ホームドクター 2012
院長 今野 優 医学博士
昭和38年9月11日 生
平成元年 5月医師免許(第321523号)
平成 8年 9月旭川医科大学学位記(第240号)
平成 8年10月日本眼科学会眼科専門医(第8303号)
2012年7月 ぶらんとマガジン発行の「あなたの街のお医者さんガイド 
ホームドクター」に白内障手術のお話が掲載されました。

家庭医学の意外なホントQ&A

白内障の手術は怖くありませんか?
日帰り手術について教えてください。


不安を取り除くさまざまな工夫をしています。
通常の白内障手術であれば日帰り手術で問題ありません。
 『白内障の手術は怖いんでしょ』と考えている患者さんは
多くいらっしゃると思います。

 そもそも白内障とは、目の中でピント合わせの機能を
つかさどる水晶体が白く濁ってくる状態です。冬の寒い日に外から
家の中に入った時に、眼鏡が曇って見えなくなってしまうように
目の中に曇ったレンズが入っているために、目がかすむ状態が
白内障です。水晶体が濁り始めると、ものがかすんだり、
二重に見えたり、まぶしく見えたりし、進行すれば視力が低下し、
眼鏡をかけても視力が上がらなくなります。


 手術では目を小さく切開して器械を差し込み、超音波によって
水晶体を柔らかくし、濁った中身だけを吸い出します。
この最新技術を支える超音波乳化吸引装置は綿密な計算が
可能なコンピュータを搭載していて、超音波によって砕いた
水晶体を吸収し、できた空間に水分を流し込み眼球の形を保ちながら、
手術をすることができる装置です。濁った中身を吸引した後に、
水晶体の屈折力を補正するための眼内レンズを入れるという手順を
とります。眼内レンズも、傷口を広げないように折り畳んで
入れられる軟らかいものが開発されていますので、傷口が
小さいままで済み、縫合の必要がありません。

 通常の白内障手術であれば、日帰り手術で問題ないと思います。
日常生活リズムをくずさずに日帰りで手術を行い、早期に職場復帰と
いう方には日帰り手術は向いていると思います。

 とは言いましても、手術のとき、自分はどんな状態なのかが
わからないから、怖いですよね?全身麻酔はしないので、
意識はあります。手術時間は10〜15分くらいで終わります。
まばたきしてしまうかも?というのも、ご安心ください。
器械でまぶたを強制的に開いているので、まばたきしたくても、
手術中はできないようになっていますから、まぶたを怪我する心配は
ありません。刃物が見えたり、器械が見えたりして途中で
怖くなるかも?と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、
大丈夫です。指示されるまま、光を見ているだけで、いつの間にか
終わっています。やはり、初めてのことは、何かと怖いと
思われるでしょうけど、痛いことは一切ありませんので、
どうぞご心配なく。当院では、平日のお昼休みに毎日お一人の方を
手術しています。手術を受けてくださる方の不安を取り除くように
様々な工夫をしています。

 進行した重度の白内障や、糖尿病や高血圧などの全身疾患がある
患者さんに対する日帰り手術は困難ですので、入院設備や内科を
併設した総合病院をご紹介することになります。
 白内障は加齢にともない誰にでも起こる病気です。
目がかすんだり視力が低下して見えにくいなどの症状があれば、
まずは診察を受け、その原因を確認してください。