2018年11月01日

優しい眼科通信第180号発行です


「眼科で検査を受けましょう」

 
優しい眼科通信 11月号
第180号
2018.11.1発行

■グラフ旭川
待合室の本箱にも毎月置いていますが
「グラフ旭川」さんには今までも
「市民の健康ガイド」に何度も記事を
書かせてもらっています。

今までも
「白内障」
「緑内障」
「甘くない目の話」の糖尿病網膜症
「目に入れても痛くない話」のCL
「私の目の中の…」で飛蚊症
「私の目が黒いうちは…」で白内障
「17分の1」緑内障
「私を眼科に連れてって」
「彼女が診察室に入ったら」
「検査の数だけ抱きしめて」
「白内障手術は1回だけしかできないの?」
後発白内障
「眼科の上手なかかり方」
「肝心なところが見えなくなる病気」
加齢黄斑変性
「ドライな人増えてます」ドライアイ
「3・7・0方式の視力検査」眼科学校健診
「ちょっと距離をおきたいの…」で老眼の
お話を掲載してもらいました。

『 グラフ旭川を読んで、
 検診を受けに来ました』
とおっしゃる方もいて、
やはり情報発信は大切なことだと
考えています。

今回は10月号に
「眼科で検査を受けましょう」
が掲載されましたので、
紹介させてください。


グラフ旭川10月号
市民の健康ガイド
眼科で視力検査を受けましょう

 眼科と聞いて、まず最初に思い浮かぶものと言ったら何でしょうか。人によって違うかとは思いますが、視力検査のCのようなマークを思い出す方も多いのではないでしょうか。眼科で担当する病気は目の外側の瞼や、目の表面の白目である結膜から、目の中の神経の膜である網膜、更に眼球の後ろの視神経から脳まで、広い範囲に及びます。眼科の病気にはいろいろありますが意外と自覚症状がなかったり、目は二つあるために片方の目に病気があっても、自覚されにくいことがあり、眼科を受診することによって病気が見つかることも多いのです。今回は眼科の基本検査ですが、一番重要と考えられる視力検査についてお話させていただこうと思います。

視力検査のCについて
 視力検査で使われているアルファベットのCのようなマーク。このマークはランドルト環という名前がついています。ランドルトは、19世紀後半から20世紀初頭のフランスの眼科医の名前です。Cの輪の切れ目の方向を答えてもらうことによって、視力を測定します。
 少し難しい話になってしまいますが、視力は確認できる最小視角の逆数で表されます。算数で教わる角度の単位は、度までですが、1度の60分の1の角度を1分といいます。その1分の視角を確認できる能力を、視力1.0といいます。例えば、確認できる最小視角が2分なら、視力は1÷2で0.5、10分なら1÷10で0.1ということになります。
 通常の視力表の場合、視力検査は5メートル離れて行います。視力表で1.0に該当するランドルト環は、高さ7.5ミリ、文字の太さ1.5ミリ、文字の切れ目部分の幅1.5ミリです。この文字の切れ目部分の幅1.5ミリが、5メートル離れたところからの視角1分に相当します。ちなみに、視力0.5のランドルト環の大きさは1.0の2倍、0.2は5倍、0.1は10倍の大きさです。
 視力検査で一番上のランドルト環の向きがわからない時は、視力表に近づいて測定することになります。もし4メートルまで近寄って0.1のランドルト環の向きがわかれば視力は0.08、3メートルでわかれば0.06ということになります。
 実は私も強度近視で裸眼視力が悪いのですが、視力検査の時に50センチメートルまで近づかないと0.1のランドルト環の向きがわからない視力0.01です。検査の時に近づいていくことが嫌でしたので、当クリニックではミラクルチャートという視力検査器械を使用しています。この器械の中で5メートル先に指標が表示されているのと同じ状態が作られていますので、患者さんは器械の1.1メートル前に座ったままで、視力測定することができます。また、周囲の患者さんからは、測定されている患者さんの見ている指標は見えませんので、低視力というプライバシーも守られています。

♫視力が良いとか悪いとか 人は時々口にするけど…♫
 よく「私は目が悪いから…」とか「俺は目は良いんだ」という話がありますが、一般に目が良い悪いは、裸眼視力の良し悪しで判断されているようです。
 眼科での視力検査は、裸眼視力(そのままの状態でどれくらい見えるか)、眼鏡視力(ご自分の眼鏡でどれくらい見えているか)、矯正視力(一番ピントがあった眼鏡をかけた状態でどこまで見えるか)の検査を行います。さらに中年以降の方では、近くを見る力を調べる近方視力検査を行うことがあります。
 眼科医の考える視力の良し悪しは、一番ピントがあった眼鏡をかけた状態でどこまで見えるかを調べた結果の矯正視力で判断することになります。裸眼視力は、その数値が低くても医学的な異常ではないこともありますが、矯正視力が0.9以下の場合は、病気が隠されていないか、更に詳しい検査が必要になってきます。視力はあくまでも、どれくらいの近さの二つの点が離れているかを判断する能力をみるものですから、例えば像の暗さ、歪みなどの見え方の質までを評価しているわけではありません。しかし、視力検査は眼科検査の基本になるものであり、一番重要な検査だといえます。
 視力は、見えるか見えないかを答えてもらうことによって検査します。その日の体調などによっても変動することがあります。裸眼視力の数字だけに一喜一憂するのではなく、眼科で矯正視力と屈折状態を正確に調べる検査を受けることをお勧めしています。
 また、視力検査の時にランドルト環の切れ目の方向が、はっきり分からないと答えてくれない方がいらっしゃいますが、視力検査では何となくでも方向が分かった時には答えてください。スッキリ見えていなくても、何となくでも大丈夫です。視力の数値は、同じ大きさの指標を5つ提示して3つ以上正解でしたらパスしたことになります。目を細めてしまうと、正確な視力が測れません。リラックスした状態で,いつも通りに目を開けて視力検査をお受けください。

眼鏡を作ろうと思ったら
 裸眼視力が下がってしまい、日常生活に不便が生じるようでしたら、眼鏡が必要です。視力が下がった時には、いきなり眼鏡屋さんに行かずに、まずは眼科で検査を受けて下さい。特にお子さんの眼鏡を作るときには、ぜひ眼科を受診してください。子どもさんだけでなく、40才くらいまでの方は、目の調節力が旺盛です。目はオートフォーカス機能がついていて、目の中にあるレンズ(水晶体といいます)の厚みを変えることで遠く、近くにピントを自在に合わせることができます。このピント合わせに活躍しているのが調節力なのですが、この調節力が眼鏡合わせの時にも働きすぎてしまいますと、度数の強すぎる眼鏡(過矯正といいます)になってしまう心配があります。過矯正の眼鏡のために、眼精疲労を起こしていることが意外と多く見受けられます。眼科で検査をすることで、調節力を一時的に麻痺させる目薬をいれて、その方の本来の目の度数を知ることができるうえに、目の中に病気が隠されていないかまでしっかりと調べることができます。眼鏡を作ろうと思ったら、ぜひお近くの眼科を受診なさってくださいね。
 

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