く関与していると考えられている疾患の総称です。
 生活習慣病の多くは、不健全な生活の積み重ねによって内臓脂肪型肥満となり、これが原因となって引き起こされるものですが、これは個人が日常生活の中での適度な運動、バランスの取れた食生活、禁煙を実践することによって予防することができるものです。
 この生活習慣病予防週間は、生活習慣病を予防するために、健康づくりのための正しい知識の普及啓発を図るため、自らの生活習慣を見直し、行動変容を促すために必要な情報を提供することを推進する週間とのことです。
 皆さんもこれを機会に是非、適度な運動、バランスの取れた食生活、禁煙を実践しましょう。


やさしい眼科のお話 (130)官公庁御用始め
28/01/04
 「新年 明けましておめでとうございます。今年も やさしい眼科のお話で、眼科に関連した目のお話を優しく易しくお届け致しますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。今年も皆さんの目が健康で、明るい一年でありますことをお祈り申し上げます。」
 今日1月4日は官公庁御用始めです。
 官庁で年末年始の休みが明けて、その年の最初の事務を執る日です。
1873(明治6)年から、官公庁は12月29日から1月3日までを休暇とすることが法律で定められており、4日が仕事始めとなっています。
 当クリニックも今日から仕事始めです。
 本年も、こんの優眼科クリニックは『患者さんに優しい眼科クリニック』をめざし、常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察させていただきます。予約の方を優先に、待ち時間が短くなるように努力しておりますので、ご来院の前に電話、メールでの予約をお願い致します。


やさしい眼科のお話(129)クリスマスツリーの日
27/12/07
 今日12月7日はクリスマスツリーの日です。1886年12月7日に、横浜で外国人船員のためにクリスマスツリーが飾られたことに由来しているそうです。
 眼科の病名にもクリスマスツリー白内障がありますので、今回は白内障のお話を。
 白内障とは、カメラのレンズにあたる水晶体が白く濁ってくる状態です。冬の寒い日に、外から家の中に入ったときに、メガネが曇って見えなくなってしまうように、目の中に曇ったレンズが入っているために、目がかすんでしまう状態が白内障です。
 白内障の多くは、白髪や肌のシワと同じで、年齢とともに誰にでも起きる変化です。水晶体が濁り始めると、ものがかすんだり、二重に見えたり、まぶしく見えたりし、進行すれば視力が低下し、眼鏡での矯正ができなくなります。白内障の手術方法、手術器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質な視力が回復できるようになりました。目のかすみを感じる方は、眼科での検査をお勧め致します。
 ちなみに、クリスマスツリー白内障は、水晶体の濁りが結晶のようにキラキラと輝いて見える特殊なタイプの白内障のことで、珍しいものですが、見ると心が安らぎます。


やさしい眼科のお話(128)タイガース記念日
27/11/02 
 今日11月2日はタイガース記念日です。1985年にプロ野球の日本シリーズで、阪神タイガースが西武ライオンズを破って日本一になったことを記念して、タイガース後援会などのタイガースファンが制定したものです。このスマイルが発行される時には、もう今年の日本一が決まっているのですね。日本シリーズが終わると、プロ野球もストーブリーグに入ります。
 ストーブをつけると空気も乾燥し、目も乾く感じになることがあります。ドライアイは涙の量の減少や涙の質の変化で、目の表面の角膜や結膜に障害が起きた状態のことです。
 ドライアイという病名から目が乾く感じがすると考えられがちですが、目の表面の乾きによる症状は多彩で、目が疲れる、目が重い、目がショボショボ・ゴロゴロする、充血する、痒い、痛い、視力が下がった、まぶしい、目やにが出る・・・など、他の病気でも見られる症状が目白押しです。そこで視力検査など眼科一般検査を一通り行い、ドライアイが疑われた場合には、涙の検査になります。
 ドライアイの患者さんは、およそ800万人と言われています。初期症状はとてもあいまいで、何となく目が疲れやすいという感じで、ご自分では気づきにくいこともあります。気になる方は、ドライアイの検査をお勧めします。


やさしい眼科のお話(127)目とメガネの旬間
27/10/05 
 10月1日から10月10日までの10日間は「目とメガネの旬間」です。ご存知でしたか?
 10月1日の「メガネの日」から10月10日の「目の愛護デー」までの10日間です。
 日本眼鏡関連団体協議会は、メガネ愛用者の方がたに感謝の気持ちを表すために、毎年10月1日を「メガネの日」として平成9年に制定したとのことです。10月1日は 「1001」と表記することができ、両端の 「1」が メガネのツル、内側の「0」がレンズに見立てられ、メガネの形を表していることから、この日を「メガネの日」としたとのことです。
 そしてご存知10月10日は「10.10」を横にすると眉毛と目のように見えるから「目の愛護デー」になりました。
 大切な目です。自覚症状がなくても、年に1回、目の健診をお勧め致します。目の健診をご自分の誕生日や、この「目とメガネの旬間」に決めておくというのも忘れなくて良い方法だと思います。


やさしい眼科のお話(126)クリーナーの日
27/09/07 
 今日、9月7日は「クリーナーの日」です。と言われても、「一体何のクリーナー?」っていう感じでしょうか。
 寒い冬の日にバスに乗った時や、ラーメンを食べる時に、くもってしまって前が見えなくなってしまうメガネ。そんなメガネの悩みを解消してくれる「メガネのくもり止め」を開発した株式会社パールが、「メガネをきれいにして美しい視生活を」と提唱して、「ク(9)リーナ(7)ー」の語呂合わせから制定したのが「クリーナーの日」だそうです。
 多くの方が、お世話になるメガネ。かけ外しは、必ず両手でしてください。置くときはレンズをぶつけないように気をつけて。外したときはケースに保管しましょう。クリーナーを使ってレンズを拭くと、かなりきれいになってスッキリ見えると思います。レンズを拭く際は、拭く方のレンズをしっかり持って拭きましょう。
 「メガネは顔の一部です」大切にあつかいましょう。


やさしい眼科のお話(125)コロンブス
27/08/03
 1492年8月3日、コロンブスの一行はインドを目指してパロス港を出航しました。これがアメリカ大陸の発見へとつながりました。
 夏休み真っ盛り、皆さんも夢を叶えられるように元気に頑張っていることと思います。夏休みの間にクラブ活動に力を入れている子どもさんたちも多いのではないでしょうか。スポーツをするに当たって、眼鏡からコンタクトレンズに変えてあげたい、と考える親御さんもいらっしゃるかと思います。
 「何歳からコンタクトレンズが使えますか?」という質問も受けますが、子どもさん本人にしっかりとコンタクトレンズの利点と欠点を理解していただき、毎日の擦り洗い、装用時間の厳守、眼鏡との併用という大切な取り扱いの基本を守ることができるのであれば、使用することは可能だと考えております。しかし、やはりコンタクトレンズは目に少なからず負担をかけますので、使い始める時期は遅いにこしたことはないと思っています。


やさしい眼科のお話(124)ジョンとポール
27/07/06
 今から58年前の1957年の今日、7月6日、ジョン・レノンは、共通の友人の紹介によりポール・マッカートニーと初めて出会ったとのことです。数日後、ポールはジョンのバンドに加入。ここからザ・ビートルズへの道が始まりました。
 素敵な出会いのお話ですが、出来るならば病気とは出会いたくないものです。これからの季節は「はやり目」という結膜炎が流行してきます。結膜は、しろ目を覆っている透明な膜です。目のまん中の黒目(角膜)の縁から瞼の裏側まで続いています。この結膜が赤くなったり、腫れたり、瞼の裏にブツブツができたり、目やにが出たり、涙が出たり、痒くなったり、ゴロゴロしたりという症状が出たら結膜に炎症が生じていると考えられます。
 「はやり目」は、結膜炎の中でも、ウイルスが原因でおきるもので、他の人にうつる危険性がある感染性の結膜炎です。はやり目であることがわかれば、家族や他の人にうつさないように、万全の体制をとっていただく必要がありますので、「たかが結膜炎」と考えないで、是非、眼科で診察を受けて下さい。


やさしい眼科のお話(123)気象記念日
27/06/01
 6月1日は東京気象台(現在の気象庁)が1884(明治17)年に制定した気象記念日です。その日に出された日本で最初の天気予報は “全国一般風の向きは定まりなし、天気は変り易し、但し雨天勝ち”という非常に曖昧なものだったそうです。
 6月になりますと、春の眼科学校健診の結果を持って、眼科を受診した方も多いかもしれません。眼科を受診した結果は、どうだったでしょうか。仮性近視で点眼治療を受けた方もいるでしょうし、眼鏡が必要と言われて、ショックを受けた方もいるのではないでしょうか。
 眼鏡が必要と言われた親御さん、お子さんの眼鏡がどうして必要か、納得されていますか?一言で子供さんの眼鏡、と言いましても、近視が進んでしまったので見えやすくするための眼鏡と、遠視・乱視の眼鏡では、その意味合い、必要性が違うのです。特に小さいお子さんで、遠視または乱視のための眼鏡が必要と言われた場合は、視力、視機能の発達のために必要なものなのです。親御さんが納得の上で、お子さんが眼鏡に早く慣れるように見守ってあげてください。


やさしい眼科のお話(122)みどりの日
27/05/04
 今日5月4日は“自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ” 国民の祝日「みどりの日」です。元々は昭和天皇の誕生日である4月29日で、昭和天皇が生物学者であり自然を愛したことから1989(平成元)年から「みどりの日」という祝日とされました。2007(平成19)年から4月29日は「昭和の日」となり、みどりの日は5月4日に移動されたわけです。
 学校では、そろそろ春の眼科健診がありますね。小学校の中学年から中学・高校と、視力の下がる人が増えています。この場合近視だと思われがちですが、中には逆に遠視だったり、かくされた目の病気のために視力が下がる場合もあります。特にお子さんの場合は、ピントを合わせる調節力が強いので、いわゆる仮性近視になっている場合もあります。お子さんの視力低下の原因を調べる検査として、調節麻痺剤の点眼薬を使う検査があります。この目薬をさして検査を行うと、近視・遠視・乱視の正確な度数を知ることができ、また同時に精密眼底検査も行うことができますので、目に病気がかくされていないかも調べられます。
 学校健診で「要再検査」の用紙をもらったら、やはり一度眼科での検査をお受けください。学校からもらった用紙も持参いただき、結果を記入させていただきます。


やさしい眼科のお話(121)新聞をヨム日
27/04/06
 今日4月6日は「新聞をヨム日」なんですね、たちばな社長!
 日本新聞協会販売委員会が2003年に「よ(4)む(6)」の語呂合わせから制定したとのことです。4月は転勤や入学等で住いを移す人が多いことから、「これを機会に新聞を読み始めませんか」というキャンペーンが行われるんですね。
 4月は生活環境が変わる方も多く、それを機会に眼鏡からコンタクトレンズに変えてみようと考える方も多いのではないかと思います。
 コンタクトレンズはとても便利なものですが、少なからず、角膜に負担をかけてしまいます。特にソフトレンズは問題が起きても自覚症状に乏しく、知らず知らずに角膜の状態が悪くなっていることがありますので、3ヵ月に一度の定期検査をお勧めします。酸素透過性ハードレンズは1年に一度、新しいレンズに取り替えることがお勧めです。どうぞ眼科専門医にご相談下さい。


やさしい眼科のお話(120)ボン・ジョヴィ
27/03/02
 明日は3月3日、ひな祭りです。この季節になるとボン・ジョヴィの歌を聴きたくなりますね。え?「灯りをつけましょ、○○○○に~」…おそまつでした。と思っていたら1962年3月2日はジョン・ボン・ジョヴィのお誕生日なんですって。
いよいよ春が近づいてきます。春には進学、入学、就職など新しい環境に入る方もたくさんいらっしゃるかと思います。新年度を契機にコンタクトレンズデビューを考えている方もいると思います。
 コンタクトレンズは少なからず、角膜に負担をかけてしまいます。装用時間を長くしないように、お家に帰ったらすぐにレンズをはずし眼鏡をかけて、レンズはしっかり擦り洗いをして保存しましょう。汚れたレンズには、細菌が繁殖しますので、注意が必要です。使い始めの心構えを忘れずに、大切な目をしっかりと守ってください。
 最近、装用時の異物感の少ない酸素透過性ハードレンズや、酸素透過性の優れたシリコンタイプのソフトレンズも登場しています。ご自分にはどのレンズが合っているのか、眼科専門医としっかり相談して、正しくレンズを使用してください。


やさしい眼科のお話(119)頭痛の日
27/02/02
 今日2月2日は、「2(ず)」「2(つう)」の語呂合わせから、頭痛を解消して快適な生活をおくるために頭痛の存在と理解の輪を広げようと、「頭痛撲滅委員会」およびジョンソン・エンド・ジョンソン社が2001年に制定した「頭痛の日」です。
ちなみに日本における頭痛持ちの人は約3000万人。じつに4人にひとりの人がなんらかの形で頭痛に悩まされているという計算になります。そのうち2200万人が緊張性頭痛、840万人が片頭痛、1万人が群発頭痛と言われています。
 片頭痛患者の1割前後で、閃輝暗点と呼ばれる前兆がみられることがありますので、「ギザギザしたガラス片のようなものが見える」ということで、眼科を受診されることがあります。閃輝暗点の場合は目には異常がなく、頭の脳の物を見る中枢といわれる部分の血管が収縮し、一時的に血の流れが変化するために起こると考えられています。
 眼科では、目の中に異常がないことを確認するために、眼底検査を行うことになります。


やさしい眼科のお話(118)いちごの日
27/01/05
 「A Happy New Year! 新年 明けましておめでとうございます。今年も やさしい眼科のお話で、眼科に関連した目のお話を優しく易しくさせていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。今年も皆さんの目が健康で、明るい一年でありますことをお祈り申し上げます。」
 今年はひつじ年です。群れをなす羊は、家族の安泰を示し、いつまでも平和に暮らすことを意味しています。穏やかで平和な一年でありますように。
 今日1月5日は『いちごの日』です。いちご世代と言われる高校受験を控えた15歳の少年少女にエールを送る日とのことです。「1(いち)5(ご)」の語呂合わせから、決められたようです。
 受験生の皆さんは、お正月休みもなく、追い込みに頑張っていらっしゃることと思います。ずっと勉強していますと、目も疲れてきますよね。空気も乾燥していますので、瞬きの回数を多くして、時々休息もとって下さい。体調管理も受験勉強のひとつです。自分を信じて目標に向かってもうひと頑張り。春はもうすぐやってきます。


やさしい眼科のお話(117)映画の日
26/12/01
 12月1日は映画の日です。1896年に神戸市において日本で初めて映画が一般公開されたのを記念して、1956年に映画産業団体連合会が制定した記念日です。
 最近の映画は総入れ替え制ですので、それほど暗くない状態で席を探して座ることが出来ますが、途中から見るときなどは、暗い所に急に入ると、目が暗闇に慣れるまでに時間がかかります。
 暗い中で目が慣れてくることを、暗順応といいます。これは,目の奥にある神経の膜、網膜の視細胞の『桿体細胞』の働きのおかげです。『桿体細胞』は、色を感じることができないかわりに、弱い光でも感じることができます。『桿体細胞』の中には『ロドプシン』という、光を感じるたんぱく質が含まれています。まわりが暗くなると、『ロドプシン』が増えることで、わずかな光でも感じることができるようになるのです。
 暗い所でも慣れると見えてくる、目はとても便利に作られています。


やさしい眼科のお話(116)読書週間
26/11/03
 秋も深まり、日が暮れるのも早くなり読書の秋の季節です。「文化の日」を中心とした2週間、10月27日から11月9日までが、読書を推進する行事が集中して行われる読書週間です。今年の標語は「めくる めぐる 本の世界」です。
 この季節は空気も乾燥し、目も乾く感じになることがあります。ドライアイは涙の量の減少や涙の質の変化で、目の表面の角膜や結膜に障害が起きた状態のことです。
 ドライアイという病名から目が乾く感じがすると考えられがちですが、目の表面の乾きによる症状は多彩で、目が疲れる、目が重い、目がショボショボ・ゴロゴロする、充血する、痒い、痛い、視力が下がった、まぶしい、目やにが出る・・・など、他の病気でも見られる症状が目白押しです。そこで視力検査など眼科一般検査を一通り行い、ドライアイが疑われた場合には、涙の検査になります。
 ドライアイの患者さんは、およそ800万人と言われています。初期症状はとてもあいまいで、何となく目が疲れやすいという感じで、ご自分では気づきにくいこともあります。気になる方は、ドライアイの検査をお勧めします。


やさしい眼科のお話(115)目とメガネの旬間
26/10/06
 10月1日から10月10日までの10日間は「目とメガネの旬間」です。ご存知でしたか?
 10月1日の「メガネの日」から10月10日の「目の愛護デー」までの10日間です。
 日本眼鏡関連団体協議会は、メガネ愛用者の方がたに感謝の気持ちを表すために、毎年10月1日を「メガネの日」として平成9年に制定したとのことです。10月1日は 「1001」と表記することができ、両端の 「1」が メガネのツル、内側の「0」がレンズに見立てられ、メガネの形を表していることから、この日を「メガネの日」としたとのことです。
 そしてご存知10月10日は「10.10」を横にすると眉毛と目のように見えるから「目の愛護デー」になりました。
 大切な目です。自覚症状がなくても、年に1回、目の健診をお勧め致します。目の健診をこの「目とメガネの旬間」に決めておくというのも忘れなくて良い方法だと思います。


やさしい眼科のお話(114)二百十日
26/09/01
 今日は9月1日、二百十日。立春から数えて210日目です。台風襲来の時期であるため、農家にとっての厄日とのことです。幸いに旭川には滅多に台風が襲来することはないのですが、「天災は忘れた頃に…」という諺もありますので、安心ばかりはしていられません。
風からのお話ですが「風が吹くと桶屋が儲かる」という小咄があります。
 風が吹く→風が吹くと砂埃が舞う→砂埃が舞うと人の目に入る→人の目に入ると目の悪い人が増える→目の悪い人が増えると三味線を弾く人が増える→三味線を弾く人が増えると三味線が売れる→三味線が売れると材料の猫が必要になる→猫が必要になると捕まえるので猫が減る→猫が減ると鼠が増える→鼠が増えると桶をかじられる→桶をかじられると桶を買わなければいけない→桶屋が儲かる
かなり無茶な論法ではありますが、昔は砂埃が目に入ることによって、目が見えなくなることがあったのかもしれません。今は良い目薬がありますので、心配はないのですが、目にゴミが入ったら、まずは水道の水で洗って下さい。そして眼科の受診をお勧めします。


やさしい眼科のお話(113)ビアホールの日
26/08/04
 8月4日は「ビアホールの日」。ビアホールチェーンの銀座ライオンが制定しました。1899年のこの日、東京・銀座の新橋際に、現存する中では日本で最も古いビアホール「ヱビスビヤホール」(銀座ライオンの前身)が開店したとのことです。
 大人の夏の楽しみはビールですが、夏休み真っ盛り、夏休みの間にクラブ活動に力を入れている子どもさんたちも多いのではないかと思います。スポーツをするに当たって、眼鏡からコンタクトレンズに変えてあげたい、と考える親御さんもいらっしゃるかと思います。
 「何歳からコンタクトレンズが使えますか?」という質問も受けますが、子どもさん本人にしっかりとコンタクトレンズの利点と欠点を理解していただき、毎日の擦り洗い、装用時間の厳守、眼鏡との併用という大切な取り扱いの基本を守ることができるのであれば、使用することは可能だと考えております。しかし、やはりコンタクトレンズは目に少なからず負担をかけますので、使い始める時期は遅いにこしたことはないと思っています。


やさしい眼科のお話(112)なはの日
26/07/08
 7月8日は「なはの日」です。沖縄県那覇市が七(な)八(は)で「なは」の語呂合せから2001年から実施しているそうです。
 沖縄と言えば、綺麗な青い海を思い出しますが(残念ながら行ったことはありません…)、そろそろプールの季節です。そして「はやり目」という結膜炎の流行する季節です。
 「はやり目」は、結膜炎の中でも、ウイルスが原因でおきるもので、人にうつる危険性がある感染性の結膜炎です。はやり目であることがわかれば、家族や他の人にうつさないように、万全の体制をとっていただく必要がありますので、「たかが結膜炎」と考えないで、是非、眼科で診察を受けて下さい。
 「はやり目」の中には、プール熱とも呼ばれる感染症、咽頭結膜熱があります。この病気は、プールを介して人にうつることが多いことからプール熱と名付けられています。お子さんの発熱、のどの腫れ、目の充血など、あやしいな、と思ったら、小児科にご相談を。


やさしい眼科のお話(111)「ぐうたら感謝の日」
26/06/02
 今日は6月2日、漫画「ドラえもん」では「ぐうたら感謝の日」に制定された日です。のび太くんが、6月には国民の祝日がないことを嘆き、ドラえもんの道具「日本標準カレンダー」を使って日本全国を祝日にしてしまいました。するとその結果は…
 「ぐうたら感謝の日」に関連して、ぐうたらをお勧めする訳ではありませんが、心にも身体にも無理をしすぎるのは良くないようです。目にも疲れが出てくることがあり、医学的には「眼精疲労」と呼ばれています。
「眼精疲労」と診断するためには、目の中を含めて、疲れの原因となっている病気がないか、詳しく検査することが必要です。涙の量が少なくなっているドライアイが原因のことも、眼鏡が強すぎたり、逆に弱すぎることもありますし、コンタクトレンズが汚れていて角膜に傷がついていたり、左右の目の度数に差がある不同視が原因のことや、緑内障が見つかることもあります。
 単なる疲れ目とたかをくくり、市販の目薬で済まさずに、やはり一度眼科での検査をお受けください。


やさしい眼科のお話(110)こどもの日
26/05/05
 今日は国民の祝日、こどもの日。「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨として1948年に制定されたそうです。ちなみにこどもの代表、クレヨンしんちゃん、野原しんのすけ君の誕生日でもあるそうです。
旭川にもサクラの季節がやって来ましたね。サクラの花は気持ちが安らいで穏やかな気分になりますよね。ところが、ある種の花粉が飛散すると悲惨な目にあってしまうアレルギーの方々には、辛い季節の訪れでもあります。今までは何ともなかったのに「アレ?変だな、何だか目が痒いぞ」と感じた方はアレルギーかもしれません。
 目のアレルギーのうちで代表的なものは、アレルギー性結膜炎です。春や秋など毎年決まった時期に起こりやすい季節型と季節にかかわらない通年型があります。季節型は花粉症の目の部分症状と考えることができます。
 北海道での花粉症の原因となりやすい植物は、3~4月のスギ・ヒノキ科、5月のシラカバ属の植物、6~8月のイネ科植物、9月のキク科植物があげられます。旭川では特にシラカバ属の植物の花粉症の方が多いようです。
 花粉症は症状が強く出てから治療を始めるよりも、花粉が飛散する2週間くらい前から予防的に抗アレルギー剤の点眼を始めると、症状をうまく抑えることができる場合があります。去年の5月下旬に、目の痒みに悩まされた方は、是非眼科でご相談下さい。


やさしい眼科のお話(109)世界保健デー
26/04/07
 本日4月7日は世界保健機関(WHO)が1949年に制定した国際デーの一つ「世界保健デー」です。1948年のこの日、WHOが発足しました。WHOは、世界保健機関憲章によって設立された国連の機関で、“すべての人々が可能な最高の健康水準に到達すること”を目的としています。
 4月は、入学・進級があり、この春から新しい生活が始まる方も多いのではないかと思います。新しい環境に早く慣れ、春のお天気のように爽やかに過ごせることをお祈りいたします。
学校では春の眼科健診がありますね。小学校の中学年から中学・高校と、視力の下がる人が増えています。この場合近視だと思われがちですが、中には逆に遠視であったり、かくされた目の病気のために視力が下がる場合もあります。特にお子さんの場合は、ピントを合わせる調節力が強いので、いわゆる仮性近視になっている場合もあります。お子さんの視力低下の原因を調べる検査として、調節麻痺剤の点眼薬を使う検査があります。この目薬をさして検査を行うと、近視・遠視・乱視の正確な度数を知ることができ、また同時に精密眼底検査も行うことができますので、目に病気がかくされていないかも調べられます。
 学校健診で「要再検査」の用紙をもらったら、やはり一度眼科での検査をお受けください。学校からもらった用紙も持参いただき、結果を記入させていただきます。


やさしい眼科のお話(108)ひな祭り
26/03/03
 今日は3月3日、ひな祭りです。女の子の健やかな成長を願う伝統行事。女の子のいる家庭では、雛人形を飾り、白酒・菱餅・あられ・桃の花等を供えて祀る日とされています。
 いよいよ春が近づいてきます。春には進学、入学、就職など新しい環境に入る方もたくさんいらっしゃるかと思います。新年度を契機にコンタクトレンズデビューを考えている方もいると思います。
 コンタクトレンズは少なからず、角膜に負担をかけてしまいます。装用時間を長くしないように、お家に帰ったらすぐにレンズをはずし眼鏡をかけて、レンズはしっかり擦り洗いをして保存しましょう。汚れたレンズには、細菌が繁殖しますので、注意が必要です。使い始めの心構えを忘れずに、大切な目をしっかりと守ってください。
 装用時の異物感の少ない酸素透過性ハードレンズや、酸素透過性の優れたシリコンタイプのソフトレンズも登場しています。ご自分にはどのレンズが合っているのか、眼科専門医としっかり相談して、正しくレンズを使用してください。


やさしい眼科のお話(107)節分
26/02/03
 今日は節分、立春の前日に当ります。立春は旧暦の新年に当たり、節分は旧暦でいう大晦日のことなんですね。節分と言えば、定番は豆まきですが、最近ではすっかり恵方巻きも定着した感があります。恵方巻きは「節分の夜にその年の恵方を向いて食べると、その年必ず幸運が訪れる(その年の厄落としになる)」と言われているそうです。今年の恵方は『東北東』ですって。
皆さん、今夜は豆まきをしましょう。
 豆の話ではないのですが、瞼の出来物のお話を。
 瞼にしこりができたり、赤く腫れてきたりしたことはありませんか?北海道では、「ものもらい」ということが多いようです。「ものもらい」と呼ばれているのは、麦粒腫もしくは霰粒腫という病気で、豆ほど大きいものではなく、麦の粒のようなとか、霰の粒のような大きさから病名が付けられています。瞼や睫毛の付け根にある分泌腺に生じた細菌感染や炎症です。点眼薬で治まることが多いですから、是非眼科でご相談ください。


やさしい眼科のお話(106)色の日
26/01/06
 「新年 明けましておめでとうございます。今年も やさしい眼科のお話で、眼科に関連した目のお話を優しく易しくお届け致しますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。今年も皆さんの目が健康で、明るい一年でありますことをお祈り申し上げます」 
 年が明けたのがつい先日と思っていましたら、楽しい時間は過ぎるのが、早く感じます。もう今日は6日。当クリニックも本日が仕事始めになります。
 1月6日は色の日だそうです。色に関係する職業の人の記念日で「い(1)ろ(6)」の語呂合せから決められたようです。
眼科で色に関係する病気に色覚異常があります。色覚異常は主に染色体の劣性遺伝により、男性で20人に1人、女性で500人に1人の割合で現れると考えられています。色覚異常の方は、その程度はそれぞれですが、色が見分けにくく、赤と緑、赤と黒、ピンクと灰色などの識別に困難を生じることがあります。かつて小学4年生を対象に学校で色覚検査が行われていましたが、平成14年に学校保健法が改正され、学校での検査が義務ではなくなりました。
 色覚のことで気になる方は、是非眼科で検査を受けてくださいね。


やさしい眼科のお話(105)クリスマスシーズン
25/12/02
 12月に入りますと、いよいよクリスマスシーズンですね。今年は雪も早く降り、街中のイルミネーションも華やかになって来ましたね。サンタさんからプレゼントをもらえる訳ではないのですが、何となくウキウキする季節がやってきました。もうご自宅のクリスマスツリーの飾り付けはしましたか?今年はホワイトクリスマスになるでしょうか?
 眼科の病名にもクリスマスに関連してクリスマスツリー白内障がありますので、今回は白内障のお話を。
 白内障とは、カメラのレンズにあたる水晶体が白く濁ってくる状態です。目の中に曇ったレンズが入っているために、目がかすんでしまう状態が白内障です。白内障の手術方法、手術器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質な視力が回復できるようになりました。目のかすみを感じる方は、眼科での検査をお勧め致します。
 ちなみに、クリスマスツリー白内障は、水晶体の濁りが結晶のようにキラキラと輝いて見える特殊なタイプの白内障のことで、珍しいものですが、見ると心が安らぎます。


やさしい眼科のお話(104)読書週間
25/11/04
 秋も深まり、日が暮れるのも早くなり読書の秋の季節です。「文化の日」を中心とした2週間、今年は10月27日から11月9日までが、読書を推進する行事が集中して行われる読書週間です。今年の標語は『本と旅する 本を旅する』です。
 この季節は空気も乾燥し、目も乾く感じになることがあります。ドライアイは涙の量の減少や涙の質の変化で、目の表面の角膜や結膜に障害が起きた状態のことです。
 ドライアイという病名から目が乾く感じがすると考えられがちですが、目の表面の乾きによる症状は多彩で、目が疲れる、目が重い、目がショボショボ・ゴロゴロする、充血する、痒い、痛い、視力が下がった、まぶしい、目やにが出る・・・など、他の病気でも見られる症状が目白押しです。そこで視力検査など眼科一般検査を一通り行い、ドライアイが疑われた場合には、涙の検査になります。
 ドライアイの患者さんは、およそ800万人と言われています。初期症状はとてもあいまいで、何となく目が疲れやすいという感じで、ご自分では気づきにくいこともあります。気になる方は、ドライアイの検査をお勧めします。


やさしい眼科のお話(103)第2回緑内障無料検診
25/10/06
 10月1日から10月10日までの10日間は「目とメガネの旬間」です。ご存知でしたか?
 10月1日の「メガネの日」から10月10日の「目の愛護デー」までの10日間です。
 北海道眼科医会では、公衆衛生活動の一環として、道民の目の健康に関してより積極的な貢献を目指すために、この目とメガネの旬間にあわせて「第2回緑内障無料検診」を企画致しました。昨日10月6日の日曜日に全道で参加できる眼科で緑内障無料検診を行いました。何度か北海道新聞にも告知が掲載されましたので、ご存知の方もいらっしゃったと思います。
 緑内障は初期にはほとんど自覚症状がないため、道内においても14-15万人の潜在患者がいると推測されますが、今回の無料検診は、時間的・経済的に眼科医療機関を受診できない人や,眼科受診に無関心な人たちに受診の機会をもってもらうことにより、緑内障の潜在患者を掘り起こすことを目的に行われました。
 大切な目です。自覚症状がなくても、年に1回、目の健診をお勧め致します。目の健診をこの「目とメガネの旬間」に決めておくというのも忘れなくて良い方法だと思います。


やさしい眼科のお話(102)宝くじの日
25/09/02
 9月2日は宝くじの日です。第一勧業銀行(現在のみずほ銀行)宝くじ部が「く(9)じ(2)」の語呂合せから1967年に制定しました。当選しても引き換えられず時効となってしまう宝くじが多いことから、時効防止のPRの為に制定されたそうです。この日にはずれくじの敗者復活があります。
 夏の暑さが一息ついて、北海道は一気に秋に向かって季節が駆け足を始めてしまいますね。秋は、スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋…と色々なことに集中できる、とても良い季節なのではないでしょうか。
 「宝くじの当選番号を確認しようとすると、番号がかすんで見えにくい」「ご飯粒が見えにくい」「蛍光灯が暗いのかな、本が読みにくいぞ。あれ、変だな。腕をのばしたほうが見やすいぞ」と感じたことはありませんか?そうだとすると、それはきっと老眼の始まりです。
 老眼は、目の中でピント合わせの役目をしている水晶体というレンズが段々と弾力性を失うことによって、近くにピントが合わせにくくなることが原因で起こります。これは加齢に伴う生理現象ですので、防ぐことはできないと考えられています。
老眼が気になりはじめる時期は、緑内障が増えてくる年代でもあります。「たかが老眼」とたかをくくらずに、眼科で検診をお受け下さい


やさしい眼科のお話(101)タクシーの日
25/08/05
 8月5日はタクシーの日です。1912(大正元)年のこの日、東京・数寄屋橋のタクシー自動車株式会社が日本で初めてのタクシーの営業を開始したそうです。東京乗用旅客自動車協会が1984年に制定し、翌1985年から実施。現在は、全国乗用自動車連合会が全国統一キャンペーンとして実施しています。
 タクシーの運転には二種免許が必要です。運転免許の適性検査も二種免許は厳しく、視力は両眼で0.8以上、片眼で0.5以上、さらに深視力検査3回の平均誤差が2cm以下となっています。ちなみに一種免許は、両眼で0.7以上、片眼で0.3以上、片眼が0.3未満の場合は他眼の視力が0.7以上で視野が左右150度以上となっています。
 運転免許の更新は、有効期間満了年の誕生日の1ヶ月前から誕生日の1ヵ月後までの間に手続きすることができます。免許更新の時にあわてないように、視力に自信がない方は、更新の前に一度眼科で視力検査をうけることをお勧めします。


やさしい眼科のお話(100)半分
25/07/01
 今日から7月。平成25年もちょうど半分過ぎたことになります。今年の目標を達するために、また気持ち新たに頑張りましょうね。
 眼科の病気で半分という言葉で思いだすのは「半盲」です。半盲は、視野の半分が欠けてしまう状態のことです。
 目でものを見ていると感じますが、目は光を受け取って、視神経というケーブルを通して情報は脳に届けられます。実はものを見ているのは脳だったんですね。脳は左右に分かれていますが、左脳は両目の右側の視覚情報を受け取り、右脳は両目の左側の情報を受け取っているのです。
 同名半盲は人が右か左の半分しか見えない状態を言い、脳腫瘍,脳脊髄膜炎、脳血管障害などで起きます。例えば右半分が見えないことを、右目が見えないと感じて眼科を受診し、脳の病気が発見されることもあるのです。


やさしい眼科のお話(99)旭川初ナイター
25/06/03
 昨日、旭川市スタルヒン球場で、初のプロ野球ナイター試合が行われました。
 夜、暗いところでは、野球をするのは危険です。それは、物を良く見るための視細胞の『錐体細胞』が暗いところでは、あまり働くことができないからです。
 暗い所に急に入ると、目が暗闇に慣れるまでに時間がかかります。暗い中で目が慣れてくることを、暗順応といいます。これは,目の奥にある神経の膜、網膜の視細胞の『桿体細胞』の働きのおかげです。『桿体細胞』は、色を感じることができないかわりに、弱い光でも感じることができます。『桿体細胞』の中には『ロドプシン』という、光を感じるたんぱく質が含まれています。まわりが暗くなると、『ロドプシン』が増えることで、わずかな光でも感じることができるようになるのです。暗い所でも慣れると見えてくる、目はとても便利に作られています。
 でも、ナイター設備のおかげで、夜でもプロ野球観戦ができるって、素敵ですね。


やさしい眼科のお話(98)コロコロの日
25/05/06
 粘着カーペットクリーナー「コロコロ」は有名ですが、開発した株式会社ニトムズが商標出願から25周年を記念して2010年に5月6日をコロコロの日に制定しました。5と6で「コ(5)ロ(6)コ(5)ロ(6)」の語呂合わせです。
 コロコロできれいにするカーペットのゴミ。ゴミと言えば…、目の前にゴミのようなものが飛ぶ症状、飛蚊症はありませんか?飛蚊症は、大変な目の病気で起こっていることもありますので、無視できないものです。
 飛蚊症で受診される方のほとんどは、心配のないもの(病気ではないもの)なのですが、なかには網膜剥離や網膜剥離の原因となる網膜の穴が見つかる場合や、目の中の出血や、目の中の炎症など病的なものが原因となっている場合もあります。飛蚊症には(1)心配ないもの:生理的飛蚊症、(2)病気によるもの:病的飛蚊症があるのです。
 飛蚊症の場合には、瞳をひろげて眼底検査をする必要があります。瞳をひろげる目薬をさしてから30分くらいお待ちいただき、詳しく目の中の端っこまで、見せていただきます。検査自体は少しまぶしいくらいで、痛くない心配のない検査です。ただし検査後も3〜4時間瞳がひろがっているため、見づらくなりますので、なるべくご自分で運転せずにお出でください。


やさしい眼科のお話(97)四月一日さん
25/04/01
 今年は年度始めの4月1日が月曜日になり、新たな気持ちで頑張ろうという気持ちになりますね。
 かつては、冬の間に防寒として着物に詰めていた綿を旧暦4月1日に抜いてあわせにしたということから、4月1日は綿貫(わたぬき)•衣替えの日と呼ばれています。ここから「四月一日(四月朔日)」と書いて「わたぬき」と読む姓の方もいらっしゃいます。
 眼科で「わたぬき」という言葉は、翼状片(よくじょうへん)という病気の手術で使われます。翼状片とは、白目の鼻側から黒目に向かって膜がのびてくる病気です。痛みをともなうことはあまりありませんが、のびてくる膜の中には血管が入っていますので、目が赤く充血することが多くなり、見た目が気になるということで眼科を受診する方がいらっしゃいます。大きくなると黒目の真ん中に向かって進んできますので、瞳にかかってくると視力低下を引き起こすこともあり、またそこまで大きくならなくとも乱視が強くなるために、すっきりと見えないという症状を引き起こします。紫外線が原因の一つと考えられており、漁業や農業など戸外で仕事をされている方に多く見られます。手術では、黒目にのびている膜をはがしとり、白目の下にある翼状片の組織を、まるで「綿を抜く」かのように取り除くことになります。


やさしい眼科のお話(96)ミシンの日
25/03/04
 3月4日はミシンの日です。イギリスのトーマス・セイントが世界で初めてミシンの特許を取得したのは1790(寛政2)年だそうです。1990(平成2)年に、ミシン発明200年を記念して日本家庭用ミシン工業会(現在は日本縫製機械工業会)が制定しました。これも「ミ(3)シ(4)ン」の語呂合せからきています。ちなみに「ミシン」という名前は、 sawing machine(裁縫機械)のmachineがなまったものですって。
 ミシンの日から、眼科の話にもってくるには、ちょっと無理があるかもしれませんが、近年の眼科手術は大きく進歩し、縫わない手術が増えて来ています。
 眼科で最も多く行われているのは白内障手術ですが、20年前までは約1センチの傷口から白内障を取り出していました。そのため、傷口はしっかりと縫わなければいけませんでした。ところが、現在では超音波で白内障を砕いて吸い出しますので、手術の傷口はおよそ3ミリになっています。傷口が小さいため、縫わない手術:無縫合手術が可能になりました。傷口が小さいことで、日帰り手術でも行えるようになり、患者さんの負担も軽減されています。


やさしい眼科のお話(95)立春
25/02/04
 今日は立春、昨日は節分でしたね。立春は旧暦の新年に当たり、節分は旧暦でいう大晦日のことなんですね。節分と言えば、定番は豆まきですが、最近ではすっかり恵方巻も定着した感があります。恵方巻きは「節分の夜にその年の恵方を向いて食べると、その年必ず幸運が訪れる(その年の厄落としになる)」と言われているそうです。
 皆さん、昨夜は豆まきしましたか。
 豆の話ではないのですが、瞼の出来物のお話を。
 瞼にしこりができたり、赤く腫れてきたりしたことはありませんか?北海道では、「ものもらい」ということが多いようです。「ものもらい」と呼ばれているのは、麦粒腫もしくは霰粒腫という病気で、豆ほど大きいものではなく、麦の粒のようなとか、霰の粒のような大きさから病名が付けられています。瞼や睫毛の付け根にある分泌腺に生じた細菌感染や炎症です。点眼薬で治まることが多いですから、是非眼科でご相談ください。


やさしい眼科のお話(94)ななくさ
25/01/07
 「新年 明けましておめでとうございます。今年も やさしい眼科のお話で、眼科に関連した目のお話を優しく易しくお届け致しますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。今年も皆さんの目が健康で、明るい一年でありますことをお祈り申し上げます。」 
 年が明けたのがつい先日と思っていましたら、楽しい時間は過ぎるのが、早く感じます。もう今日は7日。七草粥ですね。「せり、なずな、ごきょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ七種(ななくさ)」クイズで良く出題されますが、なかなか憶えられないのは、私だけ…。
 七種(ななくさ)とは関係ありませんが、「なくて七癖」ということわざがあります。誰にでも多かれ少なかれ癖はあるということですが、癖と思っていたことが、意外と病気の症状ということもあります。例えば、よく目を擦る癖、と思っていたら、瞼が内側に入り込んでいる内反症だったり、外に出たら片目をつぶる癖、と思っていたら、間歇性外斜視だったり、ということもあるのです。気になることがありましたら、是非眼科でご相談ください。


やさしい眼科のお話(93)カレンダーの日
24/12/03
 12月3日はカレンダーの日です。全国団扇扇子カレンダー協議会が1987年に制定しました。明治5年12月3日(旧暦)が太陽暦の採用によって明治6(1873)年1月1日となったことから、12月3日が選ばれています。
 師走に入り、来年のカレンダーを準備する時期になりました。色々なデザインのカレンダーがありますが、日付が大きく、格子状に書かれているものが、目のチェックに便利なことをご存知ですか。
 同じ場所に掲げているカレンダーを、いつも同じ距離から見ることによって、見え方のチェックをしてみてください。片方の目に病気が起きても、両目で見ると気づかないこともあります。時々片目を隠して、問題がないか、自己チェックをお勧めします。
 黄斑と呼ばれる場所が、目の一番奥にあります。目の奥には網膜と呼ばれる神経の膜があり、カメラに例えますと、フィルムにあたります。カメラのフィルムと違って網膜は場所によって感度が違っているのですが、黄斑は網膜の一番まん中にあり、一番感度の高い場所なのです。
 黄斑に病気が生じますと、見ようとする中心部分が見えづらくなり、歪んで見えたり、小さく見えたり、まん中が暗くなったりという症状が起きます。カレンダーの格子が歪んでいたら黄斑の病気が疑われます。眼科での検診をお勧めします。


やさしい眼科のお話(92)読書週間
24/11/05
 秋も深まり、日が暮れるのも早くなり読書の秋の季節です。10月27日から11月9日までの2週間は、読書を推進する行事が集中して行われる読書週間です。
 この季節は空気も乾燥し、目も乾く感じになることがあります。ドライアイは涙の量の減少や涙の質の変化で、目の表面の角膜や結膜に障害が起きた状態のことです。
 ドライアイという病名から目が乾く感じがすると考えられがちですが、目の表面の乾きによる症状は多彩で、目が疲れる、目が重い、目がショボショボ・ゴロゴロする、充血する、痒い、痛い、視力が下がった、まぶしい、目やにが出る・・・など、他の病気でも見られる症状が目白押しです。そこで視力検査など眼科一般検査を一通り行い、ドライアイが疑われた場合には、涙の検査になります。
 ドライアイの患者さんは、およそ800万人と言われています。初期症状はとてもあいまいで、何となく目が疲れやすいという感じで、ご自分では気づきにくいこともあります。気になる方は、ドライアイの検査をお勧めします。


やさしい眼科のお話(91)目とメガネの旬間
24/10/01
 今日から10月。もう完全に秋ですねえ。秋と言えば…食欲の秋、読書の秋、体育の秋、芸術の秋、アンジェラアキ…色々ありますが、皆さんにとっては、何の秋でしょうか。
 今日1日から10日までは「目とメガネの旬間」です。1日の「メガネの日」から10日の「目の愛護デー」までの10日間です。
日本眼鏡関連団体協議会は、メガネ愛用者の方がたに感謝の気持ちを表すために、毎年10月1日を「メガネの日」として平成9年に制定したとのことです。10月1日は 「1001」と表記することができ、両端の 「1」が メガネのツル、内側の「0」がレンズに見立てられ、メガネの形を表していることから、この日を「メガネの日」としたとのことです。
 そしてご存知10月10日は「10.10」を横にすると眉毛と目のように見えるから「目の愛護デー」になりました。
 大切な目です。自覚症状がなくても、年に1回、目の健診をお勧め致します。目の健診をこの「目とメガネの旬間」に決めておくというのも忘れなくて良い方法だと思います。


やさしい眼科のお話(90)ホームラン記念日
24/09/03
 1977年9月3日、後楽園球場で巨人の王貞治選手が通算756号ホームランを打ち、それまでアメリカ大リーグのハンク・アーロンが持っていた世界最高記録を更新。2日後の9月5日に、政府は初の国民栄誉賞を贈り、その栄誉を讃えました。王選手は引退までに868本のホームランを打ちました。
 夏の暑さが一息ついて、北海道は一気に秋に向かって季節が駆け足を始めてしまいますね。秋は、スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋…と色々なことに集中できる、とても良い季節なのではないでしょうか。
 秋の夜長、ゆっくり読書と決めこんで… 「蛍光灯が暗いのかな、本が読みにくいぞ」「あれ、変だな。腕をのばしたほうが見やすいぞ」と感じたことはありませんか?そうだとすると、それはきっと老眼の始まりです。
 老眼は、目の中でピント合わせの役目をしている水晶体というレンズが段々と弾力性を失うことによって、近くにピントが合わせにくくなることが原因で起こります。これは加齢に伴う生理現象ですので、防ぐことはできないと考えられています。
 老眼が気になりはじめる時期は、緑内障が増えてくる年代でもあります。「たかが老眼」とたかをくくらずに、眼科で検診をお受け下さい。


やさしい眼科のお話(89)ハムの日
24/08/06
 8月6日はもちろん広島平和記念日ですが、その他にハムの日にも制定されています。日本ハム・ソーセージ工業協同組合は8(ハ)6(ム)の語呂合わせから、制定したとのことです。
 北海道にもプロ野球のファイターズ、Jリーグのコンサドーレがあり、すっかり地元のプロスポーツとして定着した感があります。
 夏休み真っ盛り、夏休みの間にクラブ活動に力を入れている子どもさんたちも多いのではないかと思います。スポーツをするに当たって、眼鏡からコンタクトレンズに変えてあげたい、と考える親御さんもいらっしゃるかと思います。
 「何歳からコンタクトレンズが使えますか?」という質問も受けますが、子どもさん本人にしっかりとコンタクトレンズの利点と欠点を理解していただき、毎日の擦り洗い、装用時間の厳守、眼鏡との併用という大切な取り扱いの基本を守ることができるのであれば、使用することは可能だと考えております。しかし、やはりコンタクトレンズは目に少なからず負担をかけますので、使い始める時期は遅いにこしたことはないと思っています。


やさしい眼科のお話(88)1年の折り返しの日
24/07/02
 本日、7月2日は1年のちょうど真ん中にあたる日なんですって、知ってました?今年は閏年ですので、午前0時がちょうど1年の真ん中の時間となるそうです。
 1年の真ん中の日は大して重要な日ではありませんが、視界の真ん中は最も重要な場所です。目の奥には網膜と呼ばれる神経の膜があり、カメラのフィルムにあたります。カメラのフィルムとは違って、網膜は場所によって感度が異なっており、網膜の一番真ん中の黄斑という場所が一番感度の高い場所なのです。黄斑でものの形、大きさ、色などの情報の大半を識別していると言えます。黄斑に病気が起こりますと、見ようとする真ん中が見えづらくなり、歪んだり、暗くなったり、小さく見えたりするのです。
 片方の目に病気が起きても、両方の目で見ているので、気がつかないことがあります。時々片目を隠して、異常がないかの自己チェックをお勧めします。


やさしい眼科のお話(87)虫歯予防デー
24/06/04
 6月4日は虫歯予防デーですね。6月4日を「むし」と読ませることによって、歯に対する注意を喚起するという歯科医師会の素晴らしい発想によって、すっかり国民全体に浸透していると思われます。このほかにも語呂合わせで3月3日の耳の日、8月7日の鼻の日というのもありますね。
 さて、眼科の記念日としましては、10.10を横にすると眉毛と目のように見えるから10月10日が選ばれたといわれる「目の愛護デー」があります。以前の体育の日の印象が強いためか、あまり浸透していないような気がします。
 目には、自覚症状がなかなか出てこない病気が多くあります。例えば、緑内障は40才以上の17人に一人という頻度の高い病気ですが、気づいた時には病気が進行していることが多いのです。何となく目に疲れを感じる年代とも一致していますが、単なる疲れ目と自己判断せずに、自覚症状の少ない緑内障から目を守るために、是非目の健診をお勧めいたします。
 ご自分の誕生日、目の愛護デーなど、年に1回の目の健診がお勧めです。


やさしい眼科のお話(86)国際赤十字デー
24/05/08
 5月8日は赤十字の創設者、アンリ・デュナンの1828年の誕生日であることから、1948年にストックホルムで開催された第20回赤十字社連盟理事会で国際赤十字デーに決定されたとのことです。
 5月になりますと、春の眼科学校健診の結果がそろそろ出始めていることと思います。「要再検査」の用紙をもらったら、そのままにせずに是非眼科を受診してください。
 眼科を受診した結果は、どうだったでしょうか。仮性近視で点眼治療を受けた方もいるでしょうし、眼鏡が必要と言われて、ショックを受けた方もいるのではないでしょうか。
 眼鏡が必要と言われた親御さん、お子さんの眼鏡がどうして必要か、納得されていますか?一言で子供さんの眼鏡、と言いましても、近視が進んでしまったので見えやすくするための眼鏡と、遠視・乱視の眼鏡では、その意味合い、必要性が違うのです。特に小さいお子さんで、遠視または乱視のための眼鏡が必要と言われた場合は、視力、視機能の発達のために必要なものなのです。親御さんが納得の上で、お子さんが眼鏡に早く慣れるように見守ってあげてください。


やさしい眼科のお話(85)国際こどもの本の日
24/04/02
 4月2日は国際こどもの本の日です。国際児童図書評議会の創設者、イエラ・レップマンの提唱により、国際児童図書評議会が1966年に制定しました。また今日は、デンマークの童話作家・アンデルセンの誕生日でもあります。こどもたちには、夢のある楽しい本をたくさん読んでもらいたいと思います。
 4月は、入学・進級があり、この春から新しい生活が始まる方も多いのではないかと思います。新しい環境に早く慣れ、春のお天気のように爽やかに過ごせることをお祈りいたします。
 学校では春の眼科健診がありますね。小学校の中学年から中学・高校と、視力の下がる人が増えています。この場合近視だと思われがちですが、中には逆に遠視であったり、かくされた目の病気のために視力が下がる場合もあります。特にお子さんの場合は、ピントを合わせる調節力が強いので、いわゆる仮性近視になっている場合もあります。お子さんの視力低下の原因を調べる検査として、調節麻痺剤の点眼薬を使う検査があります。この目薬をさして検査を行うと、近視・遠視・乱視の正確な度数を知ることができ、また同時に精密眼底検査も行うことができますので、目に病気がかくされていないかも調べられます。
 学校健診で「要再検査」の用紙をもらったら、やはり一度眼科での検査をお受けください。学校からもらった用紙も持参いただき、結果を記入させていただきます。


やさしい眼科のお話(84)啓蟄
24/03/05
 今年の3月5日は啓蟄です。啓蟄は二十四節気の一つで、大地が暖まって、冬の間地中にいた虫が這い出てくる日とのことです。天文学的には、天球上の黄経345度の点を太陽が通過する時。段々と春の訪れが近づいているということになります。
 春になって、草花が芽吹くころに起き始める眼科の病気に、アレルギー性結膜炎があります。春や秋など毎年決まった時期に起こりやすい季節型と季節にかかわらない通年型があります。季節型は花粉症の目の部分症状と考えることができます。
 北海道での花粉症の原因となりやすい植物は、3~4月のスギ・ヒノキ科、5月のシラカバ属の植物、6~8月のイネ科植物、9月のキク科植物があげられます。旭川では特にシラカバ属の植物の花粉症の方が多いですから、まだ花粉症の季節には早いと思います。
 花粉症は症状が強く出てから治療を始めるよりも、花粉が飛散する2週間くらい前から予防的に抗アレルギー剤の点眼を始めると、症状をうまく抑えることができる場合があります。去年、目の痒みに悩まされた方は、是非早めに眼科でご相談下さい。


やさしい眼科のお話(83)日の丸飛行隊
24/02/06
 1972年2月6日札幌オリンピックスキージャンプ70m級で、笠井幸生が金メダル、金野昭次が銀メダル、青地清二が銅メダルを獲得し、表彰台を独占し、日の丸飛行隊と呼ばれました。もうあれから40年が経つのですね。
 雪に関係する目の病気に「雪目」があります。天気の良い日中にスキーをした夜になって、両目が赤くなり、ゴロゴロして涙が出て、痛くなることがあります。これが一般的にいう「雪目」です。雪眼炎(せつがんえん)とも言いますが、雪が直接悪さをしているわけではなく、紫外線が直接または雪面で反射して目に当たることが、その原因です。目の表面の敏感な角膜が紫外線の作用によってただれて、細かい傷がつくことによって、激しい痛みを引き起こします。
 スキーを楽しむ時は、目にも紫外線対策をお忘れなく。ゴーグルやサングラスで冬の強い紫外線から大切な目を守りましょう。


やさしい眼科のお話(82)瞳の日
24/01/03
 「新年 明けましておめでとうございます。今年も やさしい眼科のお話で、眼科に関連した目のお話を優しく易しくお届け致しますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。今年も皆さんの目が健康で、明るい一年でありますことをお祈り申し上げます。」
 1月3日は語呂合わせで「ひとみの日」です。眼鏡やコンタクトレンズの業界で制定した、ということになっているようですが、具体的にどこが制定したのか、いつ制定されたのか、定かではないようです。
 こんの優眼科クリニックは明日から仕事始めです。
 本年も、こんの優眼科クリニックは『患者さんに優しい眼科クリニック』をめざし、常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察させていただきます。予約の方を優先に、待ち時間が短くなるように努力しておりますので、ご来院の前に電話、メールでの予約をお願い致します。


やさしい眼科のお話(81)モーツァルト忌
23/12/05
 オーストリアの作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは1791年12月5日、35歳10ヵ月の若さでウィーンにて死去されました。私はモーツァルトに関しましては、映画アマデウス以上のことは知らないのですが、天才であったことには違いないようです。
 旭川も12月になりますと、外は寒く、日が暮れるのも早くなり、音楽や読書に集中するのに、良い季節になってきていますね。
 暗くなると手元の小さい字が読みにくくなってくるのは、老眼の始まりです。明るいところでは平気でも、暗くなると近くにピントが合わせにくくなって来ます。おおよそですが、40歳を越えた頃から、この症状がでてきます。「私は大丈夫」と思っている方は、軽い近視や乱視の場合があります。
老眼といえば、一般的には老眼鏡と呼ばれる近用眼鏡か、遠近両用眼鏡のお世話にならなければなりません。これが、なかなかかけたくないものなんですよね。
 最近は、コンタクトレンズも遠近両用タイプのものがあります。私はハードレンズ使用なのですが、数年前から遠近両用レンズのお世話になっています。2週間交換タイプのソフトレンズにも遠近両用があり、先日試してみたら、なかなか良いようです。
老眼が気になりはじめたら、眼科で相談してみて下さい。


やさしい眼科のお話(80)鍋の日
23/11/07
 本日11月7日は鍋の日だそうです。食品メーカー・ヤマキがこの日が立冬になることが多いことから制定しました。ちなみに今年の立冬は明日8日です。
 鍋の美味しいこの季節は空気も乾燥し、目も乾く感じになることがあります。ドライアイは涙の量の減少や涙の質の変化で、目の表面の角膜や結膜に障害が起きた状態のことです。
 ドライアイという病名から目が乾く感じがすると考えられがちですが、目の表面の乾きによる症状は多彩で、目が疲れる、目が重い、目がショボショボ・ゴロゴロする、充血する、痒い、
痛い、視力が下がった、まぶしい、目やにが出る・・・など、他の病気でも見られる症状が目白押しです。
 ドライアイの患者さんは、およそ800万人と言われています。初期症状はとてもあいまいで、何となく目が疲れやすいという感じで、ご自分では気づきにくいこともあります。最近、涙の量を増やしてくれる新しい目薬も開発されました。ドライアイの症状かもと気になる方は、眼科での検査をお勧めします。


やさしい眼科のお話(79)ドイツ統一の日
23/10/03
 1990年10月3日、東西ドイツが45年ぶりに統一され、ドイツ連邦共和国が誕生。ベルリンの壁が崩壊してからわずか11か月後のことでした。
 私たちの目も、左右の目でものをまっすぐにとらえることによって、立体感や遠近感をつかむことができます。
 生まれたばかりの赤ちゃんの目は、光が分かるくらいで、あまり良く見えていないと言われています。生後1カ月で目の前の手が動くのがわかるようになります。6カ月で0.04から0.08くらい、1歳で0.3くらい、3歳で1.0が見えるようになっていると考えられています。
 視力と一緒に両眼視機能も発達してきます。両眼視とは、左右の目でとらえた像を、脳で一つの情報にまとめて受け取る働きのことで、立体感や遠近感は、この働きによって得られます。両眼視機能も3歳くらいで完成すると考えられています。人の目は、生まれつき視機能が備わっているのではなく、乳幼児期にピントのしっかりあった像を両方の目で同時に見ることによって、順調に発達してくれるのです。
 お子さんの目の向きがおかしいと思ったら、それは斜視の可能性があります。もちろん、生まれたばかりの赤ちゃんの視力はとても弱いので、思いがけない目の動きをすることもあります。でも、目の向きがおかしいと思ったら、眼科に連れて来てください。


やさしい眼科のお話(78)国民栄誉賞の日
23/09/05
 1977年の9月5日、2日前に通算ホームラン数の世界最高記録を作った王貞治さんが、日本初の国民栄誉賞を受賞しました。国民栄誉賞とは、前人未到の偉業を成し遂げ、多くの国民から敬愛され、夢と希望を与えた人に贈られる賞で、最近はなでしこジャパンで話題になりましたね。
 夏の暑さが一息ついて、北海道は一気に秋に向かって季節が駆け足を始めてしまいますね。秋は、スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋…と色々なことに集中できる、とても良い季節なのではないでしょうか。
 秋の夜長、ゆっくり読書と決めこんで… 「蛍光灯が暗いのかな、本が読みにくいぞ」「あれ、変だな。腕をのばしたほうが見やすいぞ」と感じたことはありませんか?そうだとすると、それはきっと老眼の始まりです。
 老眼は、目の中でピント合わせの役目をしている水晶体というレンズが段々と弾力性を失うことによって、近くにピントが合わせにくくなることが原因で起こります。これは加齢に伴う生理現象ですので、防ぐことはできないと考えられています。
老眼が気になりはじめる時期は、緑内障が増えてくる年代でもあります。「たかが老眼」とたかをくくらずに、眼科で検診をお受け下さい。


やさしい眼科のお話(77)89歳のお誕生日
23/08/01
 1922年の8月1日、北海道に市制が適用され、札幌市・函館市・小樽市・室蘭市・旭川市・釧路市が発足したとのことですから、今日で旭川市は89歳の誕生日を向かえたことになります。おめでとうございます。
 89歳の方の目を検査させていただきますと、白内障があるか、白内障の手術を受けていらっしゃるかのどちらかで、白内障のない方はいないと思います。
 白内障とは、カメラのレンズにあたる水晶体が白く濁ってくる状態です。目の中に曇ったレンズが入っているために、目がかすんでしまう状態が白内障です。白内障の多くは加齢に伴って進行するもので、手術によって視力回復することが可能です。
 白内障の手術方法、手術器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質な視力が回復できるようになりました。全身的に大きな病気がなければ、日帰りで手術を受けることも可能です。手術を受けた方は「思っていたより、ずっと楽だった」とおっしゃる方が大半です。
 目のかすみを感じる方は、眼科での精密検査をお勧め致します。


やさしい眼科のお話(76)合衆国独立記念日
23/07/04
 今日は合衆国の独立記念日です。アメリカがくしゃみをすると、日本が風邪をひくと言われて久しいですが、アメリカが「はやり目」になると、日本はどうなるのでしょうか?
 いよいよ夏も近づいて来ていますが、夏は「はやり目」という結膜炎の流行する季節です。結膜は、しろ目を覆っている透明な粘膜です。目のまん中の黒目(角膜)の縁から瞼の裏側まで続いています。結膜は、場所によって名前がついており、しろ目の表面を球結膜、瞼の裏側を瞼結膜といいます。この結膜が赤くなったり(充血)、腫れたり(浮腫)、瞼の裏にブツブツができたり(濾胞)、目やにが出たり(眼脂)、涙が出たり(流涙)、痒くなったり(掻痒感)、ゴロゴロしたり(異物感)という症状が出たら結膜に炎症が生じていると考えられます。
 結膜炎の原因として、1. ウイルス、2. 細菌、3. アレルギー、4. その他、の4つがあります。「はやり目」は、結膜炎の中でも、ウイルスが原因でおきるもので、人にうつる危険性がある感染性の結膜炎です。はやり目であることがわかれば、家族や他の人にうつさないように、万全の体制をとっていただく必要がありますので、「たかが結膜炎」と考えないで、是非、眼科で診察を受けて下さい。


やさしい眼科のお話(75)ゴールデンルーキー
23/06/06
 今日6月6日は北海道日本ハムファイターズのゴールデンルーキー 斎藤祐樹投手の23回目の誕生日です。おめでとうございます。北海道もプロ野球のファイターズ、Jリーグのコンサドーレがあり、すっかり地元のプロスポーツとして定着した感があります。
 中体連、高体連の大会も近づき、クラブ活動に力を入れている子どもさんたちも多いのではないかと思います。スポーツをするに当たって、眼鏡からコンタクトレンズに変えてあげたい、と考える親御さんもいらっしゃるかと思います。
 「何歳からコンタクトレンズが使えますか?」という質問も受けますが、子どもさん本人にしっかりとコンタクトレンズの利点と欠点を理解していただき、毎日の擦り洗い、装用時間の厳守、眼鏡との併用という大切な取り扱いの基本を守ることができるのであれば、使用することは可能だと考えております。しかし、やはりコンタクトレンズは目に少なからず負担をかけますので、使い始める時期は遅いにこしたことはないと思っています。


やさしい眼科のお話 (74)大リーガー野茂英雄
23/05/02
 1995年5月2日に野茂英雄が大リーグデビューを果たしました。ドジャースに入団した野茂は、ジャイアンツ戦に先発。その年には大リーグの新人王も獲得し、彼の大活躍は、日本人に勇気と自信を与えてくれました。
 この春にいろんなことに新しくデビューした方も、いらっしゃることと思います。新年度を契機にコンタクトレンズデビューを果たした方もいると思います。
 初めてコンタクトレンズを目にのせる時は、かなりドキドキしますよね。
 ところが、コンタクトレンズに慣れて来ると、きちんとレンズケアを しなくなってしまう人が見受けられます。 コンタクトレンズは少なからず、角膜に負担をかけてしまいます。 装用時間を長くしないように、お家に帰ったらすぐにレンズをはずし 眼鏡をかけて、レンズはしっかり擦り洗いをして保存しましょう。 汚れたレンズには、細菌やアメーバが繁殖しますので、しっかりと擦り洗いすることが重要です。


やさしい眼科のお話(73)ヨーヨーの日
23/04/04
 今日4月4日はヨーヨーの日とのことです。「ハイパーヨーヨー」を製造しているおもちゃメーカーのバンダイが制定し、「ヨー(4)ヨー(4)」の語呂合せから来ているようです。時代を彩る楽しいおもちゃって良いですよね。
 さて、4月は生活環境が変わる方も多く、それを機会に眼鏡からコンタクトレンズに変えてみようと考える方も多いのではないかと思います。
 コンタクトレンズはとても便利なものですが、少なからず、角膜に負担をかけてしまいます。特にソフトレンズは問題が起きても自覚症状に乏しく、知らず知らずに角膜の状態が悪くなっていることがありますので、3ヵ月に一度の定期検査をお勧めします。酸素透過性ハードレンズは1年に一度、新しいレンズに取り替えることがお勧めです。どうぞ眼科専門医にご相談下さい。


やさしい眼科のお話(72)花粉症記念日
23/03/07
 3月7日は花粉症記念日とのことです。平成5年の今日、気象庁とNPO花粉情報協会が花粉飛散情報の発表を始めた日とのことです。
 目のアレルギーのうちで代表的なものは、アレルギー性結膜炎です。春や秋など毎年決まった時期に起こりやすい季節型と季節にかかわらない通年型があります。季節型は花粉症の目の部分症状と考えることができます。
 北海道での花粉症の原因となりやすい植物は、3~4月のスギ・ヒノキ科、5月のシラカバ属の植物、6~8月のイネ科植物、9月のキク科植物があげられます。旭川では特にシラカバ属の植物の花粉症の方が多いですから、まだ花粉症の季節には早いと思います。
 花粉症は症状が強く出てから治療を始めるよりも、花粉が飛散する2週間くらい前から予防的に抗アレルギー剤の点眼を始めると、症状をうまく抑えることができる場合があります。去年、目の痒みに悩まされた方は、是非早めに眼科でご相談下さい。


やさしい眼科のお話(71)長野の日
23/02/07
 2月7日は長野の日:オリンピックメモリアルデーです。平成10年の今日、長野冬季オリンピックの開会式が行われたことに由来しています。もうあれから13年も経ったのですね。原田選手の大ジャンプ、船木選手の美しいジャンプが思い出されます。
 雪に関係する目の病気に「雪目」があります。
 天気の良い日中にスキーをした夜になって、両目が赤くなり、ゴロゴロして涙が出て、痛くなることがあります。これが一般的にいう「雪目」です。雪眼炎(せつがんえん)とも言いますが、雪が直接悪さをしているわけではなく、紫外線が直接または雪面で反射して目に当たることが、その原因です。目の表面の敏感な角膜が紫外線の作用によってただれて、細かい傷がつくことによって、激しい痛みを引き起こします。
 スキーを楽しむ時は、目にも紫外線対策をお忘れなく。ゴーグルやサングラスで冬の強い紫外線から大切な目を守りましょう。


やさしい眼科のお話(70)瞳の日
23/01/03
 「新年 明けましておめでとうございます。今年も やさしい眼科のお話で、眼科に関連した目のお話を優しく易しくお届け致しますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。今年も皆さんの目が健康で、明るい一年でありますことをお祈り申し上げます。」
 1月3日は語呂合わせで「ひとみの日」です。眼鏡やコンタクトレンズの業界で制定した、ということになっているようですが、具体的にどこが制定したのか、いつ制定されたのか、定かではないようです。
 当クリニックは明日から仕事始めです。
 本年も、こんの優眼科クリニックは『患者さんに優しい眼科クリニック』をめざし、常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察させていただきます。予約の方を優先に、待ち時間が短くなるように努力しておりますので、ご来院の前に電話、メールでの予約をお願い致します。


やさしい眼科のお話(69)ミラの聖ニコラウスの祝日
22/12/06
 12月6日は子供・結婚前の若い女性・商人・質屋・薬剤師・ロシアの守護聖人である聖ニコラウスの日です。サンタ・クロース・デーとも呼ばれ、オーストリア・オランダ・ベルギー・スイスなどでは、この日に子供たちにプレゼントを贈る習慣があるようです。日本では24日のイブと25日のクリスマスがメインイベントですね。
 眼科の病名にもクリスマスに関連してクリスマスツリー白内障がありますので、今回は白内障のお話を。
 白内障とは、カメラのレンズにあたる水晶体が白く濁ってくる状態です。目の中に曇ったレンズが入っているために、目がかすんでしまう状態が白内障です。白内障の手術方法、手術器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質な視力が回復できるようになりました。目のかすみを感じる方は、眼科での検査をお勧め致します。
 ちなみに、クリスマスツリー白内障は、水晶体の濁りが結晶のようにキラキラと輝いて見える特殊なタイプの白内障のことで、珍しいものですが、見ると心が安らぎます。


やさしい眼科のお話(68)読書週間
22/11/01
 秋も深まり、日が暮れるのも早くなり読書の秋の季節です。10月27日から11月9日までの2週間は、読書を推進する行事が集中して行われる読書週間です。
 この季節は空気も乾燥し、目も乾く感じになることがあります。ドライアイは涙の量の減少や涙の質の変化で、目の表面の角膜や結膜に障害が起きた状態のことです。
 ドライアイという病名から目が乾く感じがすると考えられがちですが、目の表面の乾きによる症状は多彩で、目が疲れる、目が重い、目がショボショボ・ゴロゴロする、充血する、痒い、痛い、視力が下がった、まぶしい、目やにが出る・・・など、他の病気でも見られる症状が目白押しです。そこで視力検査など眼科一般検査を一通り行い、ドライアイが疑われた場合には、涙の検査になります。
 ドライアイの患者さんは、およそ800万人と言われています。初期症状はとてもあいまいで、何となく目が疲れやすいという感じで、ご自分では気づきにくいこともあります。気になる方は、ドライアイの検査をお勧めします。


やさしい眼科のお話(67)目とメガネの旬間
22/10/04
 10月1日から10月10日までの10日間は「目とメガネの旬間」です。ご存知でしたか?
 10月1日の「メガネの日」から10月10日の「目の愛護デー」までの10日間です。
 目には、自覚症状がなかなか出てこない病気が多くあります。例えば、緑内障は40才以上の17人に一人という頻度の高い病気ですが、気づいた時には病気が進行していることが多いのです。何となく目に疲れを感じる年代とも一致していますが、単なる疲れ目と自己判断せずに、自覚症状の少ない緑内障から目を守るために、是非目の健診をお勧めいたします。
 大切な目です。自覚症状がなくても、年に1回、目の健診をお勧め致します。目の健診をこの「目とメガネの旬間」に決めておくというのも忘れなくて良い方法だと思います。


やさしい眼科のお話(66)救急医療週間
22/09/06
 9月9日は救急の日。今週9月5日から11日は救急医療週間です。
 救急医療に関する国民の知識及び技術の水準をより向上、充実させるために、救急医療に関する普及啓発を図ることが不可欠であるとの趣旨のもとに、厚生労働省と総務省消防庁は、「救急の日(9月9日)」及び「救急医療週間」を設定しています。救急医療週間は救急の日を含む1週間です。
 眼科の救急疾患は、もちろん命にかかわるものではありませんが、早急に診断、治療しなければ失明につながってしまう怖いものです。
 強く目をぶつけたり、目に何かが刺さってしまって起きる穿孔性眼外傷、急に生じる眼痛、頭痛、吐き気、視力低下、目の充血が特徴の急性緑内障発作、片目の急激な視力低下をきたす網膜中心動脈閉塞症などが代表的な眼科の救急疾患です。両目が一緒に救急の病気にかかることは稀ですので、片目の視力低下は気がつかないこともあります。何か変だと思ったら、片目を隠して、左右の見え方を確認しましょう。


やさしい眼科のお話(65)学制発布記念日
22/08/02
 1872(明治5)年、太政官布告で「学制」が発布され、近代的な教育制度が確立したことを記念して、今日8月2日は、学制発布記念日となっています。当時は下等小学4年間、高等小学4年間の4・4制でしたが、数度の変遷を経て1947(昭和22)年に現行の小学6年間、中学3年間となりました。
 春の眼科学校健診の結果で、眼科受診を勧められた方もいらっしゃるかと思います。眼科を受診した結果は、どうだったでしょうか。仮性近視で点眼治療を受けた方もいるでしょうし、眼鏡が必要と言われて、ショックを受けた方もいるのではないでしょうか。
 眼鏡が必要と言われた親御さん、お子さんの眼鏡がどうして必要か、納得されていますか?一言で子供さんの眼鏡、と言いましても、近視が進んでしまったので見えやすくするための眼鏡と、遠視・乱視の眼鏡では、その意味合い、必要性が違うのです。特に小さいお子さんで、遠視または乱視のための眼鏡が必要と言われた場合は、視力、視機能の発達のために必要なものなのです。親御さんが納得の上で、お子さんが眼鏡に早く慣れるように見守ってあげてください。


やさしい眼科のお話(64)ビキニスタイルの日
22/07/05
 1946(昭和21)年7月5日、フランスのルイ・レアールが、世界で最も小さい水着としてビキニスタイルの水着を発表したとのことで、今日はビキニスタイルの日です。発表の4日前にアメリカが原爆実験を行ったビキニ環礁からその名前がとられたそうです。
 ビキニスタイルは別として、そろそろプールの季節です。そして「はやり目」という結膜炎の流行する季節です。
 「はやり目」は、結膜炎の中でも、ウイルスが原因でおきるもので、人にうつる危険性がある感染性の結膜炎です。はやり目であることがわかれば、家族や他の人にうつさないように、万全の体制をとっていただく必要がありますので、「たかが結膜炎」と考えないで、是非、眼科で診察を受けて下さい。
 「はやり目」の中には、プール熱とも呼ばれる感染症、咽頭結膜熱があります。この病気は、プールを介して人にうつることが多いことからプール熱と名付けられています。お子さんの発熱、のどの腫れ、目の充血など、あやしいな、と思ったら、小児科にご相談を。


やさしい眼科のお話(63)学校の安全確保・安全管理の日
22/06/08
 2001年6月8日、大阪府池田市の大阪教育大学附属池田小学校に凶器を持った男が侵入し、児童を次々に襲撃し、8人が死亡するといういたましい事件が起きました。翌年、大阪府教育委員会が、この日を「学校の安全確保・安全管理の日」と制定しました。日本全国の学校が安全であることを祈っております。
 小・中学校では、春の眼科健診がありますね。小学校の中学年から中学・高校と、視力の下がる人が増えています。この場合近視だと思われがちですが、中には逆に遠視だったり、かくされた目の病気のために視力が下がる場合もあります。特にお子さんの場合は、ピントを合わせる調節力が強いので、いわゆる仮性近視になっている場合もあります。お子さんの視力低下の原因を調べる検査として、調節麻痺剤の点眼薬を使う検査があります。この目薬をさして検査を行うと、近視・遠視・乱視の正確な度数を知ることができ、また同時に精密眼底検査も行うことができますので、目に病気がかくされていないかも調べられます。
 学校健診で「要再検査」の用紙をもらったら、やはり一度眼科での検査をお受けください。学校からもらった用紙も持参いただき、結果を記入させていただきます。


やさしい眼科のお話(62)ゴミの日
22/05/03
 今日5月3日は語呂合わせから「ゴミの日」。そして5月30日は厚生労働省が「ゴミゼロの日」と称して、ゴミの減量化・再利用の推進を働きかけています。皆さんご存知でしたか?
 ゴミと言えば…、目の前にゴミのようなものが飛ぶ症状、飛蚊症はありませんか?飛蚊症は、大変な目の病気で起こっていることもありますので、無視できないものです。
 飛蚊症で受診される方のほとんどは、心配のないもの(病気ではないもの)なのですが、なかには網膜剥離や網膜剥離の原因となる網膜の穴が見つかる場合や、目の中の出血や、目の中の炎症など病的なものが原因となっている場合もあります。飛蚊症には(1)心配ないもの:生理的飛蚊症、(2)病気によるもの:病的飛蚊症があるのです。
 飛蚊症の場合には、瞳をひろげて眼底検査をする必要があります。瞳をひろげる目薬を点眼し、30分くらいお待ちいただき、詳しく目の中の端っこまで、見せていただきます。検査自体は少しまぶしいくらいで、痛くない心配のない検査です。ただし検査後も3~4時間瞳がひろがっているため、見づらくなりますので、なるべくご自分で運転せずにお出でください。


やさしい眼科のお話 (61)デビューの日
22/04/05
 今日4月5日はデビューの日です。1958年4月5日に読売巨人軍の長嶋茂雄がプロ初出場したことに因み、その年デビューした新人にエールを送る日ということです。長嶋選手は国鉄の金田正一投手を相手に4打席連続空振三振のデビューとなりました。
 この4月にいろんなことに新しくデビューした方も、いらっしゃることと思います。新年度を契機にコンタクトレンズデビューを果たした方もいると思います。
 初めてコンタクトレンズを目にのせる時は、かなりドキドキしますよね。
 ところが、コンタクトレンズに慣れて来ると、きちんとレンズケアを しなくなってしまう人が見受けられます。 コンタクトレンズは少なからず、角膜に負担をかけてしまいます。 装用時間を長くしないように、お家に帰ったらすぐにレンズをはずし 眼鏡をかけて、レンズはしっかり擦り洗いをして保存しましょう。 汚れたレンズには、細菌やアメーバが繁殖しますので、しっかりと擦り洗いすることが重要です。


やさしい眼科のお話 (60)マーチの日
22/03/01
 今日3月1日はマーチの日だそうです。「行進曲」と「3月」が同じmarchというスペルであることから、「マーチの日」「行進曲の日」に設定されています。
 マーチほどのスピードではないにしても、旭川にもいよいよ春が近づいてきます。春には進学、入学、就職など新しい環境に入る方もたくさんいらっしゃるかと思います。新年度を契機にコンタクトレンズデビューを考えている方もいると思います。
 コンタクトレンズは少なからず、角膜に負担をかけてしまいます。装用時間を長くしないように、お家に帰ったらすぐにレンズをはずし眼鏡をかけて、レンズはしっかり擦り洗いをして保存しましょう。汚れたレンズには、細菌が繁殖しますので、注意が必要です。使い始めの心構えを忘れずに、大切な目をしっかりと守ってください。
 最近、装用時の異物感の少ない酸素透過性ハードレンズや、酸素透過性の優れたシリコンタイプのソフトレンズも登場しています。ご自分にはどのレンズが合っているのか、眼科専門医としっかり相談して、正しくレンズを使用してください。


やさしい眼科のお話 (59)生活習慣病予防週間
22/02/01
 今日2月1日から7日までの1週間は生活習慣病予防週間です。
 生活習慣病とは、糖尿病・脂質異常症・高血圧・高尿酸血症など、生活習慣が発症原因に深く関与していると考えられている疾患の総称です。
 生活習慣病の多くは、不健全な生活の積み重ねによって内臓脂肪型肥満となり、これが原因となって引き起こされるものですが、これは個人が日常生活の中での適度な運動、バランスの取れた食生活、禁煙を実践することによって予防することができるものです。
 この生活習慣病予防週間は、生活習慣病を予防するために、健康づくりのための正しい知識の普及啓発を図るため、自らの生活習慣を見直し、行動変容を促すために必要な情報を提供することを推進する週間とのことです。
 皆さんもこれを機会に是非、適度な運動、バランスの取れた食生活、禁煙を実践しましょう。


やさしい眼科のお話 (58)官公庁御用始め
22/01/04
 「新年 明けましておめでとうございます。今年も やさしい眼科のお話で、眼科に関連した目のお話を優しく易しくお届け致しますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。今年も皆さんの目が健康で、明るい一年でありますことをお祈り申し上げます。」
 今日1月4日は官公庁御用始めです。
 官庁で年末年始の休みが明けて、その年の最初の事務を執る日です。
1873(明治6)年から、官公庁は12月29日から1月3日までを休暇とすることが法律で定められており、4日が仕事始めとなっています。
 当クリニックも今日から仕事始めです。
 本年も、こんの優眼科クリニックは『患者さんに優しい眼科クリニック』をめざし、常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察させていただきます。予約の方を優先に、待ち時間が短くなるように努力しておりますので、ご来院の前に電話、メールでの予約をお願い致します。


やさしい眼科のお話(57)クリスマスツリーの日
21/12/07
 今日12月7日はクリスマスツリーの日です。1886年12月7日に、横浜で外国人船員のためにクリスマスツリーが飾られたことに由来しているそうです。
 眼科の病名にもクリスマスツリー白内障がありますので、今回は白内障のお話を。
 白内障とは、カメラのレンズにあたる水晶体が白く濁ってくる状態です。冬の寒い日に、外から家の中に入ったときに、メガネが曇って見えなくなってしまうように、目の中に曇ったレンズが入っているために、目がかすんでしまう状態が白内障です。
 白内障の多くは、白髪や肌のシワと同じで、年齢とともに誰にでも起きる変化です。水晶体が濁り始めると、ものがかすんだり、二重に見えたり、まぶしく見えたりし、進行すれば視力が低下し、眼鏡での矯正ができなくなります。白内障の手術方法、手術器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質な視力が回復できるようになりました。目のかすみを感じる方は、眼科での検査をお勧め致します。
 ちなみに、クリスマスツリー白内障は、水晶体の濁りが結晶のようにキラキラと輝いて見える特殊なタイプの白内障のことで、珍しいものですが、見ると心が安らぎます。


やさしい眼科のお話(56)タイガース記念日
21/11/02
 今日11月2日はタイガース記念日です。1985年にプロ野球の日本シリーズで、阪神タイガースが西武ライオンズを破って日本一になったことを記念して、タイガース後援会などのタイガースファンが制定したものです。今年はまだ日本一は決まっていませんが、日本シリーズが終わると、プロ野球もストーブリーグに入ります。
 ストーブをつけると空気も乾燥し、目も乾く感じになることがあります。ドライアイは涙の量の減少や涙の質の変化で、目の表面の角膜や結膜に障害が起きた状態のことです。
 ドライアイという病名から目が乾く感じがすると考えられがちですが、目の表面の乾きによる症状は多彩で、目が疲れる、目が重い、目がショボショボ・ゴロゴロする、充血する、痒い、痛い、視力が下がった、まぶしい、目やにが出る・・・など、他の病気でも見られる症状が目白押しです。そこで視力検査など眼科一般検査を一通り行い、ドライアイが疑われた場合には、涙の検査になります。
 ドライアイの患者さんは、およそ800万人と言われています。初期症状はとてもあいまいで、何となく目が疲れやすいという感じで、ご自分では気づきにくいこともあります。気になる方は、ドライアイの検査をお勧めします。


やさしい眼科のお話(55)緑内障無料検診
21/10/05
 10月1日から10月10日までの10日間は「目とメガネの旬間」です。ご存知でしたか?
 10月1日の「メガネの日」から10月10日の「目の愛護デー」までの10日間です。
 北海道眼科医会では、公衆衛生活動の一環として、道民の目の健康に関してより積極的な貢献を目指すために、この目とメガネの旬間にあわせて「緑内障無料検診」を企画致しました。昨日10月4日の日曜日に全道で参加できる眼科で緑内障無料検診を行いました。何度か北海道新聞にも告知が掲載されましたので、ご存知の方もいらっしゃったと思います。
 緑内障は初期にはほとんど次回症状がないため、道内においても14-15万人の潜在患者がいると推測されますが、今回の無料検診は、時間的・経済的に眼科医療機関を受診できない人や,眼科受診に無関心な人たちに受診の機会をもってもらうことにより、緑内障の潜在患者を掘り起こすことを目的に行われました。
 大切な目です。自覚症状がなくても、年に1回、目の健診をお勧め致します。目の健診をこの「目とメガネの旬間」に決めておくというのも忘れなくて良い方法だと思います。


やさしい眼科のお話(54)クリーナーの日
21/09/07
 今日、9月7日は「クリーナーの日」です。と言われても、「一体何のクリーナー?」っていう感じでしょうか。
 寒い冬の日にバスに乗った時や、ラーメンを食べる時に、くもってしまって前が見えなくなってしまうメガネ。そんなメガネの悩みを解消してくれる「メガネのくもり止め」を開発した株式会社パールが、「メガネをきれいにして美しい視生活を」と提唱して、「ク(9)リーナ(7)ー」の語呂合わせから制定したのが「クリーナーの日」だそうです。
 多くの方が、お世話になるメガネ。かけ外しは、必ず両手でしてください。置くときはレンズをぶつけないように気をつけて。外したときはケースに保管しましょう。クリーナーを使ってレンズを拭くと、かなりきれいになってスッキリ見えると思います。レンズを拭く際は、拭く方のレンズをしっかり持って拭きましょう。
 「メガネは顔の一部です」大切にあつかいましょう。


やさしい眼科のお話(53)コロンブス
21/08/03
 1492年8月3日、コロンブスの一行はインドを目指してパロス港を出航しました。これがアメリカ大陸の発見へとつながりました。
 夏休み真っ盛り、皆さんも夢を叶えられるように元気に頑張っていることと思います。夏休みの間にクラブ活動に力を入れている子どもさんたちも多いのではないでしょうか。スポーツをするに当たって、眼鏡からコンタクトレンズに変えてあげたい、と考える親御さんもいらっしゃるかと思います。
 「何歳からコンタクトレンズが使えますか?」という質問も受けますが、子どもさん本人にしっかりとコンタクトレンズの利点と欠点を理解していただき、毎日の擦り洗い、装用時間の厳守、眼鏡との併用という大切な取り扱いの基本を守ることができるのであれば、使用することは可能だと考えております。しかし、やはりコンタクトレンズは目に少なからず負担をかけますので、使い始める時期は遅いにこしたことはないと思っています。


やさしい眼科のお話(52)ジョンとポール
21/07/06
 今から52年前の1957年の今日、7月6日、ジョン・レノンは、共通の友人の紹介によりポール・マッカートニーと初めて出会ったとのことです。数日後、ポールはジョンのバンドに加入。ここからザ・ビートルズへの道が始まりました。
 素敵な出会いのお話ですが、出来るならば病気とは出会いたくないものです。これからの季節は「はやり目」という結膜炎が流行してきます。結膜は、しろ目を覆っている透明な膜です。目のまん中の黒目(角膜)の縁から瞼の裏側まで続いています。この結膜が赤くなったり、腫れたり、瞼の裏にブツブツができたり、目やにが出たり、涙が出たり、痒くなったり、ゴロゴロしたりという症状が出たら結膜に炎症が生じていると考えられます。
 「はやり目」は、結膜炎の中でも、ウイルスが原因でおきるもので、他の人にうつる危険性がある感染性の結膜炎です。はやり目であることがわかれば、家族や他の人にうつさないように、万全の体制をとっていただく必要がありますので、「たかが結膜炎」と考えないで、是非、眼科で診察を受けて下さい。


やさしい眼科のお話(51)気象記念日
21/06/01
 6月1日は東京気象台(現在の気象庁)が1884(明治17)年に制定した気象記念日です。その日に出された日本で最初の天気予報は “全国一般風の向きは定まりなし、天気は変り易し、但し雨天勝ち”という非常に曖昧なものだったそうです。
 6月になりますと、春の眼科学校健診の結果を持って、眼科を受診した方も多いかもしれません。眼科を受診した結果は、どうだったでしょうか。仮性近視で点眼治療を受けた方もいるでしょうし、眼鏡が必要と言われて、ショックを受けた方もいるのではないでしょうか。
 眼鏡が必要と言われた親御さん、お子さんの眼鏡がどうして必要か、納得されていますか?一言で子供さんの眼鏡、と言いましても、近視が進んでしまったので見えやすくするための眼鏡と、遠視・乱視の眼鏡では、その意味合い、必要性が違うのです。特に小さいお子さんで、遠視または乱視のための眼鏡が必要と言われた場合は、視力、視機能の発達のために必要なものなのです。親御さんが納得の上で、お子さんが眼鏡に早く慣れるように見守ってあげてください。


やさしい眼科のお話(50)みどりの日
21/05/04
 今日5月4日は“自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ” 国民の祝日「みどりの日」です。元々は昭和天皇の誕生日である4月29日で、昭和天皇が生物学者であり自然を愛したことから1989(平成元)年から「みどりの日」という祝日とされました。  2007(平成19)年から4月29日は「昭和の日」となり、みどりの日は5月4日に移動されたわけです。
 学校では、そろそろ春の眼科健診がありますね。小学校の中学年から中学・高校と、視力の下がる人が増えています。この場合近視だと思われがちですが、中には逆に遠視だったり、かくされた目の病気のために視力が下がる場合もあります。特にお子さんの場合は、ピントを合わせる調節力が強いので、いわゆる仮性近視になっている場合もあります。お子さんの視力低下の原因を調べる検査として、調節麻痺剤の点眼薬を使う検査があります。この目薬をさして検査を行うと、近視・遠視・乱視の正確な度数を知ることができ、また同時に精密眼底検査も行うことができますので、目に病気がかくされていないかも調べられます。
 学校健診で「要再検査」の用紙をもらったら、やはり一度眼科での検査をお受けください。学校からもらった用紙も持参いただき、結果を記入させていただきます。


やさしい眼科のお話(49)新聞をヨム日
21/04/06
 今日4月6日は「新聞をヨム日」なんですね、たちばな社長!
 日本新聞協会販売委員会が2003年に「よ(4)む(6)」の語呂合わせから制定したとのことです。4月は転勤や入学等で住いを移す人が多いことから、「これを機会に新聞を読み始めませんか」というキャンペーンが行われるんですね。
 4月は生活環境が変わる方も多く、それを機会に眼鏡からコンタクトレンズに変えてみようと考える方も多いのではないかと思います。
 コンタクトレンズはとても便利なものですが、少なからず、角膜に負担をかけてしまいます。特にソフトレンズは問題が起きても自覚症状に乏しく、知らず知らずに角膜の状態が悪くなっていることがありますので、3ヵ月に一度の定期検査をお勧めします。酸素透過性ハードレンズは1年に一度、新しいレンズに取り替えることがお勧めです。どうぞ眼科専門医にご相談下さい。


やさしい眼科のお話(48)WBC
21/03/02
 いよいよ3月5日から第2回ワールドベースボールクラシックの第1ラウンドが開催されますね。北京オリンピックでは、残念ながら負けてしまいましたが、このワールドベースボールクラシックでは、是非是非連覇を達成してもらいたいと期待しています。
 56年前の今日、3月2日はその野球用語が全面日本語化された日とのことです。戦時下、野球は敵性スポーツの烙印を押され、用語を日本語にせよ、との当局からの通達があり、この日をもって、ルールからカタカナが消えました。ストライクワンは「よし1本」、四球は「一塁へ」、アウトは「ひけ」、三振アウトは「それまで」などに変えられたとのことです。野球の世界一を争える平和な時代に生まれたことを、感謝しています。
 もうすぐ旭川にも、おそい春が訪れます。野球などのスポーツも本格的に始められると思いますが、目ももちろんですが、怪我には気をつけてスポーツを楽しみましょう。


やさしい眼科のお話(47)頭痛の日
21/02/02
 今日2月2日は、「2(ず)」「2(つう)」の語呂合わせから、頭痛を解消して快適な生活をおくるために頭痛の存在と理解の輪を広げようと、「頭痛撲滅委員会」およびジョンソン・エンド・ジョンソン社が2001年に制定した「頭痛の日」です。
 ちなみに日本における頭痛持ちの人は約3000万人。じつに4人にひとりの人がなんらかの形で頭痛に悩まされているという計算になります。そのうち2200万人が緊張性頭痛、840万人が片頭痛、1万人が群発頭痛と言われています。
 片頭痛患者の1割前後で、閃輝暗点と呼ばれる前兆がみられることがありますので、「ギザギザしたガラス片のようなものが見える」ということで、眼科を受診されることがあります。閃輝暗点の場合は目には異常がなく、頭の脳の物を見る中枢といわれる部分の血管が収縮し、一時的に血の流れが変化するために起こると考えられています。
 眼科では、目の中に異常がないことを確認するために、眼底検査を行うことになります。


やさしい眼科のお話(46)いちごの日
21/01/05
 「A Happy Cow Year! 新年 明けましておめでとうございます。今年も やさしい眼科のお話で、眼科に関連した目のお話を優しく易しくさせていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。今年も皆さんの目が健康で、明るい一年でありますことをお祈り申し上げます。」
 今日1月5日は『いちごの日』です。いちご世代と言われる高校受験を控えた15歳の少年少女にエールを送る日とのことです。「1(いち)5(ご)」の語呂合わせから、決められたようです。
 受験生の皆さんは、お正月休みもなく、追い込みに頑張っていらっしゃることと思います。ずっと勉強していますと、目も疲れてきますよね。空気も乾燥していますので、瞬きの回数を多くして、時々休息もとって下さい。体調管理も受験勉強のひとつです。自分を信じて目標に向かってもうひと頑張り。春はもうすぐやってきます。


やさしい眼科のお話(45)映画の日
20/12/01
 12月1日は映画の日です。1896年に神戸市において日本で初めて映画が一般公開されたのを記念して、1956年に映画産業団体連合会が制定した記念日です。
 最近の映画は総入れ替え制ですので、それほど暗くない状態で席を探して座ることが出来ますが、途中から見るときなどは、暗い所に急に入ると、目が暗闇に慣れるまでに時間がかかります。
 暗い中で目が慣れてくることを、暗順応といいます。これは,目の奥にある神経の膜、網膜の視細胞の『桿体細胞』の働きのおかげです。『桿体細胞』は、色を感じることができないかわりに、弱い光でも感じることができます。『桿体細胞』の中には『ロドプシン』という、光を感じるたんぱく質が含まれています。まわりが暗くなると、『ロドプシン』が増えることで、わずかな光でも感じることができるようになるのです。
 暗い所でも慣れると見えてくる、目はとても便利に作られています。


やさしい眼科のお話(44)メール医療相談
20/11/03
 今回の「やさしい眼科のお話」は、いつもと趣向をかえまして、当クリニックのホームページから「メール医療相談」についてお話しさせていただきます。
 現代はテレビの医学番組や雑誌、ホームページなど情報過多の時代ではありますが、本当に患者さんが知りたい情報は、なかなか手に入りにくいのかもしれません。例えば白内障や緑内障などの目の病気で通院している方も、ご自分の病状をしっかり把握している方は少ないのではないかと思います。
 忙しそうな外来の中ではなかなか直接ご自分の主治医の先生には聞きにくいこと、また病院にかかる前にちょっと聞いてみたいことなどをメール相談で受け付けています。もちろん診察をしてみなければお答えできないこともありますが、気になることがある方はメール(konno@8341ganka.com)で相談をお受けしております。可能な範囲で答えさせていただいておりますので、宜しくお願い致します。


やさしい眼科のお話(43)目とメガネの旬間
20/10/06
 10月1日から10月10日までの10日間は「目とメガネの旬間」です。ご存知でしたか?
 10月1日の「メガネの日」から10月10日の「目の愛護デー」までの10日間です。
 日本眼鏡関連団体協議会は、メガネ愛用者の方がたに感謝の気持ちを表すために、毎年10月1日を「メガネの日」として平成9年に制定したとのことです。10月1日は 「1001」と表記することができ、両端の 「1」が メガネのツル、内側の「0」がレンズに見立てられ、メガネの形を表していることから、この日を「メガネの日」としたとのことです。
 そしてご存知10月10日は「10.10」を横にすると眉毛と目のように見えるから「目の愛護デー」になりました。
 大切な目です。自覚症状がなくても、年に1回、目の健診をお勧め致します。目の健診をこの「目とメガネの旬間」に決めておくというのも忘れなくて良い方法だと思います。


やさしい眼科のお話(42)二百十日
20/09/01
 今日は9月1日、二百十日。立春から数えて210日目です。台風襲来の時期であるため、農家にとっての厄日とのことです。幸いに旭川には滅多に台風が襲来することはないのですが、「天災は忘れた頃に…」という諺もありますので、安心ばかりはしていられません。
風からのお話ですが「風が吹くと桶屋が儲かる」という小咄があります。
 風が吹く→風が吹くと砂埃が舞う→砂埃が舞うと人の目に入る→人の目に入ると目の悪い人が増える→目の悪い人が増えると三味線を弾く人が増える→三味線を弾く人が増えると三味線が売れる→三味線が売れると材料の猫が必要になる→猫が必要になると捕まえるので猫が減る→猫が減ると鼠が増える→鼠が増えると桶をかじられる→桶をかじられると桶を買わなければいけない→桶屋が儲かる
 かなり無茶な論法ではありますが、昔は砂埃が目に入ることによって、目が見えなくなることがあったのかもしれません。今は良い目薬がありますので、心配はないのですが、目にゴミが入ったら、まずは水道の水で洗って下さい。そして眼科の受診をお勧めします。


やさしい眼科のお話(41)北海道日本ハムファイターズ
20/08/04
 今日8月4日は北海道日本ハムファイターズ 梨田昌孝監督の55回目の誕生日だそうです。おめでとうございます。北海道もプロ野球のファイターズ、Jリーグのコンサドーレがあり、すっかり地元のプロスポーツとして定着した感があります。
 夏休み真っ盛り、夏休みの間にクラブ活動に力を入れている子どもさんたちも多いのではないかと思います。スポーツをするに当たって、眼鏡からコンタクトレンズに変えてあげたい、と考える親御さんもいらっしゃるかと思います。
 「何歳からコンタクトレンズが使えますか?」という質問も受けますが、子どもさん本人にしっかりとコンタクトレンズの利点と欠点を理解していただき、毎日の擦り洗い、装用時間の厳守、眼鏡との併用という大切な取り扱いの基本を守ることができるのであれば、使用することは可能だと考えております。しかし、やはりコンタクトレンズは目に少なからず負担をかけますので、使い始める時期は遅いにこしたことはないと思っています。


やさしい眼科のお話(40)七夕
20/07/07
 今日は7月7日、もちろん岡田奈々の誕生日ではなく(古っ)、全国的には七夕ですね。北海道では、8月7日なんですけどね。
 7月になりますと、旭川にもいよいよ夏が近づいてきたっていう感じがしてきます。
 夏は「はやり目」という結膜炎の流行する季節です。結膜は、しろ目を覆っている透明な膜です。目のまん中の黒目(角膜)の縁から瞼の裏側まで続いています。この結膜が赤くなったり(充血)、腫れたり(浮腫)、瞼の裏にブツブツができたり(濾胞)、目やにが出たり(眼脂)、涙が出たり(流涙)、痒くなったり(掻痒感)、ゴロゴロしたり(異物感)という症状が出たら結膜に炎症が生じていると考えられます。
 「はやり目」は、結膜炎の中でも、ウイルスが原因でおきるもので、人にうつる危険性がある感染性の結膜炎です。はやり目であることがわかれば、家族や他の人にうつさないように、万全の体制をとっていただく必要がありますので、「たかが結膜炎」と考えないで、是非、眼科で診察を受けて下さい。


やさしい眼科のお話(39)「ぐうたら感謝の日」
20/06/02
 今日は6月2日、漫画「ドラえもん」では「ぐうたら感謝の日」に制定された日です。のび太くんが、6月には国民の祝日がないことを嘆き、ドラえもんの道具「日本標準カレンダー」を使って日本全国を祝日にしてしまいました。するとその結果は…
 「ぐうたら感謝の日」に関連して、ぐうたらをお勧めする訳ではありませんが、心にも身体にも無理をしすぎるのは良くないようです。目にも疲れが出てくることがあり、医学的には「眼精疲労」と呼ばれています。
 「眼精疲労」と診断するためには、目の中を含めて、疲れの原因となっている病気がないか、詳しく検査することが必要です。涙の量が少なくなっているドライアイが原因のことも、眼鏡が強すぎたり、逆に弱すぎることもありますし、コンタクトレンズが汚れていて角膜に傷がついていたり、左右の目の度数に差がある不同視が原因のことや、緑内障が見つかることもあります。
単なる疲れ目とたかをくくり、市販の目薬で済まさずに、やはり一度眼科での検査をお受けください。


やさしい眼科のお話(38)こどもの日
20/05/05
 今日は5月5日、「ゴーゴー」で郷ひろみの誕生日?ではなくて、国民の祝日、こどもの日。「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨として1948年に制定されたそうです。ちなみにこどもの代表、クレヨンしんちゃん、野原しんのすけ君の誕生日でもあるそうです。
 学校では、そろそろ春の眼科健診がありますね。小学校の中学年から中学・高校と、視力の下がる人が増えています。この場合近視だと思われがちですが、中には逆に遠視だったり、かくされた目の病気のために視力が下がる場合もあります。特にお子さんの場合は、ピントを合わせる調節力が強いので、いわゆる仮性近視になっている場合もあります。お子さんの視力低下の原因を調べる検査として、調節麻痺剤の点眼薬を使う検査があります。この目薬をさして検査を行うと、近視・遠視・乱視の正確な度数を知ることができ、また同時に精密眼底検査も行うことができますので、目に病気がかくされていないかも調べられます。
 学校健診で「要再検査」の用紙をもらったら、やはり一度眼科での検査をお受けください。学校からもらった用紙も持参いただき、結果を記入させていただきます。


やさしい眼科のお話(37)誕生日
20/04/07
 今日は4月7日、鉄腕アトムの誕生日です。アトムは2003年4月7日に生まれたことになっています。1952年4月7日雑誌「少年」で鉄腕アトムの連載が開始された日でもあり、その時点で50年後の未来を想像してアトムを描いた手塚治虫先生の素晴らしい才能に敬服するばかりです。
 50年前の時点で、今の繁栄を想像できなかったものの一つにコンタクトレンズがあると思います。1951年に日本で初めて角膜コンタクトレンズの実用化に成功しています。その20年後の1971年に初めて製品化されたソフトコンタクトレンズが発売。現在主流の酸素透過性ハードコンタクトレンズの誕生は1978年、使い捨てソフトコンタクトレンズは1988年に認可を受けています。
 コンタクトレンズはとても便利なものですが、少なからず、角膜に負担をかけてしまいます。特にソフトレンズは問題が起きても自覚症状に乏しく、知らず知らずに角膜の状態が悪くなっていることがありますので、3ヵ月に一度の定期検査をお勧めします。酸素透過性ハードレンズは1年に一度、新しいレンズに取り替えることがお勧めです。どうぞ眼科専門医にご相談下さい。


やさしい眼科のお話(36)ひな祭り
20/03/03
 今日は3月3日、ひな祭りです。この季節になるとボンジョビの歌を聴きたくなりますね。え?「灯りをつけましょ、○○○○に~」…おそまつでした。
 いよいよ春が近づいてきます。春には進学、入学、就職など新しい環境に入る方もたくさんいらっしゃるかと思います。新年度を契機にコンタクトレンズデビューを考えている方もいると思います。
 コンタクトレンズは少なからず、角膜に負担をかけてしまいます。装用時間を長くしないように、お家に帰ったらすぐにレンズをはずし眼鏡をかけて、レンズはしっかり擦り洗いをして保存しましょう。汚れたレンズには、細菌が繁殖しますので、注意が必要です。使い始めの心構えを忘れずに、大切な目をしっかりと守ってください。
 最近、装用時の異物感の少ない酸素透過性ハードレンズや、酸素透過性の優れたシリコンタイプのソフトレンズも登場しています。ご自分にはどのレンズが合っているのか、眼科専門医としっかり相談して、正しくレンズを使用してください。


やさしい眼科のお話(35)立春
20/02/04
 今日は立春、昨日は節分でしたね。立春は旧暦の新年に当たり、節分は旧暦でいう大晦日のことなんですね。節分と言えば、定番は豆まきですが、最近ではすっかり恵方巻も定着した感があります。恵方巻きは「節分の夜にその年の恵方を向いて食べると、その年必ず幸運が訪れる(その年の厄落としになる)」と言われているそうです。
 皆さん、昨夜は豆まきしましたか。
 豆の話ではないのですが、瞼の出来物のお話を。
 瞼にしこりができたり、赤く腫れてきたりしたことはありませんか?北海道では、「ものもらい」ということが多いようです。「ものもらい」と呼ばれているのは、麦粒腫もしくは霰粒腫という病気で、豆ほど大きいものではなく、麦の粒のようなとか、霰の粒のような大きさから病名が付けられています。瞼や睫毛の付け根にある分泌腺に生じた細菌感染や炎症です。点眼薬で治まることが多いですから、是非眼科でご相談ください。


やさしい眼科のお話(34)謹賀新年
20/01/07
 「新年 明けましておめでとうございます。今年も やさしい眼科のお話で、眼科に関連した目のことを優しく易しくお話させていただきますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。今年も皆さんの目が健康でありますことをお祈り申し上げます。」
 年が明けたのがつい先日と思っていましたら、楽しい時間は過ぎるのが、早く感じます。もう今日は7日。七草粥ですね。「せり、なずな、ごきょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ、これぞ七種(ななくさ)」クイズで良く出題されますが、なかなか憶えられないのは、私だけ…。
 七種(ななくさ)とは関係ありませんが、「なくて七癖」ということわざがあります。誰にでも多かれ少なかれ癖はあるということですが、癖と思っていたことが、意外と病気の症状ということもあります。例えば、よく目を擦る癖、と思っていたら、瞼が内側に入り込んでいる内反症だったり、外に出たら片目をつぶる癖、と思っていたら、間歇性外斜視だったり、ということもあるのです。気になることがありましたら、是非眼科でご相談ください。


やさしい眼科のお話(33)弱視
19/12/03
 「弱り目に祟り目」ということわざとは、かかわりはありませんが、「弱視」という病気があります。弱視とは、網膜や視神経に異常がないにもかかわらず、 視力の成長期において、角膜から網膜の前までに何らかの異常があり、 視力の発達が妨げられて、良い視力が得られないことをいいます。
 生まれたばかりの赤ちゃんの目はあまり見えていないのですが、身体の発育とともに、視力も向上し、3歳になる頃には1.0の視力があると考えられています。その発達過程で視力の伸びを妨げる原因があると、視力が出ない弱視になってしまいます。視力の伸びを妨げる原因として、遠視、乱視、斜視などがあります。また、視性刺激遮断性弱視というものもあります。視性刺激遮断性弱視は、視力の発達過程で眼底に像を結ぶことが遮断されることで生じます。先天性の片眼性の眼瞼下垂で起こることもありますが、片目に眼帯をすることで起きることもあるのです。
 弱視の治療は早期開始が望ましいのです。3歳になりましたら、ほとんどのお子さんの視力検査が出来ます。ご心配でしたら是非眼科でご相談ください。


やさしい眼科のお話(32)チェック!!ドライアイ
19/11/05
 今年は例年より冬が来るのが早い感じです。朝起きたらストーブの前で着替えを…という季節になってきました。ストーブをつけると空気も乾燥し、目も乾く感じになることがあります。ドライアイは涙の量の減少や涙の質の変化で、目の表面の角膜や結膜に障害が起きた状態のことで、日本全国に800万人の患者さんがいると推定されています。
 「10秒間まばたきせずに、目を開けていられますか?」開けていられない方は、ドライアイの可能性が高いと考えられています。
以下の12項目のチェックをお勧めします。軽度でも長い期間みられる症状にチェックしてみましょう。「目が疲れやすい」「目が痛い」「目やにが出る」「目がゴロゴロする」「理由もなく涙が出る」「物がかすんで見える」「目がかゆい」「目が重たい感じがする」「目が赤くなりやすい」「なんとなく目に不快感がある」「目が乾いた感じがする」「光をまぶしく感じやすい」
 5つ以上チェックがついた方は、ドライアイの可能性が高くなります。気になる方は、是非眼科でドライアイの検査をお受け下さい。


やさしい眼科のお話(31)目の愛護デー
19/10/01
 今日から10月。もう完全に秋ですねえ。
 秋と言えば…食欲の秋、読書の秋、体育の秋、芸術の秋、八代亜紀…色々ありますが、皆さんにとっては、何の秋でしょうか。何をするにも暑すぎず、寒すぎず、過ごしやすく集中できる季節ということなのではないでしょうか。
 そんな秋の10月10日。10月10日は目の愛護デーなのです。10.10を横にすると眉毛と目のように見えるから10月10日が選ばれたとのことです。
 目には、自覚症状がなかなか出てこない病気が多くあります。例えば、緑内障は40才以上の17人に一人という頻度の高い病気ですが、気づいた時には病気が進行していることが多いのです。何となく目に疲れを感じる年代とも一致していますが、単なる疲れ目と自己判断せずに、自覚症状の少ない緑内障から目を守るために、是非目の健診をお勧めいたします。
 ご自分の誕生日、目の愛護デーなど、年に1回の目の健診がお勧めです。


やさしい眼科のお話(30)目の健康講座
19/09/03
 今回のやさしい眼科のお話は、「目の健康講座」の告知です。
 日本眼科医会、北海道眼科医会の主催で、「目の健康講座」が開かれます。
 今月16日の日曜日、午後0時30分から、4条通り9丁目の旭川北洋ビル8階「北洋ホール」で開講されます。もちろん受講料は無料です。目についての大切な話を、お二人の先生がしてくださいます。
 ひとつ目の講演は、「加齢黄斑変性-最近増えている高齢者の目の病気-」のタイトルで市立札幌病院の今泉博子先生が担当されます。もうひとつの講演は旭川医科大学の石子智士先生が「眼科検診はなぜ大切か」についてお話してくださいます。
 「目の健康講座」は毎年道内のいろんな街で開催されています。旭川で開かれるのは数年ぶりとのことです。最近増えている黄斑変性のお話と目の検診の重要性のお話です。目についてのまとまったお話を聞ける機会はあまりありません。きっと易しい眼科のお話が聞けると思いますので、連休中のお忙しい時期とは思いますが、ご興味のある方は是非お出かけください。


やさしい眼科のお話(29)夏休み
19/08/06
 8月です。夏本番、お子さんは夏休みど真ん中の一番楽しい季節ですね。キャンプに山に海にプールに、楽しい毎日を過ごしていることと思います。え?夏期講習?そうですか、大変ですが、頑張りましょう。
 眼科では、5月から始まるアレルギー性結膜炎は治まってきていますが、夏は「はやり目」という結膜炎の流行する季節です。結膜は、しろ目を覆っている透明な膜です。目のまん中の黒目(角膜)の縁から瞼の裏側まで続いています。この結膜が赤くなったり、腫れたり、瞼の裏にブツブツができたり、目やにが出たり、涙が出たり、痒くなったり、ゴロゴロしたりという症状が出たら結膜に炎症が生じていると考えられます。
 「はやり目」は、結膜炎の中でも、ウイルスが原因でおきるもので、人にうつる危険性がある感染性の結膜炎です。はやり目であることがわかれば、家族や他の人にうつさないように、万全の体制をとっていただく必要がありますので、「たかが結膜炎」と考えないで、是非、眼科で診察を受けて下さい。


やさしい眼科のお話(28)真ん中
19/07/02
 本日、7月2日は年始から183日目にあたり、年末まではあと182日残っています。今日は1年のちょうど真ん中にあたる日なんですって、知ってました?もちろん、私は、知りませんでした。
 1年の真ん中の日は大して重要な日ではありませんが、視界の真ん中は最も重要な場所です。目の奥には網膜と呼ばれる神経の膜があり、カメラのフィルムにあたります。カメラのフィルムとは違って、網膜は場所によって感度が異なっており、網膜の一番真ん中の黄斑という場所が一番感度の高い場所なのです。黄斑でものの形、大きさ、色などの情報の大半を識別していると言えます。黄斑に病気が起こりますと、見ようとする真ん中が見えづらくなり、歪んだり、暗くなったり、小さく見えたりするのです。
 片方の目に病気が起きても、両方の目で見ているので、気がつかないことがあります。時々片目を隠して、異常がないかの自己チェックをお勧めします。


やさしい眼科のお話(27)虫歯予防デー
19/06/04
 今日は、6月4日虫歯予防デーですね。6月4日を「むし」と読ませることによって、歯に対する注意を喚起するという歯科医師会の素晴らしい発想によって、すっかり国民全体に浸透していると思われます。このほかにも語呂合わせで3月3日の耳の日、8月7日の鼻の日というのもありますね。
 さて、眼科の記念日としましては、10.10を横にすると眉毛と目のように見えるから10月10日が選ばれたといわれる「目の愛護デー」があります。以前の体育の日の印象ばかりが強いためか、あまり浸透していないような気がします。
 目には、自覚症状がなかなか出てこない病気が多くあります。例えば、緑内障は40才以上の17人に一人という頻度の高い病気ですが、気づいた時には病気が進行していることが多いのです。何となく目に疲れを感じる年代とも一致していますが、単なる疲れ目と自己判断せずに、自覚症状の少ない緑内障から目を守るために、是非目の健診をお勧めいたします。
 ご自分の誕生日、目の愛護デーなど、年に1回の目の健診がお勧めです。


やさしい眼科のお話(26)コンタクトレンズのお手入れ
19/05/07
 4月に入学、就職など新しい環境に入られた方もたくさんいらっしゃるかと思います。慣れない環境の中では、普段より気疲れしたり、無理をしたりすることもあるかと思います。ゴールデンウイークも終わり、また気合を入れ直し、仕事に勉強に頑張りましょう。
新年度を契機にコンタクトレンズデビューを果たした方もいると思います。
 初めてコンタクトレンズを目にのせる時は、「こんなに大きいレンズが入るんだろうか?」(ソフトレンズの場合)、「こんなに硬いレンズを入れて大丈夫だろうか?」(ハードレンズの場合)と、ドキドキしたことでしょう。ところが、コンタクトレンズに慣れて来ると、きちんとレンズケアをしなくなってしまう人が見受けられます。コンタクトレンズは少なからず、角膜に負担をかけてしまいます。装用時間を長くしないように、お家に帰ったらすぐにレンズをはずし眼鏡をかけて、レンズはしっかり擦り洗いをして保存しましょう。汚れたレンズには、細菌が繁殖しますので、注意が必要です。初心忘るべからず、はコンタクトレンズにもあてはまります。


やさしい眼科のお話(25)黄斑の病気
19/04/02
 今日から平成19年度の始まりですね。また、気持ちを新たにして、毎日の生活がハリのあるものになるように、元気に頑張りましょう。
 前回は、黄斑(おうはん)の病気についてお話しました。黄斑は網膜の一番まん中にあり、一番感度の高い場所なので、そこに病気が生じますと、見ようとする中心部分が見えづらくなり、歪んで見えたり、小さく見えたり、まん中が暗くなったりという症状が起きます。
 黄斑に起きる病気で、最近増えてきているのが「加齢黄斑変性」です。加齢黄斑変性はアメリカでは、成人の失明原因の第1位です(欧米かっ)。わが国の失明原因の第1位は糖尿病網膜症ですが、食生活の欧米化、高齢者人口の増加のためか、加齢黄斑変性の患者数が増加してきています。新しい治療法も出てきていますが、病気が進行してからでは、なかなか視力を取り戻せない病気です。早期発見、早期治療が重要な病気ですので、時々片目を隠して、問題がないか、自己チェックをお勧めします。


やさしい眼科のお話(24)おうはんの病気
19/03/05
 「大切なものは目には見えないんだよ」サン・テグジュペリは「星の王子さま」の中で、私たちに大切なものは何かを教えてくれました。今回は、そういったメルヘンティックな話ではなく、「見ようとするところが、見えづらくなる」病気のお話になります。
 「おうはん」と呼ばれる場所が、目の一番奥にあります。「おうはん」と入力すると「凹版」と変換されてしまいますが、目の一番奥の「おうはん」は「黄斑」と書きます。目の奥には網膜と呼ばれる神経の膜があり、カメラに例えますと、フィルムにあたります。カメラのフィルムと違って網膜は場所によって感度が違っているのですが、黄斑は網膜の一番まん中にあり、一番感度の高い場所なのです。
 黄斑に病気が生じますと、見ようとする中心部分が見えづらくなり、歪んで見えたり、小さく見えたり、まん中が暗くなったりという症状が起きます。片方の目に病気が起きても、両目で見ると気づかないことがあります。時々片目を隠して、問題がないか、自己チェックをお勧めします。


やさしい眼科のお話(23)雪目
19/02/05
 1年の中でも朝の気温が最も下がる季節になりましたね。私は小学生時代を、十勝の陸別町というしばれる田舎で過ごしたのですが、寒さには滅法弱い軟弱派です。「子どもは風の子」といいますが、うちの子も寒い中、毎晩のようにスキーに出かけています。今年は例年より少なく、雪かきは楽なので助かっていますが、雪に関係する目の病気に「雪目」があります。
 天気の良い日中にスキーをした夜になって、両目が赤くなり、ゴロゴロして涙が出て、痛くなることがあります。これが一般的にいう「雪目」です。雪眼炎(せつがんえん)とも言いますが、雪が直接悪さをしているわけではなく、紫外線が直接または雪面で反射して目に当たることが、その原因です。目の表面の敏感な角膜が紫外線の作用によってただれて、細かい傷がつくことによって、激しい痛みを引き起こします。
 スキーを楽しむ時は、目にも紫外線対策をお忘れなく。ゴーグルやサングラスで冬の強い紫外線から大切な目を守りましょう。


やさしい眼科のお話(22)亥年のご挨拶
19/01/01
 新年明けましておめでとうございます。
 今年も皆様にとって、佳い年でありますことを、心よりお祈り申し上げます。今年は元日から、スマイルを通じて皆様にご挨拶させていただける幸運を得ました。今年1年、素晴らしい年になりそうです。
 今年の年賀状は、ちょっと気取って英語のご挨拶にしてみました。
 We Wish You A Happy New Year with Good Vision.
 良い視力で1年過ごしていただくのはもちろん、新しい目標を持ち、張合いのある明るい1年になってくれたら良いな、という願いをこめました。
 本年も、こんの優眼科クリニックは『患者さんに優しい眼科クリニック』をめざし、常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察させていただきます。今年もわかりやすい「易しい眼科のお話」を、どうぞ宜しくお願い申し上げます。


やさしい眼科のお話(21)白内障手術
18/12/04
 雪の降る季節になっちゃいましたね。雪は白いということで、白つながりで白内障のお話を。白内障とは、カメラのレンズにあたる水晶体が白く濁ってくる状態です。冬の寒い日に、外から家の中に入ったときに、メガネが曇って見えなくなってしまうように、目の中に曇ったレンズが入っているために、目がかすんでしまう状態が白内障です。
 白内障の多くは、白髪や肌のシワと同じで、年齢とともに誰にでも起きる変化です。水晶体が濁り始めると、ものがかすんだり、二重に見えたり、まぶしく見えたりし、進行すれば視力が低下し、眼鏡での矯正ができなくなります。白内障の手術方法、手術器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質な視力が回復できるようになりました。全身的に大きな病気がなければ、日帰りで手術を受けることも可能です。手術を受けた方は「思っていたより、ずっと楽だった」とおっしゃる方が大半です。
 目のかすみを感じる方は、眼科での検査をお勧め致します。


やさしい眼科のお話(20)ぶどう膜炎
18/11/06
 今回は眼科の病気の中でも、あまり聞き慣れないものだと思いますが、「ぶどう膜炎」についてのお話をしようと思います。ぶどう膜とは虹彩・毛様体・脈絡膜の3つを合わせた総称です。眼球全体を覆う非常に血流の豊富な組織で、目に栄養を与えたり、ピントを合わせたりする働きをつかさどっています。ぶどう膜炎とは、そのぶどう膜に炎症が起きるという病気です。
 目の前の方の炎症(虹彩毛様体炎)であれば、目が赤い、ゴロゴロする、痛い、まぶしい、涙っぽい、かすんでみると言った症状が起きやすいのです、
 目の奥の方の炎症(網脈絡膜炎)では、脈絡膜からさらに内側にある網膜や硝子体と呼ばれるゼリー状の物質が濁ることにより、視力低下、目のかすみ、飛蚊症、歪んで見える、小さく見えるなどの症状が現れます。
症状が進行してからでは、視機能に障害を起こすこともありますので、変だなと思ったら、速やかに眼科を受診することをお勧めします。


やさしい眼科のお話(19)目の愛護デー
18/10/02
 10月10日と言えば「体育の日」でしたが、2000年からは10月の第2月曜日が「体育の日」になりましたので、10月10日ではなくなってしまいました。1964年日本で初めて開かれたオリンピック、東京オリンピックの開会式の日を記念して、1966年に制定されたとのことです。開会式がこの日に選ばれたことには理由があり、観測史上、最も晴れる確率の高かった日付けだったからとのことです。
 10月10日には、もう一つ。10月10日は目の愛護デーなのです。1931年「視力保存デー」として中央盲人福祉協会が制定しました。10.10を横にすると眉毛と目のように見えるから10月10日が選ばれたとのことですが、昭和6年に洒落たことで決まったものだと感心してしまいます。洒落たことにケチがついたのか、昭和13年からは9月18日が「目の記念日」になっていたようです。この日は明治天皇が北陸巡幸の際に眼病に苦しむ人が多いことに御心痛され、予防と治療のために御内幣金を御下賜された日とのことです。戦後、再び10月10日を「目の愛護デー」と改めたとのことです。大切な目です。自覚症状がなくても、年に1回、目の健診をお勧め致します。


やさしい眼科のお話(18)老眼
18/09/04
 夏の暑さが一息つきましたら、北海道は一気に秋に向かって季節が駆け足を始めてしまいますね。秋は、スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋…と色々なことに集中できる、とても良い季節なのではないでしょうか。
 秋の夜長、ゆっくり読書と決めこんで… 「蛍光灯が暗いのかな、本が読みにくいぞ。」「あれ、変だな。腕をのばしたほうが見やすいぞ。」と感じたことはありませんか?そうだとすると、それはきっと老眼の始まりです。
老眼は、目の中でピント合わせの役目をしている水晶体というレンズが段々と弾力性を失うことによって、近くにピントが合わせにくくなることが原因で起こります。これは加齢に伴う生理現象ですので、防ぐことはできないと考えられています。私もこの9月で43才になりますので、そろそろ…かなと思っています。
 老眼が気になりはじめる時期は、緑内障が増えてくる年代でもあります。「たかが老眼」とたかをくくらずに、眼科で検診をお受け下さい。


やさしい眼科のお話(17)はやり目
18/08/07
 夏、真っ盛りですね。夏は「はやり目」という結膜炎の流行する季節です。結膜は、しろ目を覆っている透明な膜です。目のまん中の黒目(角膜)の縁から瞼の裏側まで続いています。この結膜が赤くなったり(充血)、腫れたり(浮腫)、瞼の裏にブツブツができたり(濾胞)、目やにが出たり(眼脂)、涙が出たり(流涙)、痒くなったり(掻痒感)、ゴロゴロしたり(異物感)という症状が出たら結膜に炎症が生じていると考えられます。
「はやり目」は、結膜炎の中でも、ウイルスが原因でおきるもので、人にうつる危険性がある感染性の結膜炎です。はやり目であることがわかれば、家族や他の人にうつさないように、万全の体制をとっていただく必要がありますので、「たかが結膜炎」と考えないで、是非、眼科で診察を受けて下さい。
 特に今年は「はやり目」の中でも、プール熱とも呼ばれる感染症、咽頭結膜熱が1月から全国的に過去十年間で最も発生が多い状態が続いています。お子さんの発熱、のどの腫れ、目の充血など、あやしいな、と思ったら、小児科にご相談を。


やさしい眼科のお話(16)3歳時健診
18/07/03
 先月のこのコーナーの「子供さんの眼鏡」の中で、「小さいお子さんで、遠視または乱視のための眼鏡が必要と言われた場合は、視力、視機能の発達のために必要なものなのです。」というお話をさせていただきました。
 生まれたばかりの赤ちゃんの目はあまり見えていないのですが、身体の発育とともに、視力も向上し、3歳になる頃には1.0の視力があると考えられています。その発達過程で視力の伸びを妨げる原因があると、視力が出ない弱視になってしまいます。視力の伸びを妨げる原因として、遠視、乱視、斜視などがあります。
 以前は就学時健診で初めて弱視が発見されることが多く、治療が上手く行かない場合もありました。平成2年10月からは、3歳時健診に視力検査が加わりましたので、平成生まれのお子さんは3歳時健診で視力検査をご自宅で行うようになりました。それでも小学校に入ってから弱視が発見されるお子さんもいらっしゃいます。3歳になりましたら、ほとんどのお子さんの視力検査が出来ます。ご心配でしたら是非眼科でご相談ください。


やさしい眼科のお話(15)子供さんの眼鏡
18/06/05
 今日は護国神社祭ですね。私はいまだに、お祭りと聞いただけで、何となく浮かれた気分になります。
6月になりますと、春の眼科学校健診の結果を持って、眼科を受診した方も多いかもしれません。眼科を受診した結果は、どうだったでしょうか。仮性近視で点眼治療を受けた方もいるでしょうし、眼鏡が必要と言われて、ショックを受けた方もいるのではないでしょうか。
 眼鏡が必要と言われた親御さん、お子さんの眼鏡がどうして必要か、納得されていますか?一言で子供さんの眼鏡、と言いましても、近視が進んでしまったので見えやすくするための眼鏡と、遠視・乱視の眼鏡では、その意味合い、必要性が違うのです。特に小さいお子さんで、遠視または乱視のための眼鏡が必要と言われた場合は、視力、視機能の発達のために必要なものなのです。親御さんが納得の上で、お子さんが眼鏡に早く慣れるように見守ってあげてください。


やさしい眼科のお話(14)花粉症
18/05/01
 5月になりました。旭川にもサクラの季節がやって来ましたね。サクラの花は気持ちが安らいで穏やかな気分になりますよね。ところが、ある種の花粉が飛散すると悲惨な目にあってしまうアレルギーの方々には、辛い季節の訪れでもあります。今までは何ともなかったのに「アレ?変だな、何だか目が痒いぞ」と感じた方はアレルギーかもしれません。
 目のアレルギーのうちで代表的なものは、アレルギー性結膜炎です。春や秋など毎年決まった時期に起こりやすい季節型と季節にかかわらない通年型があります。季節型は花粉症の目の部分症状と考えることができます。
 北海道での花粉症の原因となりやすい植物は、3~4月のスギ・ヒノキ科、5月のシラカバ属の植物、6~8月のイネ科植物、9月のキク科植物があげられます。旭川では特にシラカバ属の植物の花粉症の方が多いようです。
 花粉症は症状が強く出てから治療を始めるよりも、花粉が飛散する2週間くらい前から予防的に抗アレルギー剤の点眼を始めると、症状をうまく抑えることができる場合があります。去年の5月下旬に、目の痒みに悩まされた方は、是非眼科でご相談下さい。


やさしい眼科のお話(13)眼科学校健診
18/04/03
 4月になりました。旭川にも遅い春の訪れを感じる、清々しい季節がやって来ましたね。4月は、入学・進級があり、この春から新しい生活が始まる方も多いのではないかと思います。新しい環境に早く慣れ、春のお天気のように爽やかに過ごせることをお祈りいたします。
 学校では春の眼科健診がありますね。小学校の中学年から中学・高校と、視力の下がる人が増えています。この場合近視だと思われがちですが、中には逆に遠視であったり、かくされた目の病気のために視力が下がる場合もあります。特にお子さんの場合は、ピントを合わせる調節力が強いので、いわゆる仮性近視になっている場合もあります。お子さんの視力低下の原因を調べる検査として、調節麻痺剤の点眼薬を使う検査があります。この目薬をさして検査を行うと、近視・遠視・乱視の正確な度数を知ることができ、また同時に精密眼底検査も行うことができますので、目に病気がかくされていないかも調べられます。
 学校健診で「要再検査」の用紙をもらったら、やはり一度眼科での検査をお受けください。学校からもらった用紙も持参いただき、結果を記入させていただきます。


やさしい眼科のお話(12)乱視
18/03/06
 眼鏡屋さんで「近視だけでなく、乱視が少しありますね」と言われて、ドキッとしたことのある方は多いのではないでしょうか。かくいう私もその一人です。小学生の時に、近視だけでなく乱視もあると言われて、少し心配していました。
 目はカメラに例えられますが、茶目(虹彩)の後ろにある水晶体と黒目(角膜)がレンズの働きをしています。水晶体と角膜は完全な球面ではなく、縦横の丸みの大きさが異なっています。この縦横のカーブに差があることを乱視と言っています。角膜のカーブについて考えてみますと、角膜は野球ボールのように真ん丸ではなく、ラグビーボールを横にしたように縦のカーブが横のカーブに比べて強い場合が多いのです。多かれ少なかれ、ほとんどの方に乱視は見られますが、眼鏡による矯正が必要かどうかは、その程度の差によるわけです。ですので、「乱視がありますね」と言われても、面倒なことになっている訳ではありませんので、ご安心を。
 乱視のコンタクトレンズと言えば、以前はハードレンズでしたが、現在では乱視用のソフトレンズも改良され、1日使い捨て、2週間・1ヵ月定期交換型のレンズもラインアップされていますので、眼科でご相談ください。


やさしい眼科のお話(11)先天性鼻涙管閉塞症
18/02/06
 戌年になって一月経ちました。戌年は安産の年ですから、元気な可愛い赤ちゃんがたくさん生まれ、活気のある、明るい年になってくれるといいなと思っています。
 赤ちゃんの目で、最初に気になる事が多いのは目やにだと思います。片目だけ目やにが多い場合は、先天性鼻涙管閉塞症が疑われます。涙腺から分泌された涙は目の表面を濡らした後、目頭の上下にある小さな穴(涙点)に吸い込まれ、細い管(涙小管)を通って涙嚢(るいのう)と呼ばれる涙のふくろに溜まり、さらに鼻涙管を通って、鼻の奥に抜けていきます。
 赤ちゃんの鼻涙管の出口に生まれつき膜が張っていることがあります。涙が鼻の奥へ抜けないので、涙目になります。また涙の流れが滞りますので、ばい菌がついて、膿や目やにが出るようになります。
 まずは、ばい菌止めの目薬と涙嚢部マッサージを指導します。生後6ヵ月くらいまで様子をみて、治らない場合はブジーという細い棒を涙道に通して拡げる治療をします。赤ちゃんの目やにと放っておかずに、眼科専門医にご相談ください。


やさしい眼科のお話(10)戌年のご挨拶
18/01/03
 新年明けましておめでとうございます。
 今年も皆様にとって、佳い年でありますことを、心よりお祈り申し上げます。
 今年は戌年ですね。戌年は安産の年ですから、元気な可愛い赤ちゃんがたくさん生まれ、活気のある、明るい1年になってくれるといいなと思っています。
 医学の世界は日進月歩、まさに毎年がドッグイヤーです。
 最新の眼科学に遅れることなく精進して、最良の眼科医療を皆様に提案させていただきます。
 本年も、こんの優眼科クリニックは『患者さんに優しい眼科クリニック』をめざし、常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察させていただきます。今年もわかりやすい「易しい眼科のお話」を、どうぞ宜しくお願い申し上げます。


やさしい眼科のお話(9)白内障
17/12/05
 想像して下さい。クリスマスツリー白内障って。なんとなくメルヘンチックな感じがしませんか。眼科の病名の中では、もっとも素敵なものだと思います。そろそろクリスマスツリーを飾る季節になりましたので、今回は白内障のお話を。
 白内障とは、カメラのレンズにあたる水晶体が白く濁ってくる状態です。冬の寒い日に、外から家の中に入ったときに、メガネが曇って見えなくなってしまうように、目の中に曇ったレンズが入っているために、目がかすんでしまう状態が白内障です。
 白内障の多くは、白髪や肌のシワと同じで、年齢とともに誰にでも起きる変化です。水晶体が濁り始めると、ものがかすんだり、二重に見えたり、まぶしく見えたりし、進行すれば視力が低下し、眼鏡での矯正ができなくなります。白内障の手術方法、手術器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質な視力が回復できるようになりました。目のかすみを感じる方は、眼科での検査をお勧め致します。
 ちなみに、クリスマスツリー白内障は、水晶体の濁りが結晶のようにキラキラと輝いて見える特殊なタイプの白内障のことで、珍しいものですが、見ると心が安らぎます。


やさしい眼科のお話(8)ドライアイ
17/11/07
 11月になりますと雰囲気はそろそろ冬、朝起きたらストーブの前で着替えを…という季節になってきました。ストーブをつけると空気も乾燥し、目も乾く感じになることがあります。前回は涙目のお話をさせていただきましたが、涙が多くて困る涙目の反対が、涙が少なくて困るドライアイです。ドライアイは涙の量の減少や涙の質の変化で、目の表面の角膜や結膜に障害が起きた状態のことです。
 ドライアイという病名から目が乾く感じがすると考えられがちですが、目の表面の乾きによる症状は多彩で、目が疲れる、目が重い、目がショボショボ・ゴロゴロする、充血する、痒い、痛い、視力が下がった、まぶしい、目やにがでる・・・など、他の病気でも見られる症状が目白押しです。そこで視力検査など眼科一般検査を一通り行い、ドライアイが疑われた場合には、涙の検査になります。
 ドライアイの患者さんは、およそ800万人と言われています。初期症状はとてもあいまいで、何となく目が疲れやすいという感じで、ご自分では気づきにくいこともあります。気になる方は、ドライアイの検査をお勧めします。


やさしい眼科のお話(7)涙目
17/10/03
 秋は何となく物悲しい季節 ふとしたことで涙がこぼれて…いえいえ秋のからっ風が強くて涙が…なんて強引な書き出しになりましたが、今回は涙目のお話をさせて下さい。
 涙腺から分泌された涙は目の表面を濡らした後、目頭の上下にある小さな穴(涙点)に吸い込まれ、細い管(涙小管)を通って涙嚢(るいのう)と呼ばれる涙のふくろに溜まり、さらに鼻涙管を通って、鼻の奥に抜けていきます。これを涙の道、涙道といいます。
 涙目を流涙症(りゅうるいしょう)と言いますが、涙がたくさん作られすぎているのか、涙の通り道に異常があり、うまく流れていないのかの判断をします。涙の分泌が増加する原因としまして、目の表面の異物、逆まつ毛、角膜・結膜の感染症・アレルギー反応、疲れ目、外気、感情などの他、ドライアイが原因となる場合もあります。次に、涙の通り道に異常のある場合としまして、まぶたや涙点の位置異常、まばたきの異常、涙嚢・涙小管の感染症、外傷によるものもありますが、多くの場合は鼻涙管閉塞もしくは鼻涙管狭窄か、涙点の吸引力の減弱が原因となっています。検査は痛くありませんので、涙目が気になっている方は眼科で相談してください。


やさしい眼科のお話(6)飛蚊症
17/09/05
 お盆を過ぎますと、北海道の夏は一気に終わって、秋の風を感じる季節になりました。読書の秋 本を読んでいて何か目の前を蚊が飛んでいるような、蚊の季節は終わったはずなのに…なんて感じることはありませんか。蚊はもちろん夏の虫です。飛蚊症は季節に関係なく起きる症状ですが、大変な目の病気で起こっていることもありますので、無視できないものです。
 飛蚊症で受診される方のほとんどは、心配のないもの(病気ではないもの)なのですが、なかには網膜剥離や網膜剥離の原因となる網膜の穴が見つかる場合や、目の中の出血や、目の中の炎症など病的なものが原因となっている場合もあります。飛蚊症には(1)心配ないもの:生理的飛蚊症、(2)病気によるもの:病的飛蚊症があるのです。
 飛蚊症の場合には、瞳をひろげて眼底検査をする必要があります。瞳をひろげる目薬を点眼し、30分くらいお待ちいただき、詳しく目の中の端っこまで、見せていただきます。検査自体は少しまぶしいくらいで、痛くない心配のない検査です。ただし検査後も3~4時間瞳がひろがっているため、見づらくなりますので、なるべくご自分で運転せずにお出でください。


やさしい眼科のお話(5)コンタクトレンズ
17/08/01
 夏の日ざしが強くなっている今日このごろ、眼鏡をかけている方は汗で眼鏡がズリおちたり、サングラスがかけられなかったりと、不自由を感じているかもしれません。「コンタクトレンズ(CL)に変えてみようかな」と思う方が増える季節でもあります。
 私自身CLユーザー歴22年のベテランですが、私のCLに対する考え方は「CLはあくまでも目にとっては異物であり、きちんと使用しなければ、目に害を及ぼす危険性のあるもの」ですが、「きちんと使用すれば安全であり、視力の悪い人にとって非常に便利でありがたいもの」というものです。CLを使用する方に(既に使用している方にも)強調したいことは、「眼鏡と併用しましょう」ということです。角膜に必要なものは、酸素です。角膜は涙から酸素という栄養を受けていますので、正しいフィッティングで、酸素透過性の優れたレンズを、正しい使用法で装用しなければなりません。起きている時間帯に眼鏡をかけて、CLをしていない状態の時間を持つようにしましょう。お勧めは、お家に帰ったら眼鏡にすることです。CLは眼鏡の代わりに使えるものですが、眼鏡の替わりに使うものではありません。
 大切な目です。CLは「目に入れても痛くないように」可愛がって下さい。


やさしい眼科のお話(4)はやり目
17/07/04
 今日は合衆国の独立記念日です。アメリカがくしゃみをすると、日本が風邪をひくと言われて久しいですが、アメリカが「はやり目」になると、日本はどうなるのでしょうか?
 いよいよ夏も近づいて来ていますが、夏は「はやり目」という結膜炎の流行する季節です。結膜は、しろ目を覆っている透明な粘膜です。目のまん中の黒目(角膜)の縁から瞼の裏側まで続いています。結膜は、場所によって名前がついており、しろ目の表面を球結膜、瞼の裏側を瞼結膜といいます。この結膜が赤くなったり(充血)、腫れたり(浮腫)、瞼の裏にブツブツができたり(濾胞)、目やにが出たり(眼脂)、涙が出たり(流涙)、痒くなったり(掻痒感)、ゴロゴロしたり(異物感)という症状が出たら結膜に炎症が生じていると考えられます。
 結膜炎の原因として、1. ウイルス、2. 細菌、3. アレルギー、4. その他、の4つがあります。「はやり目」は、結膜炎の中でも、ウイルスが原因でおきるもので、人にうつる危険性がある感染性の結膜炎です。はやり目であることがわかれば、家族や他の人にうつさないように、万全の体制をとっていただく必要がありますので、「たかが結膜炎」と考えないで、是非、眼科で診察を受けて下さい。


やさしい眼科のお話(3)緑内障
17/06/06
6月といえば、「ジューンブライド」。結婚式の最良の季節と言われますが、それにまつわる眼科のお話は思い付きませんでしたので、語呂合わせで6ないしょう、「緑内障」のお話です。以前は緑内障と言えば、眼圧の高い病気と考えられていました。眼圧とは目の硬さですが、目の中に入っている水の出入りのバランスがくずれて眼圧が高くなると緑内障になると考えられていました。緑内障になると目の神経がダメージを受けて、見える範囲(視野)が狭くなります。ところが、日本人には眼圧が高くない「正常眼圧緑内障」が多いことが判明し、40才以上の17人に一人が緑内障ということが分かりました。緑内障は自覚症状が、なかなか出て来ない病気ですので、気づいた時には病気が進行していることが多いのです。何となく目に疲れを感じ始める年代とも一致していますが、単なる疲れ目と自己判断せずに、自覚症状の少ない緑内障から目を守るために、是非目の検診をお勧め致します。


やさしい眼科のお話(2)眼科学校検診
17/05/02
 新学期が始まり、一月経ちますので、学校生活にももう慣れてきたころだと思います。この時期には、眼科学校検診がありますね。平成4年4月1日から学校保健法施行規則の一部が改正され、学校検診の視力検査は、0.3、0.7、1.0の3指標で行うことになりました。これは、0.3で教室の一番前から黒板の字が見える視力、0.7で教室の一番後からでも黒板の字が見える視力、1.0で健常視力の3つを基準としています。視力が学業に影響を及ぼさないか調べるのに、合理的ですし、お子さんの視力の揺らぎを考えましても、理にかなっている方法だと思います。学校検診で「要再検査」の用紙をもらったら、やはり一度眼科での検査をお受けください。学校検診では(1)視力低下の原因が、近視か遠視か乱視か病気によるものかはわかりません。(2)眼鏡が必要かどうか、わかりません。(3)仮性近視であれば、点眼治療で視力が回復する可能性があります。学校からもらった用紙も持参いただき、結果を記入させていただきます。


やさしい眼科のお話(1)
17/04/18
 はじめまして。この度、スマイルなるほど医学の(第3水曜日の)担当に加えていただきました今野優(こんのすぐる)と申します。春光に住んでおりますので、スマイルは楽しく読ませていただいております。読み手から書き手にかわって、緊張しますが、楽しく読んで眼科の知識がつくような内容にしたいと考えています。
 今回は初めてですので自己紹介をさせて下さい。
 平成15年7月、『患者さんに優しい眼科クリニック』をめざし、曙1条6丁目にこんの優眼科クリニックを開設致しました。常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察させていただいております。当クリニックでは、特に白内障日帰り手術、緑内障治療、糖尿病網膜症治療、ドライアイ治療、コンタクトレンズ診療に、積極的に取り組んでいます。『こんな優しい眼科クリニックがあったらいいな』と思う眼科クリニックを実現させるために、スタッフ一同、力を合わせて、頑張っております。
いつもは「優しい眼科」をめざしていますが、このスマイルでは「易しい眼科」のお話を心掛けたいと思います。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

 
2017年グラフ旭川11月号市民の健康ガイド
「ちょっと距離をおきたいの…」
 
 『ちょっと距離をおきたいの…』なんて言われたら、背筋に寒~いものを感じちゃいますよね。といった話ではなく、目の前にあるものを見る時に、ちょっと距離を離したくなる話をしようと思います。
 「近くのものを見る時に、ちょっと距離を離したくなった」そんな変化は老眼の始まりかもしれません。老眼は誰もが避けて通ることができない、目の加齢に伴う変化です。40歳を過ぎたころから、少しずつ老眼の症状が出てきます。他の目の病気も出てくる可能性のある年代ですので、おかしいなと思ったら、眼科を受診してください。
 
水晶体の弾力が落ちると
 目の中に水晶体というカメラのレンズに相当する組織があります。カメラでは、レンズが前後に動くことによって遠くや近くにピントを合わせてくれますが、私たちの目は、水晶体がその厚みを変えることによって遠くのものや近くのものにピントを合わせることができます。しかし年齢とともに水晶体の弾力性がだんだんと弱くなるために、厚みを変えることができなくなってきます。そのために、近くのものにピントが合わせにくくなってくるのが、老眼です。
 
こんな症状が起きたら…
 もちろん、ある日突然、水晶体が硬くなってしまうわけではありませんので、 だんだんと「アレッおかしいな」と思うことが 増えてきます。
「おかしいな」と思うこととして、
◯本を読む時、腕を伸ばしたほうが見やすい。
◯少し暗くなると、本が読みにくくなる。
◯本を読んでいて、ヒョイと目をあげるとぼんやりと見えていて、 ジッと見ていると、だんだんはっきりしてくる。
◯値札の金額を見間違えることがある。
◯パソコン画面を見ていると、すぐ目が疲れてしまう。
◯針に糸を通すなど、細かい作業が苦手になった。
こんな症状が起きてきます。
 
老眼鏡か遠近両用眼鏡を
 少し暗くなると本が読みにくくなるなど、暗くなると老眼が悪化したように感じるのは、どうしてでしょうか。暗い所ではカメラの絞りにあたる虹彩が光をより多く取り入れようと するために、瞳(瞳孔)が広がります。 瞳が広がると焦点深度が浅くなるので、老眼が悪化したように感じる のです。 本を読んだりする時は、手元を明るくして読むようにしましょう。手元が見えにくい状況が出て来たら、 そろそろ近用鏡(いわゆる老眼鏡)のお世話にならなければいけません。 手元が見えにくいのに無理をしていると、 目の疲れ、肩凝り、頭痛などの症状を引き起こすこともあるのです。
 もともと近視で眼鏡をかけている人は、遠近両用眼鏡に替えたとしても、 今は多焦点レンズの良いものが出ていますので、境目がなく ほかの人からは遠近両用眼鏡とわかりませんから、 スムーズに移行することができると思います。
 もともと遠視があり遠くが良く見えていた人は、近用鏡に抵抗があるようです。 遠視の方は、遠くを見る時にも、水晶体が若干厚くなってピンと合わせを する必要があるため、近くを見る時にはさらなる水晶体のピント合わせが 要求されます。 そのため、遠視の方は早いうちに手元が見えにくいという状況になります。 遠くの視力が良好でこれまで眼鏡をかけていなかったという人は 「目に自信がある」人が多く、近くを見る時だけに眼鏡を掛けると、 人より老けて見られるので嫌だという気持ちが強いようです。 でも、日常生活で近くを見る機会は非常に多く、無理をせず近用鏡を使うことによって、 「疲れがとれて楽になった」と感じることがあります。
 
遠近両用コンタクトレンズ
 コンタクトレンズが普及してから、年数も経過していますので、コンタクトレンズユーザーの中にも、老眼年齢に達している方々が増えてきています。そのニーズに応えるように遠近両用のコンタクトレンズが開発され、装用者が増えつつあります。遠近両用コンタクトレンズにも、ハードとソフトタイプの2種類のレンズがあります。遠近両用コンタクトレンズは、1枚のレンズの中に 遠くをよく見るための遠用部分と 近くをよく見るための近用部分が組み込まれています。それまで、ハードレンズを使っていた人は、もちろんハードの 遠近両用レンズがお勧めです。ソフトレンズを長期間使ってきた人の中には、 角膜内皮細胞が大きくなって、その数が減ってしまっている人も いますので、詳しい検査のうえ、使用可能か相談が必要な場合もあります。
 ハードレンズの遠近両用は、レンズの中央部分に遠用部分、その周りに近用部分があります。近くを見る時は視線が下を向きますので、相対的にレンズが若干上がることによって、レンズの中心をはずれた近用部分を通して見ることになります。この方式を交代視型といいます。遠近両用眼鏡と同じような仕組みになります。
 ソフトレンズの遠近両用は、同時視型といって、遠くと近く(場合によっては中間部分も)にピントがあう部分がレンズに組み込まれています。遠くと近くの両方にピントがあっているのですが、そのうちの注目している部分を脳が認識することになります。バックネット裏から野球を観戦している時に、ピッチャーに注目している時にはバックネットは気にならないし、バックネットに注目している時にはピッチャーがよく見えないといった感じです。
 現在、乱視用のソフトレンズを使用している方は、乱視の度数によっては、遠近両用ソフトレンズではスッキリ見えない場合があります。
 遠近両用コンタクトレンズにご興味のある方は、ぜひお近くの眼科専門医でご相談ください。
 
まずは眼科で検診を
 老眼かなと思ったら自己判断で済ませずに、眼科の検診を受けてください。眼科ではきちんと検査したうえで、老眼による視力低下であるとの診断をします。自分では老眼だろうと思っても、他の病気による視力低下が見つかることもあります。検査は怖くありませんので、一度お近くの眼科専門医を受診してくださいね。


2016年グラフ旭川4月号市民の健康ガイド
「3・7・0方式の視力検査」
 
 以前の話になりますが、人気テレビ番組「踊る!さんま御殿!!」で「世代間ギャップを痛感した時」というテーマが取り上げられ、40代の上司が、「子どもの時、学校健診の視力検査で0.2だった」という話をしたところ、それを聞いた20代の後輩に「私はCでした」と言われ、「??」だったということが紹介されていました。学校健診の視力結果は、世代間ギャップになっているのですね。
 
眼科学校健診
 昭和33年に学校保健法が公布され、その後何度か改正されながら、現在に至っています。眼科に関する定期健康診断は「視力検査」「眼の疾病および異常の有無」の2項目について行なうことになっています。このうち視力検査は、眼科学校医自らが行なう眼科健診に先立って通常実施されており、保健調査とともに眼科健診の予診的検査として位置づけられています。したがって、眼科健診では「眼の疾病および異常の有無」のほか、保健調査や視力検査の結果にも注意を払いながら、必要に応じて積極的に児童生徒へ助言や指導を行なうことになります。
 
3・7・0方式とは
 学校保健法施行規則の一部が改正され、平成4年4月1日から視力検査は、「1.0」「0.7」「0.3」の3指標で判定してよいことになりました。視力の検査結果が1.0以上であるときは(A)、1.0未満0.7以上であるときは(B)、0.7未満0.3以上であるときは(C)、0.3未満であるときは(D)、と記入してもよいことになりました。
 
3・7・0方式採用の理由
 3つの指標のみで視力検査を行なうことになった理由は、次の5つが挙げられます。
1. 学校の視力検査の目的は、黒板の字がきちんと見えているか、学業にさしつかえないか、眼科学校医の診断・指導が必要かどうかを判断するために行なわれます。判断の基準としては
  視力0.3=教室の最前列でもこれ以下の視力では黒板の字が見えにくい
  視力0.7=教室のどこからでも黒板の字が一応見える最低視力
  視力1.0=一応健常視力
  が用いられます。
2.  3・7・0方式は授業にさしつかえないかをみる目的に適しており、指導も行ないやすい。
3. 視力測定が能率よく行なえる。
4. 視力の細かい変動に子どもたちがこだわらなくなる。
5. 普通免許の視力基準も片目0.3以上、両目で0.7以上となっているように、社会的にも日本では0.3と0.7が重視されています。
子どもの視力の揺らぎ
 学童の視力は変動が大きく、いつも一定した値を得ることが難しいと言えます。一度の視力検査の結果が悪かったとしても、その日の体調、目の疲れ具合などによって、視力は変動します。特に学校検診の時の、みんなが一列に並んで騒がしいような中で検査した場合には、内気な子は視力が悪く出ることもあります。また、少し目を細めただけで視力はすごく上がります。視力の良い子どもの視力は安定していることが多いのですが、視力低下が始まった時期の子どもの視力は特に揺らぎがみられます。学校現場では条件の違いもあり、0.1きざみで細かく測ることはあまり意味がありません。学校検診の結果のみで一喜一憂せずに、視力低下を指摘された場合は、眼科での再検査をお勧めします。
 
眼の疾病および異常の有無
 眼科健診では、保健調査や視力検査の結果をふまえて以下の項目をチェックしています。
1. 眼位のチェック:カバーテスト、カバーアンカバーテスト、交代カバーテストにより、斜位の有無、斜視の有無ならびに種類を検討。
2. 眼瞼のチェック:腫脹の有無(浮腫・炎症の鑑別)、変色の有無をチェック。また、内反・外反の有無や睫毛乱生の有無をチェック。
3. 眼瞼結膜・球結膜のチェック:充血・浮腫・濾胞の有無ならびに異物・眼脂の有無をチェック。
4. 角膜のチェック:角膜表面の混濁・傷・異物の有無のチェック。
5. 瞳孔に光を当て対光反応及び瞳孔径の確認、水晶体混濁の有無をチェック。
 
色覚検査
 学校保健法施行規則の一部改正により、平成15年度からそれまで小学4年の児童全員に実施されていた色覚検査が健康診断の必須項目から削除されました。そのため現在、中高生の多くは色覚検査を受けることなく進学・就職と向き合っており、色覚に係る問題が急増しました。そのため平成26年に文部科学省から通知がなされ、色覚検査は、児童生徒や保護者の事前の同意を得て個別に検査、指導を行なうことが再確認されています。児童生徒が自身の色覚を知らないまま不利益を受けることのないよう、保健調査に色覚に関する項目を新たに追加され、保護者への周知が図られるように改善されています。
 
「要再検査」を指摘されたら
 「要視力再検査」の用紙をもらったら、一度眼科での検査をお勧めします。学校健診では、視力低下の原因が、近視か遠視か乱視か病気によるものかはわかりません。また、眼鏡が必要かどうかもわかりません。仮性近視であれば、点眼治療で視力が回復する可能性があります。
 「眼疾病の受診勧告」をもらった場合も、眼科を受診してください。学校健診の際には行なえない精密検査で、治療が必要な状態かどうかなど、より詳しい説明をさせていただきます。


2015年グラフ旭川10月号市民の健康ガイド
「ドライな人 増えてます」
 
 ドライアイ患者は、およそ800万人と言われています。初期症状はとてもあいまいで、何となく目が疲れやすいという感じで、自分では気づきにくいものです。気になる方は、ドライアイの検査をお勧めします。
 
無意識に出る涙は大切
 涙は上まぶたの外側にある涙腺(るいせん)で作られます。涙というと、悲しい時に出る涙を思い浮かべますが、 目にゴミが入った時やタマネギをきざんだ時にもたくさん出ますし、 アクビをしても出ます。それ以外に重要な涙は、意外にも出ていることを意識させずに出ている涙なのです。この涙は、1日分溜めたとしても0.6~1ml ですから、1年分でも220~365ml 。 コーラの細い缶から太い缶くらいにしか溜まらないことになります。この涙を基礎分泌といいます。
 
関係する3つの神経
 涙の分泌を刺激する神経は、角膜の知覚を司る三叉神経、 自律神経である副交感神経と交感神経の3種です。目にゴミが入った時やタマネギをきざんだ時などの反射性分泌は三叉神経、 悲しい時などの感情的な涙の分泌は副交感神経、 基礎分泌には交感神経が作用しています。
 
涙の三層構造
 目の表面にある涙の大部分は涙腺から分泌される水分ですが、 実はそれだけではありません。水分の蒸発を防ぐ油分や、 水分を保持する働きのあるムチンというネバネバした物質が層となり表面を覆っています。この水分が減ったり、油分の減少で水分が蒸発しやすくなったり、 ムチンが少ないために水分が保持できなくなるなど3つの成分のバランスが崩れると、ドライアイの症状が出ると考えられています。
 
多彩な症状
 ドライアイは涙の量の減少や涙の質の変化で、目の表面の角膜や結膜に 障害が起きた状態のことです。目の表面の乾きによる症状は多彩で、 疲れる 、重い 、目がショボショボ・ゴロゴロする 、充血する、 痒い、 痛い、視力が下がった、 まぶしい、 目やにがでるなど、他の病気でも見られる症状が目白押しです。そこで視力検査など眼科一般検査をひと通り行い、ドライアイが疑われた場合には涙の検査になります。
 
微細な傷は染色で
 細隙灯顕微鏡検査で涙不足で目の表面に傷がついていないかを調べます。もちろん、そのまま顕微鏡で観察することもできますが、 微細な傷は色素で染色することによって、わかることがあります。フルオレセインという色素をつけて、コバルトブルーフィルターを通した 光で照らすと、傷ついた部分が色素に染まって見えます。また、この時に少し瞬きを我慢してもらい、 涙の膜の安定性を調べる検査も行います。次に涙の量を測るシルマーテストと呼ばれている検査を行います。 細長い濾紙を下まぶたに挟んで、5分間でどれくらい濡れるかで涙の分泌量を測定します。5分後に5ミリメートル以下だとドライアイと診断されます。
治療方法は2つ
1.点眼薬で目を潤す。
不足している涙の替わりに、人工涙液を点眼して直接目の表面を潤すのが、ドライアイの基本的な治療法です。人工涙液の点眼液は、頻繁に点眼していただきます。保水効果のあるヒアルロン酸の点眼薬を処方することもあります。水分とムチンの分泌を促す「ジクアホソルナトリウム」という点眼薬もドライアイに有効です。また、点眼薬ではありませんが、朝起きた時の目の表面の状態を良好に保つために、寝る前につけてもらう眼軟膏を処方することもあります。
 
2.涙点プラグ
少ない涙を有効に使う目的で、涙点プラグを入れる方法もあります。 これは涙点を塞ぐことで、少ない涙を目の表面に 長く留まるようにする方法です。 顕微鏡を使って、目頭の涙点に小さなプラグを差し込むというものですが、 痛みもなく短時間でできる処置です。コラーゲンを使用した液状の涙点プラグも使えるようになりました。
 
意識してまばたきを
 日常生活の工夫で 症状が楽になることもあり、その一つがまばたきです。 まばたきをするたびに目の表面に涙が送り込まれます。 普段は1分間に20~30回のまばたきを繰り返していますが、 コンピュータ画面を凝視している時や、集中して小さな文字の書類を 見ているときには、普段の4分の1にまで低下していると言われています。仕事中などは、意識してまばたきの回数を増やすことも 目の表面のリフレッシュになると思います。また、部屋の空気は乾燥 しがちですので、加湿を心がけ、温かいタオルで目を温めるのも 良い方法と考えられます。
 ドライアイかな?と思う方は、ぜひお近くの眼科を受診してください。


2015年グラフ旭川4月号市民の健康ガイド
「肝心なところが見えなくなる病気」
 
「肝心なものは目には見えないんだよ」作家のサン=テグジュペリは「星の王子さま」の中で、私たちに大切なものは何かを教えてくれました。今回は肝心なものは目には見えない、といった メルヘンチックな話ではなく、 「見ようとするところが、見えづらくなる」加齢黄斑変性のお話をー。
網膜の中心にある黄斑
 目の奥には網膜と呼ばれる神経の膜があり、カメラに例えると フィルムにあたります。 網膜はフィルムと違って場所によって感度に差があるのですが、 黄斑は網膜の中心部にあり、真ん中が少しへこんだ直径6ミリほどの領域で、一番感度の高い場所です。黄斑で物の形、大きさ、色などの情報の大半を識別しているといえます。
 
片目からやがて両目に
 黄斑が異常に老化して起きる病気が加齢黄斑変性です。「滲出型」と「萎縮型」に分類され、滲出型は日本人に多くみられ、進行が速いタイプです。網膜の後ろにある脈絡膜から異常な新生血管が伸び、そこからの出血やしみ出た水分が黄斑部の視細胞を傷めます。その結果、見ようとする中心部分が見えづらくなり、ゆがんで 見えたり、小さく見えたり、まん中が暗くなったりという症状が 起きます。
 症状は片目から始まりますが、やがて両目に及ぶ人が多く、失明の原因にもなります。片目に病気が起きても両目で見ると気付かないことがあります。 時々片目を隠して問題がないか自己チェックをお勧めします。例えば片目を隠し、カレンダーの日にちを区切る縦線、横線のゆがみや、見えにくい数字がないかなどのチェックが有用です。
 
最近増加傾向です
 加齢黄斑変性は、アメリカでは成人の失明原因の第1位です。日本の第1位は緑内障ですが、食生活の欧米化、高齢者人口の増加のためか、患者数が増加してきています。2007年の推定患者数は約69万人といわれ、9年前に比べ倍増しています。なぜ起こるかの原因はまだはっきりと分かっていません。 網膜の老化現象と考えられていますが、長年にわたって光を見ることに関係しているのではないかと言われています。 また、喫煙、高血圧がこの病気を速める危険があると考えられています。女性より男性に多くみられます。
 
その診断方法は
 診断は、網膜の下にある新生血管(脈絡膜新生血管)の部位、大きさなどから判断して治療方法を決定します。眼底検査のほか、眼底造影検査という腕の静脈から色素を注射し、色素が心臓から眼球に送り出されてくる状態を、眼底カメラで写真やビデオに記録することによって、 新生血管を捉えることができます。また、光干渉断層計で網膜、脈絡膜の断面像を捉えることができ、脈絡膜新生血管の部位、深さ、広がりを知ることができます。
新治療方法が次々と
 治療の主流はレーザー光凝固でしたが、脈絡膜新生血管をつぶす時に 、同時に正常網膜にもダメージを与えてしまうために、黄斑のまん中 近くに新生血管がある場合は治療ができませんでした。04年に光線力学的療法(PDT)が認可され、光線過敏物質を注射によって体内に入れて 脈絡膜新生血管に集まった時を目掛けてレーザーを照射し、 新生血管だけをつぶすという方法です。09年に血管新生を止める薬物が認可され、4~6週おきに眼球に直接注射することで、視力回復効果も望めるようになりました。12年11月には2カ月ごとに注射する新薬も承認されました。しかし、重症の場合は黄斑の障害が残るため回復にも限界があります。
 
早期発見が最重要
 加齢黄斑変性はノーベル医学生理学賞を受けた山中伸弥教授が開発した人工多能性幹細胞(iPS細胞)による初の臨床研究の対象に予定され、注目を浴びています。臨床研究は、他の治療法で効果がない重症の患者少数を対象に、安全性の確認から開始されました。
 黄斑部のダメージが軽い早期に発見することによって、重症化を予防することが重要です。50歳以降の年1回の眼底検査によって、症状が出る前に起きる目の中の変化を見つけることができます。黄斑部に老廃物がたまることによってできる「ドルーゼン」が初期変化と考えられています。この段階なら、ビタミンA、C、Eと亜鉛が入ったサプリメントを摂ることで加齢黄斑変性になりにくいという報告があります。早期発見のために、片目での自己チェックをお勧めします。


2014年グラフ旭川7月号市民の健康ガイド
「眼科の上手なかかり方」
 
 内科と違って、眼科ってあまり馴染みがないですよね。もちろん目が調子悪くなったら受診して欲しいのですが、馴染みがないだけに、何となく行きにくいなぁと感じている方もいらっしゃるのではないかと思います。眼科に限らず、病気の対処に大切なことは「早期発見・早期治療」です。今回は、眼科でどのようにすればスムーズな診察が受けられるのかについてお話します。
 
まずは問診票の記入を
 多くの眼科では、初めての患者さんに「問診票」の記入をお願いすると思います。あらかじめ教えてもらえると、症状のおおよその見当や事前の検査が必要かどうかなどが分かり、準備がスムーズにできるので、余計な待ち時間を減らすことにつながります。分かる範囲でかまいませんので必ず記入をお願いします。
 目は左右2つあるので、どちらの目に症状があるのかを教えてください。この時に正しい情報が得られないと正しい診断ができるまでに時間がかかったり、本当は不必要な検査をすることになったりします。例えば「目がかすむ」という理由で受診された時は、先に視力検査・屈折検査・眼圧検査をした後に診察となります。「目やに」が多いという場合は、感染性の結膜炎の可能性があるため、視力検査は後日になります。
 
症状をメモして持参を
 いつごろから症状があり、どう変ってきたのかを教えてください。いつからの症状かによって、より正確に診断を絞ることができます。治療に 反応しやすいものかどうかの判断にもなります。家でメモを作って持参されると良いと思います。
 また、いろいろな症状がある場合、自分にとって最も重要と思う症状から順番に教えてください。例えば、過去に目の手術を受けている場合など、手術の影響が 出てきている可能性もあるので正直に教えてください。 他の眼科で治療を受けている場合も同様です。緑内障で眼圧を下げる 目薬を使用して眼圧が正常なのと、何も治療せずに眼圧が正常なのでは、その意味合いが 違ってきます。その場合、使っている目薬の名前が分かると助かります。
 
眼鏡の度数は合ってる?
 眼鏡が合っていないために疲れ目の症状が出ている場合や、遠近両用眼鏡を 掛けたほうがよく見える場合など、眼鏡が不適合なために症状が出ていることもあります。 度数と、その眼鏡を掛けた視力検査が必要です。普段使っている眼鏡を持参していただけますと、ありがたいです。なかには、普段使っていない眼鏡まで、たくさん持って来る方もいますが、普段使いの眼鏡のチェックが大切だと思います。いつ頃作った眼鏡かも教えてください。また、 コンタクトレンズは、使用方法によっては黒目に傷が 付くこともあり、傷の有無なども検査します。
 
眼科以外の病気について
 糖尿病や高血圧があると眼底出血を引き起こすことがありますが、かなり進行 しないと自覚症状は出てきません。逆に見えにくいなどの自覚症状が出てきてからでは手遅れに なってしまうこともあります。 一見、目と関係ないと思われる病気でも、治療中の病気(もしくは指摘されたことのある病気) があれば教えてください。また、服用しているお薬もお知らせいただきたいと思いますので、お薬手帳を見せてください。
 
検査は怖くありません
 視力検査は重要な検査の一つですが、本人の自覚検査です。見ようと目を細めることなく、リラックスして答えてください。はっきり見えなくても、輪の開いている方向が何となくでも分かれば答えてください。他にも検査室には、いろいろな器械があり、検査を受けてもらいますが、痛くないので、安心して受けてください。器械で検査を受ける際は、お顔を固定していただけますと、検査がスムーズに進みます。あご台にしっかりとあごをのせて、ひたい当てにひたいを付けてお顔を固定してください。
 精密眼底検査が必要と思われる方には、瞳をひろげる目薬を点眼します。瞳をひろげる目薬を点眼しますと、瞳が大きくなって、光が入っても瞳が小さくならなくなります。そのために、特に天気の良い日には、かなりまぶしく感じます。また、夜でも対向車のライトがまぶしく感じられます。この目薬は4~5時間効き目が残ってしまいます。「目がかすむ」「黒い物が飛んでいる」「物が歪んで見える」など、見え方に異常を感じる場合には、精密眼底検査が必要です。見え方に異常を感じて眼科を受診する場合は、ご自分で運転しないで受診していただけますと、ありがたいです。
 目に何か気になることがありましたら、どうぞお近くの眼科にかかってください。


2013年グラフ旭川8月号市民の健康ガイド
「白内障の手術は1回しかできないの?」
 
 外来で患者さんの診察をしている中で、よくある質問の一つに「白内障の手術は1回しかできないのですか」というのがあります。白内障の手術自体は1回しかできないのではなく、1回しかする必要がないことを話していますが、他の病気になってしまった時には、その治療が必要になります。今回は白内障の手術の後に生じる最も頻度の高い合併症である後発白内障についてのお話をー。
 
注意、手術後の視力低下
 白内障手術が問題なく無事に終わり、視力回復が得られて順調に過ごしていたケースでも、手術後しばらくたってから視力が低下してくることがあります。他の病気にかかってしまったためという場合もありますが、後発白内障が原因ということが多くみられます。
 現在の白内障手術は、水晶体の袋の前面(前嚢)を円形に切除し、水晶体の中身を超音波の器械で破砕吸引し、袋の後面(後嚢)は残し、その袋の中に眼内レンズを移植します。手術後数か月から数年経過したころに徐々に水晶体の後嚢が濁ってきますが、これは後嚢混濁と呼ばれます。この後嚢混濁によって視力低下をきたした状態を後発白内障といいます。
 
3つのタイプ
 後発白内障は手術後に残った水晶体上皮細胞が増殖・分化して生じる水晶体の不完全な再生と考えられています。現在の白内障手術では、水晶体嚢を温存しますので、水晶体上皮細胞を完全に除去することは不可能なため、後発白内障が起きることがあります。
 後発白内障は、臨床上3つに分類されます。一つは線維性後嚢混濁で、前嚢切開縁を中心に白濁が広がるものです。二つ目が水晶体前後嚢に囲まれた水晶体周辺部がドーナツ状に盛り上がるゼンメリング輪です。そして三つ目が眼内レンズと後嚢の間に生じるキャビア状の「エルシュニッヒ真珠」と呼ばれるタイプのものです。
 
術後5年で30%の発生率
 発生率については、多くの報告がなされています。眼内レンズの素材、眼内レンズ光学部のエッジの立ち方などのデザイン、前嚢切開の大きさなどがその発生率に影響すると考えられていますが、おおよその発生率は、術後1年で10%、3年で20%、5年で30%くらいと言われています。
 後発白内障が発生しやすい患者側の因子としては、ぶどう膜炎、網膜色素変性、アトピー、強度近視などがあり、白内障術後に炎症をきたしやすいことが後発白内障の発生を促すと考えられています。
 
痛みのないレーザー手術
 後嚢混濁が進行し、視力低下が起きたらレーザー治療が行なわれます。ネオジム・ヤグレーザーのレーザー光が1点に収束したときに生じる衝撃波によって、後嚢を切開します。
 この治療は通常外来で使用している細隙灯顕微鏡と同様の器械にレーザーが組み込まれていますので、外来で実施することができます。コンタクトレンズを目に装着して治療を行ないますので、点眼麻酔を使用しますが、レーザー治療には全く痛みを伴いません。通常は数分で治療が完了します。治療後には、切開した後嚢が硝子体側に遊離しますので、一時的に飛蚊症が生じますので、あらかじめ説明が必要です。
 
合併症
 ネオジム・ヤグレーザー後発白内障切開術は、有効性、安全性ともに高い治療と考えられていますが、術後合併症の可能性もあります。最も頻度が高いのは虹彩炎、眼圧上昇です。眼圧上昇予防剤の点眼を術前、術後に使用し、術後にはステロイド点眼を処方するのが一般的です。
 また、白内障手術後の比較的早期に後発白内障切開術を施行した際に、嚢胞様黄斑浮腫という視力低下の原因となる合併症を引き起こす危険性があること、またまれにではありますが、網膜剥離の発生頻度が上昇することも報告されています。したがって、後発白内障切開術後には、眼底検査をしっかり行なうことが重要です。
 白内障の手術自体は1回で完結するものですが、白内障術後の視力低下にはいろいろな原因が考えられます。視力低下の原因が後発白内障だった場合は、レーザー治療によりまた見えるようになりますので、とても喜んでもらえます。
 しかし、他の病気が原因である場合には、それぞれの病気に対する治療が必要になります。早期発見、早期治療によって治療可能な病気もありますので、白内障術後の視力低下が起こった時は、すぐに眼科を受診して、その原因を明らかにする必要があります。


2012年グラフ旭川6月号市民の健康ガイド
「検査の数だけ抱きしめて」
 
1.はじめに
 昨年6月号の市民の健康ガイドに「私をスキーに連れてって」のパロディで「私を眼科に連れてって」、9月号に「彼女が水着にきがえたら」のパロディで「彼女が診察室に入ったら」というお話を掲載していただきました。そこで今回は「波の数だけ抱きしめて」のパロディで「検査の数だけ抱きしめて」というタイトルで、眼科で行われる検査についてのお話をさせていただきます。
2.精密検査を受けましょう
 眼科診療の特色って何でしょうか。皆さんの考える特色と、私の考える特色に違いがあるかもしれませんが…。私の考える特色は、検査が多い、診察室が暗くなる、診察がまぶしい、ということでしょうか。
 眼科に診察を受けに行くと、診察の前に視力、屈折、眼圧などの検査があり、時間を要してしまうという印象があると思います。もちろん、「はやり目」のような感染性疾患が疑われる時は、検査をせずにすぐに診察する場合もあります。そこで今回は数多い眼科検査器械についてお話しします。
3.眼科の検査器械あれこれ
(1)オートレフラクト・ケラトメータ
 オートレフラクトメータは近視、遠視、乱視などの目の度数を測ります。のぞくと牧場の家や気球などの指標が見えますので、ぼんやりとその指標を見ていていただきます。
 オートケラトメータは角膜(黒目の表面の膜)のカーブを測ります。乱視の主な原因は角膜のカーブのゆがみです。コンタクトレンズ処方の際には必ずこの機械で検査し、白内障手術の術前検査として、目の中に入れる眼内レンズの度数を決定する際にも使います。
 これらの検査は痛くもまぶしくもないのでご安心ください。
(2)ノンコンタクト・トノメータ
 これは眼圧といって、目の硬さを測ります。 目の表面にピュッという空気が当たります。初めての時は、 少しビックリされることがありますが、決して痛い検査では ありませんので、ご安心ください。患者さんの中には 
「空気銃で撃たれる検査は怖いから、受けたくない」と言われる方もいますが、最近の器械は以前のものより空気銃の 威力が落ちていると思います。確かに空気が 「いつ出るか、いつ出るか」と思うと嫌な気分になることは分かります。 眼圧を測って、緑内障がないか調べます。緑内障は、自覚症状がなく、 視野がかなり狭くなるまで気付かない病気ですので、早期発見が 重要になります。
(3)角膜内皮細胞検査
 コンタクトレンズ希望の方、目の手術を受ける(受けた)方には、角膜内皮細胞検査を行います。角膜内皮細胞は、角膜の透明性を保つために重要な働きをしています。加齢と共にともに減少することは避けられませんが、コンタクトレンズの誤った使用や、目の手術によっても減少し、減少した細胞は再生しません。コンタクトレンズで細胞を減らさないように、正しいフィッティングのレンズで、かつ?酸素透過性の優れたレンズを正しい使用法で装用しなければなりません。また白内障手術で角膜内皮細胞を減らさないように、目に優しい白内障手術を心がけています。
(4)視野検査
 緑内障の診断と経過観察には、精密な視野検査が欠かせません。目の神経が傷害されて、見える範囲が知らないうちに狭くなってくる?病気が緑内障です。40歳以上の方の17人に1人は緑内障と考えられています。クラス会をやったら、クラスに2人は緑内障の人がいる確率になります。視野検査は自覚検査なので、検査時間が長くなると、疲れて集中できず、検査結果があてにならなくなる心配があります。検査時間は短く、しかし必要な部位の検査は確実に行う必要があります。最近の自動視野検査器械は短時間に緑内障の初期変化を見つけ出すことができるように設計されています。
(5)眼底カメラ
 眼底カメラにはカラー写真を撮るものから蛍光写真を撮るものまであります。眼底を客観的に記録するだけでなく、診断的価値も高いものです。撮影部位や撮影倍率を変えることによって目的の部位を確実に撮影することが可能です。
(6)超音波検査
 超音波の性質を利用して目の奥行きを測るAモードは、白内障手術時に挿入する眼内レンズの度数を決めるために使います。Bモードは眼底が見えないときに眼内の状況把握に有用な情報を与えてくれます。
(7)光干渉断層計
 OCT と呼ばれ、今まで捉えることのできなかった眼底の断層像を撮影することができるようになりました。近年増加傾向にある加齢黄斑変性、黄斑円孔の診断、さらに緑内障の診断にも応用されるようになってきています。
(8)網膜電位図
 光刺激に対する網膜の電気反応を記録する器械です。網膜の他覚的検査として、網膜のどの層に機能異常があるのかを推測できます。
(9)ヘススクリーン
 自覚的な眼位ずれを記録する検査で、眼球の動きと複視の状態を検査することができます。
 
4. さいごに
 眼科クリニックではいろいろな検査器械があり、これらから得られる客観的な結果と、患者さんの主観的な症状の話を聞き、目の表面と場合によっては目の奥までみて診断をつけ、治療します。検査器械から得られる結果は非常に重要ですし、信頼できる結果が得られるように、注意深く検査します。検査器械はどれも重量があり固定して使用していますので、皆さんに次々と椅子を移っていただく面倒をお掛けしますが、どうぞご容赦ください。


2011年グラフ旭川9月号市民の健康ガイド
「彼女が診察室に入ったら」
 
1.はじめに
 今年の6月号の市民の健康ガイドに「私をスキーに連れてって」のパロディで「私を眼科に連れてって」というお話を掲載していただきました。
 そこで今回は「彼女が水着にきがえたら」のパロディで「彼女が診察室に入ったら」というタイトルで、眼科診察室で行われる検査についてのお話をさせていただきます。
 
2.細隙灯顕微鏡検査
 まず最初に、これは細隙灯顕微鏡で写した右目の写真です。
 瞳を大きくする目薬を入れた後に撮りましたので、瞳(瞳孔)が大きく広がっています。細隙灯という細い光を左側から照らしていますので、C のような光の筋となっているのが、透明な角膜からの反射です。瞳の中にピント合わせの働きをしてくれているレンズ(水晶体)が見えます。この水晶体が白く濁ってくるのが白内障です。
 細隙灯顕微鏡検査では、観察倍率や焦点を合わせる部位を変えることによって、まぶた(眼瞼・マイボーム腺・涙点)、まつ毛(睫毛)、黒目(角膜・前房・水晶体)、茶目(虹彩)、白目(結膜・強膜)だけでなく、検査用レンズを使うと目の奥(硝子体・網膜・視神経)までを立体的に診察することができます。
 この検査は眼科の検査の中でも非常に重要なもので、通常、診察の都度行われます。内科医にとっての聴診器のように、細隙灯顕微鏡は眼科医には大切な検査器械です。
 
3.細隙灯顕微鏡検査のオプション検査
(1)生体染色顕微鏡検査
 異物が入ったり、逆さまつげが当たったり、涙の量が減っているドライアイという病気によって、黒目の表面の角膜に傷がつくことがあります。角膜は身体の中でも最も敏感な部位と考えられ、少しの傷でも強い痛みを生じます。透明な角膜についた小さな傷は、色素をつけ、特殊なフィルターを通して観察することによって、見落とすことはありません。また、ドライアイでは涙の量が減っているだけでなく、涙が蒸発しやすい状態になる質の異常を伴うことがあります。角膜を染めた後、瞬きを我慢してもらい、涙の表面の膜(涙膜)が破れる時間を計ることによって、涙の質を定量的に判断することもできるのです。
(2)ゴールドマン眼圧計
 点眼麻酔をした後、細隙灯顕微鏡に付属した器械を直接角膜に触れさせることによって、目の硬さ(眼圧)を測定することができます。
(3)隅角検査
 前房と呼ばれる角膜と虹彩?水晶体で囲まれる目の中のスペースが狭い場合、また緑内障と診断した場合は、特殊なコンタクトレンズを目に装着し、目の中で房水(眼内組織に栄養を運搬する液体)が流れ出て行く経路が開いているか、つまっているかを検査することや、その部位の異常がないかを調べることが可能です。
 
4.細隙灯顕微鏡検査の上手な受け方
 患者さんは器械の前に座り、あごを台に載せ額を固定します。多少まぶしい感じはありますが、額を離さないよう軽く前のめりになる感じで、まっすぐ見ていただきたいと思います。その後、診たい方向に目を動かすように指示がでますので、指示に従って目だけを動かしてください。それほど長い時間はかからないと思います。
 
5.眼底検査
 これは、眼底カメラで写した右目の眼底写真です。
 丸くお月様のように見えるのが、視神経乳頭と言って、目の神経が脳へと伝わっていく出口です。その中を通って、心臓から目に血液を送る動脈(細いほうの血管)と、帰り道の静脈(太いほうの血管)が走っています。中央の少し暗く見える部分が、黄斑と言って視力にかかわる最も重要なところです。
 手持ち式検眼鏡もしくは額帯式検眼鏡と集光レンズを用いる倒像眼底検査が一般的です。そのままの状態でも眼底検査することは可能ですが、瞳を開く目薬をさして30分ほどしてから行う精密眼底検査では、網膜の端まで観察することができます。目の前に黒いものが飛んでいるように見える飛蚊症のときなどは、精密眼底検査が必要です。
 眼底検査により、硝子体混濁の検出、視神経乳頭の評価、黄斑部を含んだ網膜および血管の変化の検索が可能です。
 
6.眼底検査の上手な受け方
 検査自体は少しまぶしいくらいで、痛くない検査です。 目の中を360度端まで診るためには、患者さんに目を動かしてもらう
必要があります。この時も顔は動かさずに目だけを指示の通りに動かしてください。目薬をさした場合は、検査後も3~4時間瞳がひろがっているため、見づらくなりますので、なるべく自分で運転せずに来院してください。
7.おわりに
 検査室で行われる細隙灯顕微鏡検査と眼底検査は、眼科の基本診察です。怖くない検査ですので、安心して検査を受けてください。


2011年グラフ旭川6月号市民の健康ガイド
「私を眼科に連れてって」
 
1.はじめに
 「目の検診を受けましょう」と聞いたことはあると思いますが、自覚症状がないとなかなか眼科を受診することはありませんよね。
 眼科の病気にはいろいろありますが意外と自覚症状がなかったり、目は二つあるために片方の目に病気があっても、自覚されにくいことがあり、眼科検診によって病気が見つかることも多いのです。転ばぬ先のつえとして、眼科検診を受けることをお勧めしています。
2.ものを見る仕組み
 人はどのような仕組みでものを見ているのでしょうか。まずはものを見る仕組みをお話させてください。
 目の働きや構造はよくカメラに例えられます。今のところは、「目の奥にもカメラと同じようにフィルムがあって、そこに像を結びます」というふうなお話でご理解いただけていますが、デジタルカメラが当たり前の時代になって来ていますから、その説明の方法も考え直さなければならない時が来るのかもしれません。
 人の目を見た時に、黒目として認識される部分の表面には、角膜という透明な膜があります。角膜の後ろに透けて見えるいわゆる茶目は虹彩と呼ばれ、これは目の中に入ってくる光の量を調節する働きがあります。明るい所、暗い所では虹彩が動き、瞳の大きさを変えますので、カメラの絞りに当たります。この虹彩の後ろに水晶体という透明な部分があります。水晶体はカメラのレンズと同じで、私たちが見ようとするものを正しく、網膜(カメラのフルムに当たる部分)に焦点を結ばせる働きがあります。カメラではレンズが前後に動きますが、水晶体はその厚みを変えることによってピントを合わせてくれています。網膜に映った像が視神経を通して脳に伝えられ、私たちは初めてものを見ることができます。
 目の奥には網膜と呼ばれる神経の膜があります。カメラのフィルムに当たりますが、カメラのフィルムと違って網膜は場所によって感度が違っています。網膜の一番底の真ん中にあたる黄斑という場所が、一番感度が高くなっています。
 
3.眼科検診
 眼科検診でよく知られているものとして、3歳児検診、学校検診、人間ドックでの眼底検診があげられます。
 3歳児検診では、斜視も見つかることはありますが、見た目から親御さんが先に気がつくことが多いものです。3歳児検診で見つけることができる病気に弱視があります。特に片眼の弱視(不同視弱視)は、他方の目の視力は良好ですので、見えにくそうにしているというそぶりがないため、3歳児検診で視力の項目が取り入れられる以前は、就学時検診で初めて見つかって治療がうまくいかないこともありました。
 学校検診では、子どもさんの視力低下を早期に見つけることができます。急に視力が落ちるわけではないので、視力が0.3を切っていても、案外子どもさんは不自由ないと答えるものです。でも0.3を切っていると黒板の字は見えにくいはずですので、眼鏡も考えてもらいたいと思います。以前、学校検診で行われていた色覚検査は必須ではなくなってしまいました。家族に色覚異常の方がいる場合は、是非眼科で検診を受けることをお勧めします。
 人間ドックでの眼底検診では、以前は高血圧の変化、動脈硬化の変化を見ることが目的でした。最近では、日本人には緑内障の患者さんが多いことが判明し、眼科医が判定する人間ドックの眼底写真の視神経の変化から見つかることが増えています。緑内障は進行するまで自覚症状の出ない病気で、逆に自覚症状が出た時には、かなり進行していることが多い病気です。
 
4.眼科で行われる検査
 眼科では、視力検査、眼圧検査、細隙灯顕微鏡検査、眼底検査を行います。
 視力検査は、裸眼視力(そのままの状態でどれくらい見えるか)、眼鏡視力(ご自分の眼鏡でどれくらい見えているか)、矯正視力(一番ピントがあった眼鏡をかけた状態でどこまで見えるか)の検査を行います。
 眼圧検査は、目の硬さを測るものです。緑内障の病気の進行には高い眼圧が影響していると考えられており、眼圧の把握が重要と考えられます。緑内障は40歳以上の17人に一人くらいの割合で発症することが明らかになりましたが、自覚症状が少ないために、その内の80~90%の方は眼科を受診していないと言われています。
 細隙灯顕微鏡検査は、診察室で行われる検査で、目の表面から目の奥まで直接観察し、必要によって色素やレンズを使って、目に病気がないかを詳しく調べる検査です。
 眼底検査は人間ドックの眼底検査より詳しく見るために、目薬を入れて瞳を広げて検査する方法があります。この目薬の検査を受ける場合は、4.5時間まぶしくなりますので、すぐには車の運転は避けていただきたいと思います。もちろん後日改めて検査を受けることもできますので、ご相談していただきたいと思います。
 
5.さいごに
 眼科で行われる検査は、どの検査も痛みを伴う検査ではありません。少しまぶしいと感じることはあるかとは思いますが、基本的には怖い検査ではありませんので、おっくうがらずにぜひ眼科検診を受けることを勧めします。


2009年グラフ旭川2月号市民の健康ガイド
「17分の1」
 
1.はじめに
 「17分の1」という確率は高いでしょうか、皆さんはどう感じられますか?
 1月24日に発表された年賀状の4等のお年玉切手シートの当たる確率は50分の1です。当たりそうで、なかなか当たりませんよね。
 40歳以上の17人に1人と言われたら、どうですか?久しぶりに集まったクラス会、クラスの中に2人か3人いるとすると多いですよね。
 実はこの40歳以上の17人に1人というのは、緑内障の患者さんの割合なのです。日本緑内障学会の調査によりますと、60歳代では13人に1人、70歳以上では8人に1人が緑内障ということがわかりました。
 
2.緑内障とは
 人はどのような仕組みでものを見ているのでしょうか。ものを見る仕組みを考えながら、緑内障という病気について考えてみましょう。
 目の働きや構造はよくカメラに例えられます。黒目(角膜)のすぐ後ろに透けて見えるいわゆる茶目は虹彩といい、これは目の中に入ってくる光の量を調節する働きがあり、カメラのしぼりにあたります。この虹彩の後ろに水晶体という部分があります。水晶体はカメラのレンズと同じで、私達が見ようとするものを正しく、網膜(カメラのフィルムにあたる部分)に焦点を結ばせる働きがあります。網膜に映った像が視神経を通して脳に伝えられ、私達は、初めてものを見ることができるのです。
 緑内障は視神経がおかされて、見える範囲(視野)が狭くなる病気です。視神経は100万本以上の神経線維の束で、網膜に映った像を脳に運ぶ、いわば目と脳をつなげるケーブルの働きをしています。電気器具のケーブルが接続部分で壊れやすいように、視神経も視神経乳頭と呼ばれる眼球からの出口の部分が傷害を受けやすくなっています。視神経乳頭に傷害を与える一番の原因は、眼球内の圧力(眼圧)と考えられています。
 
3.眼圧とは
 目には一定の硬さがあります。これは、目の中で作られている水と出ていく水が丁度つり合っていて、目の硬さをほどよい状態に保っているからです。眼圧は血圧と同じ単位(mmHg)で測定されますが、正常の眼圧は10~21mmHg です。眼圧が上がることによって、視神経乳頭の傷害が起こることは解明されており、以前は緑内障と言えば、眼圧が高いと考えられていました。しかし、日本人には眼圧が正常範囲に入っていても緑内障になる人が多いことが判明し、正常眼圧緑内障と呼ばれています。正常眼圧緑内障では、視神経の強度が関係しているとみられ、例え正常範囲内の眼圧でも、その患者さんにとっては負担になっていると考えられます。
 
4.緑内障の症状・検査
 視神経がおかされると徐々に消失してしまい、その部分の情報は脳に伝わらずに視野が欠けてしまいます。しかし、視神経の傷害はゆっくりと起こり、視野も少しずつ狭くなっていくため、自覚症状はほとんどなく、知らないうちに病気が進行しているのが緑内障の怖い点です。
 緑内障は、眼圧検査、眼底検査、視野検査などから診断でき、これらは眼科で一般的に行われる検査です。緑内障は自覚症状がほとんどありませんので、眼科受診した際に偶然発見されるということが最も多いのです。どの検査も、痛くありませんので安心して検査を受けて下さい。
 
5.緑内障の治療
 緑内障による視野の欠けや狭まりは、治療で元に戻すことはできません。治療の目的は、緑内障がそれ以上に進まないようにすることです。早期に発見し、早くから治療を受ければ、失明に至らず視力を保つことができます。治療は視神経乳頭に傷害を与える一番の原因である眼圧を低くコントロールするということです。
 現在では緑内障治療の点眼薬だけでも10種類以上あり、非常によく眼圧を下げる点眼薬も出ています。まずは点眼薬による治療が開始されますが、病状の進行が止められない場合にはレーザー療法、手術療法が必要になる場合もあります。
 
6.さいごに
 緑内障は、白内障とならんで壮年期以降の人々にみられる眼科の代表的な病気です。白内障の多くは、白髪や肌のシワと同じで、年齢とともに誰にでも起きる変化ですが、緑内障は皆に起きる変化ではなく、目の病気です。緑内障と白内障、名前はよく似ていますが、全く別の病気です。緑内障は早期に発見し、早くから治療を受ければ、失明に至らず視力を保つことが出来ます。生涯にわたり目の健康を保つために、40歳を過ぎたらぜひ眼科での目の検診を受けることをお勧め致します。


2008年グラフ旭川2月号市民の健康ガイド
「私の目が黒いうちは…」
 
1.はじめに
 「私の目が黒いうちは…」っていうセリフ、テレビドラマで強面のお父さんが言っているのをたまに見かけますよね。今回はそういう話ではなく、進行すると瞳の中央が白くなってくる白内障についてのお話を。
 
2. 白内障とは
 目の働きや構造はよくカメラに例えられます。黒目(角膜)のすぐ後ろに透けて見えるいわゆる茶目は虹彩といい、これは目の中に入ってくる光の量を調節する働きがあり、カメラのしぼりにあたります。この虹彩の後ろに水晶体という部分があります。水晶体はカメラのレンズと同じで、私達が見ようとするものを正しく、網膜(カメラのフィルムにあたる部分)に焦点を結ばせる働きがあります。網膜に映った像が視神経を通して脳に伝えられ、私達は、初めてものを見ることができるのです。
 白内障とは、水晶体が白く濁ってくる状態です。水晶体が濁り始めると、ものがかすんだり、二重に見えたり、まぶしく見えたりし、進行すれば視力が低下し、眼鏡での矯正ができなくなります。
 
3. 白内障手術
 白内障になると、初期のうちには薬によってその進行を遅らせることができる場合がありますが、完全に治療することはできません。進行した白内障は濁った水晶体を手術によって取り除く方法が一般的に行われています。白内障は手術により視力を取り戻すことができる良性の病気です。
 手術は、局所麻酔で行われ、痛みはありません。手術時間は白内障の程度によって様々ですが、通常10~30分程度です。国内で年間100万件以上行われておりますので、1年間で上川支庁の住民の方全員が両眼の手術を受けている計算になります。
 手術は超音波乳化吸引術という方法が一般的で、3mm以下の傷から超音波の力で水晶体の濁った中身だけを吸い出します。白内障を取り除いたあとに、水晶体の屈折力を補正するための眼内レンズを挿入します。眼内レンズも、挿入する傷口を小さくするために折り畳んで入れるやわらかいものが主流ですので、傷口が3mm以下のままで済み、縫合の必要がありません。
 小切開無縫合超音波乳化吸引術を行うことにより、患者さんの全身状態や手術後の通院に問題がなければ、日帰り白内障手術を受けることも出来ます。日帰り手術を受ける患者さんは、通院できる方、重篤な合併症がない方、家族の協力が得られる方などが条件となります。目の手術というと怖いイメージがありますが、白内障の手術技術、器械は進歩し、材質の良い眼内レンズも開発されていますので、安心して手術を受けて下さい。
 手術により、ほぼ白内障が起きる前の見やすさを取り戻せますが、眼内レンズは水晶体のようにピントを調節する機能がないため、不便に感じることがあります。その場合は眼鏡を使用します。眼鏡は手術後1カ月ほどたって、視力が落ち着いてから作っていただいています。 
 当クリニックでは、まだ行っていませんが、昨年2月に多焦点眼内レンズと呼ばれる遠近両用の眼内レンズも認可されました。遠近両用眼内レンズにしますと、術後に眼鏡をかける時間が少なくて済むようです。遠近両用眼内レンズは保険が適応されませんので、片目の手術に35万~45万円の自己負担となります。
 
4. 当クリニックでの日帰り白内障手術の現況
 おかげ様で当クリニックで日帰り手術を受けてくださった方が
増えてきています。開院してから2004年末までに202件、2005年に215件、2006年219件、2007年219件、2008年211件の手術をさせていただきましたので、1066件執刀させていただいたことになります。両眼の手術を受けてくださった方が365人いらしたで、701人(男性336人女性365人)の方の目をあずからせていただいたことになります。
 患者さんの年齢別の人数を調べてみました。一番若い方は36歳で高齢の方は91歳でした。
 70歳代の方が一番多く44%、次いで60歳代の方が27%、80歳代の方が17%でした。
 
5. 日帰り白内障手術を考えている方へ
 白内障手術を受けている方が周りにも多いと思いますが、なかには「日帰り手術で行うものだから簡単なんでしょ」と非常に安易に考えられている方がいらっしゃることがあります。日帰りで手術を行いますが、手術の内容は入院手術と同じです。術後を病室で過ごすか、住み慣れたご自宅で過ごすかの違いだと考えてください。手術後、安静を強いることはありませんが、手術当日は眼帯をしていますので、片目ですと遠近感が分らなくなり、非常に足元手元がおぼつかなくなります。台所仕事などは、手術当日は避けるようにお話しております。
 白内障手術での一番の心配事は目にばい菌が入ることです。手術後は目を擦らないことが、最も重要です。手術後の3日間は入浴を禁止していますし、2週間は保護眼鏡をかけてもらっています。また、手術後しばらくは、ばい菌止め(抗菌剤)、炎症止め(消炎剤)の目薬を使っていただきます。
 日帰り手術が可能かどうか、一度ご相談にいらしてください。当クリニックは予約の方を優先して診療しておりますので、ご来院の前に電話かメールでご予約をお願い致します。


2007年グラフ旭川2月号市民の健康ガイド
「私の目の中の…」
 
1.はじめに
 数年前に「私の頭の中の消しゴム」という映画がヒットしましたが、今回は、眼科を受診されるきっかけとして比較的多い、「飛蚊症(ひぶんしょう)」についてのお話です。飛蚊症の正体は「私の目の中の濁り」なんです。
 飛蚊症の不快な症状を訴える患者さんのお話を伺っていますと、「嫌な気分」の訴え方にも、十人十色、色々あります。
・睫毛に何かついているみたいで、うっとおしい
・ススが飛んでいる
・カエルの卵みたいなものが動いている
・タバコの煙りの輪が飛んで見える
・フワフワした雲みたいなものが見える
・髪の毛みたいなものが動いている
・微生物みたい
・ゴマが見える
などなど・・・
皆さん、不快な症状を色んな言い方で教えて下さいます。
 
2. 飛蚊症とは
 人はどのような仕組みでものを見ているのでしょうか。ものを見る仕組みを考えながら、飛蚊症という症状について考えてみましょう。
 目の働きや構造はよくカメラに例えられます。黒目(角膜)のすぐ後ろに透けて見えるいわゆる茶目は虹彩といい、これは目の中に入ってくる光の量を調節する働きがあり、カメラの絞りに当たります。この虹彩の後ろに水晶体という部分があります。水晶体はカメラのレンズと同じで、私たちが見ようとするものを正しく、網膜(カメラのフィルムにあたる部分)に焦点を結ばせる働きがあります。網膜に映った像が視神経を通して脳に伝えられ、私たちは初めてものを見ることができるのです。
 カメラのボディは硬く頑丈に作られていますが、目は柔らかく、カメラのボディの中は空っぽですが、目の中には硝子体(しょうしたい)という生卵の白身のようなドロドロした透明な液体が詰まっています。
 この硝子体の中に濁りができますと、明るい所を見た時に、その濁りの影が目に底の網膜にうつり、それを飛蚊症として感じるわけです。
 飛蚊症の原因は、硝子体の濁りなのですが、この濁りの原因が、病気によるものなのか、そうでないのかを鑑別することになります。
3. 飛蚊症は心配ないって聞いたけど
 飛蚊症で受診される方のほとんどは、心配のないもの(病気ではないもの)なのですが、なかには網膜剥離や網膜剥離の原因となる網膜の穴が見つかる場合や、目の中の出血や、目の中の炎症など病的なものが原因となっている場合もあります。
飛蚊症には
心配ないもの:生理的飛蚊症
病気によるもの:病的飛蚊症
があるのです。
 
4. 精密眼底検査
 この鑑別には、瞳をひろげる必要があります。瞳をひろげる目薬を点眼し、30分くらいお待ちいただき、詳しく目の中の端っこまで、見せていただきます。
 検査自体は少しまぶしいくらいで、痛くない心配のない検査です。ただし検査後も3~4時間瞳がひろがっているため、見づらくなりますので、なるべくご自分で運転せずにお出でください。
 
5. 生理的飛蚊症と病的飛蚊症
生理的飛蚊症
精密眼底検査を受けていただき、目の中に病気が見つからなければ、その飛蚊症は心配なものではなく、生理的飛蚊症です。生理的飛蚊症の硝子体の濁りは年をとることによって生じた硝子体の変化によるものです。と、お話しますと、「年のせいですか・・・」と無意味にがっかりさせてしまう心配がありますので、「20歳を過ぎた頃から出てくるのですが・・・」と説明させていただいております。と言いますのも、20歳頃から飛蚊症を感じている自分が、「年のせい」とは思いたくないという気持ちの表れかもしれません。
病的飛蚊症
これは目に病気があって硝子体に濁りができるものです。飛蚊症が病気の初発症状になっているわけですから、見逃すことはできません。
1. 網膜裂孔・網膜剥離
 神経の膜である網膜に穴があく病気です。穴があく時に飛蚊症、光視症(暗い所で光が見える症状)を伴うことがあります。早く見つければレーザー光線で穴の周りを焼き囲み、網膜剥離になることを防ぐことができます。
 見つけるのが遅れると網膜剥離となり、手術が必要となってしまいます。
2. 硝子体出血
 出血の原因は網膜に穴があいた時、網膜の血管に病気のある時などです。糖尿病網膜症が悪化して、出血する場合もあります。
3. ぶどう膜炎
 目に炎症の起きる病気に伴って、硝子体が濁る場合があります。
病的飛蚊症の場合は、それぞれに適切な治療が必要になります。
 
6.さいごに
 飛蚊症を自覚した日時がはっきりしている時、視力低下、かすみなどの症状を伴う時は、病的飛蚊症の可能性がありますので、なるべく早く診察を受けに来て下さい。
 網膜の端っこまで診せていただいて、異常がなければ心配のない場合がほとんどですので、安心のために診察を受けていただきたいと思います。


2006年グラフ旭川2月号市民の健康ガイド
「目に入れても痛くない話」
 
1.はじめに
 私には「目に入れても痛くない」ほど可愛がっているものがあります。大学1年生の時からですので、もうかれこれ24年の付き合いになります。それは、コンタクトレンズ(CL)です。
 私は強度近視でCLなしでは人前には出たくないですし、CLの恩恵にあずかっている者の一人ですが、そのありがたいCLでトラブルを起こす方が非常に多いので、正しく使用していないために危険にさらされている方には、ついつい辛口になってしまう傾向があります。
 CLに対する私の考え方は、「CLはあくまでも目にとっては異物であり、きちんと使用しなければ目に害を及ぼす危険性のあるもの」ですが、「きちんと使用すれば安全であり、視力の悪い人にとって非常に便利でありがたいもの」というものです。
2. コンタクトレンズの始まり:豆知識
 世界で最初にCLを発明したのはレオナルド・ダ・ビンチと言われています。1508年に大きなガラスボウルに水を入れて、水面に顔をつけてボウルの中の水を通して外を見る実験をしたとされています。
 一方、日本でのCLの始まりは、日本医史学会評議員 奥沢康正先生によりますと、「史料から確認できないが、豊臣の残党狩りを逃れるために、魚のうろこを角膜上に載せて盲人を装ったのがはじめとされる」とのことです。眼鏡とは違う方法で良く見えるようにしようという発想と目の中にモノを入れて見えなくしてしまうという全く逆の発想。モノの始まりって興味深いですね。納豆を最初に食べた人って勇気がある、って話がありますが、最初にCLを入れた人も勇気ありますよね。
 
3. CL の種類とその特徴
A.ソフトコンタクトレンズ
(1)1日使い捨てレンズ
1日使ったら捨ててしまいますので、レンズに汚れがたまる心配がありません。また、洗浄・消毒などのケアが不要です。アレルギー性結膜炎にも対応しやすいという利点があります。ただし、毎日使う場合は、コスト高になってしまいます。
(2)定期交換型使い捨てレンズ
1週間、2週間、1ヵ月で交換するタイプのレンズです。このうち1週間型は1週間、目につけたままのタイプのレンズで、トラブルが多く、お勧めしていません。定期交換型は洗浄・消毒などのケアが容易で、1日使い捨てよりもコスト面で有利です。
(3)通常のSCL(コンベンショナルレンズ)
洗浄・消毒などのケアが面倒です。どうしても汚れてしまいますので、なるべく早めの交換が必要です。アレルギー性結膜炎の強い方には使えません。
B.酸素透過性ハードコンタクトレンズ(RGPCL)
安全性には、最も優れています。ただし、慣れるまでに時間がかかり、異物感のため装用できない方もいらっしゃいます。近視度数の強い方、1日の装用時間の長い方にお勧めしています。
4. 眼鏡との併用
 CLを使用する方に(既に使用している方にも)強調したいことは、「眼鏡と併用しましょう」ということです。CLは角膜に直接載せますが、角膜に必要なものは、酸素です。角膜は涙から酸素という栄養を受けていますので、正しいフィッティングで、酸素透過性の優れたレンズを、正しい使用法で装用しなければなりません。起きている時間帯に眼鏡をかけて、CLをしていない状態の時間を持つようにしましょう。お勧めは、お家に帰ったら眼鏡にすることです。
CLは 眼鏡の代わりに使えるものですが、眼鏡の替わりに使うものではありません。
 
5. 角膜内皮細胞
 不適切なCLを長期に使用した場合には、角膜障害を起こしてしまうことがわかっています。角膜内皮細胞は角膜の透明性を保つために重要な働きをしていますが、加齢とともに減少し、恐ろしいことにCLの誤った使用によっても減少し、一度減少した細胞は再生しないということがわかっています。透明な角膜を一生守るためには、正しいCLの知識が必要だと考えております。図1は72歳男性の白内障手術前の角膜内皮細胞です。72歳ですが、角膜内皮細胞数は2769で、異常ありません。一方図2は、SCLを30年間使用している56歳女性の角膜内皮細胞です。一つ一つの細胞が大きくなっており、角膜内皮細胞数も981にまで減少しています。これ以上細胞が減少してしまいますと、角膜は透明でいられなくなる怖れがあります。当クリニックでは、CLご希望の方、今までCLを使ってらした方には、角膜内皮細胞検査を行います。また、ご自身の角膜の細隙灯顕微鏡画像もお見せしますので、ご一緒にどのようなCLが目に適しているのか相談させていただきます。
 
6.さいごに
 今や多くの人がCLを装用し、その数は1400万人を超えると言われています。しかし、不適切な使用により、CL装用者の7~10%に眼障害が発生していると報告されています。大切な目です。CLは「目に入れても痛くないように」可愛がって下さい。


2005年グラフ旭川5月号市民の健康ガイド
「甘くない目の話」
 
1.はじめに
 「甘くない目の話」をさせていただきます。それは、成人の失明原因のトップになっている病気のお話です。毎年3000人以上の方が、その病気の合併症で視力を失っている「糖尿病」のお話です。糖尿病は内科の病気ですが、眼科にも大いに関係があるのです。「甘くない目の話」ですから、糖尿病の方には耳の痛い話になってしまいますが、痛い目に合わないように、お付き合い下さい。
 
2.糖尿病とは
 糖尿病はその名前から「尿に糖が出る病気」と考えられがちですが、血液に含まれる糖分(血糖値)が多い状態が続く病気です。食事に含まれる糖分は、膵臓からでるインスリンというホルモンでエネルギーに変えられますが、糖尿病では、このインスリンの量や働きが低下してしまうことによって、血糖値が高くなってしまいます。糖尿病といえば、のどが渇く、多尿になるというのが、有名な症状ですが、それらの症状は高血糖が持続した場合に出るもので、多くの糖尿病の方は無症状なのです。
 糖尿病の人は糖尿病実態調査によりますと、「糖尿病が強く疑われる人」が690万人、「糖尿病の可能性を否定できない人」の680万人を合わせると、全国に1,370万人いると推定されています。その中で糖尿病で治療を受けている人が約212万人しかいない理由も、自覚症状が出にくいためと思われます。
 
3.糖尿病で目が悪くなるの?
 人はどのような仕組みでものを見ているのでしょうか。ものを見る仕組みを考えながら、糖尿病の目の影響について考えてみましょう。
 目の働きや構造はよくカメラに例えられます。黒目(角膜)のすぐ後ろに透けて見えるいわゆる茶目は虹彩といい、これは目の中に入ってくる光の量を調節する働きがあり、カメラのしぼりにあたります。この虹彩の後ろに水晶体という部分があります。水晶体はカメラのレンズと同じで、私達が見ようとするものを正しく、網膜(カメラのフィルムにあたる部分)に焦点を結ばせる働きがあります。網膜に映った像が視神経を通して脳に伝えられ、私達は、初めてものを見ることができるのです。糖尿病ではカメラのフィルムにあたる網膜が冒されてきます。「糖尿病網膜症」という病気で、カメラのフィルムの感度が低くなったり、フィルム自体が破損してしまうような状態です。
 網膜には細かい血管が張りめぐらされており、画像を映すという働きのためには充分な酸素が必要です。糖尿病の血液は糖分が多く含まれているため、血管に負担がかかり、血液の流れが悪くなって、網膜に充分な栄養を運ぶことができなくなってしまうのです。
 
 4.糖尿病網膜症
 自覚症状の少ない糖尿病ですが、糖尿病網膜症も、初期には自覚症状がありません。糖尿病になってから糖尿病網膜症が出てくるには数年から十年くらいかかることがわかっています。糖尿病にかかって、すぐ目に来るわけではありませんし、血糖コントロールが良好な場合は、網膜症は出てきません。初期には自覚症状がありませんので、ここで眼科の出番です。糖尿病と診断された方は、見え方が何ともなくても眼科を受診し、眼底検査を受けていただく必要があります。糖尿病網膜症は眼底出血から始まりますが、眼底写真の検査だけでは見逃されることもあります。眼底写真は目の奥の中央部分のみしか撮せないからです。眼科で瞳をひろげる目薬をつけて、精密眼底検査を受けることをお勧めします。糖尿病と言われたら、是非眼科を受診して下さい。
 
 5.糖尿病網膜症の進行と治療
 糖尿病網膜症は、単純網膜症、増殖前網膜症、増殖網膜症の三段階で進行していきます。
 単純網膜症の段階では視力には影響がなく、血糖コントロールの改善によって治すことができます。しかし、視力に影響の出てくる増殖前、増殖網膜症の前段階ですので、定期的に眼科を受診し、網膜症が悪化していないか確認することが大切です。
 増殖前網膜症でも、視力に影響の出ていないことが多いことが、この病気が失明につながる最大の要因です。この段階でレーザー光凝固術を行うことが失明に至ることをくいとめる最良の治療です。
 増殖網膜症になって、目の中にすすが飛んだり、赤いカーテンがかかるなどの自覚症状が出てきますと、相当に進んで手遅れに近い状態です。治療としては、硝子体手術が必要になってきますが、その前にレーザー光凝固術が充分に行われているかどうかが、結果を左右することが多いのです。
 
6.さいごに
 糖尿病の方は糖尿病網膜症の治療の時期を逸しないよう、自覚症状がなくても定期的な精密眼底検査を受けることが重要です。定期的に検査を受けなくてはならない点は甘くはないのですが、検査・治療を続けていれば、糖尿病が原因で失明することを防ぐことができます。糖尿病と言われたら、内科での血糖コントロールと眼科での精密眼底検査が必要です。内科では「糖尿病手帳」がありますが、眼科には「糖尿病眼手帳」があり、内科の先生と連携をとって治療していきます。


2004年グラフ旭川5月号市民の健康ガイド
「緑内障」
 
1.はじめに
 緑内障は、白内障とならんで壮年期以降の人々にみられる眼科の代表的な病気です。白内障の多くは、白髪や肌のシワと同じで、年齢とともに誰にでも起きる変化ですが、緑内障は皆に起きる変化ではなく、目の病気です。緑内障と白内障、名前はよく似ていますが、全く別の病気です。白内障につきまして、昨年の10月号で説明させていただきましたが、「もう、白内障は、こわ(は)くないしょ」ということが、おわかりいただけたかと思います。今回は緑内障についてですが、「緑内障なら失明するんでしょ、よくないしょ」とお思いの方が多くいらっしゃるようですが、近年の眼科医療の進歩で、緑内障の治療も薬物療法、レーザー療法、手術療法と選択肢が増えました。なかでも薬物点眼療法の進歩には目覚ましいものがあります。緑内障は早期に発見し、早くから治療を受ければ、失明に至らず視力を保つことができます。生涯にわたり目の健康を保つために、40歳を過ぎたらぜひ眼科で目の検診を受けることをお勧め致します。
 
2.緑内障とは
 人はどのような仕組みでものを見ているのでしょうか。ものを見る仕組みを考えながら、緑内障という病気について考えてみましょう。
 目の働きや構造はよくカメラに例えられます。黒目(角膜)のすぐ後ろに透けて見えるいわゆる茶目は虹彩といい、これは目の中に入ってくる光の量を調節する働きがあり、カメラのしぼりにあたります。この虹彩の後ろに水晶体という部分があります。水晶体はカメラのレンズと同じで、私達が見ようとするものを正しく、網膜(カメラのフィルムにあたる部分)に焦点を結ばせる働きがあります。網膜に映った像が視神経を通して脳に伝えられ、私達は、初めてものを見ることができるのです。
 緑内障は視神経がおかされて、見える範囲(視野)が狭くなる病気です。視神経は100万本以上の神経線維の束で、網膜に映った像を脳に運ぶ、いわば目と脳をつなげるケーブルの働きをしています。電気器具のケーブルが接続部分で壊れやすいように、視神経も視神経乳頭と呼ばれる眼球からの出口の部分が傷害を受けやすくなっています。視神経乳頭に傷害を与える一番の原因は、眼球内の圧力(眼圧)と考えられています。
 
3.眼圧とは
 目には一定の硬さがあります。これは、目の中で作られている水と出ていく水が丁度つり合っていて、目の硬さをほどよい状態に保っているからです。眼圧は血圧と同じ単位(mmHg)で測定されますが、正常の眼圧は10~21mmHg です。眼圧が上がることによって、視神経乳頭の傷害が起こることは解明されており、以前は緑内障と言えば、眼圧が高いと考えられていました。しかし、日本人には眼圧が正常範囲に入っていても緑内障になる人が多いことが判明し、正常眼圧緑内障と呼ばれています。正常眼圧緑内障では、視神経の強度が関係しているとみられ、例え正常範囲内の眼圧でも、その患者さんにとっては負担になっていると考えられます。
 
4.緑内障の症状・検査
 視神経がおかされると徐々に消失してしまい、その部分の情報は脳に伝わらずに視野が欠けてしまいます。しかし、視神経の傷害はゆっくりと起こり、視野も少しずつ狭くなっていくため、自覚症状はほとんどなく、知らないうちに病気が進行しているのが緑内障の怖い点です。
 緑内障は、眼圧検査、眼底検査、視野検査などから診断でき、これらは眼科で一般的に行われる検査です。緑内障は自覚症状がほとんどありませんので、眼科受診した際に偶然発見されるということが最も多いのです。どの検査も、痛くありませんので安心して検査を受けて下さい。
 
5.緑内障の治療
 緑内障による視野の欠けや狭まりは、治療で元に戻すことはできません。治療の目的は、緑内障がそれ以上に進まないようにすることです。早期に発見し、早くから治療を受ければ、失明に至らず視力を保つことができます。治療は視神経乳頭に傷害を与える一番の原因である眼圧を低くコントロールするということです。
現在では緑内障治療の点眼薬だけでも10種類以上あり、非常によく眼圧を下げる点眼薬も出ています。まずは点眼薬による治療が開始されますが、病状の進行が止められない場合にはレーザー療法、手術療法が必要になる場合もあります。
 
6.さいごに 
 日本緑内障学会の調査によりますと、40歳以上の5.78%が緑内障患者であるといわれています。およそ17人に1人が緑内障ということになります。また60歳代では13人に1人、70歳以上では8人に1人が緑内障ということがわかりました。何となく目に疲れを感じ始める年代とも一致しておりますが、単なる疲れ目と自己判断せずに、自覚症状の少ない緑内障から目を守るために、是非目の検診をお勧め致します。


2003年グラフ旭川10月号市民の健康ガイド
「白内障」
 
1.はじめに
 白内障は、壮年期以降の人々に高頻度にみられる眼科の代表的な病気の一つです。白内障の多くは、白髪や肌のシワと同じで、年齢とともに誰にでも起きる変化です。私が眼科医になった15年前には、老人性白内障とよんでいましたが、老人と呼ぶには失礼に当たる年齢の方にもみられますので、現在は加齢白内障とよんでいます。また、この15年のうちに、白内障の手術方法、手術器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質の視力が回復できるようになりました。
 
2.白内障とは
 人はどのような仕組みでものを見ているのでしょうか。ものを見る仕組みを考えながら、白内障という病気について考えてみましょう。
 目の働きや構造はよくカメラに例えられます。黒目(角膜)のすぐ後ろに透けて見えるいわゆる茶目は虹彩といい、これは目の中に入ってくる光の量を調節する働きがあり、カメラのしぼりにあたります。この虹彩の後ろに水晶体という部分があります。水晶体はカメラのレンズと同じで、私達が見ようとするものを正しく、網膜(カメラのフィルムにあたる部分)に焦点を結ばせる働きがあります。網膜に映った像が視神経を通して脳に伝えられ、私達は、初めてものを見ることができるのです。
 白内障とは、カメラのレンズにあたる水晶体が白く濁ってくる状態です。冬の寒い日に、外から家の中に入ったときに、メガネが曇って見えなくなってしまうように、目の中に曇ったレンズが入っているために、目がかすんでしまう状態が白内障です。
水晶体が濁り始めると、ものがかすんだり、二重に見えたり、まぶしく見えたりし、進行すれば視力が低下し、眼鏡での矯正ができなくなります。
3.白内障手術
 白内障になると、初期のうちには薬によってその進行を遅らせることができる場合がありますが、完全に治療することはできません。進行した白内障は濁った水晶体を手術によって取り除く方法が一般的に行われています。白内障は手術により視力を取り戻すことができる良性の病気です。検査で白内障と診断されても、患者さんが苦にならなければ、急いで手術を受ける必要はありません。いつ手術を受けるかは、「ご本人が不自由を感じたとき」だと思います。それほど安全な手術です。私が眼科医になった頃は、視力が0.3以下になってから手術を考えるという方針でしたが、現在は、患者さんそれぞれの生活状況、必要性に応じて判断すれば良いものと考えています。車の運転をしている方であれば、視力が0.7をきったら手術が必要だと思います。
 手術は、局所麻酔で行われ、痛みはありません。手術時間は白内障の程度によって様々ですが、通常10~30分程度です。国内で年間70万件以上行われておりますので、1年間で旭川の住民の方全員が両眼の手術を受けている計算になります。
 最近の手術法は超音波乳化吸引術という方法が一般的で、3mmくらいの傷から超音波の力で水晶体の濁った中身だけを吸い出します。この最新技術を支える水晶体超音波乳化吸引装置は、綿密な計算が可能なコンピュータを搭載していて、超音波によって砕いた水晶体を吸収し、できた空間に水分を流し込み、眼球の形を保ちながら手術が可能な装置です。水晶体は、昔懐かしい肝油のような大きさ、形です。肝油が薄い袋に包まれていると考えてみて下さい。上の袋を破いて、濁った中身を吸い出して、残った袋の中に水晶体の屈折力を補正するための眼内レンズを挿入します。眼内レンズも、挿入する傷口を小さくするために折り畳んで入れるやわらかいものが開発されていますので、傷口が3mmのままで済み、縫合の必要がありません。
 小切開無縫合超音波乳化吸引術を行うことにより、患者さんの全身状態や手術後の通院に問題がなければ、日帰り白内障手術を受けることも出来ます。日帰り手術を受ける患者さんは、通院できる方、重篤な合併症がない方、家族の協力が得られる方などが条件となります。目の手術というと怖いイメージがありますが、白内障の手術技術、器械は進歩し、材質の良い眼内レンズも開発されていますので、安心して手術を受けて下さい。
 なお、手術直後はふつう充血があります。またしばらくは、目がゴロゴロする、目がチクチクする、涙がでる、目やにが多い、目がかすむ、などの症状が続きますが、だいたい1~2週間でなくなります。
手術により、ほぼ白内障が起きる前の見やすさを取り戻せますが、眼内レンズは水晶体のようにピントを調節する機能がないため、不便に感じることがあります。その場合は眼鏡を使用します。眼鏡は手術後1カ月ほどたって、視力が落ち着いてから作っていただいています。
 
4.さいごに
 白内障は、怖い病気ではなく、誰もがなる病気です。しかし、目のかすむのは白内障だからと安心していたら、緑内障など他の目の病気が見つかる場合もあります。40歳を超えましたら(私も最近超えましたが)、一度目の診察を受けることをお勧め致します。
 もう、白内障は、こわ(は)くないしょ?

 
2017年グラフ旭川8月号
コンタクトレンズQ&A
 
Q 初めてコンタクトレンズ(CL)を使用したいのですが、どんなレンズが良いですか?
 
A 目の度数や使用目的によって、お勧めのレンズは変わってきます。CLは大きく分けるとハードレンズとソフトレンズがあります。言葉通りハードは硬めでソフトは柔らかめのレンズです。レンズをつけた感じはソフトのほうが違和感は少ないのですが、ハードの方が視力が出やすい、黒目(角膜と言います)に酸素が行きやすいという利点があります。近視の度数が強い方、乱視の度数が強い方、レンズを使う時間が長い方はハードレンズをお勧めしています。ソフトレンズには「1日使い捨て」「2週間」「1か月」使用するレンズなどがあります。週に2~3回や週末のみの使用の場合には、1日使い捨てレンズをお勧めします。どんな時にどんな風に使いたいかご希望を聴かせていただきます。まずはご相談ください。
 
Q  CLは何才から使えますか?
 
A  CLは角膜に直接のせて使うものですので、角膜に傷がついたり、角膜に酸素が行きにくくなったり、場合によっては細菌などに感染する危険性があります。ですので、ご自分でしっかり清潔にレンズの手入れをする必要があります。また、長期間CLを使用することによる角膜への負担は無視できませんので、あまり小さいお子さんにはお勧めしていません。早くても中学生でしょうか。私はできれば高校生からをお勧めしています。小学生のサッカーの試合で、眼鏡では出場できないというような場合は、サッカーの時だけ、1日使い捨てレンズを使用するようにお勧めしています。
 
Q 中学生の息子が学校健診で視力低下を指摘されました。眼鏡とCL、どちらがいいですか?
 
A  CLは一日中付けたままではなく、起きている間に眼鏡をかけて、角膜に酸素を充分に送る時間がどうしても必要です。また、目にトラブルが起きた際も必ずCLを外し、眼鏡を掛けていなくてはいけません。眼鏡を作らずにCLを使用し、長時間CLを付けて目にトラブルを起こして、受診する方も時々見受けられます。そんなことにならないように、キチンと合っている眼鏡をお持ちでないとCLの処方をご遠慮いただいています。まずは眼鏡を作って、眼鏡の見え方に慣れてから、CLを考えて欲しいと思います。CLはあくまでも目にとっては異物であり、きちんと使用しなければ目に害を及ぼす危険性のあるものですが、キチンと使用すれば安全であり、視力の悪い人にとって非常に便利でありがたいものです。CLを使用する方は、ぜひ眼鏡と併用してください。CLで目に病気を起こさないためにも重要なことですので、どうぞご理解くださいませ。
 
Q 現在、50歳でソフトレンズを30年使用しています。最近、近くが見えにくくなって来ました。もうCLは無理でしょうか?
 
A 年齢から考えますと、近くが見えにくくなってきたのは、老眼ではないかと思います。遠近両用のソフトレンズもありますので、眼科を受診して、検査を受けてください。CLの装用年数の長い方は、角膜内皮細胞(二度と再生しないもの)が減っていないか検査します。この細胞が減りすぎると、角膜が白く濁り、矯正しても視力が上がらなくなります。角膜内皮細胞に異常がなければ、遠近両用CLで近くも見えやすくなり、快適に生活できる可能性があります。
 
Q  CLはインターネットで購入していますが、何か問題ありますか?
 
A  CLは処方して終わりではなく、使うご本人がしっかりとしたレンズケアをしながら、検診をうけてもらい、問題がないかを確認しながら使っていく医療機器です。せっかくの便利なCLで逆に目にトラブルを起こしてしまっては元も子もありません。調子が良いからと言って、定期検査を受けないと、目にトラブルが起きることがあります。CLの使用はあくまでも自己責任ですが、未然に防ぐことが出来るようにすることが私ども眼科医の使命だと考えます。ぜひ眼科専門医で検診を受けて下さい。


2016年グラフ旭川10月号
緑内障Q&A
 
Q 眼科を受診したら、緑内障があると言われました。自分では何の症状もないのに… 緑内障って何ですか?
 
A 目の働きや構造はよくカメラに例えられます。黒目(角膜)のすぐ後ろに透けて見えるいわゆる茶目は虹彩といい、これは目の中に入ってくる光の量を調節する働きがあり、カメラのしぼりにあたります。この虹彩の後ろに水晶体という部分があります。水晶体はカメラのレンズと同じで、私達が見ようとするものを正しく、網膜(カメラのフィルムにあたる部分)に焦点を結ばせる働きがあります。網膜に映った像が視神経を通して脳に伝えられ、私達は、初めてものを見ることができます。
 緑内障は視神経がおかされて、見える範囲(視野)が狭くなる病気です。視神経は100万本以上の神経線維の束で、網膜に映った像を脳に運ぶ、いわば目と脳をつなげるケーブルの働きをしています。電気器具のケーブルが接続部分で壊れやすいように、視神経も視神経乳頭と呼ばれる眼球からの出口の部分が傷害を受けやすくなっています。視神経乳頭に傷害を与える一番の原因は、眼球内の圧力(眼圧)と考えられています。
 
Q 眼圧って何ですか?
 
A 目には一定の硬さがあります。これは、目の中で作られている水と出ていく水が丁度つり合っていて、目の硬さをほどよい状態に保っているからです。
 眼圧は血圧と同じ単位(mmHg)で測定されますが、正常の眼圧は10~21mmHg です。眼圧が上がることによって、視神経乳頭の傷害が起こることは解明されており、以前は緑内障と言えば、眼圧が高いと考えられていました。しかし、日本人には眼圧が正常範囲に入っていても緑内障になる人が多いことが判明し、正常眼圧緑内障と呼ばれています。正常眼圧緑内障では、視神経の強度が関係しているとみられ、例え正常範囲内の眼圧でも、その患者さんにとっては負担になっていると考えられます。
 
Q 白内障はよく聞きますが、緑内障って珍しいですよね?
 
A 日本緑内障学会の調査によりますと、緑内障の患者さんの割合は40歳以上の17人に1人と考えられます。60歳代では13人に1人、70歳以上では8人に1人が緑内障ということがわかりましたので、決して珍しい病気ではありません。
 
Q 緑内障は失明する病気なんですよね?
 
A 視神経がおかされると徐々に消失してしまい、その部分の情報は脳に伝わらずに視野が欠けてしまいます。しかし、視神経の傷害はゆっくりと起こり、視野も少しずつ狭くなっていくため、自覚症状はほとんどなく、知らないうちに病気が進行しているのが緑内障の怖い点です。
 緑内障による視野の欠けや狭まりは、治療で元に戻すことはできません。治療の目的は、緑内障がそれ以上に進まないようにすることです。早期に発見し、早くから治療を受ければ、失明に至らず視力を保つことができます。治療は視神経乳頭に傷害を与える一番の原因である眼圧を低くコントロールするということです。
 現在では緑内障治療の点眼薬だけでも10種類以上あり、非常によく眼圧を下げる点眼薬も出ています。まずは点眼薬による治療が開始されますが、病状の進行が止められない場合にはレーザー療法、手術療法が必要になる場合もあります。
 
Q 緑内障で目薬を寝る前にさすように言われました。寝る前に目薬をさしていいんですか?
 
A かなり昔のことになりますが、寝る前に点眼すると副作用が出やすい薬がありました。 その頃には、寝る前には目薬をささないほうが良いと言われていたと思いますが、現在使われているほとんどの目薬は、寝る前に使用しても問題はありません。特に緑内障の目薬の中には、寝る前にさすことが勧められているものがあります。
 
Q 緑内障の目薬をしたあとに、顔を洗うように言われたのですが?
 
A 緑内障の目薬の中には、目のまわりの皮膚の毛が生えてくる副作用を持つものがあります。その副作用を出さないために、目薬をしたあとに、顔を洗うことが勧められています。一番いいのは、目薬を入浴前にさすことだと思います。


2012年グラフ旭川8月号
白内障Q&A
 
Q 眼科を受診したら、白内障があると言われました。自分では何の症状もないのに… 白内障って何ですか?
 
A 目はカメラに例えられますが、カメラのレンズに相当するピント合わせの働きをしてくれるのが水晶体です。水晶体は嚢と呼ばれる薄い袋に包まれています。この袋の前面は「前嚢」、後面は「後嚢」と呼ばれています。水晶体の中身は、真ん中の「核」と「皮質」に分かれています。この水晶体が濁ってくることが「白内障」です。水晶体が濁ると、光がうまく通過できなくなり、光が乱反射して、神経の膜の網膜に鮮明な像を結べなくなってしまいます。白内障が水晶体の中央部分に進んできていない時には、自覚症状がほとんどない場合もあります。
 
Q これがでたら白内障という症状は何ですか?
 
A 水晶体の濁り方は人によって異なりますので、白内障の症状も人によって様々なことがあります。主な症状はもちろん「目がかすむ」ということですが、 「まぶしくなる」「明るい所で見えにくい」「以前より近くが見えやすくなる」「老眼鏡が要らなくなる」「眼鏡が合わなくなる」「二重、三重に見える」こともあります。水晶体の皮質部分が濁り、その濁りが外側から中央に広がってくると、「まぶしくなる」「明るいところで見えにくい」という症状が出てきます。水晶体の核が濁ってくると、水晶体の屈折度が変化し近視化してくるために「以前より近くが見えやすくなる」「老眼鏡が要らなくなる」「眼鏡が合わなくなる」ことが起きます。これがでたら白内障といえる症状はありませんね。
 
Q どうして白内障になったのですか?
 
A 白内障は病気ではありますが、加齢とともに誰にでも起きる変化ということができます。50歳を超えたくらいから少しずつ白内障は起きてきます。しかし、加齢によらずアトピー性皮膚炎や糖尿病などの合併症として白内障が起きることもありますし、目の怪我で白内障になることもあります。
 
Q 白内障と言われたら、すぐに手術をしなければいけないのでしょうか?
 
A 一般的な加齢白内障は誰にでも起きる変化ですので、白内障と診断されたからといって、すぐ治療ということにならないこともあります。白内障があっても日常生活に何ら支障がない場合は、定期的な検査をお願いするだけで、治療をせずに様子をみてもらうこともあります。また、白内障の進行を遅らせる点眼薬を処方することもありますが、現時点では白内障を治してくれる薬物は残念ながらありません。そこで白内障のために日常生活に不自由が出ている場合は手術を考えていただくことになります。手術を受ける時期はあくまでも患者さん本人が、どれだけ白内障のために生活に制限が出てしまっているかを考えて決めていただくことになります。車の運転をする方であれば、やはり免許更新に必要な0.7を切ったら手術を考えたほうが良いですし、ご自分のお部屋でテレビを見ることが好きな方は、もう少し視力が落ちていても、それほど不自由は感じていないのかもしれません。
 
Q 白内障の手術は痛いのでしょうか?
 
A 通常は局所麻酔で手術をします。手術中に意識はありますが、手術時間は10~15分くらいで終わります。器械でまぶたを強制的に開いているので、まばたきしたくても、手術中はできないようになっていますから、まぶたを怪我する心配はありません。刃物が見えたり、器械が見えたりして途中で怖くなるかも?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。指示されるまま、光を見ているだけで、いつの間にか終わっています。やはり、初めてのことは、何かと怖いと思われるでしょうけど、痛いことは一切ありませんので、心配ないと思います。
 
Q 白内障の手術はいくらかかるのでしょうか?
 
A 通常の白内障手術では、濁った水晶体を摘出し同時に眼内レンズを入れます。健康保険が適応され、片目の日帰り手術の場合は1割負担の方でおよそ1万5千円、3割負担ではおよそ4万5千円です。

2017年グラフ旭川9月号
「患者さんに優しい眼科クリニック」


患者さんに優しい眼科クリニック
白内障手術も1日1人に集中して取り組む
 
 本誌で『メディカル相談室 目に優しいお話』を好評連載中のこんの優眼科クリニック(旭川市曙1条6丁目2-1)の今野優院長は、平成15年の開院以来、「患者さんに優しい眼科クリニック」を目指し、確かな技術と患者さん1人ひとりに真摯に応える姿勢から、「地域のかかりつけ眼科医」として信頼されている。
 白内障日帰り手術、緑内障診療、糖尿病網膜症治療、ドライアイ治療、コンタクトレンズ診療に積極的に取り組んでいる。特に白内障日帰り手術は平日1日1人、昼休みに行い、翌日に術後の状態確認を徹底。このため休診日の前日は手術を行っていない。「白内障の手術は患者さんにとって一生に1回か2回の大きな出来事。1人ひとり1つの目を慎重に手術させてもらいたい」と1人に集中し万全を期して対応している。また患者さんに安心して手術を受けてもらうため、白内障や手術のポイントを著したリーフレットも自作して分かりやすく説明。ナースも患者さんの不安を取り除けるよう気を配っている。こうした日々の積み重ねで、年間約200例、今年8月までに2753例の実績を重ねている。このため手術の予約が立て込んで2カ月待ちになる時期もあるという。
 
情報発信も積極的に
 また診察待ち時間を減らすため、同院では開院当初から予約優先で診察。例えば緑内障は月1回定期的な検査が必要なため、待ち時間が長いと患者さんの足が遠のいて日常生活の妨げになることが懸念される。現在は予約により、ほぼ待たずに受診できる態勢が整えられている。定期的に目を守っていくことが、安心につながっている。このほか毎月、院内報「優しい眼科通信」を発行し、目の検査や病気などの情報を患者さんに提供。2年前からはスタッフにも書いてもらっている。より患者さんに近い存在であるスタッフ目線で、患者さんの疑問などを分かりやすく説明する。メール相談も開院当初から受け付けているほか、ホームページも頻繁に更新し、フェイスブックページも作り、情報発信を積極的に行っている。
 
 今野院長は「これからも常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察させていただきます。気になることがあれば、気軽に相談していただければ」と話している。

2013年グラフ旭川10月号
「開院10周年」

開院10周年の“こんの優眼科クリニック”
患者に優しいクリニックが評判に
予約優先で患者の待ち時間を軽減
平日は19時、土曜は15時まで診療
 弊誌の『メディカル相談室』に2006年6月号から毎月執筆頂き、読者の目に関する質問に分かりやすくお答え頂いている『こんの優眼科クリニック』(今野優院長/旭川市曙1条6丁目2-1)がこの夏、開院10周年を迎えた。
 常に患者の立場を考えた医院として定評のある同クリニックは、今野先生が“患者さんに優しいクリニック”を実現させたいという強い思いがあって開院したもの。この根底にあったのは、患者に丁寧に病状を説明し、理解して、納得してもらった上で治療に専念することが、病状の改善に繋がって行くという、医師としての長年の経験から生み出された考え。「患者さんに詳しく病状を説明すると同時に、診察券に病名を記入したり、どのような検査をしたのかをプリントしたものをお渡ししています。それを見ることで、ご自宅にお帰りになった時に、ご家族に病状を説明しやすいでしょうし、ご自分で病気を調べるのにも役立つ筈です」と語る。
 
医師とスタッフの連携で患者に検査内容や症状を説明
 開院当時から予約を優先しているのも、患者さんの待ち時間を軽減して診察の充実を図るためのもので、最初は患者側に戸惑いがあったようだが、最近ではこのシステムが浸透し、待ち時間が少なくなり患者のストレスの改善に繋がっているそうだ。また、病状をプリントして患者さんに渡す他にも、スタッフがその都度、この機器では今、何の検査をしているか、これから何の検査をするかなど、詳しい説明が行われる。「患者さんと多く接するのはスタッフですが、お蔭様でどのスタッフも患者さんに笑顔で丁寧に接してくれ、患者さんの不安を取り除く努力をしてくれます。良いスタッフに恵まれ、私自身も助けられています」と語る。現在、パートを含めて10名いるスタッフは、診療をサポートする大切な存在となっている。同クリニックは、診療時間が平日9時~13時、15時~19時。土曜日が9時~12時、13時~15時になっている。この診察時間設定は、患者さんが通院に際して、仕事の妨げにならないようにと、考慮して設定されたもの。
 
早期発見が大切!!
怖がらず定期検診を
 近年は、白内障の手術は日帰りが多くなって来た。同院でも平日、1日1件の白内障の手術が行われている。勿論、全身疾患のある人や、白内障が進行して入院が必要な患者さんは、責任を持って入院施設のある病院を紹介してもらえる。この他にも、最近では緑内障や黄斑変性症などの眼病が周知されたことにより、早期発見に繋がり検出率の高まりが治療に繋がり良い効果を果たしている。「黄斑変性症は、以前は治らない病気と言われていましたが、今は治療法があります。少しでも異常を感じた時は、怖がらずに検査を受けることが大切です」と今野先生。予約は電話または、メールで受付。電話0166-25-8341。http:www.8341ganka.com まで。

2013年グラフ旭川6月号
「創刊35周年によせて」

 昨年、矢沢永吉さんがデビュー40周年の記念ライブを行い(残念ながらDVD 鑑賞ですが)、力をもらいました。
 グラフ旭川さん35周年おめでとうございます!!グラフ旭川さんには、開業当初にお声をかけていただき、2003年10月号に『TREND・ひと・』と『市民の健康ガイド』が掲載されました。タウンページにも載っていない時でしたので認知してもらうきっかけとなり、有り難く感謝しています。その後も時々『市民の健康ガイド』を書かせていただき、2006年6月号から『目ディカル相談室』を掲載してもらっています。今回で85回目ですが、許されるのなら今後もグラフ旭川さんと共に、息長く継続していきたいと思います。
 おかげ様でクリニックも7月で10周年を迎えます。これからもやさしい眼科クリニックであり続けられるよう精進してまいります。
 自分も眼科医デビュー40周年を迎えるまでは、現役バリバリで頑張ります!

2010年グラフ旭川12月号
安心と信頼の白内障日帰り手術

安心と信頼の白内障日帰り手術
こんの優眼科クリニック
患者さんの眼の悩みに真摯に向き合い
本誌で『目ディカル相談室 目に優しいお話』を好評連載中のこんの優眼科クリニック・今野優院長。確かな技術による白内障の日帰り手術をはじめ、患者さんの眼の悩みに真摯に応える姿勢から、地域のかかりつけの眼科医として信頼されている。
 目指しているのは「患者さんに優しい眼科クリニック」。そのためスタッフのホスピタリティはもちろん、「診療時間の工夫」や「開かれた眼科診療」など10の約束を明示。常に「患者さんが自分や、自分の家族だったら」と考え、理想のクリニックを実現できるよう努めている。
一人ひとりの手術に万全を期し
 中でも白内障の日帰り手術は定評があり、開院してから現在までに約1400例の実績を持つ。1人の患者さんに集中して対応したいと、手術は平日の昼休みのみで1日1件と決めている。しかも翌日に必ず術後の様子を確認させて、もらうため、翌日が祝日などで休診日の場合は手術しないと徹底している。
 「患者さんからすれば大事な2つしかない目の手術ですから、多くの症例のうちの1つとならないよう、常に緊張感を持って丁寧に対応しています」と今野院長。
 患者さんに安心して受けてもらうため、白内障や手術のポイントを記した自作リーフレットを渡し詳しく説明。手術前後にも患者さんへ電話し体調や術後の急変がないか確認するなど、1人ひとりに気を配っている。
 白内障の手術は、白く濁った水晶体を超音波で破砕し吸引した後、折りたたみ式の眼内レンズを挿入して固定する。傷口は3ミリ程度と小さく縫合の必要もないため比較的短時間で終わる。麻酔も動員では点眼でした御、白目部分へピンポイントで麻酔薬を注入するので痛みはほとんどない。術後、院内で経過観察をして異常がなければ帰ることが出来る。
 国内で年間100万件が行われている同手術は”日帰り”の言葉から安易に考えがち。だが「当クリニックでは全ての患者さんを手術できるわけではありません」と今野院長。
 それは全身疾患がある方や、白内障が進行して小さい傷口からの手術が難しいなど入院が必要なケース、また手術室が2階なので足腰の悪い方などの場合で、そのときは旭川赤十字病院や市立旭川病院、旭川医大病院などを紹介。「もし私の親だったら、やはり入院してもらいますよと言ってご理解いただいています」と、あくまで患者さんの立場にたってベストな方法を提示している。
 
患者さんとのコミュニケーション多彩に
 目の中は自分でみることができず、他の器官よりも不安は大きい。今野院長はこれを少しでも解消しようと、眼の状態(角結膜・網膜など)の画像をモニターで店説明し、プリントした写真を渡している。診察券には視力や診察結果を記入し、患者さんの家族にも経過が分かるよう工夫。
 さらにホームページで情報公開するほか、毎月、院内報『優しい眼科通信』を発行し、眼の検査や病気などの情報を患者さん二位提供。開院して間もなくメール相談を始め、患者さんからの審問を受け付け、優しく回答している。
 「セカンドオピニオン」としても利用や、来院する前の問合せなど、面と向かうと聞きにくいことも相談してもらっています。それでも症状を見ないとはっきりとしたことは言えないので、やはり気になることがあれば気軽に来院していただければ」と話している。

2007年グラフ旭川2月号
「私にとってのヒーロー」
 
 1949年9月14日広島生まれ。1972年ロックンロールバンド「キャロル」のリーダーとしてデビュー。1977年日本人ロックアーティストとして初の武道館公演、78年には後楽園球場公演。一気に日本ロック界の頂点に上り詰めた。同78年、自らの生きざまを語り下ろした著書「成りあがり」発表。1981年には全編英語詞によるアルバムを世界発売。さらに、音楽活動以外においても、テレビCM、ドラマなど、エネルギッシュな活動を続けている。
 矢沢永吉。私のヒーロー。
 もちろん、私は唇を尖らせてシャウトすることもなく、車の後部座席にYAZAWAのタオルもかけていないし(20才前には、かけていたか)、リーゼントにしたこともマイクスタンドを回したこともなく、口癖がヨロシクでもない。
 でも、である。私のヒーローは矢沢永吉なのだ。白内障のない妻に白い目で見られても、緑内障はないが視野が狭いと言われても、好きなものは好きなのだ。どこがどう好きなのか、説明を試みたが、なかなかうまく表現できない。人は自分の成りたい姿に憧れを持つものなのか、それとも成れない姿だからこそ惹かれるのか。
 何となく疲れた、と思う時がある。「やるヤツはやるのよ。やらないヤツはやらないのよ。」矢沢はそんなこと、言ってたね。よし、もうひと踏ん張り。
 やはり、である。なにはなくても。ヒーローってそんなもんでしょ。

2003年グラフ旭川10月号
「TREND ・ひと・」
に紹介が掲載されました。他の方に、自分の事を書いて頂きましたのは、初めてですので、何となく、照れくさいような感じがしています。


街の眼科を目指し開設
 "患者に優しいクリニック"をめざし、旭川市曙1条6丁目に「こんの優眼科クリニック」を開設した今野優院長。
 昭和63年に旭川医科大学医学部医学科を卒業した院長は、同院眼科医員を経て、名寄市立総合病院眼科、市立釧路総合病院に勤務。平成5年にはハーバード大学医学部眼科に留学。帰国後は、市立根室病院眼科、旭川医大、市立士別総合病院眼科に勤務し今年の7月同クリニックを開設させた。  勤務医時代から患者さんとのコミュニケーションをと考えていた今野院長は、患者さんの病状を記入した連絡帳にもなる診察券の使用や、診察後の待ち時間を軽減する電子カルテを眼科で道内初導入している。
 「患者さんに症状を理解して頂く為、眼の状態の画像や模型を使い説明し、信頼関係が出来た上での治療を心掛けています。患者さんがこのクリニックに来て良かった、そう思える街の眼医者を目指して行きたい」と地域に根ざした医療を志す今野院長。   
 同クリニックでは、日帰りの白内障の手術や、眼に優しい高品質のコンタクトレンズの推奨。更に、診療時間を平日午後7時、土曜午後3時までにするなど、治療を受ける側に立った医療体制に力を入れた頼もしい存在。
 診療は電話(0166-25-8341)や、メール(http://www.8341ganka.com/)での予約を受け付けている。
 

病院ガイド2017
日帰り白内障手術

 
 「こんな優しい眼科クリニックがあったらいいな」と思う眼科クリニックを実現させるために、常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察しています。おかげ様で素敵なスタッフに恵まれ、今年の7月で開院14周年を迎えます。
 今回は日帰り白内障手術についてお話させてください。
 通常の白内障手術であれば、日帰り手術で問題ないと思います。日常生活リズムをくずさずに日帰りで手術を行い、早期に職場復帰という方には日帰り手術は向いていると思います。
 とは言いましても、手術のとき、自分はどんな状態なのかがわからないから、怖いですよね?全身麻酔はしないので、意識はあります。手術時間は10~15分くらいで終わります。まばたきしてしまうかも?というのも、ご安心ください。器械でまぶたを強制的に開いているので、まばたきしたくても、手術中はできないようになっていますから、まぶたを怪我する心配はありません。刃物が見えたり、器械が見えたりして途中で怖くなるかも?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。指示されるまま、光を見ているだけで、いつの間にか終わっています。やはり、初めてのことは、何かと怖いと思われるでしょうけど、痛いことは一切ありませんので、どうぞご心配なく。
 当クリニックでは、平日のお昼休みに毎日お一人の方を手術しています。手術を受けてくださる方の不安を取り除くように様々な工夫をしています。
 当クリニックは無床診療所ですので手術後に入院していただけません。全身疾患のある方や、白内障が進行し小さい傷口からの手術が難しいと判断した場合には、入院して手術が受けられる施設に紹介させていただいています。
 白内障は、怖い病気ではなく、誰もがなるものです。白内障手術の方法、器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質の視力が回復できるようになりました。
 当クリニックでは予約の方を優先して診察していますので、予約されると待ち時間がほとんどありません。初めての方でも予約できますので、ご心配の方は是非お電話でご連絡下さい。
 
院長/今野 優
1963年帯広市生まれ。1988年旭川医大卒業。旭川医大眼科入局。米国ハーバード大学留学。1996年医学博士取得。士別市立病院眼科医長を退職し、2003年7月開業。日本眼科学会専門医。


病院ガイド2016
日帰り白内障手術
 
 「こんな優しい眼科クリニックがあったらいいな」と思う眼科クリニックを実現させるために、常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察しています。おかげ様で素敵なスタッフに恵まれ、今年の7月で開院13周年を迎えます。
 今回は日帰り白内障手術についてお話させてください。
 通常の白内障手術であれば、日帰り手術で問題ないと思います。日常生活リズムをくずさずに日帰りで手術を行い、早期に職場復帰という方には日帰り手術は向いていると思います。
 とは言いましても、手術のとき、自分はどんな状態なのかがわからないから、怖いですよね?全身麻酔はしないので、意識はあります。手術時間は10~15分くらいで終わります。まばたきしてしまうかも?というのも、ご安心ください。器械でまぶたを強制的に開いているので、まばたきしたくても、手術中はできないようになっていますから、まぶたを怪我する心配はありません。刃物が見えたり、器械が見えたりして途中で怖くなるかも?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。指示されるまま、光を見ているだけで、いつの間にか終わっています。やはり、初めてのことは、何かと怖いと思われるでしょうけど、痛いことは一切ありませんので、どうぞご心配なく。
 当クリニックでは、平日のお昼休みに毎日お一人の方を手術しています。手術を受けてくださる方の不安を取り除くように様々な工夫をしています。
 当クリニックは無床診療所ですので手術後に入院していただけません。全身疾患のある方や、白内障が進行し小さい傷口からの手術が難しいと判断した場合には、入院して手術が受けられる施設に紹介させていただいています。
 白内障は、怖い病気ではなく、誰もがなるものです。白内障手術の方法、器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質の視力が回復できるようになりました。
 当クリニックでは予約の方を優先して診察していますので、ご心配の方は是非お電話でご連絡下さい。
 
院長/今野 優
1963年帯広市生まれ。1988年旭川医大卒業。旭川医大眼科入局。米国ハーバード大学留学。1996年医学博士取得。士別市立病院眼科医長を退職し、2003年7月開業。日本眼科学会専門医。


病院ガイド2015
日帰り白内障手術
 
 「こんな優しい眼科クリニックがあったらいいな」と思う眼科クリニックを実現させるために、常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察しています。おかげ様で素敵なスタッフに恵まれ、今年の7月で開院12周年を迎えます。
 今回は日帰り白内障手術についてお話させてください。
 通常の白内障手術であれば、日帰り手術で問題ないと思います。日常生活リズムをくずさずに日帰りで手術を行い、早期に職場復帰という方には日帰り手術は向いていると思います。
 とは言いましても、手術のとき、自分はどんな状態なのかがわからないから、怖いですよね?全身麻酔はしないので、意識はあります。手術時間は10~15分くらいで終わります。まばたきしてしまうかも?というのも、ご安心ください。器械でまぶたを強制的に開いているので、まばたきしたくても、手術中はできないようになっていますから、まぶたを怪我する心配はありません。刃物が見えたり、器械が見えたりして途中で怖くなるかも?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。指示されるまま、光を見ているだけで、いつの間にか終わっています。やはり、初めてのことは、何かと怖いと思われるでしょうけど、痛いことは一切ありませんので、どうぞご心配なく。
 当クリニックでは、平日のお昼休みに毎日お一人の方を手術しています。手術を受けてくださる方の不安を取り除くように様々な工夫をしています。
 当クリニックは無床診療所ですので手術後に入院していただけません。全身疾患のある方や、白内障が進行し小さい傷口からの手術が難しいと判断した場合には、入院して手術が受けられる施設に紹介させていただいています。
 白内障は、怖い病気ではなく、誰もがなるものです。白内障手術の方法、器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質の視力が回復できるようになりました。
 当クリニックでは予約の方を優先して診察していますので、ご心配の方は是非お電話でご連絡下さい。
 
院長/今野 優
1963年帯広市生まれ。1988年旭川医大卒業。旭川医大眼科入局。米国ハーバード大学留学。1996年医学博士取得。士別市立病院眼科医長を退職し、2003年7月開業。日本眼科学会専門医。


病院ガイド2014
日帰り白内障手術
 
 「こんな優しい眼科クリニックがあったらいいな」と思う眼科クリニックを実現させるために、常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察しています。おかげ様で素敵なスタッフに恵まれ、今年の7月で開院11周年を迎えます。
 今回は日帰り白内障手術についてお話させてください。
 通常の白内障手術であれば、日帰り手術で問題ないと思います。日常生活リズムをくずさずに日帰りで手術を行い、早期に職場復帰という方には日帰り手術は向いていると思います。
 とは言いましても、手術のとき、自分はどんな状態なのかがわからないから、怖いですよね?全身麻酔はしないので、意識はあります。手術時間は10~15分くらいで終わります。まばたきしてしまうかも?というのも、ご安心ください。器械でまぶたを強制的に開いているので、まばたきしたくても、手術中はできないようになっていますから、まぶたを怪我する心配はありません。刃物が見えたり、器械が見えたりして途中で怖くなるかも?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。指示されるまま、光を見ているだけで、いつの間にか終わっています。やはり、初めてのことは、何かと怖いと思われるでしょうけど、痛いことは一切ありませんので、どうぞご心配なく。
 当クリニックでは、平日のお昼休みに毎日お一人の方を手術しています。手術を受けてくださる方の不安を取り除くように様々な工夫をしています。
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 白内障は、怖い病気ではなく、誰もがなるものです。白内障手術の方法、器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質の視力が回復できるようになりました。
 当クリニックでは予約の方を優先して診察していますので、ご心配の方は是非お電話でご連絡下さい。
 
院長/今野 優
1963年帯広市生まれ。1988年旭川医大卒業。旭川医大眼科入局。米国ハーバード大学留学。1996年医学博士取得。士別市立病院眼科医長を退職し、2003年7月開業。日本眼科学会専門医。


病院ガイド2013
日帰り白内障手術
 
 「こんな優しい眼科クリニックがあったらいいな」と思う眼科クリニックを実現させるために、常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察しています。おかげ様で素敵なスタッフに恵まれ、今年の7月で開院10周年を迎えます。
 今回は日帰り白内障手術についてお話させてください。
 通常の白内障手術であれば、日帰り手術で問題ないと思います。日常生活リズムをくずさずに日帰りで手術を行い、早期に職場復帰という方には日帰り手術は向いていると思います。
 とは言いましても、手術のとき、自分はどんな状態なのかがわからないから、怖いですよね?全身麻酔はしないので、意識はあります。手術時間は10~15分くらいで終わります。まばたきしてしまうかも?というのも、ご安心ください。器械でまぶたを強制的に開いているので、まばたきしたくても、手術中はできないようになっていますから、まぶたを怪我する心配はありません。刃物が見えたり、器械が見えたりして途中で怖くなるかも?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。指示されるまま、光を見ているだけで、いつの間にか終わっています。やはり、初めてのことは、何かと怖いと思われるでしょうけど、痛いことは一切ありませんので、どうぞご心配なく。
 当クリニックでは、平日のお昼休みに毎日お一人の方を手術しています。手術を受けてくださる方の不安を取り除くように様々な工夫をしています。
 当クリニックは無床診療所ですので手術後に入院していただけません。全身疾患のある方や、白内障が進行し小さい傷口からの手術が難しいと判断した場合には、入院して手術が受けられる施設に紹介させていただいています。
 白内障は、怖い病気ではなく、誰もがなるものです。白内障手術の方法、器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質の視力が回復できるようになりました。
 当クリニックでは予約の方を優先して診察していますので、ご心配の方は是非お電話でご連絡下さい。
 
院長/今野 優
1963年帯広市生まれ。1988年旭川医大卒業。旭川医大眼科入局。米国ハーバード大学留学。1996年医学博士取得。士別市立病院眼科医長を退職し、2003年7月開業。日本眼科学会専門医。


病院ガイド2012
日帰り白内障手術
 
 「こんな優しい眼科クリニックがあったらいいな」と思う眼科クリニックを実現させるために、常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察しています。
 今回は日帰り白内障手術についてお話させてください。
 通常の白内障手術であれば、日帰り手術で問題ないと思います。日常生活リズムをくずさずに日帰りで手術を行い、早期に職場復帰という方には日帰り手術は向いていると思います。
 とは言いましても、手術のとき、自分はどんな状態なのかがわからないから、怖いですよね?全身麻酔はしないので、意識はあります。手術時間は10~15分くらいで終わります。まばたきしてしまうかも?というのも、ご安心ください。器械でまぶたを強制的に開いているので、まばたきしたくても、手術中はできないようになっていますから、まぶたを怪我する心配はありません。刃物が見えたり、器械が見えたりして途中で怖くなるかも?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。指示されるまま、光を見ているだけで、いつの間にか終わっています。やはり、初めてのことは、何かと怖いと思われるでしょうけど、痛いことは一切ありませんので、どうぞご心配なく。
 当クリニックでは、平日のお昼休みに毎日お一人の方を手術しています。手術を受けてくださる方の不安を取り除くように様々な工夫をしています。
 当クリニックは無床診療所ですので手術後に入院していただけません。全身疾患のある方や、白内障が進行し小さい傷口からの手術が難しいと判断した場合には、入院して手術が受けられる施設に紹介させていただいています。
 白内障は、怖い病気ではなく、誰もがなるものです。白内障手術の方法、器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質の視力が回復できるようになりました。
 当クリニックでは予約の方を優先して診察していますので、ご心配の方は是非お電話でご連絡下さい。
 
院長/今野 優
1963年帯広市生まれ。1988年旭川医大卒業。旭川医大眼科入局。米国ハーバード大学留学。1996年医学博士取得。士別市立病院眼科医長を退職し、2003年7月開業。日本眼科学会専門医。


病院ガイド2011
日帰り白内障手術

 
 「こんな優しい眼科クリニックがあったらいいな」と思う眼科クリニックを実現させるために、常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察させていただいています。
 当クリニックでは、白内障手術、緑内障治療、糖尿病網膜症治療、ドライアイ治療、コンタクトレンズ診療に、積極的に取り組んでいますが、その中から日帰り白内障手術についてお話させていただきます。
 通常の白内障手術(白内障超音波乳化吸引術、眼内レンズ挿入術)であれば、日帰り手術で問題ないと思います。日常生活リズムをくずさずに日帰りで手術を行い、早期に職場復帰という方には日帰り手術は向いていると思います。
 おかげ様で当クリニックで多くの方に白内障手術を受けていただきました。4月までに1462件の執刀をさせていただきました。両眼の手術を受けてくださった方が535人いらしたので、927人(男性444人、女性483人)の方の目をあずからせていただいたことになります。
 手術は平日のお昼休みに毎日お一人の方を手術しています。手術を受けてくださる方の不安を取り除くように様々な工夫をしています。
 当クリニックは無床診療所ですので手術後に入院していただくことができません。全身疾患のある方や、白内障が進行し小さい傷口からの手術が難しいと判断した場合には、入院して手術が受けられる施設に紹介させていただいております。
 白内障は、怖い病気ではなく、誰もがなるものです。白内障手術の方法、器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質の視力が回復できるようになりました。
 当クリニックでは予約診療も受け付けておりますので、ご心配の方は是非お電話でご連絡下さい。
 7月に開院8周年を迎えますが、常に開業時の初心を忘れずに、患者さんも常に初診と考え、「優しい眼科」と認めていただけるように、スタッフ一同日々精進しております。
 
院長/今野 優
昭和38年帯広市生まれ。昭和63年旭川医大卒業。旭川医大眼科入局。米国ハーバード大学留学。平成8年医学博士取得。士別市立病院眼科医長を退職し、平成15年7月開業。日本眼科学会専門医。


病院ガイド2010
日帰り白内障手術

 
 「こんな優しい眼科クリニックがあったらいいな」と思う眼科クリニックを実現させるために、常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察させていただいています。
 当クリニックでは、白内障手術、緑内障治療、糖尿病網膜症治療、ドライアイ治療、コンタクトレンズ診療に、積極的に取り組んでいますが、その中から日帰り白内障手術についてお話させていただきます。
 通常の白内障手術(白内障超音波乳化吸引術、眼内レンズ挿入術)であれば、日帰り手術で問題ないと思います。日常生活リズムをくずさずに日帰りで手術を行い、早期に職場復帰という方には日帰り手術は向いていると思います。
 おかげ様で当クリニックで多くの方に白内障手術を受けていただきました。5月に1320件目の執刀をさせていただきました。両眼の手術を受けてくださった方が477人いらしたので、843人(男性412人、女性431人)の方の目をあずからせていただいたことになります。
 手術は平日のお昼休みに毎日お一人の方を手術しています。手術を受けてくださる方の不安を取り除くように様々な工夫をしています。
 当クリニックは無床診療所ですので手術後に入院していただくことができません。全身疾患のある方や、白内障が進行し小さい傷口からの手術が難しいと判断した場合には、入院して手術が受けられる施設に紹介させていただいております。
 白内障は、怖い病気ではなく、誰もがなるものです。白内障手術の方法、器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質の視力が回復できるようになりました。
 当クリニックでは予約診療も受け付けておりますので、ご心配の方は是非お電話でご連絡下さい。
 7月に開院8周年を迎えますが、常に開業時の初心を忘れずに、患者さんも常に初診と考え、「優しい眼科」と認めていただけるように、スタッフ一同日々精進しております。
 
院長/今野 優
昭和38年帯広市生まれ。昭和63年旭川医大卒業。旭川医大眼科入局。米国ハーバード大学留学。平成8年医学博士取得。士別市立病院眼科医長を退職し、平成15年7月開業。日本眼科学会専門医。


病院ガイド2009
日帰り白内障手術

 
 「こんな優しい眼科クリニックがあったらいいな」と思う眼科クリニックを実現させるために、常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察させていただいています。
 当クリニックでは、白内障手術、緑内障治療、糖尿病網膜症治療、ドライアイ治療、コンタクトレンズ診療に、積極的に取り組んでいますが、その中から日帰り白内障手術についてお話させていただきます。
 通常の白内障手術(白内障超音波乳化吸引術、眼内レンズ挿入術)であれば、日帰り手術で問題ないと思います。日常生活リズムをくずさずに日帰りで手術を行い、早期に職場復帰という方には日帰り手術は向いていると思います。
 おかげ様で当クリニックにて白内障手術を受けてくださった方が徐々に増えてきました。5月に1140件目の執刀をさせていただきました。両眼の手術を受けてくださった方が399人いらしたので、741人(男性362人、女性379人)の方の目をあずからせていただいたことになります。
 手術は平日のお昼休みに毎日お一人の方を手術しています。手術を受けてくださる方の不安を取り除くように様々な工夫をしています。
 当クリニックは無床診療所ですので手術後に入院していただくことができません。全身疾患のある方や、白内障が進行し小さい傷口からの手術が難しいと判断した場合には、入院して手術が受けられる施設に紹介させていただいております。
 白内障は、怖い病気ではなく、誰もがなるものです。白内障手術の方法、器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質の視力が回復できるようになりました。
 当クリニックでは予約診療も受け付けておりますので、ご心配の方は是非お電話でご連絡下さい。
 7月に開院8周年を迎えますが、常に開業時の初心を忘れずに、患者さんも常に初診と考え、「優しい眼科」と認めていただけるように、スタッフ一同日々精進しております。
 
院長/今野 優
昭和38年帯広市生まれ。昭和63年旭川医大卒業。旭川医大眼科入局。米国ハーバード大学留学。平成8年医学博士取得。士別市立病院眼科医長を退職し、平成15年7月開業。日本眼科学会専門医。


病院ガイド2008
日帰り白内障手術
 
  「こんな優しい眼科クリニックがあったらいいな」と思う眼科クリニックを実現させるために、常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察させていただきます。当クリニックでは、白内障手術、緑内障治療、糖尿病網膜症治療、ドライアイ治療、コンタクトレンズ診療に、積極的に取り組んでいますが、その中から日帰り白内障手術についてお話させていただきます。
 通常の白内障手術(白内障超音波乳化吸引術、眼内レンズ挿入術)であれば、日帰り手術で問題ないと思います。日常生活リズムをくずさずに日帰りで手術を行い、早期に職場復帰という方には日帰り手術は向いていると思います。
 おかげ様で当クリニックにて白内障手術を受けてくださった方が徐々に増えてきました。5月に940件目の執刀をさせていただきました。両眼の手術を受けてくださった方が309人いらしたので、631人(男性301人、女性330人)の方の目をあずからせていただいたことになります。一番若い方は36才で、高齢の方は91才でした。70才代の方が一番多く、44%をしめていました。
 開院してまだ間もない当クリニックで、こんなに多くの方に手術を受けていただけるとは思いませんでした。当クリニックは無床診療所ですので手術後に入院していただくことができません。全身疾患のある方や、白内障が進行し小さい傷口からの手術が難しいと判断した場合には、入院して手術が受けられる施設に紹介させていただいております。
 白内障は、怖い病気ではなく、誰もがなるものです。白内障手術の方法、器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質の視力が回復できるようになりました。当クリニックでは予約診療も受け付けておりますので、ご心配の方は是非お電話でご連絡下さい。
 7月に開院5周年を迎えますが、常に開業時の初心を忘れずに、患者さんも常に初診と考え、「優しい眼科」と認めていただけるように日々精進しております。
 
院長/今野 優
昭和38年帯広市生まれ。昭和63年旭川医大卒業。旭川医大眼科入局。米国ハーバード大学留学。平成8年医学博士取得。士別市立病院眼科医長を退職し、平成15年7月開業。日本眼科学会専門医。


病院ガイド2007
日帰り白内障手術
 
 「こんな優しい眼科クリニックがあったらいいな」と思う眼科クリニックを実現させるために、常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察させていただきます。当クリニックでは、白内障手術、緑内障治療、糖尿病網膜症治療、ドライアイ治療、コンタクトレンズ診療に、積極的に取り組んでいますが、その中から日帰り白内障手術についてお話させていただきます。
 通常の白内障手術(白内障超音波乳化吸引術、眼内レンズ挿入術)であれば、日帰り手術で問題ないと思います。日常生活リズムをくずさずに日帰りで手術を行い、早期に職場復帰という方には日帰り手術は向いていると思います。
 おかげ様で当クリニックにて白内障手術を受けてくださった方が徐々に増えてきました。4月に700件目の執刀をさせていただきました。両眼の手術を受けてくださった方が229人いらしたので、471人(男性214人、女性257人)の方の目をあずからせていただいたことになります。一番若い方は36才で、高齢の方は91才でした。70才代の方が一番多く、43%をしめていました。  開院してまだ間もない当クリニックで、こんなに多くの方に手術を受けていただけるとは思いませんでした。当クリニックは無床診療所ですので手術後に入院していただくことができません。全身疾患のある方や、白内障が進行し小さい傷口からの手術が難しいと判断した場合には、入院して手術が受けられる施設に紹介させていただいております。
 白内障は、怖い病気ではなく、誰もがなるものです。白内障手術の方法、器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質の視力が回復できるようになりました。当クリニックでは予約診療も受け付けておりますので、ご心配の方は是非お電話でご連絡下さい。
 7月に開院4周年を迎えますが、常に開業時の初心を忘れずに、患者さんも常に初診と考え、「優しい眼科」と認めていただけるように日々精進しております。
 
院長/今野 優
昭和38年帯広市生まれ。昭和63年旭川医大卒業。旭川医大眼科入局。米国ハーバード大学留学。平成8年医学博士取得。士別市立病院眼科医長を退職し、平成15年7月開業。日本眼科学会専門医。


病院ガイド2006
日帰り白内障手術
 
 「こんな優しい眼科クリニックがあったらいいな」と思う眼科クリニックを実現させるために、常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察させていただきます。当クリニックでは、白内障手術、緑内障治療、糖尿病網膜症治療、ドライアイ治療、コンタクトレンズ診療に、積極的に取り組んでいますが、その中から日帰り白内障手術についてお話させていただきます。
 通常の白内障手術(白内障超音波乳化吸引術、眼内レンズ挿入術)であれば、日帰り手術で問題ないと思います。日常生活リズムをくずさずに日帰りで手術を行い、早期に職場復帰という方には日帰り手術は向いていると思います。
 おかげ様で当クリニックにて白内障手術を受けてくださった方が徐々に増えてきました。5月に500件目の執刀をさせていただきました。両眼の手術を受けてくださった方が158人いらしたので、342人(男性153人、女性189人)の方の目をあずからせていただいたことになります。一番若い方は36才で、高齢の方は91才でした。70才代の方が一番多く、40%をしめていました。
 開院してまだ間もない当クリニックで、こんなに多くの方に手術を受けていただけるとは思いませんでした。当クリニックは無床診療所ですので手術後に入院していただくことができません。全身疾患のある方や、白内障が進行し小さい傷口からの手術が難しいと判断した場合には、入院して手術が受けられる施設に紹介させていただいております。
 白内障は、怖い病気ではなく、誰もがなるものです。白内障手術の方法、器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質の視力が回復できるようになりました。当クリニックでは予約診療も受け付けておりますので、ご心配の方は是非お電話でご連絡下さい。
 7月に開院3周年を迎えますが、常に開業時の初心を忘れずに、患者さんも常に初診と考え、「優しい眼科」と認めていただけるように日々精進しております。
 
院長/今野 優
昭和38年帯広市生まれ。昭和63年旭川医大卒業。旭川医大眼科入局。米国ハーバード大学留学。平成8年医学博士取得。士別市立病院眼科医長を退職し、平成15年7月開業。日本眼科学会専門医。


病院ガイド2005
日帰り白内障手術
 
 白内障とは、カメラのレンズにあたる水晶体が白く濁ってくる状態です。冬の寒い日に、外から家の中に入ったときに、メガネが曇って見えなくなってしまうように、目の中に曇ったレンズが入っているために、目がかすんでしまう状態が白内障です。白内障の多くは、白髪や肌のシワと同じで、年齢とともに誰にでも起きる変化です。水晶体が濁り始めると、ものがかすんだり、二重に見えたり、まぶしく見えたりし、進行すれば視力が低下し、眼鏡での矯正ができなくなります。白内障の手術方法、手術器械も大きく進歩し、患者さんの負担も減り、手術後に良質の視力が回復できるようになりました。
 白内障になると、初期のうちには薬によってその進行を遅らせることができる場合がありますが、完全に治療することはできません。進行した白内障は濁った水晶体を手術によって取り除く方法が一般的に行われています。白内障は手術により視力を取り戻すことができる良性の病気です。検査で白内障と診断されても、患者さんが苦にならなければ、急いで手術を受ける必要はありません。いつ手術を受けるかは、「ご本人が不自由を感じたとき」だと思います。それほど安全な手術です。患者さんそれぞれの生活状況、必要性に応じて判断すれば良いものと考えています。車の運転をしている方であれば、視力が0.7をきったら手術が必要だと思います。
 手術は、局所麻酔で行われ、痛みはありません。手術時間は白内障の程度によって様々ですが、通常10~30分程度です。国内で年間70万件以上行われておりますので、1年間で旭川の住民の方全員が両眼の手術を受けている計算になります。最近の手術法は超音波乳化吸引術という方法が一般的で、3mmくらいの傷から超音波の力で水晶体の濁った中身だけを吸い出します。この最新技術を支える水晶体超音波乳化吸引装置は、綿密な計算が可能なコンピュータを搭載していて、超音波によって砕いた水晶体を吸収し、できた空間に水分を流し込み眼球の形を保ちながらの手術が可能な装置です。水晶体は、昔懐かしい肝油のような大きさ、形です。肝油が薄い袋に包まれていると考えてみて下さい。上の袋を破いて、濁った中身を吸い出して、残った袋の中に水晶体の屈折力を補正するための眼内レンズを挿入します。眼内レンズも、挿入する傷口を小さくするために折り畳んで入れるやわらかいものが開発されていますので、傷口が3mmのままで済み、縫合の必要がありません。
 この小切開無縫合超音波乳化吸引術を行うことにより、患者さんの全身状態や手術後の通院に問題がなければ、日帰り白内障手術を受けることも出来ます。日帰り手術を受ける患者さんは、通院できる方、重篤な合併症がない方、家族の協力が得られる方などが条件となります。目の手術というと怖いイメージがありますが、白内障の手術技術、器械は進歩し、材質の良い眼内レンズも開発されていますので、安心して手術を受けて下さい。
 手術により、ほぼ白内障が起きる前の見やすさを取り戻せますが、眼内レンズは水晶体のようにピントを調節する機能がないため、不便に感じることがあります。その場合は眼鏡を使用します。眼鏡は手術後1カ月ほどたって、視力が落ち着いてから作っていただいています。
 白内障は、怖い病気ではなく、誰もがなるものです。しかし、目のかすむのは白内障だからと安心していたら、緑内障など他の目の病気が見つかる場合もあります。40歳を越えましたら、一度目の診察を受けることをお勧め致します。もう、白内障は、こわ(は)くないしょ?
 
院長/今野 優
昭和38年帯広市生まれ。昭和63年旭川医大卒業。旭川医大眼科入局。米国ハーバード大学留学。平成8年医学博士取得。士別市立病院眼科医長を退職し、平成15年7月開業。日本眼科学会専門医。


病院ガイド2004
患者さんに優しい眼科クリニック

 
 昨年の7月に『患者さんに優しい眼科クリニック』をめざし、こんの優眼科クリニックを開設致しました。常に『患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら』と考え、診察させていただきます。開設にあたり、患者さんに優しい眼科クリニックになるために、10のお約束をしました。
1. スタッフ全員が笑顔で患者さんに対応します。
2. 明るく、元気に患者さんに挨拶します。
3. 待ち時間が短くなるように工夫します。
 北海道の眼科で初めての電子カルテの導入により、診察後の待ち時間の解消を図ります。電話・メールでの予約もお受けいたします。
4. 診療時間を工夫します。
 平日は毎日、夜7時まで診療します。午前診療は午後1時まで行い仕事をお持ちの方の昼休みに対応します。土曜日も午後3時まで診療し、平日に休めない患者さんに対応します。
5. 開かれた眼科診療を行います。
 すべての診療行為は患者さんに説明し、同意を得てから行います。白内障手術患者さんのご家族の希望があれば、立会っていただきます。手術立会室を用意しました。カルテ開示、レセプト開示の希望に応じます。明細の入った領収書を発行します。セカンド・オピニオンを希望する患者さんは、すぐに紹介します。目の状態(角結膜・網膜)の画像をお見せし、病状を説明します。
6. 目に優しい白内障手術を行います。
 折りたたみ式の眼内レンズを用い、小切開無縫合手術を日帰り手術で行います。
7. 患者さんのプライバシーを守ります。
 診察室は個室です。視力検査は周囲の人に視力のわからないような器械を用います。
8. バリアフリーの建築です。
 院内へは、土足のままでお入り下さい。車椅子対応のトイレです。
9. 院内感染対策として、手洗いは自動給水、ジェットタオルです。
10. コンタクトレンズも目に優しい素材、高品質のレンズをリーズナブルな価格で提案します。
 メニコン・メルスプランを導入します。信頼できるメーカーのレンズを取り扱います。
 こんの優眼科クリニックは、『こんな優しい眼科クリニックがあったらいいな』と思う眼科クリニックを実現させるために、スタッフ一同、力を合わせて、頑張っております。
 
院長/今野 優
昭和38年帯広市生まれ。昭和63年旭川医大卒業。旭川医大眼科入局。米国ハーバード大学留学。平成8年医学博士取得。士別市立病院眼科医長を退職し、平成15年7月開業。日本眼科学会専門医。

ホームドクター 2017
こんの優眼科クリニック
白内障の日帰り手術が評判
丁寧な説明と親切対応が好評
 
 「患者さんに優しい眼科治療」をモットーに掲げる、こんの優眼科クリニック。今野優院長は温厚な人柄と誠実な診療姿勢で、頼れる眼科として、多くの通院患者から信頼されている。
 今野院長は大学病院などで、白内障手術を中心に、緑内障治療や流涙症治療、眼感染症治療、ドライアイ治療、網膜硝子体疾患、小児眼科(斜視・弱視)、コンタクトレンズの診療に携わってきた。
 同クリニックの白内障日帰り手術は、折りたたみ式眼内レンズを用い、小切開無縫合手術を行う低侵襲な白内障手術として定評がある。白内障はカメラのレンズに相当する水晶体が白濁する疾患で、主に中高年に多く発症し、加齢により進行する場合が多い。視力は徐々に低下するが、手術により視力回復が可能である。
 手術は局所麻酔で行われ、ほとんど痛みがない。3ミリ程度の切り口から白濁を吸引し人工のレンズを挿入。手術時間は10~15分くらいで、傷が小さく縫合がいらないため、患者の負担は少なく済む。患者からは「こんなに楽になれるなら、もっと早く受けていればよかった」との声も寄せられるほどだ。
 同クリニックでは手術後のケアにも細心の注意を払い、視力回復のサポートにも万全を期している。また、手術室には最新のクリーンルームがあり、隣接する立会室からは家族が手術を見守ることができ、患者や家族にとっても心強い。入院が必要な場合には旭川赤十字病院などと連携している。
 患者の立場にたった万全な治療を実践し、丁寧な説明も忘れない。例えば視力に問題のある場合は眼底カメラや細隙灯顕微鏡を使い目の奥(硝子体・網膜・視神経)まで検査し、モニターに映し分かりやすく説明する。また診察券には視力や検査結果を記入するなど、細かい配慮も欠かさない。
 
院長/今野 優
1988年旭川医科大学医学部卒業。2003年7月開設。医学博士。日本眼科学会専門医。


ホームドクター 2016
こんの優眼科クリニック
白内障の日帰り手術が評判
丁寧な説明と親切対応が好評
 
 「患者さんに優しい眼科治療」をモットーに掲げる、こんの優眼科クリニック。今野優院長は温厚な人柄と誠実な診療姿勢で、頼れる眼科として、多くの通院患者から信頼されている。
 今野院長は大学病院などで、白内障手術を中心に、緑内障治療や流涙症治療、眼感染症治療、ドライアイ治療、網膜硝子体疾患、小児眼科(斜視・弱視)、コンタクトレンズの診療に携わってきた。
 同クリニックの白内障日帰り手術は、折りたたみ式眼内レンズを用い、小切開無縫合手術を行う低侵襲な白内障手術として定評がある。白内障はカメラのレンズに相当する水晶体が白濁する疾患で、主に中高年に多く発症し、加齢により進行する場合が多い。視力は徐々に低下するが、手術により視力回復が可能である。
 手術は局所麻酔で行われ、ほとんど痛みがない。3ミリ程度の切り口から白濁を吸引し人工のレンズを挿入。手術時間は10~15分くらいで、傷が小さく縫合がいらないため、患者の負担は少なく済む。患者からは「こんなに楽になれるなら、もっと早く受けていればよかった」との声も寄せられるほどだ。
 同クリニックでは手術後のケアにも細心の注意を払い、視力回復のサポートにも万全を期している。また、手術室には最新のクリーンルームがあり、隣接する立会室からは家族が手術を見守ることができ、患者や家族にとっても心強い。入院が必要な場合には旭川赤十字病院などと連携している。
 患者の立場にたった万全な治療を実践し、丁寧な説明も忘れない。例えば視力に問題のある場合は眼底カメラや細隙灯顕微鏡を使い目の奥(硝子体・網膜・視神経)まで検査し、モニターに映し分かりやすく説明する。また診察券には視力や検査結果を記入するなど、細かい配慮も欠かさない。
 
院長/今野 優
1988年旭川医科大学医学部卒業。2003年7月開設。医学博士。日本眼科学会専門医。


ホームドクター 2016
病気のアレコレ 専門医が答えます
 
最近、視力が落ちたような…。検査を受けた方がいいですか?
眼科で行う検査は痛みをともなうものはありません。ぜひ気軽に受診してください。
 眼科って、ちょっと馴染みがなく、なかなかかかりにくいですよね。
目の検査って痛くないのかな?って思い、ついつい億劫になっているのかもしれません。でも、どんな病気でも「早期発見・早期治療」が大切です。初めて眼科にかかる方と考えて、どのようにすればスムーズな診察が受けられるのかについてご説明します。  目は左右2つありますので、どちらの目に症状があるのか、いつ頃からなのか、教えてください。「視力が落ちた」と感じている方の場合、先に視力検査・屈折検査・眼圧検査をしたあとに診察になります。眼鏡が合っていないために視力が落ちている場合もありますので、お使いの眼鏡がありましたら、ぜひご持参ください。糖尿病や高血圧があると眼底出血を引き起こすことがありますが、かなり進行しないと自覚症状は出てきません。逆に見えにくいなどの自覚症状が出てきてからでは手遅れになってしまうこともあります。一見、目と関係ないと思われる病気(もしくは指摘されたことのある病気)があれば教えてください。
 視力検査は重要な検査の一つですが、ご本人の自覚検査です。見ようと目を細めることなく、リラックスして答えて下さい。はっきり見えなくても、輪の開いている方向がなんおtなくでも分かれば教えてください。視力検査は、裸眼視力(そのままの状態でどれくらい見えるか)、眼鏡視力(ご自分の眼鏡でどれくらい見えているか)矯正視力(一番ピントがあった眼鏡をかけた状態でどこまで見えるか)の検査を行います。さらに中年以降の方では、近くを見る力を調べる近方視力検査を行うことがあります。眼科医の考える視力の良し悪しは、矯正視力で判断することになります。屈折検査は目の度数を調べる検査です。近視があるのか、遠視があるのか、乱視があるのかを知ることができます。眼圧検査は、目の硬さを測るものです。緑内障は40歳以上の17人に1人くらいの割合で発症することが明らかになりましたが、自覚症状が少ないために、その内の80~90%の方は眼科を受診していないといわれています。
 次に診察室での検査になります。目の表面に病気がないかを顕微鏡で詳しくみせていただきます。必要によって色素やレンズを使って、目の表面から目の中まで直接観察します。そのあとに、眼底検査を受けていただいて、目の奥に病気が隠されていないか調べます。目薬を入れて瞳を広げて検査する精密眼底検査があります。この目薬の検査を受ける場合は、4.5時間まぶしくなりますので、すぐには車の運転は避けてもらいたいと思います。もちろん後日改めて検査を受けることもできますので、相談してほしいと思います。 
 眼科で行われる検査は、どの検査も痛みをともなう検査ではありません。少しまぶしいと感じることはあるかとは思いますが、基本的には怖い検査ではありませんので、億劫がらずにぜひ、お近くの眼科を受診なさってくださいね。


ホームドクター 2015
こんの優眼科クリニック
白内障の日帰り手術が評判
丁寧な説明と親切対応が好評
 
 「患者さんに優しい眼科治療」をモットーに掲げる、こんの優眼科クリニック。今野優院長は温厚な人柄と誠実な診療姿勢で、頼れる眼科として、多くの通院患者から信頼されている。
 今野院長は大学病院などで、白内障手術を中心に、緑内障治療や流涙症治療、眼感染症治療、ドライアイ治療、網膜硝子体疾患、小児眼科(斜視・弱視)、コンタクトレンズの診療に携わってきた。
 同クリニックの白内障日帰り手術は、折りたたみ式眼内レンズを用い、小切開無縫合手術を行う低侵襲な白内障手術として定評がある。白内障はカメラのレンズに相当する水晶体が白濁する疾患で、主に中高年に多く発症し、加齢により進行する場合が多い。視力は徐々に低下するが、手術により視力回復が可能である。
 手術は局所麻酔で行われ、ほとんど痛みがない。3ミリ程度の切り口から白濁を吸引し人工のレンズを挿入。手術時間は10~15分くらいで、傷が小さく縫合がいらないため、患者の負担は少なく済む。患者からは「こんなに楽になれるなら、もっと早く受けていればよかった」との声も寄せられるほどだ。
 同クリニックでは手術後のケアにも細心の注意を払い、視力回復のサポートにも万全を期している。また、手術室には最新のクリーンルームがあり、隣接する立会室からは家族が手術を見守ることができ、患者や家族にとっても心強い。入院が必要な場合には旭川赤十字病院などと連携している。
 患者の立場にたった万全な治療を実践し、丁寧な説明も忘れない。例えば視力に問題のある場合は眼底カメラや細隙灯顕微鏡を使い目の奥(硝子体・網膜・視神経)まで検査し、モニターに映し分かりやすく説明する。また診察券には視力や検査結果を記入するなど、細かい配慮も欠かさない。
 
院長/今野 優
 1988年旭川医科大学医学部卒業。2003年7月開設。医学博士。日本眼科学会専門医。


ホームドクター 2014
こんの優眼科クリニック
白内障の日帰り手術が評判
丁寧な説明と親切対応が好評
 
 「患者さんに優しい眼科治療」をモットーに掲げる、こんの優眼科クリニック。今野優院長は温厚な人柄と誠実な診療姿勢で、頼れる眼科として、多くの通院患者から信頼されている。
 今野院長は大学病院などで、白内障手術を中心に、緑内障治療や流涙症治療、眼感染症治療、ドライアイ治療、網膜硝子体疾患、小児眼科(斜視・弱視)、コンタクトレンズの診療に携わってきた。
 同クリニックの白内障日帰り手術は、折りたたみ式眼内レンズを用い、小切開無縫合手術を行う低侵襲な白内障手術として定評がある。白内障はカメラのレンズに相当する水晶体が白濁する疾患で、主に中高年に多く発症し、加齢により進行する場合が多い。視力は徐々に低下するが、手術により視力回復が可能である。
 手術は局所麻酔で行われ、ほとんど痛みがない。3ミリ程度の切り口から白濁を吸引し人工のレンズを挿入。手術時間は10~15分くらいで、傷が小さく縫合がいらないため、患者の負担は少なく済む。患者からは「こんなに楽になれるなら、もっと早く受けていればよかった」との声も寄せられるほどだ。
 同クリニックでは手術後のケアにも細心の注意を払い、視力回復のサポートにも万全を期している。また、手術室には最新のクリーンルームがあり、隣接する立会室からは家族が手術を見守ることができ、患者や家族にとっても心強い。入院が必要な場合には旭川赤十字病院などと連携している。
 患者の立場にたった万全な治療を実践し、丁寧な説明も忘れない。例えば視力に問題のある場合は眼底カメラや細隙灯顕微鏡を使い目の奥(硝子体・網膜・視神経)まで検査し、モニターに映し分かりやすく説明する。また診察券には視力や検査結果を記入するなど、細かい配慮も欠かさない。
 
院長/今野 優
1988年旭川医科大学医学部卒業。2003年7月開設。医学博士。日本眼科学会専門医。


ホームドクター 2014
家庭医学の意外なホントQ&A
眼科で緑内障と言われました。緑内障とは、どのような病気ですか?失明しますか?
 
自覚症状がほとんどなく、視野が少しずつ狭くなる病気です。視野の欠けや狭まりは治療で元には戻せません。早期発見・治療が重要で、今ある視野を守りましょう。
 
 目の働きや構造はよくカメラに例えられます。黒目(角膜)のすぐ後ろに透けて見えるいわゆる茶目は虹彩といい、これは目の中に入ってくる光の量を調節する働きがあり、カメラのしぼりにあたります。この虹彩の後ろに水晶体という部分があります。水晶体はカメラのレンズと同じで、私達が見ようとするものを正しく、網膜(カメラのフィルムにあたる部分)に焦点を結ばせる働きがあります。網膜に映った像が視神経を通して脳に伝えられ、私達は、初めてものを見ることができます。
 緑内障は視神経がおかされて、見える範囲(視野)が狭くなる病気です。視神経は100万本以上の神経線維の束で、網膜に映った像を脳に運ぶ、いわば目と脳をつなげるケーブルの働きをしています。電気器具のケーブルが接続部分で壊れやすいように、視神経も視神経乳頭と呼ばれる眼球からの出口の部分が傷害を受けやすくなっています。視神経乳頭に傷害を与える一番の原因は、眼球内の圧力(眼圧)と考えられています。
 目には一定の硬さがあります。これは、目の中で作られている水と出ていく水が丁度つり合っていて、目の硬さをほどよい状態に保っているからです。眼圧は血圧と同じ単位(mmHg)で測定されますが、正常の眼圧は10~21mmHg です。眼圧が上がることによって、視神経乳頭の傷害が起こることは解明されており、以前は緑内障と言えば、眼圧が高いと考えられていました。しかし、日本人には眼圧が正常範囲に入っていても緑内障になる人が多いことが判明し、正常眼圧緑内障と呼ばれています。正常眼圧緑内障では、視神経の強度が関係しているとみられ、例え正常範囲内の眼圧でも、その患者さんにとっては負担になっていると考えられます。
 視神経がおかされると徐々に消失してしまい、その部分の情報は脳に伝わらずに視野が欠けてしまいます。しかし、視神経の傷害はゆっくりと起こり、視野も少しずつ狭くなっていくため、自覚症状はほとんどなく、知らないうちに病気が進行しているのが緑内障の怖い点です。
 緑内障による視野の欠けや狭まりは、治療で元に戻すことはできません。治療の目的は、緑内障がそれ以上に進まないようにすることです。早期に発見し、早くから治療を受ければ、失明に至らず視力を保つことができます。治療は視神経乳頭に傷害を与える一番の原因である眼圧を低くコントロールするということです。自覚症状がなくても、緑内障と診断されたら、治療通院を継続することが視野を守るために重要だと思います。
 また、緑内障は年齢とともに増加し、40歳以上の20人に一人の割合でみられるといわれています。特に症状が見られなくても、緑内障を発症しやすくなるといわれる40歳を過ぎたら、一度検査を受けてみることもあわせてお勧めしたいと思います。


ホームドクター 2013
こんの優眼科クリニック
白内障の日帰り手術が評判
丁寧な説明と親切対応が好評
 
 「患者さんに優しい眼科治療」をモットーに掲げる、こんの優眼科クリニック。今野優院長は温厚な人柄と誠実な診療姿勢で、頼れる眼科として、多くの通院患者から信頼されている。
 今野院長は大学病院などで、白内障手術を中心に、緑内障治療や流涙症治療、眼感染症治療、ドライアイ治療、網膜硝子体疾患、小児眼科(斜視・弱視)、コンタクトレンズの診療に携わってきた。
 同クリニックの白内障日帰り手術は、折りたたみ式眼内レンズを用い、小切開無縫合手術を行う低侵襲な白内障手術として定評がある。白内障はカメラのレンズに相当する水晶体が白濁する疾患で、主に中高年に多く発症し、加齢により進行する場合が多い。視力は徐々に低下するが、手術により視力回復が可能である。
 手術は局所麻酔で行われ、ほとんど痛みがない。3ミリ程度の切り口から白濁を吸引し人工のレンズを挿入。手術時間は10~15分くらいで、傷が小さく縫合がいらないため、患者の負担は少なく済む。患者からは「こんなに楽になれるなら、もっと早く受けていればよかった」との声も寄せられるほどだ。
 同クリニックでは手術後のケアにも細心の注意を払い、視力回復のサポートにも万全を期している。また、手術室には最新のクリーンルームがあり、隣接する立会室からは家族が手術を見守ることができ、患者や家族にとっても心強い。入院が必要な場合には旭川赤十字病院などと連携している。
 患者の立場にたった万全な治療を実践し、丁寧な説明も忘れない。例えば視力に問題のある場合は眼底カメラや細隙灯顕微鏡を使い目の奥(硝子体・網膜・視神経)まで検査し、モニターに映し分かりやすく説明する。また診察券には視力や検査結果を記入するなど、細かい配慮も欠かさない。
 
院長/今野 優
1988年旭川医科大学医学部卒業。2003年7月開設。医学博士。日本眼科学会専門医。


ホームドクター 2012
こんの優眼科クリニック
白内障の日帰り手術が評判
丁寧な説明と親切対応が好評
 
 「患者さんに優しい眼科治療」をモットーに掲げる、こんの優眼科クリニック。今野優院長は温厚な人柄と誠実な診療姿勢で、頼れる眼科として、多くの通院患者から信頼されている。
 今野院長は大学病院などで、白内障手術を中心に、緑内障治療や流涙症治療、眼感染症治療、ドライアイ治療、網膜硝子体疾患、小児眼科(斜視・弱視)、コンタクトレンズの診療に携わってきた。
 同クリニックの白内障日帰り手術は、折りたたみ式眼内レンズを用い、小切開無縫合手術を行う低侵襲な白内障手術として定評がある。白内障はカメラのレンズに相当する水晶体が白濁する疾患で、主に中高年に多く発症し、加齢により進行する場合が多い。視力は徐々に低下するが、手術により視力回復が可能である。
 手術は局所麻酔で行われ、ほとんど痛みがない。3ミリ程度の切り口から白濁を吸引し人工のレンズを挿入。手術時間は10~15分くらいで、傷が小さく縫合がいらないため、患者の負担は少なく済む。患者からは「こんなに楽になれるなら、もっと早く受けていればよかった」との声も寄せられるほどだ。
 同クリニックでは手術後のケアにも細心の注意を払い、視力回復のサポートにも万全を期している。また、手術室には最新のクリーンルームがあり、隣接する立会室からは家族が手術を見守ることができ、患者や家族にとっても心強い。入院が必要な場合には旭川赤十字病院などと連携している。
 患者の立場にたった万全な治療を実践し、丁寧な説明も忘れない。例えば視力に問題のある場合は眼底カメラや細隙灯顕微鏡を使い目の奥(硝子体・網膜・視神経)まで検査し、モニターに映し分かりやすく説明する。また診察券には視力や検査結果を記入するなど、細かい配慮も欠かさない。
 
院長/今野 優
1988年旭川医科大学医学部卒業。2003年7月開設。医学博士。日本眼科学会専門医。


ホームドクター 2012
家庭医学の意外なホントQ&A
白内障の手術は怖くありませんか?日帰り手術について教えてください。
 
不安を取り除くさまざまな工夫をしています。通常の白内障手術であれば日帰り手術で問題ありません。
 
 『白内障の手術は怖いんでしょ』と考えている患者さんは多くいらっしゃると思います。
 そもそも白内障とは、目の中でピント合わせの機能をつかさどる水晶体が白く濁ってくる状態です。冬の寒い日に外から家の中に入った時に、眼鏡が曇って見えなくなってしまうように目の中に曇ったレンズが入っているために、目がかすむ状態が白内障です。水晶体が濁り始めると、ものがかすんだり、二重に見えたり、まぶしく見えたりし、進行すれば視力が低下し、眼鏡をかけても視力が上がらなくなります。
 手術では目を小さく切開して器械を差し込み、超音波によって水晶体を柔らかくし、濁った中身だけを吸い出します。この最新技術を支える超音波乳化吸引装置は綿密な計算が可能なコンピュータを搭載していて、超音波によって砕いた水晶体を吸収し、できた空間に水分を流し込み眼球の形を保ちながら、手術をすることができる装置です。濁った中身を吸引した後に、水晶体の屈折力を補正するための眼内レンズを入れるという手順をとります。眼内レンズも、傷口を広げないように折り畳んで入れられる軟らかいものが開発されていますので、傷口が小さいままで済み、縫合の必要がありません。
 通常の白内障手術であれば、日帰り手術で問題ないと思います。日常生活リズムをくずさずに日帰りで手術を行い、早期に職場復帰という方には日帰り手術は向いていると思います。
 とは言いましても、手術のとき、自分はどんな状態なのかがわからないから、怖いですよね?全身麻酔はしないので、意識はあります。手術時間は10~15分くらいで終わります。まばたきしてしまうかも?というのも、ご安心ください。器械でまぶたを強制的に開いているので、まばたきしたくても、手術中はできないようになっていますから、まぶたを怪我する心配はありません。刃物が見えたり、器械が見えたりして途中で怖くなるかも?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、大丈夫です。指示されるまま、光を見ているだけで、いつの間にか終わっています。やはり、初めてのことは、何かと怖いと思われるでしょうけど、痛いことは一切ありませんので、どうぞご心配なく。当院では、平日のお昼休みに毎日お一人の方を手術しています。手術を受けてくださる方の不安を取り除くように様々な工夫をしています。
 進行した重度の白内障や、糖尿病や高血圧などの全身疾患がある患者さんに対する日帰り手術は困難ですので、入院設備や内科を併設した総合病院をご紹介することになります。
 白内障は加齢にともない誰にでも起こる病気です。目がかすんだり視力が低下して見えにくいなどの症状があれば、まずは診察を受け、その原因を確認してください。


ホームドクター 2011
こんの優眼科クリニック
白内障の日帰り手術が評判
丁寧な説明と親切対応が好評
 
 「患者さんに優しい眼科治療」をモットーに掲げる、こんの優眼科クリニック。今野優院長は温厚な人柄と誠実な診療姿勢で、頼れる眼科として、多くの通院患者から信頼されている。
 今野院長は大学病院などで、白内障手術を中心に、緑内障治療や流涙症治療、眼感染症治療、ドライアイ治療、網膜硝子体疾患、小児眼科(斜視・弱視)、コンタクトレンズの診療に携わってきた。
 とりわけ、低侵襲な白内障治療には定評があり、同クリニックでの日帰りの白内障手術件数は、2003年の開業以来、1500件にものぼる。
 白内障はカメラのレンズに相当する水晶体が白濁する疾患で、主に中高年に多く発症し、加齢により進行する場合が多い。視力は徐々に低下するが、手術により視力回復が可能である。
 手術は局所麻酔で行われ、ほとんど痛みがない。3ミリ程度の切り口から白濁を吸引し人工のレンズを挿入。手術時間は10~15分くらいで、傷が小さく縫合がいらないため、患者の負担は少なく済む。患者からは「こんなに楽になれるなら、もっと早く受けていればよかった」との声も寄せられるほどだ。
 同クリニックでは手術後のケアにも細心の注意を払い、視力回復のサポートにも万全を期している。また、手術室には最新のクリーンルームがあり、隣接する立会室からは家族が手術を見守ることができ、患者や家族にとっても心強い。入院が必要な場合には旭川赤十字病院などと連携している。
 患者の立場にたった万全な治療を実践し、丁寧な説明も忘れない。例えば視力に問題のある場合は眼底カメラや細隙灯顕微鏡を使い目の奥(硝子体・網膜・視神経)まで検査し、モニターに映し分かりやすく説明する。また診察券には視力や検査結果を記入するなど、細かい配慮も欠かさない。
 
院長/今野 優
1988年旭川医科大学医学部卒業。2003年7月開設。医学博士。日本眼科学会専門医。


ホームドクター 2010
こんの優眼科クリニック
白内障の日帰り手術が評判
丁寧な説明と親切対応が好評
 
 「患者さんに優しい眼科治療」をモットーに掲げる、こんの優眼科クリニック。今野優院長は温厚な人柄と誠実な診療姿勢で、頼れる眼科として、多くの通院患者から信頼されている。
 今野院長は大学病院などで、白内障手術を中心に、緑内障治療や流涙症治療、眼感染症治療、ドライアイ治療、網膜硝子体疾患、小児眼科(斜視・弱視)、コンタクトレンズの診療に携わってきた。
 とりわけ、低侵襲な白内障治療には定評があり、同クリニックでの日帰りの白内障手術件数は、2003年の開業以来、1360件にものぼる。
  白内障はカメラのレンズに相当する水晶体が白濁する疾患で、主に中高年に多く発症し、加齢により進行する場合が多い。視力は徐々に低下するが、手術により視力回復が可能である。
 手術は局所麻酔で行われ、ほとんど痛みがない。3ミリ程度の切り口から白濁を吸引し人工のレンズを挿入。手術時間は10~15分くらいで、傷が小さく縫合がいらないため、患者の負担は少なく済む。患者からは「こんなに楽になれるなら、もっと早く受けていればよかった」との声も寄せられるほどだ。
 同クリニックでは手術後のケアにも細心の注意を払い、視力回復のサポートにも万全を期している。また、手術室には最新のクリーンルームがあり、隣接する立会室からは家族が手術を見守ることができ、患者や家族にとっても心強い。入院が必要な場合には旭川赤十字病院などと連携している。
 患者の立場にたった万全な治療を実践し、丁寧な説明も忘れない。例えば視力に問題のある場合は眼底カメラや細隙灯顕微鏡を使い目の奥(硝子体・網膜・視神経)まで検査し、モニターに映し分かりやすく説明する。また診察券には視力や検査結果を記入するなど、細かい配慮も欠かさない。
 
院長/今野 優
1988年旭川医科大学医学部卒業。2003年7月開設。医学博士。日本眼科学会専門医。


ホームドクター 2010
病気にならないための健康知恵袋
最近、字が見えづらく困っています。単なる老眼でしょうか?
 
きちんと合った老眼鏡をかけることで、快適な視生活を取り戻すことができます。
 
 老眼といいますと「老けた」という印象をお持ちになる方が多いのですが、40歳を過ぎたあたりから始まりますので、実はまだまだ老けていない年代から老眼はおきているのです。
 まだまだ若いと思っている方でも、こんなことはありませんか?「本を読んでいる時、以前より腕を伸ばしている」「朝は見えている新聞の字が、夕方になると読みにくい」「本を読んでいて、ヒョイと目をあげると、ぼんやりと見えていて、ジッと見ていると、段々はっきりしてくる」「縫い物をしている時、手元が見えにくい」これらの現象は、老眼の症状の可能性があります。
  カメラの場合はレンズが前後に動くことによって、 遠く、近くにピントを合わせてくれます。私たちの目は、水晶体というレンズがその厚みを変えることによって、 遠く、近くにピントを合わせるのです。遠くの物を見る時に水晶体は薄くなり、 近くの物を見る時は水晶体がその厚みを増して ピント合わせをしてくれているのです。この素晴らしい水晶体の働きのおかげで、 私たちは、遠くも近くも良く見えるオートフォーカスの世界を 享受しているわけなのです。
 老眼とは、ピント合わせの働きをしている水晶体の弾力性が、 段々となくなってくるために、近くの物にピントが合わせにくくなってくる状態です。もちろん、ある日突然、水晶体が硬くなってしまうわけではありませんので、 段々と「アレッおかしいな」と思うことが 増えてきます。
 これら手元が見えにくい状況が出て来たら、 そろそろ近用鏡(いわゆる老眼鏡)のお世話にならなければいけません。 手元が見えにくいのに無理をしていると、 目の疲れ、肩凝り、頭痛などの症状を引き起こすこともあるのです。「老眼鏡をかけると老眼が進む」という誤解や、老眼鏡と聞くと急に老けこんだように感じてしまうために、老眼鏡は敬遠されがちです。きちんと合った老眼鏡をかけることで、快適な視生活を取り戻すことができるはずです。老眼鏡にも近用専用だけでなく、累進多焦点レンズ、パソコン用の近々両用など、色々なタイプの眼鏡があります。
 また老眼が始まる時期は、緑内障、加齢黄斑変性などの目の病気が起きてくる年代とも一致しています。老眼だからと思い込んでいるうちに、症状が進行していることが多く、検査をしてみて初めて重症だと気付くのが怖いところです。40歳になりましたら、年に1回は眼科を受診して、視力検査、眼圧検査、眼底検査を受けることをお勧めします。


ホームドクター 2009
こんの優眼科クリニック
白内障の日帰り手術が評判
丁寧な説明と親切対応が好評
 
 「患者さんに優しい眼科治療」をモットーに掲げる、こんの優眼科クリニック」。今野優院長は温厚な人柄と誠実な診療姿勢で、頼れる眼科として、多くの通院患者から信頼されている。
 今野院長は大学病院などで、白内障手術を中心に、眼瞼手術や流涙症治療、眼感染症治療、ドライアイ治療、網膜硝子体疾患、小児眼科(斜視・弱視)、コンタクトレンズの診療に携わってきた。
 とりわけ、低侵襲な白内障治療には定評があり、同クリニックでの日帰りの白内障手術件数は、2003年の開業以来、1200件にものぼる。
 白内障はカメラのレンズに相当する水晶体が白濁する疾患で、主に中高年に多く発症し、加齢により進行する場合が多い。視力は徐々に低下するが、手術により視力回復が可能でもある。「手術を受ける時期は患者さんが不自由と感じた時でいいでしょう。目安は視力が0.7くらいでしょうか」(今野院長)。
 手術は局所麻酔で行われ、ほとんど痛みがない。3ミリ程度の切り口から白濁を吸引し人工のレンズを挿入。手術時間は20分程度、傷が小さく縫合がいらないため、患者の負担は少なく済む。患者からは「こんなに楽になれるなら、もっと早く受けていればよかった」との声も寄せられるほどだ。同クリニックでは手術後のケアにも細心の注意を払い、視力回復のサポートにも万全を期している。
 また、手術室は最新のクリーンルームであり、隣接する立会室からは家族が手術を見守ることができ、患者や家族にとっても心強い。入院が必要な場合には旭川赤十字病院などと連携している。
 患者の立場にたった治療を実践し、丁寧な説明も忘れない。例えば視力に問題のある場合は眼底カメラや細隙灯顕微鏡を使い目の奥(硝子体・網膜・視神経)まで検査し、モニターに映し説明し、プリントした写真を渡す。また診察券には視力や検査結果を記入するなど、細かい配慮も欠かさない。
 さらに「詳細な情報を知りたい方は、ホームページhttp://www.8341ganka.com(優しい眼科ドットコム)や院内報(月報)を活用してください」と情報提供にも余念がない。
 目の中は自分では見ることができず、視神経がおかされ、視野狭窄が生じる緑内障は自覚症状がほとんどない。予防と安心のためにも「中高年の罹患者が多いため、40歳を過ぎたら年に一度は検診を受けることをお勧めします」と、今野院長。また「コンタクトレンズは正しい使用と眼科専門医での検診を心がけてください」とも話してくれた。
 バリアフリーの安心設計で、待ち時間対策のために予約優先で診療。初めてかかる人でも電話・メールなどでも予約が可能。平日は夜7時、土曜も午後3時まで診察している。受診の前に電話予約が好ましい。年齢を問わず、誰もが気軽に通院できるクリニックだと言える。
 
院長/今野 優
1988年旭川医科大学医学部卒業。2003年7月開設。医学博士。日本眼科学会専門医。


ホームドクター 2008
こんの優眼科クリニック
白内障の日帰り手術が評判
丁寧な説明と親切対応が好評
 
 「患者さんに優しい眼科」をモットーとする「こんの優眼科クリニック」は2008年7月に開設5周年を迎えた。
 白内障の手術をはじめとする今野優院長の技術に加え、その温厚な人柄やスタッフの対応も好評で、地域の頼れる眼科として信頼されている。
 今野院長は大学病院などでは白内障の手術を中心に、眼瞼手術、流涙症治療、ドライアイ治療、眼感染症治療、網膜硝子体疾患、小児眼科(斜視・弱視)、コンタクトレンズの診療に携わってきた。
 特に低侵襲な白内障治療は定評があり、同クリニックでは日帰りの白内障手術を実施し、開設以来約5年間で980件ほどの手術実績がある。
 白内障はカメラのレンズに相当する水晶体が白濁する疾患で加齢により進行することが多い。視力は徐々に低下するが、手術により視力回復が可能である。「手術を受ける時期は患者さんが不自由と感じた時でいいでしょう。目安は視力が0.7くらいでしょうか」(今野院長)。
 手術は局所麻酔で行われ痛みはない。3ミリほどの切り口から白濁を吸引し人工のレンズを挿入する。手術時間は20分程度、傷が小さく縫合がいらないため、患者の負担は少ない。「こんなに楽になれるなら、もっと早く受けていればよかった」と感謝されることも多いそう。手術後のケアにも細心の注意が払われ、視力回復のサポートは万全を期している。手術は待ち期間を少なくするため、休診日前日を除く毎日実施している。
 手術室は最新のクリーンルーム、隣接する立会室からは家族が手術を見守ることができ、患者にとっても心強い。また入院が必要な患者には日赤病院などとの病診連携も行われている。
 患者の立場になった治療を実践し常に丁寧な説明を心がけている。例えば視力に問題のある場合は眼底カメラや細隙灯顕微鏡を使い目の奥(硝子体・網膜・視神経)まで検査し、モニターに映し説明し、プリントした写真を渡す。また診察券には視力や検査結果を記入するので、子どもや高齢の患者の家族にも好評。
 さらに「詳細な情報を知りたい方は、ホームページ(アドレス・優しい眼科ドットコム)や院内報(月報)を活用していただきたい」と紙面づくりにも積極的に取り組んでいる。
 目の中は自分では見ることができない。特に視神経がおかされ、視野狭窄が生じる緑内障は自覚症状がほとんどない。予防と安心のためにも「中高年以上の罹患者が多いですから、40歳を過ぎたら年に一度は検診を受けるのをお勧めします」と今野院長。「コンタクトレンズは正しい使用と眼科専門医での検診を心掛けてください」と話す。
 バリアフリーの安心設計で、待ち時間対策のために予約の人を優先に診療している。初めてかかる人でも電話・メールでの予約が可能。平日は夜7時、土曜も午後3時まで診察しているので、便利である。受診の前に是非予約をお勧めする。
 
院長/今野 優
1988年旭川医科大学医学部卒業。旭川医大医学部附属病院眼科、名寄市立総合病院眼科医長、市立釧路総合病院眼科医長を経て、93年旭川医大医学部眼科学講座助手。同年12月から2年間ハーバード大学医学部スケペンス眼研究所留学。その後、市立根室病院眼科医長、旭川医大医学部眼科学講座助手、市立士別総合病院眼科医長を経て、2003年7月こんの優眼科クリニックを開設。医学博士。日本眼科学会専門医。日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会、日本緑内障学会各会員。


ホームドクター 2008
家庭医学のプチ常識
最近、物がゆがんで見えることがあります。どんな病気が考えられますか?
 
 「加齢黄斑変性」は、最近日本人に増えてきているといわれる網膜の病気です。目の一番奥には、目の中に入ってきた光が像を結び、物を見たり色を感じたり形を把握したりする網膜があり、カメラに例えますとフィルムの部分です。カメラのフィルムと違って、網膜は場所によって感度に差があるのですが、網膜の中でも、一番感度の高い中心部分が「黄斑」で、ここに出血やむくみができて見え方に異常が出るのが「加齢黄斑変性」です。原因ははっきりとはわかっていませんが、加齢による網膜の老化現象と考えられています。
  最初の症状として、ものがゆがんで見えることがあります。例えば「カレンダーの線が波打って見える」とか、「まんなかの線がちょっとうすく見える」ようになります。黄斑は非常に繊細なところなので、ちょっとの異常で症状は出てきます。ただ目の病気全般にいえることですが、両目で見ていると、良い方の目が病気の目の視力を補ってしまうため、片方の視力の異常をなかなか自覚できず、発見が遅れる原因になります。目の病気の早期発見のためには、時々片目を隠してみて、右でも左でも同じように見えているかどうかをチェックすることが大切です。
 網膜の下にあって見え方に異常を起こす新生血管の部位や大きさなどから、治療方法を決定していきます。腕の静脈に色素を注射し、その色素が心臓から眼球の網膜に送り出されてくる状態を見て、新生血管がどこにあってどのくらい広がっているのかを調べます。
 最近では、2004年に認可された「光線力学的療法(PDT)」という治療法が主流になってきました。これは、特別な色素を注射で体に入れ、黄斑の新生血管に色素が集まった時をめがけてレーザーを照射することによって、それまでは治療の難しかった、中心部にある新生血管だけを効果的に焼きつぶす治療法です。また最近欧米では、薬物療法が新しい治療法として注目を浴びています。この薬物療法は内服、点眼と違って、直接目に注射するという治療法です。日本でも近いうちに、実施されるのではないかと思います
 いずれにしましても、病気が進んでからでは、治療をしてもなかなか視力が戻らないので、早期発見、早期治療が大切な病気です。気になる症状のある方は、お早めにお近くの眼科を受診してください。


ホームドクター 2007
こんの優眼科クリニック
白内障の日帰り手術が評判
丁寧な説明と親切対応が好評
 
 「患者さんに優しい眼科」をモットーとする「こんの優眼科クリニック」は7月に開設5年目を迎えた。
 白内障の手術をはじめとする今野優院長の技術に加え、その温厚な人柄やスタッフの対応も好評で、地域の頼れる眼科として信頼されている。
 今野院長は大学病院などでは白内障の手術を中心に、眼瞼手術、流涙症治療、ドライアイ治療、眼感染症治療、網膜硝子体疾患、小児眼科(斜視・弱視)、コンタクトレンズの診療に携わってきた。
 特に低侵襲な白内障治療は定評があり、同クリニックでは日帰りの白内障手術を実施し、開設以来約4年間で760件ほどの手術実績がある。
 白内障はカメラのレンズに相当する水晶体が白濁する疾患で加齢により進行することが多い。視力は徐々に低下するが、手術により視力回復が可能である。「手術を受ける時期は患者さんが不自由と感じた時でいいでしょう。目安は視力が0.7くらいでしょうか」(今野院長)。
 手術は局所麻酔で行われ痛みはない。3ミリほどの切り口から白濁を吸引し人工のレンズを挿入する。手術時間は20分程度、傷が小さく縫合がいらないため、患者の負担は少ない。「こんなに楽になれるなら、もっと早く受けていればよかった」と感謝されることも多いそう。手術後のケアにも細心の注意が払われ、視力回復のサポートは万全を期している。手術は待ち期間を少なくするため、休診日前日を除く毎日実施している。
 手術室は最新のクリーンルーム、隣接する立会室からは家族が手術を見守ることができ、患者にとっても心強い。また入院が必要な患者には日赤病院などとの病診連携も行われている。
 患者の立場になった治療を実践し常に丁寧な説明を心がけている。例えば視力に問題のある場合は眼底カメラや細隙灯顕微鏡を使い目の奥(硝子体・網膜・視神経)まで検査し、モニターに映し説明し、プリントした写真を渡す。また診察券には視力や検査結果を記入するので、子どもや高齢の患者の家族にも好評。
 さらに「詳細な情報を知りたい方は、ホームページ(アドレス・優しい眼科ドットコム)や院内報(月報)を活用していただきたい」と紙面づくりにも積極的に取り組んでいる。
 目の中は自分では見ることができない。特に視神経がおかされ、視野狭窄が生じる緑内障は自覚症状がほとんどない。予防と安心のためにも「中高年以上の罹患者が多いですから、40歳を過ぎたら年に一度は検診を受けるのをお勧めします」と今野院長。「コンタクトレンズは正しい使用と眼科専門医での検診を心掛けてください」と話す。
 バリアフリーの安心設計で、待ち時間対策のために予約の人を優先に診療している。初めてかかる人でも電話・メールでの予約が可能。平日は夜7時、土曜も午後3時まで診察しているので、便利である。受診の前に是非予約をお勧めする。
 
院長/今野 優
1988年旭川医科大学医学部卒業。旭川医大医学部附属病院眼科、名寄市立総合病院眼科医長、市立釧路総合病院眼科医長を経て、93年旭川医大医学部眼科学講座助手。同年12月から2年間ハーバード大学医学部スケペンス眼研究所留学。その後、市立根室病院眼科医長、旭川医大医学部眼科学講座助手、市立士別総合病院眼科医長を経て、2003年7月こんの優眼科クリニックを開設。医学博士。日本眼科学会専門医。日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会、日本緑内障学会各会員。


ホームドクター 2007
先生、聞いてもいいですか?
白内障の手術って簡単なんですか?
 
日帰り、短時間で受けられる手術だが医師の指示を守り術後のケアは慎重に
 
 白内障の手術は短時間で済み、安全性も高いものではありますが、安易に考えるのは禁物です。総合病院では入院による手術が行われていますし、入院でも日帰りでも手術の内容は同じなのです。
  そもそも白内障とは、目の中でピント合わせの機能を司る水晶体が濁り、目がかすんでよく見えなくなる状態をいいます。手術は3ミリメートル切開して器械を差し込み、超音波によって水晶体を柔らかくし、吸引した後に人工水晶体と呼ばれる眼内レンズを挿入するという手順を取り、約15分ほどで行うことができます。医療技術の進歩により、今後はより小さな傷口での手術が可能になると考えられます。傷が小さければ小さいほど、術後の炎症や出血は軽くすみます。
 とはいうものの、どんな手術であれ合併症は起こり得ます。白内障の場合、一番怖いのは目をこすってしまうことにより感染を引き起こすというものです。当院では、翌日まで眼帯をしていただくことや、就寝時に保護眼鏡をかけていただくこと、翌日と2日目、4日目に来院していただいて診察を受けていただくようお願いしていますが、こういった指示は必ず守っていただきたいと思います。日帰りだからと軽く考えず「過ごしなれた自宅で療養する」という気持ちで無理せずに過ごしてほしいものです。なお、遠方などで通院が難しい患者さんには、自宅近くの医院を紹介し、そちらでの診察を受けていただいています。
 なお、進行した重度の白内障や、糖尿病や高血圧などの全身疾患がある患者さんに対する日帰り手術は困難ですので、入院設備や内科を併設した総合病院をご紹介することになります。
 白内障は加齢にともない誰にでも起こる病気です。目がかすんだり視力が低下して見えにくいなどの症状があれば、まずは診察を受け、その原因を確認してください。


ホームドクター 2006
こんの優眼科クリニック
白内障の日帰り手術が評判
丁寧な説明と親切対応が好評
 
 「患者さんに優しい眼科」をモットーとする「こんの優眼科クリニック」は7月に開設4年目を迎えた。
 白内障の手術をはじめとする今野優院長の技術に加え、その温厚な人柄やスタッフの対応も好評で、地域の頼れる眼科として信頼されている。
 今野院長は大学病院などでは白内障の手術を中心に、眼瞼手術、流涙症治療、ドライアイ治療、眼感染症治療、網膜硝子体疾患、小児眼科(斜視・弱視)、コンタクトレンズの診療に携わってきた。
 特に低侵襲な白内障治療は定評があり、同クリニックでは日帰りの白内障手術を実施し、開設以来約3年間で550件ほどの手術実績がある。
 白内障はカメラのレンズに相当する水晶体が白濁する疾患で加齢により進行することが多い。視力は徐々に低下するが、手術により視力回復が可能である。「手術を受ける時期は患者さんが不自由と感じた時でいいでしょう。目安は視力が0.7くらいでしょうか」(今野院長)。
 手術は局所麻酔で行われ痛みはない。3ミリほどの切り口から白濁を吸引し人工のレンズを挿入する。手術時間は20分程度、傷が小さく縫合がいらないため、患者の負担は少ない。「こんなに楽になれるなら、もっと早く受けていればよかった」と感謝されることも多いそう。手術後のケアにも細心の注意が払われ、視力回復のサポートは万全を期している。手術は待ち期間を少なくするため、休診日前日を除く毎日実施している。
 手術室は最新のクリーンルーム、隣接する立会室からは家族が手術を見守ることができ、患者にとっても心強い。また入院が必要な患者には日赤病院などとの病診連携も行われている。
 患者の立場になった治療を実践し常に丁寧な説明を心がけている。例えば視力に問題のある場合は眼底カメラや細隙灯顕微鏡を使い目の奥(硝子体・網膜・視神経)まで検査し、モニターに映し説明し、プリントした写真を渡す。また診察券には視力や検査結果を記入するので、子どもや高齢の患者の家族にも好評。
 さらに「詳細な情報を知りたい方は、ホームページ(アドレス・優しい眼科ドットコム)や院内報(月報)を活用していただきたい」と紙面づくりにも積極的に取り組んでいる。
 目の中は自分では見ることができない。特に視神経がおかされ、視野狭窄が生じる緑内障は自覚症状がほとんどない。予防と安心のためにも「中高年以上の罹患者が多いですから、40歳を過ぎたら年に一度は検診を受けるのをお勧めします」と今野院長。「コンタクトレンズは正しい使用と眼科専門医での検診を心掛けてください」と話す。
 バリアフリーの安心設計で、待ち時間対策のために予約の人を優先に診療している。初めてかかる人でも電話・メールでの予約が可能。平日は夜7時、土曜も午後3時まで診察しているので、便利である。受診の前に是非予約をお勧めする。
 
院長/今野 優
1988年旭川医科大学医学部卒業。旭川医大医学部附属病院眼科、名寄市立総合病院眼科医長、市立釧路総合病院眼科医長を経て、93年旭川医大医学部眼科学講座助手。同年12月から2年間ハーバード大学医学部スケペンス眼研究所留学。その後、市立根室病院眼科医長、旭川医大医学部眼科学講座助手、市立士別総合病院眼科医長を経て、2003年7月こんの優眼科クリニックを開設。医学博士。日本眼科学会専門医。日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会、日本緑内障学会各会員。


ホームドクター 2006
病気&クスリの新常識
角膜を守るためにもコンタクトレンズとメガネの併用習慣を
 
 私には「目に入れても痛くない」ほど可愛がっているものがあります。大学1年生の時からですので、もうかれこれ25年の付き合いになります。
 それは、コンタクトレンズ(CL)です。私は強度近視でCLなしでは人前には出たくないですし、CLの恩恵にあずかっている者の一人ですが、そのありがたいCLでトラブルを起こす方が非常に多いので、正しく使用していないために危険にさらされている方には、ついつい辛口になってしまう傾向があります。
 私のCLに対する考え方は、「CLはあくまでも目にとっては異物であり、きちんと使用しなければ目に害を及ぼす危険性のあるもの」ですが、「きちんと使用すれば安全であり、視力の悪い人にとっては非常に便利でありがたいもの」というものです。
  CLを使用する方に(既に使用している方にも)強調したいことは、「眼鏡と併用しましょう」ということです。角膜に必要なのは、酸素です。角膜は涙から酸素という栄養を受けていますので、正しいフィッティングで、酸素透過性の優れたレンズを、正しい使用法で装用しなければなりません。起きている時間帯に眼鏡をかけて、CLを装用していない状態の時間を持つことが大切です。お勧めは、お家に帰ったらすぐに眼鏡にすることです。CLは 眼鏡の代わりに使えるものですが、眼鏡の替わりに使うものではありません。
 いまや多くの人がCLを装用し、その数は1400万人を超えるといわれています。しかし、不適切な使用により、CL装用者の7~10%の人に眼障害が発生していると報告されています。
 自覚症状がなくても、角膜に問題が起きていないか、自分の使い方が目の負担になっていないかを、眼科専門医の検診で確認してください。
 大切な目です。CLは「目に入れても痛くないように」可愛がってください。


ホームドクター 2005
こんの優眼科クリニック
白内障の日帰り手術が評判
丁寧な説明と親切対応が好評
 
 「患者さんに優しい眼科」をモットーとする「こんの優眼科クリニック」は7月に開設3年目を迎えた。
 白内障の手術をはじめとする今野優院長の技術に加え、その温厚な人柄やスタッフの対応も好評で、地域の頼れる眼科として信頼されている。
 今野院長は大学病院などでは白内障の手術を中心に、眼瞼手術、流涙症治療、ドライアイ治療、眼感染症治療、網膜硝子体疾患、小児眼科(斜視・弱視)、コンタクトレンズの診療に携わってきた。
 特に低侵襲な白内障治療は定評があり、同クリニックでは日帰りの白内障手術を実施し、開設以来約2年間で380件ほどの手術実績がある。
 白内障はカメラのレンズに相当する水晶体が白濁する疾患で加齢により進行することが多い。視力は徐々に低下するが、手術により視力回復が可能である。「手術を受ける時期は患者さんが不自由と感じた時でいいでしょう。目安は視力が0.7くらいでしょうか」(今野院長)。
 手術は局所麻酔で行われ痛みはない。3ミリほどの切り口から白濁を吸引し人工のレンズを挿入する。手術時間は20分程度、傷が小さく縫合がいらないため、患者の負担は少ない。「こんなに楽になれるなら、もっと早く受けていればよかった」と感謝されることも多いそう。手術後のケアにも細心の注意が払われ、視力回復のサポートは万全を期している。手術は待ち期間を少なくするため、休診日前日を除く毎日実施している。
 手術室は最新のクリーンルーム、隣接する立会室からは家族が手術を見守ることができ、患者にとっても心強い。また入院が必要な患者には日赤病院などとの病診連携も行われている。
 患者の立場になった治療を実践し常に丁寧な説明を心がけている。例えば視力に問題のある場合は眼底カメラや細隙灯顕微鏡を使い目の奥(硝子体・網膜・視神経)まで検査し、モニターに映し説明し、プリントした写真を渡す。また診察券には視力や検査結果を記入するので、子どもや高齢の患者の家族にも好評。
 さらに「詳細な情報を知りたい方は、ホームページ(アドレス・優しい眼科ドットコム)や院内報(月報)を活用していただきたい」と紙面づくりにも積極的に取り組んでいる。
 目の中は自分では見ることができない。特に視神経がおかされ、視野狭窄が生じる緑内障は自覚症状がほとんどない。予防と安心のためにも「中高年以上の罹患者が多いですから、40歳を過ぎたら年に一度は検診を受けるのをお勧めします」と今野院長。「コンタクトレンズは正しい使用と眼科専門医での検診を心掛けてください」と話す。
 バリアフリーの安心設計で、待ち時間対策のために予約の人を優先に診療している。初めてかかる人でも電話・メールでの予約が可能。平日は夜7時、土曜も午後3時まで診察しているので、便利である。受診の前に是非予約をお勧めする。
 
院長/今野 優
1988年旭川医科大学医学部卒業。旭川医大医学部附属病院眼科、名寄市立総合病院眼科医長、市立釧路総合病院眼科医長を経て、93年旭川医大医学部眼科学講座助手。同年12月から2年間ハーバード大学医学部スケペンス眼研究所留学。その後、市立根室病院眼科医長、旭川医大医学部眼科学講座助手、市立士別総合病院眼科医長を経て、2003年7月こんの優眼科クリニックを開設。医学博士。日本眼科学会専門医。日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会、日本緑内障学会各会員。


ホームドクター 2004
こんの優眼科クリニック
白内障の日帰り手術を実施
優しさと笑顔があふれる病院
 
 2003年7月に「患者さんに優しい眼科」を目指し開院したこんの優眼科クリニックはスタッフが笑顔で対応してくれると評判だ。
 建物はトイレを含めて全館バリアフリーとなっており、車椅子の方も安心して受診できる。
 今野優院長は患者の立場に立ち、様々な工夫をする。そのひとつが電子カルテで診察後の待ち時間を解消した。またホームページ(アドレス・優しい眼科ドットコム)や院内報(優しい眼科通信・月刊)を積極的に作成し、情報を届けている。
 納得して治療を受けてもらうよう心掛け、カルテ開示やレセプト開示の希望にも応じている。
 今野院長は勤務医時代には、白内障の手術を中心として、眼瞼手術、流涙症治療(涙道チューブ留置術)、ドライアイ治療(涙点プラグ)、眼感染症治療、網膜硝子体疾患、小児眼科(斜視・弱視など)、コンタクトレンズ診療などに携わった。
 特に低侵襲な白内障の治療に定評があり、同クリニックでは日帰りの白内障手術を実施している。2階にある手術室は最新のクリーンルームとなっている。隣接する立会い室からは家族が患者を見守ることもできるため安心して待機できる。
 手術は3ミリの切り口から濁ったレンズを取り除き、直径6ミリの眼内レンズを折りたたんで目の中に入れ広げる。傷口が小さいため患者の負担が小さい。もちろん入院手術と同様、手術前後のケアにも細心の注意を払う。
 目の手術は怖いと感じていた患者から「こんなに楽になれるなら、もっと早く受けておけばよかった」と感謝されている。手術数も増え、待ち期間を少なくするため、休診日前日を除き毎日手術に対応している。
 白内障手術は「見えにくくなったときが受け時」で繰り返すことはない。ただ、まれに後発白内障が発症することがある。同クリニックの手術患者にはいないが、これはヤグレーザーを使い治療が可能である。
 コンタクトレンズの診療にも積極的で、眼科専門医での作成を勧める。便利なコンタクトレンズは正しく使用しないと目に負担がかかり、角膜内皮細胞が減少してしまうことがある。そのためにも酸素透過性の優れたレンズの着用と眼鏡との併用が大切だ。
 同クリニックでは目の健康を損ねていないか、注意を払って診察する。またステレオマイクロスコープ(顕微鏡)を使いコンタクトレンズの汚れや傷の確認もできる。今野院長自らコンタクト着用20年、眼鏡着用30年のベテランであるため、そのアドバイスは患者の立場を理解した上でのものだ。
 さて、春はアレルギーの季節、毎年目のかゆみで悩む人も多いはず。今年は夏が暑かったため、来年はアレルギー反応が高くなると予想されている。「毎年症状のある人は症状の出る1ヵ月前から抗アレルギー剤の点眼が有効です」と今野院長。
 さらに40歳以上の人には緑内障が多くなるため、自覚症状がなくても定期検診を勧める。
 同クリニック、平日は午後7時、土曜も午後3時まで診療しているので通院にも便利だ。
 
院長/今野 優
1988年旭川医科大学医学部卒業。旭川医大医学部附属病院眼科、名寄市立総合病院眼科医長、市立釧路総合病院眼科医長を経て、93年旭川医大医学部眼科学講座助手。同年12月から2年間ハーバード大学医学部スケペンス眼研究所留学。その後、市立根室病院眼科医長、旭川医大医学部眼科学講座助手、市立士別総合病院眼科医長を経て、2003年7月こんの優眼科クリニックを開設。医学博士。日本眼科学会専門医。日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会、日本緑内障学会各会員。


ホームドクター 2004
HEALTH&LIFE
白内障は良性の病気。緑内障は早期検査・発見が大切
 
 白内障とは、カメラのレンズにあたる水晶体が白く濁ってくる状態をいう。冬の寒い日に、外から家の中に入った時メガネが曇って見えなくなってしまうように、目の中に曇ったレンズが入っているために、目がかすんでしまう状態を白内障という。
 水晶体が濁り始めると、モノがかすんだり、二重に見えたりし、進行すれば視力が低下し、眼鏡での矯正ができなくなる。
   これに対して緑内障は、視神経がおかされて、見える範囲(視野)が狭くなる病気だ。
 視神経は100万本以上の神経線維の束で構成され、網膜に映った像を脳に運ぶ、いわば目と脳をつなげるケーブルの働きをしている。電気器具のケーブルが接続部分で壊れやすいように、視神経も視神経乳頭と呼ばれる眼球からの出口の部分が傷害を受けやすくなっている。
 視神経乳頭に傷害を与える一番の原因は、眼球内の圧力(眼圧)と考えられている。視神経がおかされると徐々に消失してしまい、その部分の情報は脳に伝わらずに視野が欠けていく。
 「しかし、視神経の傷害はゆっくりと起こり、視野も少しずつ狭くなっていくため、自覚症状はほとんどなく、知らないうちに病気が進行しているのが緑内障の怖い点です。緑内障は眼圧検査、眼底検査、視野検査などから診断でき、これらは眼科で一般的に行われる検査です。緑内障は自覚症状がほとんどありませんので、眼科を受診した際に偶然発見されることが最も多いのです」とこんの優眼科クリニックの今野優院長は早期発見を呼びかける。
 
白内障は全身疾患がなければ日帰り手術も可能
 進行した白内障は濁った水晶体を手術によって取り除く方法が一般的に行われる。白内障は手術により視力を取り戻すことができる良性の病気である。
 「検査で白内障と診断されても、患者さんが苦にならなければ急いで手術を受ける必要はありません。いつ手術を受けるかは“ご本人が不自由を感じた時”だと思います。それほど安全な手術です。車を運転している方であれば、視力が0.7をきったら手術が必要です」(今野院長)
 手術は局所麻酔で行われ痛みはない。進行程度にもよるが、通常10~30分程で終わる。最近の手術法は超音波乳化吸引術という方法が一般的で、3ミリくらいの傷から超音波の力で水晶体の濁った中身だけを吸い出し、屈折力を補正するための眼内レンズを挿入する。縫合の必要もない。
 「小切開無縫合超音波乳化吸引術を行うことにより、日帰り白内障手術を受けることもできます。日帰り手術を受ける患者さんは、通院できる方、重篤な合併症のない方、家族の協力が得られる方などが条件となります。材質の良い眼内レンズも開発されていますので、安心して手術を受けてください」(今野院長)
 緑内障による視野の欠けや狭まりは、治療で元に戻すことはできない。進行を止めることが治療の目的となる。眼圧を下げる点眼薬による治療を開始し、それでも病状の進行が止められない場合には、レーザー療法や手術療法が必要となる。日本緑内障学会の調査によると、40歳以上の5.78%が緑内障患者、およそ17人に1人、60歳代では13人に1人、70歳以上では8人に1人が緑内障であることがわかった。
 単なる目の疲れと自己判断せず、自覚症状の少ない緑内障から目を守るためには、40歳を越えたら目の検診を受けることが大切だ。


ホームドクター 2003
こんの優眼科クリニック
白内障の日帰り手術を実施
優しい眼科クリニックを目指す
 
 「患者さんに優しい眼科クリニックを目指したい」という思いから、クリニック名にはあえて本名の「優(すぐる)」を使用し、フルネームとした。2003年7月26日に開院したばかりの最新クリニックである。
 明るく入りやすいクリニックにしたかったと話す通り、正面には大きなガラス窓を全面にあしらい、待合室には明るい陽射しが差し込んでくる。ウッドデッキにはエゾマツが飾られ、車椅子対応のスロープが設置されている。高齢者の中には靴を履き替えるのが大変な人もいるとの配慮から、院内へは土足とし、トイレを含めて全面バリアフリーとなっている。また、院内感染対策として、手洗いは自動給水、ジェットタオルを使用している。
 今野優院長は日本眼科学会眼科専門医であり、「糖尿病患者における網膜血流変化:長期追跡研究」という論文で医学博士を取得した。旭川医大助手時代にはハーバード大学医学部スケペンス眼研究所に2年間留学し、糖尿病患者の網膜血管の血流、緑内障患者の視神経乳頭の血流、点眼薬の視神経乳頭循環に与える影響などの研鑽を積んだ。
 また勤務医時代には、白内障の手術を中心として、眼瞼手術、流涙症治療(涙道チューブ留置術)、ドライアイ治療(涙点プラグ)、眼感染症治療、網膜硝子体疾患、小児眼科(斜視・弱視など)、コンタクトレンズ診療などに携わった。
 現在、同クリニックで特に力を入れているのが白内障の日帰り手術である。2階にある手術室は最新のクリーンルームとなっており、最新式の白内障超音波乳化吸引装置を設置し、日帰り手術を実施している。手術室には家族や関係者が見守れる立会い室も設けられている。
 「白内障の手術の進歩には目を見張るものがあります。以前と違い、およそ3ミリの切開のみで白内障を完全に取り除くことができます。また折りたたみ式の眼内レンズの登場で、手術時間も10~20分ですむことが可能となりました」(今野院長)
 すべての診療にあたっては眼球模型を使いながら目の状態(角結膜・網膜)の画像を見せ病状を説明し、同意を得た上で治療を開始する。全身疾患(糖尿病や心臓病など)がある患者には内科のかかりつけ医との診診連携をとり、さらに高度な手術が必要な場合には病診連携を行っている。また、セカンド・オピニオンに対しても積極的で、希望者にはカルテの開示やレセプトの開示に応じている。
 同クリニックでは、平日は午後7時、土曜日も午後3時まで診療し、電子カルテの導入により診察後の待ち時間を解消した。電話・メールでの予約も受け付けている。「白内障がメインですが、糖尿病網膜症や緑内障にも対応しています。緑内障は40歳以上の17人中1人いるといわれており、老眼のせいだと思っていたら眼疾患だったというケースもあります。自覚症状が出てからでは遅いので、年に1回眼科検診をお勧めします。何か心配なことがあれば気楽にご来院いただければ幸いです」(今野院長)
 
院長/今野 優
1988年旭川医科大学医学部卒業。旭川医大医学部附属病院眼科、名寄市立総合病院眼科医長、市立釧路総合病院眼科医長を経て、93年旭川医大医学部眼科学講座助手。同年12月から2年間ハーバード大学医学部スケペンス眼研究所留学。その後、市立根室病院眼科医長、旭川医大医学部眼科学講座助手、市立士別総合病院眼科医長を経て、2003年7月こんの優眼科クリニックを開設。医学博士。日本眼科学会専門医。日本網膜硝子体学会、日本眼科手術学会、日本緑内障学会各会員。

ライナーネットワークの「ライナー健康相談」に回答しました。

ライナーネットワークのホームページによりますと、
ライナーネットワークは、1984年6月旭川市内では初の広告中心の無料情報紙(フリーペーパー)として登場しました。
 
19年間、市民の間では「ライナー」の名で親しまれ、市民情報や不動産、求人、各種お店の情報、さまざまなイベント情報などをふんだんに盛り込み、週に2回、火曜日と金曜日に配布しています。ライナー紙はブランケット版(普通の新聞サイズ)で6~8面、モノクロまたはカラー印刷。広告中心とした市民総合情報紙となっております。旭川市内全世帯の約85%にあたる14万2000世帯に無料配布しております。とのことです。
 
「ライナー」は、大学生時代に、アパートの郵便受けに入っていました。私の記憶では、最初は表・裏の2面構成だったと思いますが・・・、最初の頃は、テレビ欄もあったような気がしますが・・・、記憶違いでしょうか?まだ、フリーペーパーという概念が浸透していない時代に、旭川市の情報が無料で手に入り、大変重宝しておりました。今回、そのライナーの「ライナー健康相談」のコーナーに、読者の方からの健康相談に回答する医師が不足しており、回答に時間がかかっているため、ボランティア医師募集という告知を見ました。ライナーネットワーク編集部にメールを送りましたところ、早速、ご相談の依頼を受けましたので、回答させていただきました。
 
<「ライナー健康相談」は、からだ・こころなどでお悩みの症状を読者の皆さまよりハガキ等で受け、ライナーのスタッフが代わりに適切な病院・医院のお医者さんにお聞きしてアドバイスをいただくコーナーです。>
 
2003年11月18日 カルテ43「めがねのかけはずし」
 
Q:先日小学4年の娘にメガネを買いました。ひんぱんにメガネをかけたりはずしたりすると、視力がさらに低下すると聞いたことがあります。かけっぱなしにするか、極力かけないようにするか、迷っているのですが・・・。
(34歳 パート/フラメンコママ)
 
この相談を、ライナースタッフがこんの優眼科クリニックの今野優院長にお聞きしました。
 
A:購入したメガネは、眼科でもらった「眼鏡処方箋」で作りましたか?メガネ屋さんに直接行って買いましたか?
 小学校の中学年から中学・高校と、視力の下がる人が増えています。この場合近視だと思われがちですが、中には逆に遠視であったり、かくされた目の病気のために視力が下がる場合もあります。
 特にお子さんの場合は、ピントを合わせる調節力が強いので、いわゆる仮性近視になっている場合もあります。
 お子さんの視力低下の原因を調べる検査として、調節麻痺剤の点眼薬を使う検査があります。この目薬をさして検査を行うと、近視・遠視・乱視の正確な度数を知ることができ、また同時に精密眼底検査も行うことができますので、目に病気がかくされていないかも調べられます。
 目の病気がなく、近視・遠視・乱視などの屈折異常だけとわかれば、よく見えて使いやすい無理のないメガネのデータが「眼鏡処方箋」としてできるわけです。購入したメガネが適切なデータに基づいて作られたものであれば、軽い近視の場合には、遠くを見る時にかけ、近くの物を見る時は、はずした方が楽にみえて良い場合があります。
 ある程度の近視では、近くを見る時にもメガネがあったほうが便利なので、お子さんの必要に任せてください。そのような場合のかけはずしでは、近視の度が進むようなことはありません。遠視や乱視のメガネは常時かけていたほうが、疲れがなく楽だと思います。
 一度、眼鏡処方箋をもらった眼科でご相談してみて下さい。
 
2003年12月12日 カルテ48「視界の不良」
 
Q:以前から視界の中心が暗く見えるようなことがあったのですが、しばらくするとよくなりました。仕事が忙しいときはひどくなるようですが、休みを取るとよくなっていたのでそれほど気にしていませんでした。最近は、物が小さく見えたり、少しゆがんで見えるようになり、仕事にも支障をきたすようになってきたのですが、このまま放置していてもよいものでしょうか?
(25歳・男・会社員/XYZ)
 
この相談を、ライナースタッフがこんの優眼科クリニックの今野優院長にお聞きしました。
 
A:ご相談の内容からは、目の奥にある神経の膜の中心部、網膜(もうまく)の黄斑部(おうはんぶ)という場所に病気が起きている可能性がありますので、ぜひ眼科を受診することをお勧めします。
 私たちの目は、瞳から入った光が目の奥で像を結び、その像が神経を通って脳に伝えられることによって物が見える仕組みになっています。目の奥の一番内側にある神経の膜、すなわち網膜は、目をカメラに例えますとフィルムの役割を果たしています。
 網膜はその場所によって感度が異なり、網膜の中心部分は感度が高く、もっとも重要な部分で黄斑部と呼ばれています。黄斑部は視力に関わりが深く、物が見えたり色を識別する細胞が集まっています。
 ご相談にあります視界の中心が暗く見える「中心暗点」、物が小さく見える「小視症」、物がゆがんで見える「変視症」は、網膜の黄斑部に変化が生じたときに起こる症状です。眼科では視力検査を行い、網膜の状態を詳しく調べるために精密眼底検査を行います。
 検査では目薬をさして瞳を開きます。そのためまぶしくなり、近くが見えにくい状態が3時間くらい続きますので、車の運転をせずに眼科を受診していただいた方がよろしいと思います。
 
2004年1月20日 カルテ51「まぶたのけいれん」
 
Q:時おり、下まぶたがぴくぴくとけいれんしてしまいます。最近では目が乾きやすくなったような気もするのですが、眼科で診てもらったほうがよいのでしょうか?
(31歳・女。きょうこ)
 
この相談を、ライナースタッフがこんの優眼科クリニックの今野優院長にお聞きしました。
 
A:まぶたがぴくぴくとけいれんするとのことですが、目を閉じる筋肉である眼輪筋が収縮するもので、片側の下まぶたに起こることが多いようです。
 軽い眼瞼けいれんは、健康な人でもパソコンの長時間操作などがもたらす眼精疲労や、寝不足の際に一時的に感じられることがあります。さざなみ状のけいれんが、片方の眼のまぶたの一部に限局して起こる状態であれば、特に心配なく、治療を要しません。
 目の病気で眼瞼けいれんが生じることもあり、結膜炎や角膜炎、異物の侵入、ドライアイが主な原因として考えられます。目が乾きやすくなったような気がするとのことですので、ドライアイの検査を受けることをお勧めします。
 ドライアイとは、涙の量が減ったり、涙の成分が変わってしまうことで、目が乾き、角膜や結膜に障害がおこる病気です。ドライアイは目の充血、異物感、疲れ易い、重い感じなどの症状の原因であることも多く、パソコンや乾燥した室内環境の影響もあり、最近増加してきています。
 眼科では、涙の量や質がどのような状態にあるかを検査しながら、ドライアイであるか、他の病気であるかを調べますが、怖い検査ではありませんので、安心して受診して下さい。
 
2004年3月23日 カルテ67「眼科でのアレルギー治療」
 
Q:子どものころから、アレルギー鼻炎と目のかゆみ、充血があります。アレルゲンは家ダニ、ほこりが主です。長年、耳鼻科の処方を受け、鼻の症状は良くなっていますが目の症状は点眼で紛らわしてきました。目のかゆみに最新の処方などはあるのでしょうか?個人的には飲食によって体質改善を狙って奮闘中です。漢方も気になっています。
59歳 男性/匿名希望
 
この相談を、ライナースタッフがこんの優眼科クリニックの今野優院長にお聞きしました。
 
A:ハウスダストによる通年性アレルギーとのことですが、鼻の症状が治まっているとのことですので、治療は点眼薬が主になると思います。
 通年性アレルギーに用いる点眼薬として、1)抗アレルギー薬、2)抗ヒスタミン薬、3)ステロイド薬、4)人工涙液があります。
(1) 抗アレルギー薬:
近年、いくつかの抗アレルギー薬が新しく点眼薬として開発されており、現在では6種類の抗アレルギー点眼薬から選択することができるようになりました。抗アレルギー薬は、副作用も少なく、適切な使用方法によりかなりの効果が期待できますが、症状が悪化してから使ってもあまり効きません。通年性アレルギーの場合は症状軽快時にも点眼回数をやや減らして、点眼継続するなどの工夫が必要です。
(2) 抗ヒスタミン薬:
アレルギー反応が始まると、ヒスタミンという物質が放出されてかゆみや充血を引き起こします。抗ヒスタミン薬はこれを抑えます。2種類の点眼薬があり、比較的かゆみや充血を抑える力が強いようです。
(3) ステロイド薬:
アレルギー性炎症が慢性化したり重症化した後では、ステロイド薬が必要になることが多いものです。軽症では、症状のひどい時に短期間、低濃度のステロイド点眼薬を併用すればかなりの効果があります。重症になると高濃度のステロイド点眼薬が必要になります。ステロイドには白内障や緑内障をひき起す危険がありますので、眼科専門医の定期検査が必要です。
(4) 人工涙液:
ドライアイはアレルギーを起こしやすくするだけでなく、悪化させることもあることが分かっています。通年性アレルギーにドライアイを併発していることも多いので、検査をお勧めします。人工涙液は防腐剤が入っていませんので、頻繁に使ってアレルゲンを目の中から洗い流すのはとても有効です。
 最近数年の間にも、新しい点眼薬が出て来ていますので、お近くの眼科でご相談下さい。
 
2004年6月25日 カルテ75「流涙症」
 
Q:毎晩ベッドに入ると、何もしていないのに涙が出ます。流れるほどの量です。何年も前からなのですが、なぜでしょうか?
26歳 女性/匿名希望
 
この相談を、ライナースタッフがこんの優眼科クリニックの今野優院長にお聞きしました。
 
A:涙があふれるというご質問ですので、まずは、涙の通り道について説明させて下さい。涙は上まぶたの外側にある涙腺という場所で作られます。分泌された涙は目の表面を濡らした後、目頭の上下にある小さな穴(涙点)に吸い込まれ、細い管(涙小管)を通って涙嚢と呼ばれる涙のふくろに溜まり、さらに鼻涙管を通って、鼻の奥に抜けて行きます。
 日常診療において涙があふれるという訴え(流涙症~りゅうるいしょう~といいます)の場合は、涙がたくさん作られすぎているか、涙の通り道に異常があり、うまく流れていないかの判断をします。涙の分泌が増加する原因としまして、目の表面の異物、逆まつ毛、角膜・結膜の感染症・アレルギー反応、疲れ目、外気、感情などの他、ドライアイが原因となる場合もあります。
 次に、涙の通り道に異常のある場合としまして、まぶたや涙点の位置異常、まばたきの異常、涙嚢・涙小管の感染症、外傷によるものもありますが、多くの場合は鼻涙管閉塞もしくは鼻涙管狭窄か、涙点の吸引力の減弱が原因となっています。
 流涙症の原因の診断には、検査が必要となります。涙の分泌が増加するような目の病気がない場合、涙点から食塩水を通して涙の通り道に問題がないか調べる通水試験を行います。
 さて、ご質問の方の場合は、毎晩ベッドに入ると、何もしないのに涙が出るとのことですので、上に説明させていただいた流涙症とは、異なっているようです。普段涙でお困りでなければ、もちろん心配な病気ではないと思いますので、様子を見ていてもよいと思いますが、横になると涙が出る原因につきましては検査を受けていただきませんと断言できません。涙のふくろの涙嚢から鼻涙管への涙の流れは重力が関係しております。また、あくびなどの顔の筋肉(顔面筋)の収縮により、涙嚢にたまっていた涙が逆流してくることもあります。流涙症に関する検査は痛くありませんので、一度眼科でご相談下さい。
 
2004年8月13日 カルテ80「眼の痛み」
 
Q:片方の眼が時々痛みます。煙にいぶされた時のように痛く、涙が出ます。コンタクトレンズをしたいのですがこんな状態で装着していいのか心配です。
(28歳男性/匿名希望)
 
この相談を、ライナースタッフがこんの優眼科クリニックの今野優院長にお聞きしました。
 
A:涙は上まぶたの外側にある「涙腺」という場所で作られます。涙の分泌を刺激する神経は、角膜の知覚を司る「三叉神経」と、自律神経である「副交感神経」と「交感神経」の3種です。目に異物が入った時やタマネギをきざんだときなどの反射的分泌は三叉神経、悲しいときなど感情的な涙の分泌は副交換神経、常時分泌は交感神経が作用しています。
 御質問の方の場合の涙は、痛みを伴うとのことですので、三叉神経が刺激されて分泌されている涙だと思います。角膜は、身体の中でも最も知覚が鋭敏な部位です。小さなゴミが入った場合でも、非常にゴロゴロし、涙がたくさん出ることによって、異物を洗い流そうという働きが生じます。初めてコンタクトレンズを装用した際にも、涙がたくさん出たことと思います。コンタクトレンズに慣れてきますと、涙の分泌がおさまってきます。これは、角膜の知覚が鈍くなってくることが、その理由の一つとして挙げられます。
 痛みを伴う涙は、角膜に傷があることが疑われます。角膜に傷がつく原因として、涙の量・成分に問題のあるドライアイ、逆まつげ、ばい菌による角膜炎、アレルギー性結膜炎、結膜結石、マイボーム腺機能不全、上輪部角結膜炎、そしてコンタクトレンズによる酸素不足があります。角膜の傷は早期に治療しないと、角膜が白濁し、視力低下の原因にもなり得ます。ソフトコンタクトレンズの装用者に見受けられますが、「レンズをはずすと痛いのでレンズをつけっぱなしにしている」という誤った使用により、視力低下してしまったケースも報告されています。ソフトコンタクトレンズはバンデージ効果により、痛みをマスクし、角膜の傷を重症化させる危険性があります。眼に痛みのある時は、コンタクトレンズを装用せず、眼科専門医の診察をお受けください。

2007年9月18日 健康のはなし
 
パソコンやテレビに囲まれ、目を酷使しがちな現在社会。日ごろから目の疲れを感じている方も多いのではないでしょうか?10月10日は「目の愛護デー」。あなたの目は健康ですか?
 
専門医にお聞きしました
目の病気は、早期治療が大切なものが多いにも関わらず、なかなか自覚症状を感じにくいため、「おかしい」と思って専門医にかかった時には、かなり病状が進んでいるケースも少なくありません。早期発見のためには、時々目の健康状態をチェックすることが大切です。目の専門医、こんの優眼科クリニック(曙1条6丁目2-1、電話25-8341)院長の今野優先生にお話をお伺いします。
 
Q:最近日本人に増えているといわれる「加齢黄斑変性」とはどんな病気なのでしょうか?
A:目の一番奥には、目の中に入ってきた光が像を結び、物を見たり色を感じたり形を把握したりする網膜があります。物を見るためにもっとも重要な部分であり、カメラでいうとフィルムの部分です。網膜の中でも、一番感度の高い中心部分が「黄斑」で、ここに出血やむくみができて見え方に異常が出るのが「加齢黄斑変性」です。原因ははっきりとはわかっていませんが、加齢による網膜の老化現象と考えられています。
 
Q:どんな症状が出るのでしょうか?
A:最初の症状は、ものがゆがんで見えます。例えば「カレンダーの線が波打って見える」とか、「まんなかの線がちょっとうすく見える」ようになります。黄斑は非常に繊細なところなので、ちょっとの異常で症状は出てきます、ただ目の病気全般に言えることですが、両目で見ていると、良い方の目が病気の目の視力を補ってしまうため、片方の視力の異常をなかなか自覚できず、発見が遅れる原因になります。目の病気の早期発見のためには、時々片目をつぶってみて、右でも左でもおなじように見えているかどうかをチェックすることが大切です。
 
Q:治療はどのように行われるのですか?
A:網膜の下にあって見え方に異常を起こす新生血管の部位や大きさなどから、治療方法を決定していきます。腕の静脈に色素を注射し、その色素が心臓から眼球の網膜に送り出されてくる状態を見て、新生血管がどこにあって、どのくらい広がっているのかを調べます。治療の対象になる血管が網膜の中心以外にある場合には、レーザー治療で焼きつぶします。
 最近では、平成16年に認可された「光線力学的療法(PDT)」という治療法が主流になってきました。これは、健康な組織を破壊しないように、特別な色素を注射で体に入れ、黄斑に色素がきたときに色素に感度のあるレーザーを照射することによって、それまでは治療の難しかった、中心部にある新生血管だけを効果的に焼きつぶす治療法です。
 病気が進んでからでは、治療をしてもなかなか視力が戻らないので、早期発見、早期治療が大切な病気です。
 
Q:「緑内障」は日本人の失明原因の1位といわれていますが?
A:緑内障は、視神経が侵されて視野が狭くなる病気です。以前は「眼圧が高い」というのが原因とされてきましたが、最近では、眼圧は正常なのに緑内障になる「正常眼圧緑内障」も多くなっています。
 緑内障はよほど進まないと自覚症状がない方が多く、人間ドックや、何らかのほかの病気で眼下にかかって眼底検査を受けて発見されることが多い病気で、40歳以上の日本人の17人に1人が緑内障といわれています。
 最初は見えない場所が一部分だけで、両方の目で見ていると気付きにくく、進んでくると視野が狭くなり、特にまんなかのすぐ近くが見えにくくなります。遠近感がいかしくなるため、お茶を入れるときにこぼしてしまうといったことがあります。
 緑内障の怖いところは、自覚症状がほとんどなく、知らないうちに病気が進行している点です。放置すると失明の危険があるので、やはり早期発見、早期治療が大切です。
 
Q:治療法は?
A:基本的には、眼圧を下げる目薬による点眼治療です。現段階では、いったん障害された視神経は、治療をしても元には戻らないので、視野狭窄が広がらなければ、一応治療は成功とされています。まれに目薬で眼圧が下がらない場合は、手術療法もあります。
 
Q:高齢者に多い「白内障」とは?
A:目の中で、ピントあわせの役割をする「水晶体」がだんだん濁ってくるのが白内障です。糖尿病などが原因のものもありますが、一般的には加齢が原因で、髪の毛が白くなるように、誰でもなる病気です。目の中に濁ったレンズがある状態なので、常時目がかすんだ状態になります。
 
Q:治療法は?
A:白内障になっても、本人が生活に不自由を感じなければ、すぐに治療が必要というわけではありません。患者さんのライフスタイルによって、「その人が困ったら」というのを基本に考えていきます。ひとつの目安として、車の運転をする方は視力が0.7を切ったら手術を検討するようにお勧めしています。白内障の場合、手術が根本的な治療法になります。角膜の縁を3ミリほど切開し、濁った水晶体を超音波で砕いて取り除き、代わりに眼内レンズ(人工水晶体)を埋め込むことによって視力を取り戻すことができます。局所麻酔で行われ、安全性が高く、片目15分ほどでできるため、手術は日帰りでもできますが、感染症が一番怖いので、自宅療養の場合には、目をこすったりぶつけたりといったことのないように、アフターケアに十分気をつけましょう。
 
Q:子どもの「近視」も増えているようですが?
A:お子さんの近視は、少しずつ進むため、本人には視力が下がったという自覚がなく、学校の検診結果を見て気付くことが多いようです。近視だけが原因ではなく、仮性近視、遠視、乱視などが原因の場合もあるので、学校からのお知らせがあったら、一度専門医の検査を受けることをおすすめします。
 
疲れを感じたら休息を
 私たちの目をとりまく環境は過酷です。病気による視力の低下ばかりではなく、「眼精疲労」から、目がしょぼしょぼしたり、赤くなったりする以外にも、頭痛や肩こりに悩む方も増えています。目が疲れたなと感じたら、適度に休息をとったり、眼鏡の度があっているかどうか、確認してみることも大切です。
 市販の目薬は刺激の強い成分が入っていたり、充血をとるために、血管を収縮させる成分が入っているものが多く、逆に目が赤くなったり、防腐剤によるアレルギーが起こることもあり、使い過ぎはよくありません。
 視力は日常生活を送るときにとても重要なもの。異常を感じたら、早めに眼科医の元で、病気が隠れていないかの検査を受け、大切な目を守りましょう。

銀海 第号
医療前線 わが診療所
開業生活には いつもYAZAWAとSENJUがいた
 
はじめに
 『2003年7月26日北海道旭川市に無床クリニックを開設致しました。医療過疎地といわれる北海道ですが、旭川は医大もあり、所謂激戦区です。眼科医になって15年、大学病院で10年(うち2年間留学)、関連病院で5年の勤務医生活を満喫しました』と2005年 3月 銀海189 号「開業して思うこと」を掲載してもらいました。私の眼科医生活には、つねに矢沢永吉さんと千寿製薬さんがいました。
 
入局後
 1989年旭川医大眼科学教室に入局し、研修医生活を始めた直後、1989年10月 銀海122号教室紹介に研修医として掲載されたのが、私の眼科医生活のスタートでした。研修医時代「20代頑張ってない奴は、パスポートもらえないんだよ。パスポートに“判"押してもらわないと30代入れないから。だから、オレ“泣くなよ"っていうわけ。泣かないためにはやっぱりパスポートもらえるように申請出せるようにしないといけないし」(1980年映画RUN&RUN)永ちゃんにそう言われて、頑張っていた気がします。
 何となく疲れた、と思う時がありますよね。「いつの時代だってやる奴はやるのよ。やらない奴はやらない。(中略)やる奴のほうの部類にあなたも入ったら、ってこと言いたいんだよね、そいつが決めることなんだからさあ、思わない?」(1983年NHK総合 特集YOU矢沢永吉からのメッセージ)永ちゃんは、そう言ってたよね、やるしかないでしょ。そんな気持ちでした。
 
留学
 吉田教授にご推挙いただき、1993年11月から1995年10月までの二年間、Schepens Eye Research InstituteのLaser Doppler Laboratory に留学し、その間の生活について、1996年7月銀海149号リレー随想 from USA(PART2) に掲載してもらいました。
 1999年10月銀海162号教室紹介に、助手として紹介され、『職場でも家庭でも「無駄な時間を過ごさない」をモットーにテキパキ頑張り、余った時間を無駄に過ごす』が掲載されました。
 大学病院での眼科医生活は良き先輩と楽しい後輩に恵まれ、充実していましたが、連日のアブラギッシュな生活からか胆石発作にさいなまれました。ずっと患者サービスと家族サービスを隠しテーマにやって来ましたが、そろそろ本腰を入れてこれらのテーマを完成させようと、単身赴任にピリオドを打ち、改行(開業)となった次第です。
 
開業
 開業するにあたっての経営理念は「患者さんに優しい眼科クリニック」です。常に患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子どもだったらと考え診察し、自分がかかりたいと思う眼科を実現することでした。
 通勤の車(といっても永ちゃんがタバコを買いに行くために持ったキャディラックではなく、75年オンボロビートルですが)の中では、永ちゃんのカセットテープ(!)をガンガン流し、クリニックに着いたら、まずは永ちゃんのDVDをかけてモチベーションを上げます。そんな毎日の中でも、開業医の仕事は孤独で、煮詰まることも多々ありますよね。
 振り返ってみると、開業で大事なことは永ちゃんから学んでいました。
 開業医の生活って(もちろん僕だけかもしれませんが)大学にいた時の生活と違って、もの凄く単調に感じるんですよ。「人は、一瞬のハッピーがあったらまた走れる。毎日、毎日ハッピーが来るわけないんだよね。今日もコレか・・・昨日もコレか・・・明日もコレっていう時に、土曜日あたり、いいことが一発ポーンってあったら、来週1週間また頑張れるみたいな、人間ってそんなもんじゃない。そんなもんよ」(2009年NHK総合 SONGS)永ちゃんでもそうなんだもの、継続することに意味を見いだしたいと思います。
 「矢沢が、手を抜いたら、うしろを向いたら、グッド・フレンドが去っていく。ファンも離れていく。オレは怖さを知ってる。安心が欲しい。安心してるためには、行動して裏付けをとること」(1978年成りあがり)グッド・フレンドはスタッフに、ファンは患者さんに読み替えて受け止めています。
 永ちゃんは100回目の武道館公演の時(2007年12月16日)に「ずっと矢沢を応援してくれているファン、矢沢のファミリー、バックミュージッシャン、メンバー、クルー、そして矢沢のこの筋肉、サンキュー!」と雄叫びをあげましたが、今、開業して何とか14周年を迎えることができ「ずっと受診してくれている患者さん、自分のファミリー、スタッフ、器械屋さん、薬屋さん、眼鏡屋さん、会計士さん、そして同門会の諸先生、サンキュー!」と雄叫びをあげたい気分です。
 
患者さんへのメッセージ
 2006年 3月 MMS 発行の「Medi-Net Vol.21」に当クリニックの特集記事が掲載されました。開業して2年半までの取り組みを紹介してもらいました。2003年12月から毎月初めに発行している「優しい眼科通信」は今まで欠かさず発行し、164号を数えました。診察の時間だけでは、どうしても伝えきれない病気や検査や、時には当クリニックの待ち時間対策、白内障手術患者さんのアンケートの結果などを報告する場としています。
 「優しい眼科通信」の内容などもホームページにアップしていますが、当クリニックでは受診してくださった患者さんに直に伝えるアナログの情報発信を重視しています。問診票はA3サイズの大判とし、主訴・既往歴などの記入欄のしたに、なぜこれらの質問が必要なのかの意味を解説しています。ご記入いただいた後、検査スタッフが直に話を聞いて、漏れがないように留意しています。初診の患者さんには視力値などを記載した「検査結果」、検査の意味を説明した「検査情報」、受付スタッフが作成した「受診の流れ」を説明したプリントを渡しています。
 またネットでの購入に移行しがちなコンタクトレンズ検診の患者さんにも、眼科で検診を受けてもらうことの利点を感じてもらえるように「コンタクトレンズ検診情報」を3カ月ごとに更新し、診察室で渡しています。
 
スタッフからも情報発信
 スタッフ目線から、患者さんに伝えたい情報をお渡しする試みを2015年1月から始めました。それぞれの内容に関して患者さんに知ってもらいたいと思った時にスタッフから手渡すようにしていました。これが患者さんから大変好評を得ましたので、2015年4月から毎月新しいものを作ってもらって中待合室の柱に掲示すると同時に、一月分ごとに綴じて待合室にパンフレット棚を用意し、皆さんに持ち帰って読んでもらえるようにしました。
おわりに
 開業で大事なことは、永ちゃんのように一つのことにとことん根性入れて頑張ることではないかと実感しています。振り返ってみますと、ここまで永ちゃん、千寿製薬さんだけでなく、多くの方のおかげで何とか開業生活を続けて来られました。すべての方に恩返しするべきですが、患者さんに真摯に対することで、患者さんの未来が明るくなるように恩送りできればと考えています。
 
 1996年7月銀海149号リレー随想 from USAの最後に「日本で頑張ってくれた妻の理恵、長女の杏美、そして留学中に生まれた長男の駿に感謝しております」と書きましたが、杏美は今年旭川医大眼科に入局し、駿も大学5年になりました。次に銀海に掲載していただくときは『親子継承』について書かせてもらえることを目標に、これからも患者さんに優しい眼科クリニックであり続けられるよう、捲まず撓まず精進してまいります。やっちゃえ、OSSAN。


2012年 9月 MMS 発行「Medi-Net Vol.40」
小さな工夫が掲載されました。

Medi-Net の「小さな工夫」のコーナーでは、毎号、眼科医院の現場のアイデアを写真で紹介しています。色々なアイデアが紹介されており、当クリニックを開設する際にも参考にさせてもらいました。福谷さんが、受付の案内を紹介してくれました。

小さな工夫
予約のご案内
院長の直筆で
こんの優眼科クリニック
北海道旭川市
03.7.26開業
 
予約診療に関する患者さんへの案内ですが、先生直筆のメッセージにすることで、心のこもった温かいものになります。受付や会計時に患者さんの目にとまり、とても“優”しい案内になっています。(F)

2006年 3月 MMS 発行「Medi-Net Vol.21」
特集記事が掲載されました。

特集 患者さんへのメッセージ
HPや院内報で優しく温かく
--「10のお約束」の励行に様々な工夫--
開院以来、ホームページや院内報で地域の患者さんに優しく温かいメッセージを送り続けているのが、北海道旭川市の「こんの優眼科クリニック」だ。診療・手術にあたって患者さんに「10のお約束」を誓約されており、その励行に様々な工夫も。以下にその模様と「院長インタビュー」を--。

『優しい眼科通信』
正面玄関アプローチ部分の柔らかな感じのウッドデッキ。バリアフリーの設計を凝らした院内。なかでも待合室はアットホームな雰囲気を醸し出し、とびきり明るい。道北の拠点都市、旭川市で「こんの優眼科クリニック」が開業したのは、2003年7月のことだった。この年の12月、同医院の院内報『優しい眼科通信』が創刊された。
 
<<「患者さんに優しい眼科クリニックをめざし、常に「患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子供だったら」と考え、診察させていただきます。「こんな優しい眼科クリニックがあったらいいな」と思う眼科クリニックを実現させるために、スタッフ一同、力を合わせてがんばります。(創刊号)>>
 
すでに開院と同時に、地域の患者さんにぜひ知らせたい情報をと、インターネットでホームページを立ち上げていた。『優しい眼科通信』は、このホームページに掲載した情報を抜粋して院内報(ペーパー)用に再編集したものだ。A4サイズ、2ページ分のささやかな体裁の患者さん向けお知らせペーパーではあるが、かわら版風の手づくり感にあふれ、ちょっとした記事にも伝え手の優しいメッセージと温もりのようなものが、切々とこもっている。
 
<<旭川の季節は駆け足で進んでいきますよね。そしてもう初雪。雪かきが始まるかと考えただけで、腰が痛くなりそうですが、雪に負けないように体調を整えて、冬を迎えましょう。今月号は「ドライアイ」についてのお話です。(第12号)>>

目の病気を平易に
毎月、月初に発行(約500部)し、受付まわりに置いて患者さんに配っている。昨年12月時点ですでに25号を数えたが、創刊号からのバックナンバーも、待合室の片隅に。昨年末に出した12月号では、自医院の日帰り白内障手術の実績をまとめ、紹介した。
 
<<開院から2005年10月末までに、396件執刀させていただいたことになります。手術患者さんは「家族・知人から紹介された」が、19%→37%→48%と年々増加してきております。患者さんに紹介していただける眼科をめざしておりますので、有難いかぎりです。(第25号)>>
 
バックナンバーを繰ると、各号に一貫しているのは目の病気の易しい説明だ。白内障や緑内障、糖尿病網膜症は言うに及ばず、視力(近視)、結膜炎、飛蚊症、涙目、花粉症、目薬の正しい使い方、コンタクトレンズ診療--と、患者さんが日常的に出くわす目に関する事柄を広く取り上げ、平易な表現で綴っている。また、院内での検査や診察についても具体的に触れ、「診察の時にはテレビモニターに映された画像を一緒に見ながら説明させていただいておりますが、何か気になることや疑問な点がありましたら、ご遠慮なく質問してください。質問していただきますと、さらに気合が入りますので…」などと、患者さんに優しく呼びかけている。
 
スタッフの笑顔
電子カルテの導入をはじめ、電話・メールでの予約診療の受けつけなど、待ち時間短縮の工夫と試みは、開院当初にホームページや『優しい眼科通信』で地域の人々に表明した同医院の「10のお約束」のひとつだ。その10項目の約束の第一に掲げたのが「スタッフ全員が笑顔で患者さんに対応します」である。眼科通信には随時、スタッフの声も出しているが、彼女たちの明るさや真心は次のようにそれらの記事からも浮かび上がってくる。
 
<<今年の目標は「痩せたい!」とかいろいろありますが、気をつけたいことは言葉づかいです。きれいな言葉で話している人って憧れですね。仕事中ももう少ししっかりとした話し方が出来れば…。(第14号)>>

インタビュー 院長にお聞きしました
--開業に踏み切られたいきさつを。
「勤務医として旭川医大病院で10年(うち2年間米国留学)、関連病院で5年を経ての開業でした。開業前には旭川よりさらに北にある士別というところの市立病院に勤めていました。外来の患者さんを多い日には200人近く抱えることがありましたが、患者さん一人一人、本当に満足されているのだろうか(?)という思いが、いつもありましたね。診察にあたっては時間的にある程度のゆとりが持て、患者さんに説明をていねいにして納得して帰っていただけるような医療でありたい--とそんな気持ちが次第につのり、開業へと心が傾いていきました。」
 
--医院名は「こんの優眼科クリニック」と、先生のお名前をフルネームで。
「一開業医として『患者さんに優しい眼科』をモットーとして地道に実践していきたい。私のファーストネームも優しいの『優』。自分のこの名前、実は『すぐる』なんですが、どう読んでもらおうと、看板に『優』を使わない手はないとこだわったわけです。開業ポリシーの思いを込めて…」
 
--現実は北海道第二の都市である旭川のこと。眼科の開業も『激選区』であると聞きます。
「その通りです。しかし、患者さんの立場に立って患者さんが望む医療とサービスのあり方を深く掘り下げていけば、活路はいろいろ見つかるはずです。とにかく自分のこれまでのキャリアでやってきたことを信じ、精一杯取り組んでいこうと、スタートから2年余りずっとやってきました。」
 
--「患者さんに優しい眼科」ということで、いきなり開業段階で地域の患者さんに向けて「10のお約束」を掲げられましたね。
「約束として診療時間や診療日そのものについて、かなり工夫を凝らしました。それに患者さんの待ち時間を短くしようと、電話・メールでの予約を受けつけることにし、また、思いきって電子カルテを導入して診察後の待ち時間の解消に役立てています。もっとも患者さんが全然お見えにならなければ、待ち時間なんていってもはじまりません…(笑)。いまのところおかげさまで1日40人程度のペースで患者さんを迎えてやっております。」
 
--網膜などの目の状態の画像をモニターに映して症状を説明され、また、プリントアウトして写真を患者さんにお渡しされているそうですね。ていねいに説明される診察シーンが目に浮かびますが、いまより格段に患者さんが増えてきたらどうなるのでしょうか。
「私なりのやり方でも1時間に患者さん10人は見れます。ですから1日(8時間診療)で80人ぐらいまでなら可能です。ただ、これはあくまで計算上のこと。1時間に10人というペースで診るときがたまにありますが、これが8時間もずっと続くと、かなりきびしいですね。とくにカルテの作業が追いつかなくなる。補助にシュライバーを置くとか、音声入力を導入するとかしないと…。ホームページも院内報もできる限りこまめに編集して出しているのは、診療中に必ずしも十分に行きとどかない検査や病気の説明をカバーするためです。」
 
--患者さんに動いてもらわなくても済むように、診察室の眼底カメラは台にコマを付けて移動式にされるなど、いろいろ工夫を凝らされているご様子。それに二つ折りの診察券には、患者さんの視力はじめ検査結果を診療日付順に記入されてお渡しされている。言いかえれば、細やかな気配りの「患者さんに優しい眼科」ということでしょうか。
「ホームページも院内報もできる限りこまめに編集して出しているのは、診療中に必ずしも十分に行きとどかない検査や病気の説明をカバーする視力値は口頭で伝えてはおりますが、患者さんの側からすると、それを覚えておくのは大変なのではないかと思い、それで診察券にも記入することにしているわけです。設備面で言えば、身の丈分の投資というか、当院はそんなに重装備ではないんです。それよりも地域の『かかりつけ医』としてどう向き合っていくかなんですね。無論、手術の場合は難度によって地元の基幹病院にご依頼しています。」
 
--白内障の日帰り手術が主体の手術の部は、休診日の前日を除いて毎日実施されているとお伺いしております。
「月~金の午後1時から3時の時間帯を手術に当ててやっており、1日に2件は無理なく対応できます。いまのところ月間20例ぐらいのペースです。手術の日まである程度はお待ちいただくにしろ、1ヵ月以内には何とかやってあげたいという思いでやりくりしております。また、手術患者さんのご家族の希望があれば、立会い室から手術を見守っていただきます。カルテ開示やレセプト開示まで含め、『開かれた眼科診療』を進めることこそ、患者さんの信頼を得る大事なカギになるというのが、私のポリシーです。」
 
--ホームページや院内報による情報発信も、その「開かれた眼科診療」を実践するうえでの不可欠な手段(メディア)と言えますね。 
「ホームページを見て受診される方は、実際にはまだまだ少ない。しかし、そうした患者さんはホームページ上であらかじめ私の顔もご覧になっているせいか、初対面でも何か親近感を持っていただいているような印象を受けます。その半面、『10のお約束』などを掲げていますから、けっして期待を裏切らないようにと、こちらはすごくプレッシャーを覚えますね。いずれにせよ、今年7月には開院3周年を迎えますが、いつ、どんな時も開業時の初心を忘れずに地道にやっていこうと思います。」

2005年 3月 銀海189 号
「開業して思うこと」が掲載されました。
 
患者さんが自分だったらと自問して
 2003年7月26日北海道旭川市に無床クリニックを開設致しました。医療過疎地といわれる北海道ですが、旭川は医大もあり、所謂激戦区です。
 眼科医になって15年、大学病院で10年(うち2年間留学)と関連病院で5年の勤務医生活を満喫しました。大学病院での生活は良き先輩と楽しい後輩に恵まれ、充実していましたが、連日のアブラギッシュな生活からか胆石発作にさいなまれました。
 ずっと患者サービスと家族サービスを隠しテーマにやって来ましたが、そろそろ本腰を入れてこれらのテーマを完成させようと、単身赴任にピリオドを打ち、改行(開業)となった次第です。
 開業するにあたっての経営理念は「患者さんに優しい眼科クリニック」です。常に患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子どもだったら、と考えて診察させていただく、自分がかかりたいと思う眼科を実現することです。
 もちろんこの夢の実現には、お金という制約があります。親が医者ではない場合の開業は「ゼロからの出発」と言われますが、私の場合、留学していたこともあって自己資金もままならず、「マイナスからの出発」と皆から期待されておりました。
 私は自ら銀行との融資交渉を行い、MMSに作製していただいた診療圏調査の結果も持っていきました。
 MMSの福谷さんには本当にお世話になりました。いつも笑顔で、最初にお会いした時にはバブルヘッド人形かと思いましたが、こちらの疑問にはいつも適切な返答をいただき、感謝しております。
 銀行では「自分で資料を用意した医者はみたことがない」と感心されましたが、その割には貸し渋られました。
 設計には、眼科クリニックを手掛けたことがない建築家と偶然に出会い、待合い・受付には医療従事者ではない妻の意見を積極的に取り入れました。おかげでクリニックらしくない、明るく優しい建物になったと自負しております。
 開業して1年半が経ち、患者さんの少ない生活にも慣れてきました。ただ、電子カルテで診察後の待ち時間解消を目指しましたが、診察前の待ち時間も解消されているのは誤算でしょうか。
 そして、以前は網膜のブラッドフローが気になっていましたが、今はキャッシュフローの方が気になりますし、黄斑部の厚みが減ることを祈っていましたが、今はレセプトの厚みが増すことも祈っています。 
 診療圏も拡げたいとは思いますが、心了見を狭めないよう謙虚に精進し「こんなに優しい眼科クリニック」と呼ばれたいと思います。

2003年 11月 MMS 発行「Medi-Net Vol.14
待合室の紹介が掲載されました。

Medi-Net の「小さな工夫」のコーナーでは、毎号、眼科医院の現場のアイデアを写真で紹介しています。色々なアイデアが紹介されており、当クリニックを開設する際にも参考にさせてもらいました。
今回のMedi-Net は、小さな工夫集 カラー刷り総集版です。デザイン(院内設計)というコーナーに福谷さんが、当クリニックを紹介してくれました。

待合室 アットホーム
こんの優眼科クリニック
北海道旭川市
2003.7.26 開業
 
待合室は家庭のリビングのようなアットホームな空間にと、さり気なく演出されている。壁を飾っているのは、エルメスの新作スカーフ。(F)

1999年10月 銀海162号 
教室だより に旭川医科大学眼科学教室が紹介されました。
1989年10月 銀海122号以来の10年ぶり、2回目の掲載です。1回目の掲載の時は、研修医として、全員写真に紹介されましたが、2回目の教室だよりでは、教室員一人ひとりの顔写真と共にプロフィールが掲載されました。
 
そのプロフィールは、
1. 出身地
2. 出身大学
3. 趣味
4. 研究・テーマ
5. コメント
の5点についてで、字数制限がありました。
 
1. 出身地
2. 出身大学  
の2点については、そのまま書くしかありませんので、残りの
3. 趣味
4. 研究・テーマ
5. コメント  の3点で、いかに上手いことを書くかが、問題でした。もちろん、そんな風に考えていたのは、私だけだったようですが、、、、
 
ちなみに、A先生のプロフィールは
3. 読書(海外ミステリー)、海水魚の飼育
4. 網膜疾患における硝子体の役割、黄斑疾患
5. 誠意を持った診療と夢のある研究をするよう心がけています。
B先生は、
3. 英語、NFL、Mac
4. 網膜循環
5. 理論に裏付けされた臨床を実践すること。
C先生は、
3. 酒、読書、ガーデニング
4. 眼循環、緑内障
5. 患者さんに信頼される眼科医を目指しています。
といった感じで、立派なプロフィールがズラっと並んでいる中で
 
今野 優(助手)
1. 北海道
2. 旭川医科大学 1988年卒
3. お洒落<駄洒落、眼科医≦司会、家族サービス
4. 眼循環、    網膜厚解析、 患者サービス
5. 職場でも家庭でも「無駄な時間を過ごさない」をモットーにテキパキ頑張り、余った時間を無駄に過ごす。
 
という、プロフィールが掲載されました。これは、どこかでウケているかな?と期待していましたが、これを読んだ息子に「余った時間を無駄に過ごしちゃあ、ダメじゃない」と、つっこまれました。


1996年 7月 銀海149号 
リレー随想 from USA(PART2)
に今となっては、随分と懐かしい留学生活についての話が掲載されました。

はじめに
 1993年11月から昨年(1995年です)10月までの二年間、Schepens Eye Research Institute(SERI)のLaser Doppler Laboratoryに留学しておりました。この研究室では Laser Doppler Velocimetry の開発者のひとりである Gilbert T. Feke 博士の指導の下、網膜血流および視神経乳頭毛細血管血流速度の測定を行っています。1980年に吉田晃敏先生が最初に留学して以来、私が六代目の日本人フェローです。
 ボストンと言われても、ボストンバッグやロックバンドしか頭に浮かばなかった私でしたから、アメリカに着いた時は、まさに右も左もわからない状況でした。しかし幸いなことに、医局の先輩がたくさんおられ面倒を見てくださいましたお陰で、比較的順調にアメリカの生活に慣れることができました。
 私の前任者である藤尾直樹先生、SERI で硝子体の研究をされていた引地泰一先生、Massachussetts Eye and Ear Infirmary で水晶体の研究をされていた五十嵐弘昌先生、Simmons & Smith Eye Associates で緑内障の研究をされていた五十嵐幸子先生には大変お世話になりました。この場をお借りして御礼申し上げます。
 また。このような素晴らしい機会をお与え下さいました吉田晃敏教授に心から感謝いたしております。

留学実感
 留学中の生活ぶりについて書くようにとのお話でしたが、私の場合は家族を日本に残した単身赴任でしたので、日常生活のことは皆さまの参考にはならないのではないかと思い、職場のことについて書かせていただきたいと思います。
 職場には、陽気なアメリカ人がたくさんいて、わかりにくいボストンなまりの早口の英語で話しかけてきます。私が単身赴任であることを知り、「アメリカ生活で気をつけなければならないことは脂肪の取り過ぎだ、女性にも気をつけたほうが良い。しかし、最も気をつけなければならないのは脂肪を取り過ぎた女性だぞ」などと忠告してくれました。
 非常に話好きでありながら英語が不自由な私は、伝えたいことが、うまく表現できず、ストレスを感じておりました。
 この状況で得られたこととしては、聞き上手になったことと、伝える内容を一度、頭の中で整理してから話すようになったことではないかと思います。
 
臨床
毎週月曜日は、Schepens Retina Associates で J.Wallace McMeel 先生の指導の下、網膜硝子体疾患の患者さんの外来診察をしていました。外来診療でもRight とLight の言い分けが上手にできず、まさに右も光も分からない状況でした。
 日本での外来との違いとして、完全に眼科分野が専門化されていること、患者さん一人に対する時間が充分あること、強膜圧迫子を用いて、双眼倒像鏡で全例の最周辺部まで検査することなどがあげられます。
 診察、ムンテラにも余裕があり、一時間以内に完成する蛍光造影写真を前に、AMD の患者さんに"No ooze is good news." と励ます光景が印象に残っています。また、Frans Van de Velde 先生に SLO の臨床応用について指導を受けておりました。

研究
 月曜日以外は、ほとんど研究室におり、Laser Doppler Velocimetry を用いて、眼循環の研究をしておりました。
 Laser Doppler 法の利点として、散瞳を要すること以外は全く無侵襲な検査であること、他覚的に血流速度を定量できること、測定時間が短いこと、反復測定が可能であること、そして生理的状態で血流動態の評価がおこなえることなどのがあげられます。
 網膜血流の測定は、インスリン依存型糖尿病の患者さんを中心に行いました。糖尿病で網膜症を認めない患者さんの網膜においても、既に血流量の低下が観察されました。また経年変化を追うことで、罹病歴が長くなり網膜症が悪化するのに伴って、低下していた血流量が若干増加の方向に向かうことが観察されました。これらの結果は、毛細血管の無灌流やシャントなどの細小血管レベルでの微細な変化を反映しているものと考えられます。
 視神経乳頭毛細血管血流速度の測定は、緑内障の専門家であるBernard Schwartz 先生とPeter A. Netland 先生との共同研究として、高眼圧症での血流速度と網膜神経線維層の厚さの関係についての研究、眼圧降下剤の視神経乳頭血流速度に対する影響についての研究などを行いました。
 留学中にも患者さんと接することができ、また臨床と密接に関連した領域での研究ができましたので、今後の眼科医としての生活に役立てたいと考えております。
 
おわりに 
 最後になりましたが(きっとアメリカ人でしたら書くと思いますが)、日本で頑張ってくれた妻の理恵、長女の杏美、そして留学中に生まれた長男の駿に感謝しております。
2008.2.14
北海道新聞 ドクター訪問
 
北海道新聞の上川版の「ドクター訪問」で当クリニックが紹介されました。2月14日のバレンタインデーの朝刊に掲載され、素敵なプレゼントをいただいた気持ちでした。患者さんからも「見ましたよ」「載ってましたね」とお声をかけていただき、さすが道新、精読率が高いことを再認識させていただきました。おおしま内科の大島先生がご紹介下さったとのことで、北海道新聞の記者 五十嵐知彦さんが12日にいらっしゃって、取材を受けました。そして14日に掲載されていますので、さすが道新、仕事が速いですね。新聞に載せていただけるなんて、小学生の時に学校で描いた母の日の、母の似顔絵以来の快挙ですので、紹介させてください…
 
白内障 一度受診を
目の水晶体が白く濁り視力が落ちる「白内障」の手術を年間約二百二十件手がける。超音波装置での手術は、目の上部をわずか三ミリ切るだけ。目への負担が従来より少ないといい、手術は日帰りが多い。「日常のリズムを崩さす手術を受けられるのが魅力です」白内障は老化現象の一つで、多くの患者は六十歳代以上。「車を運転する方の場合、視力が0・七以下になったら、一度受診を」とすすめる。
 帯広市出身で旭川医大卒。士別市立病院などを経て、二〇〇三年七月に同クリニックを開設した。待ち時間をなくすため、電子メールや電話での診療予約のほか、電子カルテも導入している。(五十嵐 知彦)

2007年3月20日 北海道新聞社の北海道百科 Vol.12 
当クリニックが掲載されました

日帰り手術徐々に増加
 
 「こんな優しい眼科クリニックがあったらいいな」と思いを実現させるため、2003年7月、旭川市曙にクリニックを開きました。常に「患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子どもだったら」と考え、診察するようにと心がけています。そのスタンスは医師を目指した時から、「自分はどんな医者になりたいのか。自分はどんな医者にかかりたいのか」を自問して、たどりついた答えだと思います。
 旭川医大を卒業後、眼科を専攻し、大学病院、総合病院で研修、診療し、その後ハーバード大学スケペンス眼研究所に留学。網膜疾患の臨床研究にも従事する機会を得ました。
 もともと眼科を専攻した理由として、自分で検査し診断ができ、顕微鏡手術という精緻な方法で患者さんの視覚を守ることができるという自己完結性と、開眼した時の患者さんの喜んだ顔が見られることの二つがありました。
 大学病院、総合病院での15年の勤務医生活では、白内障手術を中心に、眼瞼手術、流涙症、ドライアイ、眼感染症、緑内障、網膜硝子体疾患、小児眼科(斜視・弱視)、コンタクトレンズ診療などに携わり、眼科専門医としての腕を磨いてきたつもりです。勤務医生活で体得した医学技術を、時間的にある程度ゆとりのある中で、わかりやすく優しく患者さんに提案し、納得して帰っていただけるような医療をしたい、という気持ちがつのり、開業へと心が傾きました。開業地は眼科医としての私を育ててくれた旭川です。患者さんの立場にたって患者さんが望む医療とサービスのあり方を深く掘り下げ、自分のこれまでやってきたことを信じながら、精一杯取り組んでいこうと考えました。
 開業にあたり、積極的に取り組もうと考えたのが「日帰り白内障手術」です。開業当時、旭川では2つの眼科クリニックで取り入れられているだけでした。日常生活のリズムをくずさず、日帰り手術は早期に職場復帰したいという人に向いています。
 当クリニックにて白内障手術を受ける患者さんは徐々に増え、開業3年半を迎えた今年1月には650件目の執刀をさせていただきました。両眼の手術を受けてくださった方が210人いらしたので440人の目をあずからせていただいたことになります。先日は大学病院の研修医だった時に白内障手術を執刀させていただいた方の息子さんが、私のことを憶えていてくれ、白内障手術を希望してくれ、大変感激しました。
 当クリニックは無床診療所なので手術後に入院してもらうことができません。全身疾患のある方や、白内障が進行し小さい傷口からの手術が難しいと判断した場合には、入院して手術が受けられる施設に紹介させてもらっています。
 白内障にかぎらず、当クリニックは「目のかかりつけ医」になることを目指しています。目に関して何か心配なことがあれば、まず受診していただき、当クリニックで対処できないようなら、速やかに大学病院、総合病院に紹介。そして、その後のフォローはまた当クリニックで行う、という体制を整えております。昨年1年間で他院での診療を依頼して、紹介状を書いた患者さんは101人いました。このうち、入院白内障手術の依頼が26名、網膜硝子体疾患25人などでした。
 患者さんから気軽に相談してもらえる医者を目指し、開院と同時に情報発信をしています。患者さんにぜひ知らせたい情報を載せたホームページを作り、平日は毎日更新しています。メール相談も受け付けています。また毎月初めには「優しい眼科通信」を発行しており、受診してくださった患者さんに配っています。
 開業時の初心を忘れずに、どの患者さんも常に初診と考え、「優しい眼科」とみなさんに認めてもらえるよう、日々精進しています。

2006年3月10日 日本医療企画発行「ホスピタウン」
に紹介が掲載されました。

こんの優眼科クリニック
待ち時間短縮や遅い時間の診療にも対応
 
 白内障日帰り手術、緑内障治療、ドライアイ治療、コンタクトレンズ診療に積極的に取り組んでいる、こんの優眼科クリニック。「患者さんに優しい眼科」をモットーに、常に「患者さんが自分だったら、自分の親だったら、自分の子どもだったら」という想いをスタッフ全員が持ちながら、笑顔で対応することを心がけている。
 電子カルテを導入し、待ち時間短縮に努めるほか、平日は19時、土曜日も15時まで診療する心配りも嬉しい。

2004年 9月24日 北海道医療新聞「診療所拝見」
に紹介が掲載されました。

低侵襲の白内障手術
 
 「患者に優しいクリニック」をモットーとする。電子カルテと画像ファイリングシステムの最新装備も、インフォームド・コンセントに活用。「手術適応など不安から生じる精神的ケアに十分配慮しています」と今野院長。
 無床ながら日帰りの白内障手術を実施。超音波吸引装置、折りたたみ式眼内レンズを用い、クラス10000のクリーンルームで、切開部約3ミリと小切開無縫合の施術は極めて低侵襲。術後の乱視など副作用も少なく、「安心して受けられる」と好評だ。
 手術室に隣接し立会室を用意、患者家族の『安心』を通じて開かれた医療提供の試みも。平日は午後7時まで夜間診療を受け付けており、休診日前日を除き毎日手術に対応。
 手術適応は視力測定や検体検査、感染症有無、角膜細胞チェック等の医学的検査とともに、患者の生活環境と障害度に応じ見極める。
 心臓疾患、糖尿病といった全身症状を合併するケースもあり、治療方針は「内科かかりつけ医との密な協議が欠かせない」とも。リスクが高いと判断した場合は、旭医大や旭川赤十字病院に依頼、円滑な連携づくりに取り組んでいる。
今野優院長
旭医大昭和63年卒。同大眼科同門
 
所在地=旭川市曙1条6丁目
平成15年7月オープン
診療科・病床=眼。無床

歯科衛生士
2013 Vol.37 1月号
クインテッセンス出版
 
気になるからだのハテナ
ハテナその2
暗いところでの読書は目が悪くなる?
 
 「暗いところで本を読むと目が悪くなるわよ」とお母さんから言われたことがある方も多いでしょう。最近の研究結果によると、「暗い場所での読書は近視が進む」という経験則は正しいようです。
 端の方の網膜に映る像(網膜像)にボケが生じる環境下(暗い部屋で本だけに照明が当たる環境がこれに相当します)で成長させるという動物実験で、眼軸長(眼の角膜から網膜までの距離)が伸び近視になるとの報告もあります。また暗い場所で照明なしで本を読むと、網膜像が劣化し近視化が進むという説もあります。どちらも暗い場所での読書は近視化を促すという仮説です。すべての人が暗いところでの読書で近視化するわけではなさそうですが、どういった人が近視化するのかは解明されていません。近視には環境因子と遺伝因子の両者が関連していると考えられていますので、特にご自分が近視である方は、お子さんに「暗いところでマンガを読むと目が悪くなるわよ」と教えてあげることは正しいことです。


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 こんの優眼科クリニックは『患者さんに優しい眼科クリニック』をめざし、メールでのお問い合わせを受け付けます。

 当クリニックを受診されたことがある方は、診察券に記入されている番号を記入して下さい。診療内容やお薬についての問い合わせや、当クリニックへのご意見・ご要望・苦情もお受けしています。
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休診日 日曜日・祝日
午前 09:00~13:00
昼休み 日帰り白内障手術
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