ホームドクター 2010
院長 今野 優 医学博士
昭和38年9月11日 生
平成元年 5月医師免許(第321523号)
平成 8年 9月旭川医科大学学位記(第240号)
平成 8年10月日本眼科学会眼科専門医(第8303号)
2010年8月 財界さっぽろ発行の「あなたの街のお医者さんガイド 
ホームドクター」に老眼のお話が掲載されました。

病気にならないための健康知恵袋

最近、字が見えづらく困っています。
単なる老眼でしょうか?

きちんと合った老眼鏡をかけることで、
快適な視生活を取り戻すことができます

 老眼といいますと「老けた」という印象をお持ちになる方が
多いのですが、40歳を過ぎたあたりから始まりますので、
実はまだまだ老けていない年代から老眼はおきているのです。

 まだまだ若いと思っている方でも、こんなことはありませんか?
「本を読んでいる時、以前より腕を伸ばしている」
「朝は見えている新聞の字が、夕方になると読みにくい」
「本を読んでいて、ヒョイと目をあげると、ぼんやりと見えていて、
ジッと見ていると、段々はっきりしてくる」
「縫い物をしている時、手元が見えにくい」
これらの現象は、老眼の症状の可能性があります。

  カメラの場合はレンズが前後に動くことによって、 遠く、近くに
ピントを合わせてくれます。私たちの目は、水晶体というレンズが
その厚みを変えることによって、 遠く、近くにピントを合わせるのです。
遠くの物を見る時に水晶体は薄くなり、 近くの物を見る時は水晶体が
その厚みを増して ピント合わせをしてくれているのです。
この素晴らしい水晶体の働きのおかげで、 私たちは、遠くも近くも
良く見えるオートフォーカスの世界を 享受しているわけなのです。

 老眼とは、ピント合わせの働きをしている水晶体の弾力性が、
段々となくなってくるために、近くの物にピントが合わせにくく
なってくる状態です。もちろん、ある日突然、水晶体が硬くなって
しまうわけではありませんので、 段々と「アレッおかしいな」と
思うことが 増えてきます。

 これら手元が見えにくい状況が出て来たら、 そろそろ近用鏡
(いわゆる老眼鏡)のお世話にならなければいけません。
手元が見えにくいのに無理をしていると、 目の疲れ、肩凝り、
頭痛などの症状を引き起こすこともあるのです。「老眼鏡をかけると
老眼が進む」という誤解や、老眼鏡と聞くと急に老けこんだように
感じてしまうために、老眼鏡は敬遠されがちです。きちんと合った
老眼鏡をかけることで、快適な視生活を取り戻すことができるはずです。
老眼鏡にも近用専用だけでなく、累進多焦点レンズ、パソコン用の
近々両用など、色々なタイプの眼鏡があります。

 また老眼が始まる時期は、緑内障、加齢黄斑変性などの目の病気が
起きてくる年代とも一致しています。老眼だからと思い込んでいるうちに、
症状が進行していることが多く、検査をしてみて初めて重症だと
気付くのが怖いところです。40歳になりましたら、年に1回は眼科を
受診して、視力検査、眼圧検査、眼底検査を受けることをお勧めします。
2010.8.9 記