眼科の上手なかかり方
院長 今野 優 医学博士
昭和38年9月11日 生
平成元年 5月医師免許(第321523号)
平成 8年 9月旭川医科大学学位記(第240号)
平成 8年10月日本眼科学会眼科専門医(第8303号)
2014年 6月 グラフ旭川7月号市民の健康ガイドに
       眼科の上手なかかり方 が掲載されました。

 内科と違って、眼科ってあまり馴染みがないですよね。
もちろん目が調子悪くなったら受診して欲しいのですが、
馴染みがないだけに、何となく行きにくいなぁと感じている方も
いらっしゃるのではないかと思います。
眼科に限らず、病気の対処に大切なことは「早期発見・早期治療」です。
今回は、眼科でどのようにすればスムーズな診察が受けられるのかについて
お話します。

まずは問診票の記入を

 多くの眼科では、初めての患者さんに「問診票」の記入をお願いすると
思います。あらかじめ教えてもらえると、症状のおおよその見当や
事前の検査が必要かどうかなどが分かり、準備がスムーズにできるので、
余計な待ち時間を減らすことにつながります。
分かる範囲でかまいませんので必ず記入をお願いします。
 目は左右2つあるので、どちらの目に症状があるのかを教えてください。
この時に正しい情報が得られないと正しい診断ができるまでに時間が
かかったり、本当は不必要な検査をすることになったりします。
例えば「目がかすむ」という理由で受診された時は、
先に視力検査・屈折検査・眼圧検査をした後に診察となります。
「目やに」が多いという場合は、感染性の結膜炎の可能性があるため、
視力検査は後日になります。


症状をメモして持参を

 いつごろから症状があり、どう変ってきたのかを教えてください。
いつからの症状かによって、より正確に診断を絞ることができます。
治療に 反応しやすいものかどうかの判断にもなります。
家でメモを作って持参されると良いと思います。
 また、いろいろな症状がある場合、自分にとって最も重要と思う症状から
順番に教えてください。例えば、過去に目の手術を受けている場合など、
手術の影響が 出てきている可能性もあるので正直に教えてください。
他の眼科で治療を受けている場合も同様です。
緑内障で眼圧を下げる 目薬を使用して眼圧が正常なのと、
何も治療せずに眼圧が正常なのでは、その意味合いが 違ってきます。
その場合、使っている目薬の名前が分かると助かります。


眼鏡の度数は合ってる?

 眼鏡が合っていないために疲れ目の症状が出ている場合や、
遠近両用眼鏡を 掛けたほうがよく見える場合など、
眼鏡が不適合なために症状が出ていることもあります。
度数と、その眼鏡を掛けた視力検査が必要です。
普段使っている眼鏡を持参していただけますと、ありがたいです。
なかには、普段使っていない眼鏡まで、たくさん持って来る方もいますが、
普段使いの眼鏡のチェックが大切だと思います。
いつ頃作った眼鏡かも教えてください。
また、 コンタクトレンズは、使用方法によっては黒目に傷が 付くこともあり、
傷の有無なども検査します。


眼科以外の病気について

 糖尿病や高血圧があると眼底出血を引き起こすことがありますが、
かなり進行 しないと自覚症状は出てきません。
逆に見えにくいなどの自覚症状が出てきてからでは
手遅れに なってしまうこともあります。
一見、目と関係ないと思われる病気でも、
治療中の病気(もしくは指摘されたことのある病気) があれば教えてください。
また、服用しているお薬もお知らせいただきたいと思いますので、
お薬手帳を見せてください。


検査は怖くありません

 視力検査は重要な検査の一つですが、本人の自覚検査です。
見ようと目を細めることなく、リラックスして答えてください。
はっきり見えなくても、輪の開いている方向が何となくでも分かれば
答えてください。
他にも検査室には、いろいろな器械があり、検査を受けてもらいますが、
痛くないので、安心して受けてください。
器械で検査を受ける際は、お顔を固定していただけますと、
検査がスムーズに進みます。あご台にしっかりとあごをのせて、
ひたい当てにひたいを付けてお顔を固定してください。

 精密眼底検査が必要と思われる方には、瞳をひろげる目薬を点眼します。
瞳をひろげる目薬を点眼しますと、瞳が大きくなって、
光が入っても瞳が小さくならなくなります。
そのために、特に天気の良い日には、かなりまぶしく感じます。
また、夜でも対向車のライトがまぶしく感じられます。
この目薬は4〜5時間効き目が残ってしまいます。
「目がかすむ」「黒い物が飛んでいる」「物が歪んで見える」など、
見え方に異常を感じる場合には、精密眼底検査が必要です。
見え方に異常を感じて眼科を受診する場合は、
ご自分で運転しないで受診していただけますと、ありがたいです。

 目に何か気になることがありましたら、どうぞお近くの眼科に
かかってください。


2014.6.25 記