ライナー健康相談(2)
院長 今野 優 医学博士
昭和38年9月11日 生
平成元年 5月医師免許(第321523号)
平成 8年 9月旭川医科大学学位記(第240号)
平成 8年10月日本眼科学会眼科専門医(第8303号)
2003年12月12日 カルテ48「視界の不良」

Q:以前から視界の中心が暗く見えるようなことがあったのですが、
しばらくするとよくなりました。仕事が忙しいときはひどくなるようですが、
休みを取るとよくなっていたのでそれほど気にしていませんでした。
最近は、物が小さく見えたり、少しゆがんで見えるようになり、
仕事にも支障をきたすようになってきたのですが、
このまま放置していてもよいものでしょうか?
(25歳・男・会社員/XYZ)

この相談を、ライナースタッフがこんの優眼科クリニックの今野優院長に
お聞きしました。

A:ご相談の内容からは、目の奥にある神経の膜の中心部、
網膜(もうまく)の黄斑部(おうはんぶ)という場所に病気が
起きている可能性がありますので、ぜひ眼科を受診することを
お勧めします。

 私たちの目は、瞳から入った光が目の奥で像を結び、その像が神経を
通って脳に伝えられることによって物が見える仕組みになっています。
目の奥の一番内側にある神経の膜、すなわち網膜は、目をカメラに例えますと
フィルムの役割を果たしています。
 網膜はその場所によって感度が異なり、網膜の中心部分は感度が高く、
もっとも重要な部分で黄斑部と呼ばれています。黄斑部は視力に関わりが
深く、物が見えたり色を識別する細胞が集まっています。

 ご相談にあります視界の中心が暗く見える「中心暗点」、
物が小さく見える「小視症」、
物がゆがんで見える「変視症」は、
網膜の黄斑部に変化が生じたときに起こる症状です。
眼科では視力検査を行い、網膜の状態を詳しく調べるために精密眼底検査を
行います。

 検査では目薬をさして瞳を開きます。そのためまぶしくなり、
近くが見えにくい状態が3時間くらい続きますので、車の運転をせずに
眼科を受診していただいた方がよろしいと思います。
2003.12.12 記